鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

ミニベロ「DAHON K3 」しばらく乗ってみて思うこと

 DAHON K3

いわゆる小径車と言われるミニベロであり

折り畳み式の小さな小さな自転車である

総重量がペダルを除いて7・8キロ

なぜペダルを除くのか?

おそらくメーカー的に8キロ以下をアピールしたかったんだろうな

自転車でもスポーツバイクと言われる自転車は基本的にペダルが付属しないことが多く

それはほとんどの人が交換してしまうからで

最初から安物ペダルつけても誰も喜ばないわけで

そこはゴミになり

環境負荷へとつながる

そんな自転車乗りの習性を利用しての「ペダル除く」

しかし正直この手の自転車に乗る人はママチャリからの移行組が多く

そこは安物ペダルがついていて当たり前と思う人で

そもそもペダルを交換するなんて思いもよらないことである

で、俺のような自転車ジャンキーになってくると

まずペダルやサドルなどのパーツを買ってしまう

売ってる時に買っておけと思ってしまう

パーツは財産

驚異的な円安で

自民党は惨敗で

それでも今の沈みゆく自民党で岸田に変わり総裁になる人はいないわけで

かつては自転車大好き谷垣氏がその役を引き受けたが

あの事故により車椅子になり引退した

 

で、ダホンK3

とても人気な折り畳み自転車

裕福な人はブロンプトンを選ぶ中で

庶民のための折り畳み自転車である

とはいっても気になるお値段約10万円

普通の人の考える自転車の値段の10倍でもあるが

そこはミニベロや折り畳みのメリットを考慮して

「むしろ安いかも」と自分で自分を説得する

で、この自転車

ユーザー層が両極端で

それにより考え方も両極端となっている

基本的にママチャリからの移行組が多く

ほぼこの層

で、残りカスが俺のようなロードバイクのセカンドカー的な位置付けて買う人たち

気軽に日常遣いや輪行できる自転車としてダホンを選ぶ

で、問題はここで

見た目は可愛い折り畳み自転車だが

気おつけないと火傷する危険性のある自転車で

要するにタイヤサイズが14インチととても小さい

そのためのメリットも大きいのだが

デメリットが問題で

安定性に欠けてふらつくのである

そして段差には極端に弱い

なので街乗り自転車と言うよりスポーツバイクに近いと俺は思うわけで

実際に自分が乗ってみると

ヒラヒラとした走りが楽しくて癖になる

ただし裏を返せばそれは不安定ということでもある

しかしあえて「不安定さを楽しむ」

そんな自転車

オンロードでもオフロード気分

低速なら問題ないが

ある程度の速度域だと簡単に飛ぶ

だがそこが楽しいと

ロードバイクでもMTBでもない面白さがここにはある

これが俺が常にミニベロに乗り続ける理由でもあるが

正直初心者がロードバイクに乗るよりダホンK3の方が乗るのは難しいと思う

YouTubeを見ていても相当無理してる感がある動画は多い

特に女性だが

普段ロードバイクに乗ってる女性でも

「ダホンK3納車です!」的な動画で

「楽しい」と言いながらも

かなりふらつきながら交通量の多い東京の幹線道路を走ってたり

見てる方はヒヤヒヤ

動画になってるんだからペシャンコにはならないのだろうが

 

で、まず購入に至るまでにダホンのメリットをみるわけだが

メリットは皆同じで

小さい

軽い

カラバリ豊富で

オシャレ感もあり

女性なら可愛い

男性ならカスタムベース

それでいて比較的お手頃なお値段で

売店もそこらじゅうにあり

買うかと

円安の今

ダホン買うならいつ?

今でしょ!」となる

夜の間でさえ季節は変わっていくが

夜の間でさえ価格は高騰していく

 

次にデメリット

ここが重要で

しかし購入層により考え方が違うので

そこが問題で

おそらくせっかく買ってもあまり乗らない人も多いような気がしないでもない

「なんだか思ってたのと違う」

そんな風に思う人も多いかと

これがロードバイク乗りの買い足し購入層はなんの問題もなく

楽しく乗れる

全てをガッテン承知の介で買ってるから

ただほとんどのユーザー層でもある

ママチャリからの移行組

こちらはやはり

延々と乗り続ける人は少ないような気もする

最もそこから本格的なロードバイクなどに移行する人もいるだろうが

で、なんであまり乗らなくなるのか?

