鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

「おにぎり店ブーム」が地方でも起きてるそうだが

最近世界的にもおにぎりがブームで

都会ではおにぎり店が人気だとか

で、その波がどうやら地方にもきてるそうで

その理由が「参入障壁が少ない」

開業するにあたり資金が少なくて済む

製造販売のノウハウもあまりいらない

そんなところだろう

で、競合するのは当然コンビニなのだが

店主曰く

「客は値段より味を重視」

これが全てだろうな

おにぎり店が流行るのはコレしかない

そしてソレが問題でもあるのだが

その問題が出てきたら

早めに見切りをつけて店じまいを

 

コンビニのおにぎり

今はいくらなのか知らないが

120円〜150円ぐらいのイメージ

で、味は最悪で

そもそもあれを「おにぎり」として販売していいのか?と言うぐらい

おにぎり感がないのだが

今時のナウなヤングはアレで育ってるので回転寿司同様

アレが正義なんだろうな

一方おにぎり専門店のおにぎりは昔ながらのおにぎり

適度にふんわり握られたおにぎり

具材もバリエーション豊富で

買う時に迷ってしまう

定番の梅、昆布、おかか、鮭にするか

変わり種に行くか

なんせ一個がそこそこのお値段

おにぎり1個平均180キロカロリーと考えてると

3個ではちょっと足りなく4個か

女性やダイエット中なら3個で十分だが

健康とか気にしない男性なら5個は食べたいところではある

で、おそらく今時はサイズが小さい可能性もあるので

1個1個のカロリーは150キロカロリー程度なおにぎりも多いかと

某「愛を知らない県」の天むすなんか「ふざけてるのか?」と思うぐらい小さい

元々はお隣の県のものをジャイアンかのように強奪してきたのだが

俺の物は俺の物、お前の物も俺の物

赤福も同様に名古屋土産として語られることが多い

で、今時のおにぎり専門だと1個300円400円はするみたいなんで

3個買えば約1000円

ソレでも売れるのだから大したもので

相当な裕福層が購入してると思われるが

その流れが地方にも来たと

40歳50歳が購入していくそうなんで

お小遣い制でないお父さんたちだろうな

自分のお小遣いとして十分余裕がある人たち

パパ活もできるようなお父さんたち

そんな客層なんだろう

一般家庭のお小遣い制のお父さんなら

おにぎりは自分で握る

自分で作ってもそこそこの味になるのがおにぎりでもある

 

 

で、問題なのは

まず「参入への障壁が少ない」

この業界は間違いなくライバルとの競争が激しくなる

で、共倒れ

過去には白い鯛焼きとかクロワッサン鯛焼きとかカエルの卵みたいな奴とか

変な店名の高級食パンとか唐揚げとか

同じ臭いがぷんぷする

ソレでも生き残る店は生き残るので

立地とかもあるが

その僅かな希望にかけるしかない

今は脱サラ組が多いそうで

雇われだと見えてない部分が多い

まずはよく考えて

家族を路頭に迷わせないように考えて

個人で商売すると言うことがどんなことなのか

決してフランチャイズには乗らないこと

 

 

で、おにぎり

中身の具材のレパートリーは増やしたいが

ロスも多くなる

しかし客のほとんどは米の旨さより具を重視するだろう

真のおにぎり好きは「塩むすび「うめ」「昆布」「おかか

コレで十分だが

あとは五目だな

でも夏場に腐るからね

五目は注意が必要

コンビニのような腐らないおにぎりにすると台無し

最初は物珍しさで売れるだろう

しかし2025年問題で日本人はさらに貧しくなる

その時に果たしておにぎりが売れるのか?

まずはここだろうな

ただでさえ飽きやすい日本人

おにぎりがブームでなく当たり前の日常に変えていかないと厳しいわけで

おにぎりが売れなくなって

惣菜とか増やせば

それは弁当屋

そこはまたそれでアレで

基本的な料理のスキルがないと厳しい

 

 

で、俺が子供の頃は普通におにぎり屋があって

その当時はコンビニがなかったので

家族で大きな公園など外で遊ぶ時には弁当としておにぎりを買っていた

ソレがコンビニの台頭で全滅

おにぎり屋から弁当屋になったが

コンビニやスーパーと競合

さらにファーストフードなど外食チェーンと競合して完敗した

地下街などでは生き残ってる店もあったが

東山動植物園へ写真を撮りに行くときによく買っていた

でもソレすら「高いな」と感じるようになった

仕事で四日市に行くと必ず昼は「桃太郎」でおにぎりを買っていた

 

onigiri-momotaro.jp

 

物産展では魚沼産のコシヒカリ塩むすび

たくあんが添えられていて

おにぎりの中のおにぎりで

ただひたすら米の旨みを堪能する非常に贅沢なおにぎり

おにぎりって具材がない方が贅沢で

シンプルに米と塩

そして握り方で勝負するしかないので

どこまで地域に密着できるか?

調子に乗ってフランチャイズ化して全国へ行くと終わるだろう

製造を合理化しないと価格を抑えられなくなるしな

そうなると味も落ちて

「コンビニでいいじゃん」と、なる

コレから製造コストは上がり続けるだろう

その時におにぎり専門店が1個いくらで出せるのか?

たかがおにぎりされどおにぎり

客はいくらまで出すのか?

俺は1個250円が限界かな

それ以上は自分で握ることを選択する