鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

あじフライを大曽根駅で

とある平日の日

俺は名古屋市大曽根という場所にいた

ある用事を済ませるためだが

予定の時間が2時間半ほど空いたので時間を潰すことにした

どこか公園みたいな場所で読書でもしようと思い

近くに徳川園があることを思い出したのだ

徳川美術館も併設されている徳川園

いわゆる昔の大名屋敷である

1695年に造営された尾張藩2代藩主徳川光友の隠居所の大曽根御屋敷跡

大名屋敷らしく池泉回遊式庭園が今も残されている

街中に今でも残る静かな緑溢れる庭園

入場料は300円だ

ドトールで粘るよりは徳川園の方が有意義な時間を過ごせる

我ながらなかなか良いアイデアである

ただ残念なことにこの庭は空襲で丸焼けになっている

その後、昭和によくありがちな古いものを大切にしない風潮により

ただの公園として整備された

そして平成17年再び大名庭園として再整備されたのだ

そのためにどこか新しさも感じる大名庭園となっている

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庭園には巨大な池「龍仙湖」がある

その周りをのんびりと散策

平日とはいえ人はほとんどいない

おじいさんが一人ベンチに腰掛けているだけだ

その後5〜6人の老人の団体客が訪れた

俺が滞在した1時間に限ればそれだけであった

俺は紅葉や松などの剪定を見ながら池泉回遊した

ブクブクと太った色取り取りの鯉たちが仕切りに口をパクパクさせている

今度生まれ変わるのならここの鯉になりたいな

と、俺は思った

個人所有の小さな池でなく、この巨大な池で餌も毎日ちゃんと貰えて天敵もいない

好き勝手に泳ぎまわり人間を見つけては口をパクパクさせればいいのだ

しかしこの大きな庭

維持費ってすごいんだろうな

隠居屋敷か

やはり徳川の力は相当なものだったみたいだ

こんなに大きな隠居屋敷はいらないが、静かな場所に俺もこじんまりとした平屋の建物と茶室と小さな庭を完備した隠居屋敷が欲しいものである

仮にこれだけの敷地があったら日本庭園ではなく雑木ガーデンにしてMTBのコースを作りたいな

ちょうどいい具合に高低差もある

そんなことを妄想しながら俺は徳川園で一番涼しい場所、大曽根の滝へと向かった

どうやらこの大曽根の滝とやらは木曽山脈をイメージして作られたそうだ

そんな説明を聞かされても俺にはさっぱり木曽山脈には見えない

そしてここから流れる渓流が木曽三川だそうだ

やがて木曽三川は伊勢湾へ流れ込む

そんなリアル自然をリスペクトして再現した徳川園なのだ

俺は腰掛けた

大曽根の滝の前に設置してあるベンチに

そして、しばし読書に勤しんだ

マイナスイオンが俺を優しく包み込む

俺は時間が経つのも忘れて平松洋子さんのエッセイを読んだ

「あじフライを有楽町で」

時は11時だ

朝から何も食べていなかった俺は腹ペコであった

昼からの予定の前に腹ごしらえでもするかな?

俺は徳川園を後にした

併設の土産売り場でしばし足止め

ここは面白いものがいっぱいあって目移りしてしまう

しかし俺には余計な出費をする予算などない

俺は店を物色しつつ大曽根駅へと向かった

やはり11時半オープンの店が多い

結局俺は大曽根駅まで歩いてきてしまった

まぁいい

このあと予定を考えると駅にいた方が何かと都合がいい

俺は駅舎に併設されている飲食店を回った

ここもまだ開店前の店が多い

スガキヤは以前ヒドイ目に合ったからパスだな

そんな俺の目に飛び込んできたのが「かどや大曽根

どうやら名鉄が運営している居酒屋みたいだ

そして名古屋にしては珍しく昼から飲める貴重な店

食事系はラーメン、うどん、きしめんがメインとなるが

これに揚げ物を合わせた麺定食が620円で提供される

名古屋にしてはかなりリーズナブルな値段設定である

その他、おでんや串カツに土手など一品ものも昼からOK

俺は迷うことなく暖簾をくぐった

最初は麺定にする予定だった

俺は一応店内のおすすめメニューを見た「あじフライ200円」

即決だ

まずはあじフライで一杯だな

そしてそのあとで麺

ラーメンも捨てがたいが

ここは「山形だしうどん」これでいこう

よくわからんが山形を感じるいいチャンスだ

俺は単品としてあじフライ、山形だしうどん、生ビールを注文した

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早速ビールが運ばれてきた

このあとの予定まで残り45分

俺は歩き疲れた体に午後からの活力を与えるためにビールを飲んだ

やはりこれである

ここから俺の1日は始まる

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庭を見て読書して生ビール

先ほど読んでいて食べたくて仕方がなかったあじフライ

なんという黄金コース

まるでツールのクイーンステージではないか

俺は平日の昼間に揚げたて熱々のあじフライで生ビールを飲むという至福な時間を堪能した

もっとゆっくり飲みたいが、いかんせんこのあとの予定が詰まっている

俺はハフハフしながらソースをたっぷりと染み込ませたあじフライを堪能した

揚げたて熱々でサックサクだ

俺は急ぎ早に生ビールを飲み干した

厨房ではうどんが茹でられている

先ほどから「とろろ」との声が聞こえてくる

俺の想像では、さぞかし出汁を効かせたうどんと言うイメージで注文した

山形だしうどん

しかし出てきたのは冷やしとろろうどんであった

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「山形だしうどんね」と渡されたそのうどんは明らかに、冷やしとろろうどん

山形ではとろろのことを「だし」と言うのだろうか?

