鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

「ツール・ド・北海道」レース中に選手が対向車と正面衝突死亡

ツール・ド・北海道

北海道を走る自転車レース

国際大会でUCIポイントもつく重要なレースでもある

過去には若かりし頃のフルームも走っている

そんなツール・ド・北海道で起きてはならない事故が起きてしまった

とりあえず簡単に説明すると

レース中中央大学の選手が下り坂を走行していて

前方の選手を追い越そうとしてセンターラインをはみ出した時に

反対車線から対向車が来て正面衝突

選手は頭や胸を強く打ち意識不明で救急搬送

先ほど死亡したとの速報が入った

 

174キロのレースで事故現場が73キロ地点

残り約100キロの状況

右コーナー

選手は第4集団で走行中

先頭とは約7分差

この状況で事故は起きた

レースは中止となった

 

で、何故レース中に自転車と一般車両が事故を起こしたのか?

選手が通過する間は通行止めにしてるとばかり思ってたが

大人の事情もあるのだろう

自転車レースなど一般行動で行う競技は自治体、警察、地元民の協力は絶対条件で

そこに警備などの予算がどのくらいあるのか?

確か日本では交差点ごとに警備の人を立たせなくてはならないはず

しかしそこは北海道

詳しい現場の状況はわからないが

広大な土地

更に地元民でない観光客も多い

今回の事故も観光客との事故である

昨日までは情報も錯綜していて

事故現場は交通規制されてなかったとの情報も

おそらく片側だけは道路占用許可を取り警察が完全に通行止め

この片側車線を使いレースは開催される

で、反対車線は道路使用許可のみ

これだと一般通行は可能となる

ただしレース状況に応じて選手が近づいてきたら運営側が自主的に規制をかける

そんなところだろう

あくまで完全クローズドは片側のみ

一応危険箇所はレース車両が通過時のみ規制して全面通行止めとなるが

選手には「絶対にセンターラインをはみ出さないように」と強く指示は出ていたそうな

なんかややこしいが

道も狭いのでセンターにパイロンも置けない

更にパイロンを揃える予算もない

これが欧州なら中央にフェンスとか置くところだが

そんな予算はない

で、レース中は運営の大会車両が先行して注意喚起をする

対向車がいれば減速や停止を求める

二重三重の対策

なんせ国際大会

UCIの定めた規定があるはず

それでも事故は起きてしまった

この片側規制は昔から行われていて

歴史ある大会だけに運営も選手もわかっていたはず

しかしネットを見てると

やはりレース中にセンターラインをはみ出す場面はあるという

そもそも落車したらはみ出る可能性は高い

更にコントロールミスからのオーバースピード

咄嗟の危険回避などなど

レース中はアドレナリンが出まくってるのもある

今回は追い越し

禁止されていたセンターラインはみ出しでの追い越し

先の見えないコーナー

ここでタイミング悪く対向車が来てしまった

その対向車は観光中で規制前にコースに侵入

お互いに悪いタイミングが重なってしまった

はみ出す自転車

通行規制をすり抜けて侵入してしまった自動車

そこにブラインドコーナー

 

欧州でも規制をすり抜けて侵入する車はたまにいる

今回も規制前に侵入した車がレースの時間になってもコース上にいたのか?

そこが謎で

どこかで停車してたのかもしれない

それに先行して安全確認してる運営も気づかずに事故が起きた

そんな気がする

事故を起こした車はフロントとボンネットが凹み

フロントガラスが丸く割れている

そして屋根には大量の血痕が

自転車はフレームがバラバラになっていた

俺も自転車で走行中に高齢者の車にノーブレーキで突っ込まれたが

相手は鉄の塊だからね

想像もつかない衝撃

突然自転車ごと飛ばされていく

で、そんな俺よりもはるかにスピードが出てる状況なんで

いくらヘルメット被ってようが意味はない

自転車のヘルメットは車との衝突ではほぼ意味がない

流石にそこまでの衝撃の想定は無理なわけで

 

日本って自転車嫌いが多く

なかなかまともなレースが開催できない

最近はインバウンドなどで自治体が自転車推奨してきているが

それでも警察がうるさかったり

予算がなかったりで

ごく狭い地域を周回するレースしか開催できない場合が多い

あとはヒルクライム

ただ単に山を登るだけのレースとなる

しかし広大な土地を持つ北海道はラインレースができる

自転車レースの醍醐味でもある町から町へのレース

貴重な国際大会

歴史もある

しかし事故が起きてしまった

以前は対向車は皆減速したり停止してくれたというが

それは人任せなわけで

地元の人は毎年のことなんでわかっている

しかし他所から来た観光客はわからない

全面通行止めにできない時点でレースは開催しちゃダメなのかもしれない

 

レースでの死亡事故はたまにあることだが

一般車両との事故となると話は別で

安全な運営が約束されない限りは

レースの開催は難しいのかもしれない

 

運営

選手

一般車両のドライバー

責任があるとすれば運営が大きいのだろう

欧州でも一部の人は自転車レースを迷惑だと感じて

コース上に画鋲などパンクの要因になるものを巻いたりする

日本は自転車を憎いと思う人が多く

幅寄せなどの嫌がらせも多く

なかなかと環境が厳しい

ロードバイク禁止にしろと言う声も多い

みんなピチパンが大嫌いで

俺が事故にあった時も

100%相手が悪く

10対0の事故だったのだが

現場に来た警察官4人中3人は俺が悪いような目で見てた

一人だけ心配してくれて

流血しながら自転車担いで家に帰ろうとする俺を警察のハイエースに乗せてくれた

 

 

 

で、俺のホームコースに来月イベントで今中とナカジが来るそうで

120キロのコースを5ヶ所かな?チェックポイントを回るサイクルイベント

参加費が6500円なんで俺は不参加だが

どうせ当日はウロウロするだろう

サイクルイベントになると交通規制など無いので

道路上に大量の自転車が溢れてると某トヨタ車に乗るヤカラの嫌がらも加速する

常にまっすぐ走れる人は良いが

疲れてたり初心者だったりするとふらついて

車と接触しかねない

嫌がらせをする車は自転車の動きをわかってないので危ない

俺はホームコースなんで

どこに穴があり亀裂があり砂が溜まってるか?

コース状況は全部頭に入ってるが

色々と危ない場所もある

先日も幅寄せされて強制的に路肩へ追いやられて

そこに砂が溜まっていて

前輪取られて咄嗟に

ペダルから足を外してフレームに跨りなんとか踏ん張ったが

アレも何かミスると転んで後続車に惹かれて

トムとジェリーみたいにペラペラになってひらひらって飛んでくわけで

事故が無いように

ヘルメットは被って損はない

鉄の塊とぶつかるとアレだが

頭を打たないコツは体を丸めること

 

 

 

で、ブエルタ

ユンボが強すぎてアレだな

なんか勝負がわかってしまう

唯一対抗できるのがレムコで

そのレムコも大幅に遅れて

誰もユンボトリオに敵わない

なんか3人並んで「ヤァー」ってやって欲しいね

ヘルメット脱いでクルリンパって

総合もおそらくワンツースリー

マイヨロホはクスに取らせるかと

いつも頑張ってくれてるからな

ログラとヴィンゲゴーは余裕がありすぎてサポートに回ればなんでもできる

さらに脇を固める他のアシストも盤石で

ユンボの強さは安定したコンディションでもあり

みんな体調を崩さない

ログラさえ転ばなければ強い

そしてここにワウトが加わったら

どのチームも敵わない

やはり最新のスポーツ科学の導入は大事