まずは不安定さからのふらつき

そしてこの層は歩道走行が多い

となると段差地獄である

さらに歩行者や他の自転車など無法地帯を走ることになり

常に危険がつきまとう

自転車で一番危険回避能力が低いのはミニベロである

街乗り最強という言葉に騙されるが

街乗りは最弱である

次に地方在住で

ここをクリアできたとしても

次の問題が

「お尻が・・痛い・・」

これも自転車にとって永遠の課題でもある

しかしダホンの純正サドルは

ロードバイク乗りからすると

「見た目はアレだが意外といいじゃん」と思う

見た目は非常に安っぽいが

それでも無駄な肉は削ぎ落としつつクッション性はちゃんと確保されている

なので中距離なら十分快適に走れる

ピチパン履かなくてもOK牧場

しかし

ママチャリからの移行組は

ほぼ100%

お尻の痛みを訴える

さらに俺調べでは

走り出して20分30分という短時間ですでにお尻の痛みに襲われると

そのための対策として

YouTubeがわんさか出てくるが

どれもさらにクッション性を増すアイテムを勧めている

サドルカバーであったり

肉厚なサドルであったり

確かに間違ってはいないが

結局は限界が来るわけで

多少楽になる程度で

解決にはならない

まず「なぜお尻が痛いのか?」

そこを考えるべきで

そこをパーツ交換で乗り切ろうとする動画が多く

でもそこじゃないわけで

まず痛みの原因は

サドルに体重が乗りすぎるから

これはママチャリのような短距離マシーン特有の乗り方をしてるからで

サドルにどかっと座りすぎていると

しかしこれがロードバイクの場合は

サドルに座ってるようで座ってはいない

ペダルを踏み込むことで微妙に浮いてたりするわけで

ハンドル、サドル、ペダルと3点で自分の体重を支えている

まずこれができないと

お尻の痛みは解決できない

しかしダホンK3はロードバイクのようなポジションにはならない

どうしてもサドルに体重は乗ってしまう

それでもなんとかする方法が

サドルを適性の高さまで上げること

そうすることで

ペダルを踏んだ時のパワーも無駄にならなく

楽に走れるようになる

何もかもいいことづくめで

これを教えてあげない自転車屋もアレだが

たったこれだけのことで

もっとダホンK3は楽しくなる

しかし検索して出てくる動画が

みなサドルカバーなどで

それを鵜呑みにして無駄なお金を使い

それでいてお尻は痛いままで

やがて乗らなくなる

ロード乗りでもサドルは相性というが

それでも100キロ以下で痛みが出るようではポジションを含めて

乗り方を見直した方がいいかもしれない

若い頃は平気でも

おっさんになると筋肉が落ちて

踏めなくて

お尻の痛みが早く出るようになる

若者は頑張れ

 

で、次にタイヤ問題

これもロードバイク乗り

さらにWレバー時代を生き抜いてきた層からしたら

「太いな」と感じるダホンのタイヤ

それでもあの小ささなんで太いことに越したことはないが

規格が独特で選択肢もほぼなく

交換するとなると

一気にシュワルベのビッグアップルになるのだが

これもこれでメーカーの想定外のサイズなんで

いろんな問題も出てくる

そして単純に重くなる

タイヤも慣れて仕舞えば

全然問題なく走れるわけで

ふらつきの原因はタイヤだけではなく

まずはいかに上半身固定で白線の上をトレースできか?

それで練習

要するにハンドルを動かしちゃうからふらつく

なのでなるべくハンドルを動かないように走る

これで純正タイヤでも問題はなくなる

段差は抜重と言って

段差を越える瞬間に自らの体の重心移動でタイヤへの荷重を抜いてやるのだが

ここは危険を感じたら素直に降りた方がいい

ママチャリ感覚でどかっと座ったまま突っ込むとパンクの原因になるし

ハンドルも取られて落車の原因になる

さらにタイヤを太いのに交換してるとホイールが壊れる

ロードバイクMTB乗りだと

逆にここが練習になる

全ては自己責任

 