この上に乗ってる緑はなんだろう?

俺はとにかく混ぜ混ぜしてうどんを食べた

かなりコシのあるうどん

麺は讃岐系だ

実は俺はコシのありすぎるうどんは、あまり好きではない

最近では博多うどんがマイブーム

そして京都で食べる柔らかめなうどんが好きなのだ

でもこれはこれでうまいな

何よりも600円だしな

俺はちゅるちゅると冷やしとろろうどんを食べた

汁もあっさり系で一滴残さず飲み干した

ごちそうさま

合計1280円

名古屋としては安いな

カロリー的にもちょうどいい組み合わせ

俺は比較的満足して店を後にした

値段が値段だけに特別うまいというワケではない

しかし毎日のように立ち寄っては一杯飲みたくなるような

そんな店だった

また来よう

時間をチェック

次の予定は12時20分

急がねば

 

午後からの用事を済ませた俺は電車の中でスマホをいじくりまわした

山形で言う「だし」

調べてみた

どうやらあの緑が「だし」みたいだ

だし汁のことではなく、茄子・きゅうり・茗荷・紫蘇・オクラなどの夏野菜や香味野菜を生のまま細かく(5mm程度)刻んで醤油を絡めて冷やし、ごはんにかけて食べたりそのままお茶請けにしたりする山形の郷土料理

これが「だし」である

俺は全てを理解した

これは俺が好きなやつじゃないか

また一つ勉強になった

讃岐でなく稲庭あたりで作ったらうまそうだな

そしてその時には「だし」はたっぷりと欲しい

とろろはあってもいいが少なめだな

あくまで夏野菜を楽しみたい

酸っぱい梅干しのトッピングもありだな

それか大原の酸っぱいしば漬けを刻んだやつとか

どこかで食べれないかな?

やはり自分で作るしかないか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あゝバルギル、されどウラン

2017年ツール・ド・フランス第9ステージ

翌日には待望の休息日を控えたクイーンステージ

クイーンステージと言っても髭面のおっさんが全身タイツで歌うわけではない

今年のツールで1番きつく、1番の勝負どころになるステージ

それが今回の第9ステージなのだ

フランス、ジュラ山脈

なにやら恐竜の足跡が発見されたとか

先日知ったのだが福井県の恐竜博物館は世界3大恐竜博物館の一つであるらしい

この日も逃げたいメンバーは多い

しかし超難関なサバイバルステージ

逃げ切れる可能性はスカイ次第である

ジュラ山脈から7つもの峠が登場

総獲得標高4600メートル

超級山岳は3つも登場

超級山岳ビシュ峠(全長10.5km/平均9%)

超級山岳グランコロンビエール(全長8.5km/平均9.9%)

超級山岳モン=デュ=シャ(全長8.7km/平均10.3%)

特に2番目の超級山岳はフランス最強の峠と言われてるそうで

峠マニアなんかテンダムよりも先によだれを垂らしてることであろう

スタート直後から2級山岳が始まる

いきなりの登りほど嫌なものはない

それだけに入念なウォーミングアップも必要だろう

体が温まってなければ登れない

前日からの体調不良が続くデマールはアシスト二人に守られながら最後尾でゆっくりと登る

一方集団は山岳賞狙いを含む逃げ合戦が勃発

まずはティボピノーが2級3級山岳ポイントをゲット

そしてこの日も逃げるバルギルにデヘントも山岳賞狙いだと思われる

この辺り酒をちびちび飲みながら観戦してるとカメラをあっちこっちスイッチングで誰がどこの位置なのか分からなくなる

ちなみにこの日のつまみはデパ地下、美濃吉の鯖の煮魚メインの惣菜セットだ

鯖がうまいなぁとしみじみ感傷に浸っていると

途端に逃げメンバーの構成などが変わっていく

やがてこの日も40人ほどの巨大な逃げ集団が誕生した

スカイは4分差まで差を容認

十分に逃げを捕まえられるタイム差である

40人の巨大逃げ集団とはいえこの日の山岳コースではサバイバルレースになる

さすがに相当登れる選手でないと生き残れない

案の定、最初の超級山岳に入るとバラバラと脱落する選手が

天候はあまり良くなくて路面も濡れている

下りが怖いなぁと思ってると

総合2位のゲラント・トーマスが落車

鎖骨骨折でリタイアとなった

そのあとで今度は

ヘスス・エラダ(スペイン、モビスター)

アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)

ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ロットNLユンボ

マヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ)の4人が落車

地面に倒れて「アァアアアあゝ、アァアアアあああ」と叫びっぱなしのモーリ

相当痛いみたいだ

この落車でモーリと前日2位と復活の兆しを見せはじめていたヘーシンクがリタイア

先頭から脱落するのではなく、本当の意味でのサバイバルレースとなっていく

ビシュ峠を下り切ると今度は

アレクシ・ヴィエルモーズ(フランス、アージェードゥーゼール)

ヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、トレック・セガフレード

ティエシー・ブノート(ベルギー、ロット・ソウダル)

ワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)の4人が逃げグループを形成する

ヴィエルモーズやパンタノはステージ狙いと各エースのための前待ち作戦だろうか

バルギルは昨日に続き調子が良さそうだ

そして次の超級山岳グランコロンビエールが始まる

ここで先頭はバルギルとブノートの二人に絞られて山頂はバルギルが1位で通過した

この時、追走のスカイにコントロールされたメイン集団からは6分差のリード

まだまだ安全圏ではない

そして下りに入る

後続から追走選手たちが追いついて再び12名の逃げ集団を結成

増えたり減ったり、少しトイレなどで目を離すと入れ替わっていて分けがわからない

ここからはしばらく平坦が続くために先頭の少人数で逃げるよりは一人でも多いほうが助かる

そしてこの平坦には今回も嫌がらせなのかサガンのためなのか中間スプリントポイントが設定されている

既にほとんどのスプリンターはテレビにすら映らないぐらい遅れている

その中で唯一残っているのがサンウェブのマイケル・マシューズだ

サガンがいなければこの男しかいない

かつてTOJの富士山ステージで日本のトップクライマーの誰もがこの男に敵わなかった

かなり登れるスプリンター、マイケル・マシューズだ

この中間スプリントを取るためにキツイ山岳を超えてきた

ロットソウダルなど他チームと話し合うもまだまだ半信半疑で人を信じられないマシューズ

スプリントポイントでも最大限の警戒をしながら無事に20ポイントゲット

これで一安心

あとはバルギルのために最後の一仕事だ

先頭は最後の超級山岳モン=デュ=シャへと突入

逃げグループからバークランツとギャロパンが抜け出す

かつて自転車選手であり表彰台のお姉さんだった現嫁をナンパしたギャロパン

愛のために彼は彼女と同じロットソウダルへと移籍した

そこに追いついたバルギルが先頭に立つ

彼の力なら十分ステージも狙えるが、とりあえずは山岳ポイントだろう

頂上まで残り6キロで単独になるバルギル

最後の超級山岳も1位で通過してトータル53ポイントゲット

山岳賞と敢闘賞を確定させた

一方メイン集団は2分半差で最後の超級山岳へと突入

スカイがハイペースで引き続けて集団は人数を減らしていく

突然フルームが手を挙げる

メカトラだ!

それを見たアルがこれまた突然アタックを仕掛ける

それに反応したのはキンタナ

焦るフルーム

しかしチームカーはこない、アルたちはどんどん先へ行く

去年の再現か?

レース後「あの時はマジでムカついた」と穏やかなフルームもご立腹だった

アルはアルで「フルームのトラブルのことは知らなかったんだよ。あとでチームから無線を聞かされて知ったんだ」

と語ってはいるが明らかにアルは知っていた

フルームのトラブルを確認してアタックをした

速達によりヴィノクロフから「構わず行け」とお手紙が届いたのかもしれないが

結局、リッチーなどがペースを落とすように言ってフルームたちは再びメイン集団に追いつき無線で怒られたアル達もまた集団へと戻ってきた

今度はアスタナのWエースの一人フグルサングが集団から飛び出す

ちなみに今カザフスタンのアスタナでは万博が開催中である

長い長いサバイバルレースでサイモン・イェーツ、マインティーズそしてコンタドールが力尽き集団から遅れ始める

やはりコンタドールの衰えは酷いみたいだ

落車もあったが結局何一つ攻撃を仕掛けることなく脱落した

リッチーやアルなどが攻撃を仕掛けるが決定的な攻撃にはならない

そして今度はフルームがペースアップ

ここでキンタナも何もすることなく脱落した

メイン集団はフルーム、リッチーポート、アル、フグルサングウラン、バルデ、Dマーティンに絞られた

最後の超級山岳の山頂を先頭のバルギルから30秒遅れで通過

いよいよ最後の勝負どころ

ダウンヒル

前哨戦のドーフィネでも下っているがかなり危険な下りだ

何もなければいいと思っていると衝撃的な映像が・・・

リッチーポートが落車

コーナーのイン側に落ちたリッチーはそのままのスピードで反対側の壁までふっとばされDマーティンを巻き込み壁に激しく激突

死んじゃうんじゃないかと思うような派手な落車

Dマーティンも一回転して転倒するも再び走り出す

ウランは間一髪で落車は免れたがこの時にDマーティンと接触してリアの変速機を壊した

この後はウランはずっとアウタートップかインナートップで走ることを強いられてしまう

リッチーは動けない

ドクターが駆けつけて応急処置をした後で救急車で運ばれた

検査の結果は鎖骨骨折と骨盤骨折

重症ではあるが当初心配されたほどの怪我ではなかったみたいだ

とりあえず一安心

しかしまた一人主役が脱落した

バルギルは軽快にダウンヒルをこなす

一方フルーム達は安全マージンをとってのダウンヒル

フグルサングは急に下れなくなった

やはり目の前でリッチーの落車を目撃したからだろうか?

