鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

フランスで猛威「英変異株」コロナ患者4分毎にICUへ

先日PCR検査をすり抜けるフランス変異株が発見されたが

今現在新規感染者の4分の3がイギリス変異

やはり世界の主流はイギリス変異になりつつあるみたいだな

日本でもちゃんと検査すれば相当数がいると思われる

でも検査しないから大丈夫

日本は永遠に大丈夫

 

いよいよ欧州各国第3波到来

サードウェーブって奴だな

去年よりちょい時期は遅いが

今年もコロナは拡大中である

そのほとんどはイギリスで変異した株

この辺りフランス人も余計にアレだろうな

もし日本で「某お隣変異株」が蔓延したら?

そんな感じだろう

隣国というのは歴史上何かがある

変異種の感染は一気に拡大してるような気がする

コレは日本も同様で

いつまでたっても学ばないバカ政府

いまだにしがみつく

GOTOと東京五輪

コレにより今日で緊急事態宣言は解除される

どうやらこの週末も人出は増加してるそうだ

今はまだ気楽な地方民もGW前にはどうなることやら

とりあえず今はヨーロッパがお手本となる

そのための情報収集

いかに変異種がヤバイのか?

 

まずフランスではコロナ感染者が4分毎にICU入りしてる計算とか

ICU

集中治療室だな

コレがマジなら医療崩壊待ったなしのような気もする

日本なら確実に持たない

施設だけは増やせても人材確保が難しい

まぁフランスも同様だと思うが

限界は近いのだろう

そのためのパリロックダウン

飲食店は時短要請なんてゆるゆるではなく

営業停止なはず

やはりマスクを外す場所は規制強化となる

日本はコレができない

都民の総意も「コロナがどれだけ拡大しようが我々は飲食店を救済する」と言うとても強い意志のもと彼らは緊急事態宣言下でも自由に出歩く

自治体には既に支援する財力は残っていない

そもそも支援の仕方が間違っていて

ウハウハな店も瀕死状態な店も

オーナーはバイトには金は渡さない

解雇解雇

お前ら出ていけ

明日から来るなハゲ

バイトなんてコロナが終わればいくらでも補充できると思ってるんだろうな

よくそんな酷いことができるなと思うが

コレをやらないと店ごとなくなる

なので結果的にバイトは仕事を失う

オーナーを巻き込むかバイトだけ切り捨てるか

この違いだな

当然オーナーは自分だけは助かりたい

1日6万円でウハウハ生活

従業員全員解雇で6万円GETだぜ

 

で、話をフランスに戻すと

変異種の拡大により若者の入院も増えてるとか

ノーマルコロナは若者では無症状が多かった

それが症状が出て重症化するリスクが増加

コレも本当なら

日本は今後あっという間に医療崩壊

都民の重症者は桜の開花と共に急増

受け入れ先も見つからず

自宅へ戻される

自宅と言っても賃貸だが

数日後には・・・

大家も頭を抱える

 

フランスでは

パリ首都圏、ニースを含む国内16地域を活動制限すると発表

どこまでの規制かはわからないが

ロックダウンなんだろうな

ニースでも既に週末ロックダウンは行われたわけだし

そこからの規制強化だろう

とは言っても去年ほどのロックダウンではないそうで

この中途半端さがフランスを終わらせることになるのだろう

規制内容も出てるな

在宅勤務の推奨

散歩などの運動は認めるけど自宅から10キロ内で

正当な理由がなく地域を跨いだ旅行はダメ

現在午後6時からの外出禁止令は午後7時からとやや緩和

この1時間は大きいね

スーパーの混雑も多少はマシになるのだろう

学校は閉鎖しないそうで

生活必需品を販売する店は営業してもOK

コレには本屋も楽器屋も含まれるそうだ

 

 

まとめると

イギリス変異株は一気に拡大する

重症化リスクも高くICUもすぐに埋まる

若者も感染して重症化

でも学生は勉強してね

感染しないように勉強してね

買い物は午後7時までに

本は読もう

楽器も楽しもう

こんなところだな

 

 

コレを日本でやるのは不可能

さてどうする?

新しいカルタは必須だろうな

コロナカルタの新作が完成すれば

ほとんどの都民を一時的にステイホームさせることは十分可能だと思う

都民がカルタに熱狂してる間になんとか・・・医療の増強を・・・

小池の真価が問われる

 

 

 

昨日のミラノ〜サンレモ

やはり面白い

基本平坦で最後に小さなコブが二つあるだけ

そんなレースなのに面白い

やはり5大モニュメントの一つだな

距離は300キロととてつもなく長い

琵琶湖を1周半するようなものだしな

後半まではひたすら平坦

逃げもできるが

逃げ切れる可能性はほぼ無い

戦術的な意味もなく

ただ泳がされるだけである

テレビに映ることだけがメリット

かつて東日本大震災直後に開催されたミラノ〜サンレモ

当時イタリアのチームに所属していた宮澤 崇史は自ら出場を直訴

「日本の人を勇気付けたい」との願いでこの長い長いレースを逃げた

しかし日本での報道は少なく

この事実を知る日本人は少ない

テレビ中継的には残り40キロぐらいからで十分

飯島美和から新城美和へ

この辺り事情がややこしいのだが

ようやく籍を入れたのかもしれない

実現は限りなく難しいのかもしれないが実況栗村修、解説飯島誠、ゲスト新城美和を見てみたい

しかしゲストとしての新城嫁は情報がすごくて面白い

なんだかんだで世界のトップチームに近い日本人の一人だしな

レースは追い風で高速レースとなった

仕掛けどころは2箇所

どのチームも同じ

それでも様々なチーム事情で絡み合う戦術

コレがミラノ〜サンレモの面白さでもある

残り27キロから始まるチプレッサ

そして最後の仕掛けどころポッジオ

この二つの丘が仕掛けるポイント

基本的に平坦ステージなのでスプリントステージなる可能性が高い

しかし勝てるスプリンター不在なチームも多い

そこでどうするか?