ダホンK3はノーマルでも十分よく走る自転車

14インチにしては安定性も抜群で

速度も出る

出過ぎちゃって困るほど出る

そこを大金はたいて

高価なパーツに交換しても走行性能はほぼ変わらないのがダホンK3

独自企画が故の選択肢の少なさもあるが

最初からついてる純正パーツがそこそこの性能で

あえて変えるのは自己満足だけで

しかしそこは否定しないわけで

これもまた自転車に乗り続けるために大事な部分でもある

飽きたら

「カスタムでもするか」と

 

そんな俺も交換する気がなかったサドルを交換した

それもかなり派手な

癖の強いサドルに

それでも中身は定番で名作で

WTB「シルベラード」ブルーラグ別注カラーである

見た目はシュッとしてるのにクッション性もちゃんとある

このサドルを試すために

今日は朝から50キロほど走ってきた

 

WTB シルベラード ブルーラグ別注カラー カモフラ

色々とツッコミどころ満載の俺のダホンK3だが

まずはサドルから

本来はグラベルロードに付けたいなと思い購入したのだが

そもそも俺はグラベルロードはまだ持っていない

なのでとりあえずダホンに

しかし濃いね

カモフラだよ

でもありがちな安物でなく

WTBだからな

そこは安心安全

オレンジとの相性がいいカモフラだが

ハンドルバックもオレンジカモで

少々くどい?

でも気にしない気にしない

一休み一休み

 

で、まずサドルよりも先に気になるが

モンスター

レインボーモンスター

いろんな種類があるが完売してる物も多い人気商品

実はこれライトで

夜にポチッとすると

7色に怪しく光るでのである

お値段も1300円ぐらい

コレクションしたくなるね

ゾンビ系が欲しい

しかし

来年で波平と同じ年になるおっさんがモンスターをつけて喜んでるのは

非常にアレで

とは言ってもアメリカなら通常運行

そこはアメリカかぶれだった頃を思い出し

ギブミーチョコレートの精神で

行きたいね

 

ブルーラグのコマライト

夜はほぼ走らない

なので常用ライトとして小さなコマライトを選択

これもブルーラグさんの世界的に大人気商品

でもなんだか真っ直ぐつかずに

試行錯誤中

ガチで夜走る時はこれとは別にハンドルにキャットアイを装着予定

あとはモンスターだな

ビビるよ

齢53歳のハゲたおっさんが正面から14インチの自転車を7色に光らせて

ケイデンス90

これはマジで怖いよ

十戒のように道が開ける

 

ブラックバーンのカーゴケージ

中古で購入したブラックバーンのカーゴケージ

ボトル以外も装着できるので便利

純正のベルトからボレーストラップに交換した

今日はナルゲンボトルでアメリカ感もマシマシ

しかしこれは非常用の水であり

「ナルゲンなんて飾りですよ」

これとは別にペットボトルをハンドルバックに入れておく

 

ベルはノグの高い奴

これは思い切ったね

でもAmazonで2回ローンで購入

なんせ5000円以上するベル

これこそが自己満足の世界である

 

のどかな農道がよく似合うダホンK3でのサイクリング

 

ロードバイクだと

「止まったら負け」みたいなところがあるが

休憩も常に走りながらで

しかしダホンK3だと

なんでもないような場所で止まりたくなる

なんでもないようなことが幸せだったと思う

2度とは戻れない昼〜

 

 

帰りは向かい風で、お腹が・・すいた・・

そこでパン

道の駅でパン

タマゴフランスとアンクロワッサン

どちらもうまい

 

 

 

あまりにもカッコ良すぎて

撮影ばかりしてしまうね

 

 

 

最後にバッグなし姿を

で、50キロの距離を走ってみて

お尻のお痛みは皆無

なかなか優秀なシルベラード

暇があれば

またGW中に走りたい

本当によくできた自転車

ダホンK3

怖いとかお尻が痛いとか

そんな理由で乗らなくなったり手放したりするのはあまりにも勿体無い

全ての理由は自分にあるわけで

そこは自転車のせいではない

そしてパーツを変えても

自分自身が変わらない限りが

変わらない

 

次はグリップだが

悪評高いスポンジグリップが意外と気に入っていて

そもそもハンドルは添えるだけで握らないわけで

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