すると追走集団の中からバルデが抜け出す

ぐんぐんとフルーム達を引き離して先頭のバルギルを追いかける

下りが終わり平坦区間に入るとバルデはバルギルに追いついた

同世代のフランス人

子供の頃からもライバルとして戦ってきたであろう二人が先頭になる

残り12キロ、バルデとの差は20秒

ここでついにバルギルが力尽きる

前日の疲れ、この日も早い段階から逃げている

単独先頭に立つバルデ

しかし後続も仲良くローテーションしながら追いかけてくる

ウランもギアが壊れているのにもかかわらずローテーションに入る

登り基調ではかわいそうなほどグイグイと踏み込んでいるウラン

ただ追い風が幸いしたのかアウタートップでもなんとかレースをこなせている

道は平坦だが結構テクニカルなコース

逃げが有利なコースだ

しかし残り2キロでついに追走はバルデを捉える

後はスプリント争いだ

普段はスプリントなどしない総合系の選手達

フルームはさいたまクリテでのスプリント勝負でサガンを下しているが、さすがにさいたまのように周りはクルクルと軽いギアで手加減してスプリントはしてくれない

ここはツールのクイーンステージ

真剣勝負である

スプリント力はウランがややリードか?

しかしここまで山岳を超えてきただけに全く様子がつかないスプリン勝負

そしてウランの自転車はリアの変速が壊れている

フグルサングが先行する

ウランがうまく番手を取りスリップストリームを使いながら加速して先頭へ

そこに何とバルギルが!

ハンドルを投げ合うウランとバルギル

手を上げて勝利を確信するバルギル

勝ったのはバルギル

誰もがそう思ったであろう

バルギルが泣いている

よほど嬉しかったのだろう

連日の逃げ

そしてかなり厳しい今日のステージだ

そして写真判定の写真が出た

「ん?」

な、何とウランの車輪がバルギルよりわずかだが先にゴールラインに到達している

その差リム分

勝ったのはウラン

ゴール前のVTRが流れる

やはり勝利を確信するバルギルが写っている

寺山修司ではないがまさに「あゝ無情」

しかし勝者はウラン

ウランが見事にこのクイーンステージを制した

今後バルギルはこの時のゴールシーンを突然思い出して

「あゝあぁああああああ」って叫びたくなるかもしれないな

 

なかなか帰ってこないスプリンター達であったが有力選手は何とかタイムアウトを免れたみたいである

しかし心配されたデマールはアシスト3人とともに間に合わずにタイムアウト

この日FDJはエースデマールを含む4人もの選手を失った

そして他のタイムアウトには

お兄ちゃんサガン、レンショー、トレンティン

確かトレンティンは昨日逃げてた気がするが疲れが残ってたのだろうか?キッテルにとっては痛いリタイアだ

そしてエースを失いモチベーションを失ったお兄ちゃんサガンとレンショー

それぞれがサガンカヴェンディッシュのアシストである

この二人も第1週目でツールから去ることとなった

 

総合は大きく動いた

1位 クリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ) 38:26:28
2位 ファビオ・アル(イタリア、アスタナ) 0:18
3位 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール) 0:51
4位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、キャノンデール・ドラパック) 0:55
5位 ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) 1:37
6位 ダニエル・マーティンアイルランドクイックステップフロアーズ) 1:44
7位 サイモン・イェーツ(イギリス、オリカ・スコット) 2:02
8位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) 2:13
9位 ミケル・ランダ(スペイン、チームスカイ) 3:06
10位 ジョージ・ベネット(ニュージーランド、ロットNLユンボ) 3:53

 

2位のアルが18秒

3位のバルデが51秒

4位ウランが55秒

総合争いはこの辺りだろうか?

3位争いが面白そうだ

最初はこの時点でフルームの優勝はほぼ決まるかと思われたが

アルが粘っている

そして意外なウラン先輩が4位につけている

アルは波があるだけに3位のバルデとフルームとの争いになるのかな?

今日は休息日

選手も我々視聴者ものんびりと休める

そしてツールはまだ半分以上残っているのだ

 

第10ステージは平坦コース

おそらくスプリント勝負だろう

逃げとスプリントチームとの追いかけっこ

でも逃げも少ないだろうな

みんなピレネーに備えて休みたいだろうし

4級山岳でのペースアップが勝負どころだがミラノ〜サンレモような展開にはならない

結局はスプリント勝負で

優勝キッテル

2位にマシューズ

3位にクリストフ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

逃げた攣ったカルメジャーヌ

2017年ツール・ド・フランス第8ステージ

この日からいよいよジュラ山脈へ

しかし総合系の本番は明日のクイーンステージ

そのために今日はまずライバルの調子を見る機会

そしてステージ狙いの選手は逃げるチャンスだ

今までの平坦ステージはほぼ逃げ切りの可能性ゼロ

ようやくこの日にチャンスが訪れた

3級2級1級と登るが

勝負所はやはり最後の1級山岳

俺の予想はディレクトネナジーの新星カルメジャーヌの逃げ切り

ツール1本にかけているディレクトエナジー

その中でもこのステージで勝てる可能性のある選手は彼だけだからだ

そんなこともあり俺はスタート直後からとにかくディレクトエナジーに注目していた

たまにロットLLユンボと間違えるが

やはりこの日は逃げたい選手ばかり

ようやく激しいアタック合戦が始まった

飛び出したシャバネルがガンガン弾く

ヴァンアーベルマートなど実力者がどんどん逃げに乗ってくる

思い出した!