どうやってライバルチームのエーススプリンターを蹴落とすか?

トップスプリンターを抱えるチームはどうやってエースをゴールまで消耗させずに運ぶのか?

コレこそがミラノ〜サンレモ

そのための動きが出るのが終盤の二つの連続する丘なのだ

力ある選手は独走を

登りで一発の力を出せるパンチャーは小集団にして逃げ切りたい

スプリンターはとにかくゴール前まで何事もなく

勝負は残り200メートル

 

で、今年のミラノ〜サンレモ

チプレッサでユンボがアシストを使い切る

高速でワウトのための仕事をこなす

後ろにはイネオストレイン

おそらく同じ考えだろう

レースをより厳しく

スプリンターを落としたい

高速で集団を牽引することで結果的にライバルチームのアタックも防げる

自分たちで集団コントロールして最初のチプレッサを乗り切る

続くポッジオではイネオストレイン

機関車はルークロウからガンナへバトンタッチ

そして下り区間で若いピドコックが先頭に出てアタック

コレが今回のイネオス作戦

しかし食らいつくワウト

若いMTBシクロクロス出身のピドコックにシクロクロス王者が食らいつく

ピドコックもまた将来が期待される「怪物」候補

U23MTB世界チャンピオンである

結局ポッジオでは勝負つかず

後続集団も追いつき大集団スプリントかと思われたが・・・

「一か八か」

ベルギー人のストゥイヴェンが仕掛けた

牽制し合う集団の一瞬の隙を突いた

クラシック系のスプリンターでもある彼がここでフルパワーを出す

反応できないメイン集団

こうなるとお見合いが始まる

誰もが自分の脚を使いたく無い

最後の最後まで力を温存したい

「本日はお日柄もよく」

「あとはエース同士で」

「お前が行けよ」

「ここはお前だろ」

「じゃ俺が行くわ」

「どうぞどうぞ」

スプリント力の無いクラーウアナスン

彼が勝つにはここしかない

お見合いするエースたちを置き去りに逃げるストゥイヴェンを追走、追いつく

結果的にストゥイヴェンをアシストする形に

このまま二人で言ってもクラーウアナスンに勝ち目はない

彼は2位を選択

歴史あるミラノ〜サンレモ

出場するだけでイタリアではヒーロー扱い

2位でも十分な実績となる

後ろから迫りくる集団

ユアンもいる

追いつかれたらユアン有利

逃げるストゥイヴェン

 

 

なんとかギリギリ逃げ切り

ミラノ〜サンレモ勝利

クラシックハンターのベルギー人が見事な戦略で勝利を勝ち取った

 

 

ワウト、マチュー、アラフィリップがハンドル投げ合う漫画みたいな展開も面白いが

今回のような意表を付き伏兵が勝つ展開は面白い

最後の最後までドキドキ

コレもユンボとイネオスが高速で牽引してタフな展開に持ち込んだ結果でもある

その中からよりタフな選手が抜け出して勝利をもぎ取った

ワウト、マチュー、アラフィリップのガチガチ優勝候補たちからもぎ取った

サイクルロードレースはコースにより活躍する選手が変わる

そしてレースの展開でも変わる

単純に最大パワーを出せる選手が勝つのでなく

戦術も重要となる

チームのアシストの働きも重要

それら全ての要素が加わり最後の勝負へと繋がる

終わってみれば

一つ一つの動きに意味があったことが分かる

チームメイトによる自己犠牲によりエースは勝利を収める

そこに様々なドラマが生まれる

どんなに頑張ろうがアシストの仕事は記録には残らない

いつだってエースの勝利だけが記録に残る

映像に映らなければ給料にも反映されないかもしれない

今回新城嫁の話で興味深かったのは

新城選手の過去の働きを他チームの車の中から見てきた人が同じチームとなり

バーレーンの新城評価へと繋がっていること

やはり見てもらえないと評価ってしてもらえないからな

やっぱり面白いね

こんな面白いスポーツなのに

日本人見ない

あまりにももったいない

人生の99%は損してるね

 

 

今回ウルフパックはシクロの怪物二人を意識すぎた気もする

新城嫁情報の通り

狼の群れが彼らに勝つには大集団スプリントでサムベネットが一番好ましい

コレが最善と考えた結果

アラフィリップが中途半端な動きに

プランがありすぎるのも難しい

アラフィリップのポッジオ攻撃のためだけにアシストを割けない

イネオスはピドコックの下りにかけたような感じだが

ガンナもコロナで体調が万全でないのもあるのだろう

川崎さんが勝つには2〜3人のスプリントに持ち込むしかない

ガンナが完璧なら俺の予想通りチプレッサからのガンナ独走が面白そうだが

あれだけユンボに高速で引かれると手も足も出ないな

あそこから抜け出すにはマチューの怪物パワーしかないが

それもまたギャンブルである

ほぼ平坦なレースでも実に奥が深いミラノ〜サンレモ

コロナ禍でもなんとか開催できてよかった

コロナったサガンも復活してきてるし

欧州はコロナをなんとかしないと

春のクラシックシーズンは開幕した