このステージはシャバネルがオメガファルマの頃に逃げ切ってマイヨジョーヌを獲得したステージだ

そしてお友達で同部屋のピノーとそれぞれ山岳ジャージとマイヨジョーヌを着てホテルの部屋ではしゃいで写真を撮っていた時のステージだ

ちなみにピノーはジロで新城のステージ優勝を阻んだ男だ

レースはかなりのハイペースで進んでいく

とにかく逃げたい選手が多すぎる

決まったかと思ってもサンウェブが逃がさない

スカイはどうでもいいような感じだが

絶対にスプリントポイントまでは逃げを決めさせたくないサンウェブ

意地でもシャバネルたちを追いかける

どうやらマイケルマシューズの中間スプリント狙いみたいだ

そのままアタックと吸収を繰り返して逃げが決まらないままにスプリントポイントへ

スプリンターたちはここが今日のゴールと言っても過言ではない

最後まで残れる可能性のあるスプリンターはマイケルマシューズぐらいだ

珍しく踏み込むキッテル

各スプリンター本気のスプリント勝負

グライペル、マシューズ、キッテルの順番でスプリントポイントを通過した

これと同時に再びアタック合戦勃発

スプリンターチームはもう好きにしてください状態

総合系も最初からどうぞどうぞ状態

ちゃっかり総合を脅かす選手が抜け出さないようにスカイとBMCがチェックする

いわゆる関所みたいなものである

通行手形を持っている者のみが先へ逃げられる

とにかくハイスピードな展開

スタートから1時間半が経過した頃に気がつくと50名ほどが抜け出している

見てる方も選手たちも何が起こったのかわからない

とにかく約50名の巨大な逃げ集団が誕生した

メンバーは結構豪華なメンバーが

そしてその中にはカルメジャーヌも含まれている

実況解説陣も話してたサクソバンク時代のリッチーポートが頭角を表したジロでの50人逃げ集団の時を思い出した

これは逃げ切れるぞ!と思ったがジロの時のように集団はうまく回らない

メイン集団も常に捕まえられるタイム差で追走

これではダメだと逃げ集団の中からもセレクトがかかり

16名ほどが分かれて先頭集団になる

ヤン・バークランツ(ベルギー、アージェードゥーゼール)

グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)

ミカエル・ヴァルグレン(デンマーク、アスタナ)

セルジュ・パウェルス(ベルギー、ディメンションデータ)

エマヌエル・ブッフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)

トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル)

ワレン・バルギル(フランス、サンウェブ)

リリアン・カルメジャーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)他

すごいメンバーが残った

バルギルが調子よさそうだな

カルメジャーヌは集団後方を走ることが多い

日本の片隅でレース開始からずっと彼を応援している日本人がいるなんてカルメジャーヌは知る由もない

そのあともレースはハイペースで進み

常にアタックと吸収を繰り返す

いつまでたっても落ち着きを見せないこの日のレース

力無き者からどんどん脱落していくサバイバルレースである

メイン集団も常に安全圏へ止めておくようにコントロール

差は広がることも縮まることもしない

2級山岳を超えたところで先頭集団はさらにセレクトがかかる

植物で言えば間引きである

残されたものは

バークランツ、ヴァンアーヴェルマート、パウェルス、バルギル、カルメジャーヌ、ニコラス・ロッシュ、ロベルト・ヘーシンク、サイモン・クラークの8人

メイン集団から3分差

ここにヴァルグレンが単独で追いついてきて9人となる

9人となった先頭集団で最後の一級山岳だ

残り45キロで下を走るメイン集団のスカイがオーバースピードでコースを外れる

フルーム落車か!と思われたが草むらのためギリギリのところで落車回避

ライバルチームもペースダウンしたおかげでフルームたちは無事に集団へ復帰した

先頭集団ではヴェンアーベルマートなど脱落者がで始める

そして調子が良さそうだったバルギルもここで力つきる

カルメジャーヌの逃げ切りが見えてきた

しかしスカイもどんどんペースアップ

引くのは今日もクウィアトコウスキーだ

彼の引きで先頭との差は1分台に突入

勝負はまだまだわからない

1級山岳先頭の逃げ集団、山頂まで残り5キロでカルメジャーヌが渾身のアタック

おそらくシャバネル先輩からのアドバイスもあったのだろう

ニコラス・ロッシュとヘーシンクというエース級の実力派ベテラン達をどんどん引き離していく

カルメジャーヌはヘーシンクから15秒のタイム差を稼いで山頂を超えた

残りは11キロ

そのうち半分は下りであとの半分は平坦かゆるい登りだ

とにかく全開で逃げるしかない

下りでギリギリのところを攻めるカルメジャーヌ

見てる方もヒヤヒヤする

追走のヘーシンクとの差は30秒まで開く

メイン集団とは1分以上の差がある

おそらくほぼ逃げ切り確定

アクシデントさえなければだが・・・

必死に応援する俺

この日だけは完全に睡魔もぶっ飛んでいる

ガンガン走るカルメジャーヌ

下りが終わりゆるい登り返しになった時に事件は起きた

カルメジャーヌが急激にスピードダウン

そして走りながらのもも裏ストレッチ

明らかに足が攣っている

それでも必死に走る

まだまだヘーシンクとの差は開いてる

メイン集団も大丈夫だ

ペースダウンしながら痙攣が収まるのを待つ

そして再び動き出すカルメジャーヌの足

ゴールは目の前だ

そしてついに舌が出た

ベロベロとカルメジャーヌが舌を出している

受け継がれる伝統

ヴォクレールからカルメジャーヌへと

今年で引退のヴォクレールからカルメジャーヌのチームへと変わった歴史的瞬間である

これからは俺がチームを引っ張って行くんだと

強い意志の現れ

そんなベロベロ

これで優勝を確信

もう足の攣りなど関係ない

ただゴールまで走り抜けるだけだ

後方を確認

チームカーとも勝利を確信

しばし足の痛みも忘れて腕をぐるぐる回しながらのグリコポーズ

ツール初出場の24歳

そしてフランス人カルメジャーヌが第8ステージを見事に逃げ切った

同時に山岳賞ジャージと敢闘賞も獲得

ゴール後地面に倒れこみストレッチを受けるカルメジャーヌ

すでに去年のブエルタでステージ優勝はしているが嬉しいツール初勝利となった

そして俺自身も初の逃げ切り予想的中

さすがに3連単とは行かなかったが

やはり逃げ切り勝利の予想的中はかなり嬉しい

まず予想した選手が逃げるかどうかもわからない

そんな中で逃げて逃げて逃げ切ってくれた

今日は俺もお祝いムード

高島屋まで行ってアンリ・シャルパンティエのフランス焼き菓子フィナンシェとマドレーヌを購入

ヴィッテルの水を入手できなかったのが心残りではあるが

そして毎日のようにJスポのスタジオで食べられている羊羹

俺は人生初のとらやのミニ羊羹も買ってきたのだった

今日はお祝いである

レースは2位には粘りのヘーシンク

3位にはメイン集団から飛び出した哲学者マルタン

4位にニコラスロッシュとなった

 

さて今日はクイーンステージ

とにかく最初からギザギザ

おそらく触るものは皆傷つけられる

そんな子守唄のようなステージ

2級3級3級超級超級4級超級下ってゴール

明日はお休み

今日も逃げたい選手は多いだろう

前半からハイペースのサバイバルレース

デマールは生き残れるのか?

調子の悪いものはどんどん振るい落とされる

果たして誰が生き残り山頂を通過するのか?

真の勝負は山頂からの下り

昨日のオーバーランがどこまで響くかチームスカ

今日の予想は

今日も逃げ切りはありそうだが

総合は確実に動く

よほど登れる選手でない限り飲み込まれる

超級がありすぎてどこで動きが出るのか読めないな

これが19ステージとか20ステージなら早めにコンタドールが動くんだろうが

どちらにせよスカイの引きについていけないエースたちは落ちていく

残されるのはフルーム、アル、リッチー、マイカ、キンタナ、遅れてDマーティンそしてゲラントトーマス

やっぱり今日はフルーム

優勝フルーム

2位リッチーポート

3位マイカ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僅差キッテル

2017年ツール・ド・フランス第7ステージ

山岳ステージ前の平坦ステージ

そして七夕である

フランスに七夕イベントがあるのかどうか知らないが

とにかく七夕である

肝心のレースはこの日もあっさりと逃げが決まった

デヘントが前に出ていたが結局逃げない

ヴォクレールも逃げない

おそらく明日逃げたいのかもしれないな

そして意外なことにワンティも逃げない

結局はマキシム・ブエ(フランス、フォルトゥネオ・オスカロ)

マヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ

ヨアン・ジェーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)

ディラン・ファンバーレ(オランダ、キャノンデール・ドラパック)

の4名の逃げが決まった

注目なのはキャノンデールのファンバーレだ

この日も215キロと200キロ越えのステージ

コンタドールも言っていたが200キロ超えのステージはいらないな

長すぎて見てる方もツライ

どうせメイン集団もおやつ食べながらの談笑タイムになるだけだ

途中4級山岳があるがポイント少なすぎて誰も興味を示さない

まぁ取れるなら一応取っておくかぐらいの感覚だろう

リーダーチームのスカイは明日に備えて体力温存

この日も心の中は「別に逃げ切られても構わないし」だ

逆にスプリンターチームは山岳前に勝てる可能性のあるステージは勝っておきたい

この日も集団をコントロールしたのはクイックステップやロットソウダル

タイム差2分半ほどでレースは進んでいく

そしてこの日も何も起こらない平穏なステージ

途中横風が吹くとピリピリしだすが、どうやら最近はレース前に各チーム車を走らせてコースと風を確認してるそうだ

そのために集団も警戒すべき場所はわかっている

そしてみんなが警戒すれば事件は起こらないのである

情報を入れすぎるというのも安全面では良いことなんだろうが、やはりレースはつまらなくなるな

平坦ステージはとにかく何も起きない今年のツールだ

途中ではワイン畑が広がる

正式にはブドウ畑だが

ブルゴーニュ

名前だけは知っている

ワインは温度管理がめんどくさいので飲まないが、たまに無性に飲みたくなる

そんな時は日本酒の純米大吟醸で白ワイン気分を味わうぐらいだ

レース終盤は横風警戒もありピリピリ感が持続する

しかし道がクネクネ

やたら風向きも変わり結局は何も起こらないが集団はポジション争いも含めて自然とペースアップ

残り40キロでタイム差1分

この日も逃げきりの可能性は、ほぼゼロ

最近、実況解説陣がやたらと「ほぼほぼ」という言葉を使うがアレは辞めた方が良い

谷崎潤一郎あたりが放送を見ていたら激怒してクレームのツイートをすることであろう

とにかく激しい今年のスプリント争い

実力的にはキッテル断トツでその他大勢だが

各チームは終盤まで綺麗にはトレインが組めない

最後はエースが単独でスプリント争い

今までならそんな混戦状況では勝ちきれなかったキッテルだが今年は明らかに進化している

とは言ってもできることならチームの助けを借りたい

FDJが一気に後方から上がる

デマールとブアニがぶつかり合う

残り2キロ

サンウェブ、FDJ、クイックステップ、ディメンションデータ

この日はクイックステップが先頭で残り1キロのフラムルージュを通過した

しかしエースカヴェンディッシュを失ったディメンションデータのトレインも強い

誰でいく?

やはりボアッソンハーゲン?

ボアッソンハーゲンとクリストフの争いだ

そしてマイケルマシューズ

ボアッソンハーゲンが伸びるがこの日も後ろからキッテルがグイグイ加速

ハンドル投げるボアッソンハーゲン

まさかのボアッソンハーゲン?かと思われたがカメラはキッテルへ

写真判定では後ろから差してきたキッテルと同着に見える

何回見ても差は全くわからないが

勝ったのはキッテル

まさに紙一重

しかしあまりにも大きな差

それがツールの1位と2位

勝者と敗者

西方浄土と地獄

絶好調キッテルが3勝目でマイヨベールも獲得した

そしてこの日のデマールは後方で沈んだ

 

キッテルはゴールラインを少し間違えていた

まだ200メートルあると思ってたところで残り150メートル

結果そのことが幸いして最後まで踏み切ることができた

そして最後の勝敗を決めたのはハンドル投げのタイミング

極僅かなコンマ何秒というタイミングの差

その差はあまりにも小さく大きかった

 

 

今日は山岳ステージだが最後の一級山岳を登ってから平坦が11キロあるそうだ

しかも一級山岳とは言え平均勾配6パーセントでほぼ一定勾配

つまり仕掛けどころのない一級山岳

そして仕掛けて抜け出て山頂を先頭で超えてもゴールまでは残り11キロもある

クライマーが単独で逃げるには長すぎる距離だ

タイム差を少しでも縮めたいコンタドールとキンタナだろうが

今日仕掛けるのは難しい

おそらく総合系は小集団で仲良く山頂超え

そこからの11キロが勝負所

平坦が強いのは圧倒的にフルーム

そして次にリッチーポート

山頂フィニッシュならアルやマイカも期待できたが

あとはチーム力の差だろうな

そこで今日の予想はフルームで

でも逃げが決まるかもしれないな

本当の勝負は明日ということで

逃げ切りカルメジャーヌ

2位にフルーム

3位にリッチーポート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抜けてるキッテル

2017年ツール・ド・フランス第6ステージ

この日から始まるヴォージュ山脈からジュラ山脈へ移動するための2日間

ほぼ平坦ステージ2連戦の初日である

この日もヴォクレールが集団前方に位置して逃げるぞ体制

スタートが切られると数名が飛び出す

いつもの通りワンティの選手とディレクトエナジーとUAE

どうやらヴォクレールではなくディレクトエナジーはケムヌールみたいだ

ケムヌールは後ろを振り向き集団に「もっと来いよ!」アピール

しかしこの日も無情なほど逃げたい選手はいなかった

暑さのせいなのか?ジュラ山脈を控えて体力温存なのか?

そして途中で獲得できる山岳ポイントも少ない

さすがにこれでは誰も無駄な体力は使いたがらない

スポンサーアピールのプロコンチ以外は

しかしプロコンチとはいえツールのワイルドカード2枠はコフィディスディレクトエナジーでほぼ確約されている

その他2枠の争い

しかしその中の1枠はイノーさんの置き土産的なコネ枠があるため実質残り1枠

どのチームが招待されるかは主催者の気分次第

来年も出たい

そのためのワンティ連日の逃げである

ここから216キロの長い旅の始まりである

捕まる覚悟で逃げる3人

UAEからはラエンゲン、ディレクトエナジーはケムヌール、ワンティはバカールト

のんびりとフランスの大地を駆け抜けていく

本来ならマイヨジョーヌ保持チームのスカイが集団をコントロールするのがマナー

しかしスカイは総合優勝を狙うチームであって、おそらくスプリント争いとなるであろうこの日のステージ勝利には全く興味がない

そのためにスカイ的にはフルームの総合を脅かすような逃げメンバーでない限りは逃げきられても一向に構わないのだ

むしろ一旦マイヨジョーヌを総合に絡まない安全な他チームに渡してスカイのアシスト陣を休ませてあげたいぐらいだろう

逃げとの差は4分まで開く

さすがにスプリントチームは今日のステージを狙うためにスプリンターを連れてきている

スプリンターがエースとなっているチームも多い

暑いけど仕方がなくエフデジ、クイックステップフロアーズ、カチューシャ・アルペシン、ロット・ソウダル、コフィディスらスプリンターチームが仲良く集団をコントロール

これにより逃げ集団はいつでも捕まえられる位置で延々と泳がされるのだ

その距離約200キロ

Jスポのスタジオ内でもレースの展開が変わらないためしばしば無言になる

放送事故?かと思うとガサガサと音がする

どうやら羊羹などおやつを食べているみたい

俺も食べたいな

思わず買い置きの補給食用のミニ羊羹をボトルに入れた水とともに美味しくいただいた

ヤマザキのミニ羊羹一個50円

カロリーは170キロカロリーとおにぎり一個分相当

ちょうどいい塩梅の補給食である

とにかくレースはスプリントポイント意外一切動かない

これが平坦ステージ

最後に劇的なドラマが待ち受けている

そのために我々は睡魔と闘いながらもテレビ観戦をするのだ

想像していたより引き出しの少ない土井ちゃん

宮沢も流石にネタ切れ傾向

谷口さんがなんとか場を繋ごうとするが

この日はやたらと無言状態になる場面が多かった

レースは延々と2分差で推移

興味深かった話は宮澤崇史さんが一番最初に乗ったロードバイクパナソニックのクロモリだったこと

俺と同じじゃないか

ちょっと嬉しい気分

先日の放送ではマッサーの中野さんの知り合いのカザフスタンの選手がお金がなくてパナソニックパールイズミが支援していた

その時のことを非常に感謝していて引退した今でもパナソニックのクロモリを大切にしているそうだ

そもそも電気屋のパナソニックが何故自転車事業をやってるのか?

創業者である松下幸之助が自転車屋に丁稚奉公してたことにより自転車界への恩返しとしてパナソニックは創業者の意思の元で今でも自転車を作り続けているのだ

 ツールやパリルーベなどでも実績十分なパナソニック

かつてはマイヨジョーヌも獲得したメーカーである

いつまでもコスパのいいクロモリバイクを作り続けて欲しい

そんなこんなでレースは残り30キロを超えてからようやく始まった

徐々にペースをあげるメイン集団

逃げ集団も残りの体力と相談しながらも出せるだけの力を出して逃げる

残り20キロでタイム差は1分

何かが起こらなければ逃げ切りは不可能だ

最後の抵抗

残り10キロ地点でタイム差わずかに26秒

各スプリンターチームも本気を出し始めた

残り3キロでついに逃げグループはメイン集団に吸収された

200キロ以上の逃走劇

ラエンゲンが敢闘賞を勝ち取った

メイン集団はスプリンターチームによる激しい位置取り合戦

残り1キロを切ってからロータリーが登場

落車は無い

残り800メートルで一か八かのボアッソンハーゲンのロングスプリント

このステージで彼が勝つにはこれしか無い

しかしスプリンターたちも彼を逃がさない

残り60メートルで捕らえてそのまま集団スプリント

グライペルがいい

キッテルはどこだ?

ブアニはデマールの番手を取った

フェンス際からデマールが狭いところを強引に抜け出す

見てる方はヒヤヒヤ

カヴェンディッシュの落車が頭をよぎるが全身緑男のデマールはギリギリのところを抜け出してグライペルを捕らえた

クリストフとブアニは前を塞がれている

デマールか?グライペルか?

そこでようやくキッテル登場

後方からぐんぐん加速してきてトップに立ちそのままゴール

ステージ2勝目となった

 

この日も実に見ごたえのあるスプリント勝負

このために200キロのだらだらとした展開を我慢するのだ

最後だけ見ればいいと思う人も多いと思うが

やはり最初から見ないとロードレースの面白さは伝わらないのだ

なんでも無いことに意味がありそれが最終的に結果へと結びつくのである

それにしてもあの位置からスプリントでぶっちぎるとはトップスプリンターの中でも頭一つ抜けているキッテルである

彼の前が空いている限りは多分誰も勝てない

キッテルが頭2つ分ぐらい飛び出てデマールがいる

その半馬身ぐらい後ろに他のスプリンターが団子状態だろうか

キッテルがスプリントできないようにゴール前で各チームトレインを組んでクイックステップを沈み込ませるしか勝ち目は無いかもしれない

力勝負では誰も勝てない

 

今日もほぼ平坦ステージ

そして七夕

織姫と彦星も朝から励んでるのかもしれないな

なんせ1年ぶりだ

七夕と言えば笹の葉さらさら

で緑のイメージが俺にはある

なので今日はジャージもバイクも緑色のデマールだなといいたいが

横風分断でFDJ取り残されて結局は今日もキッテル

2位にはグライペル

3位にはマイケルマシューズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっちぎりアル

2017年ツール・ド・フランス第5ステージ

早くも一級山岳登りゴール

総合系の争いも見えてくる

スタート直後からのアタック合戦

この日もヴォクレールが逃げにチャレンジ

今年で最後だけに勝てないまでもベロベロがみたい

何回かアタック吸収アタックが繰り返され

気がついたら豪華な逃げメンバー

彼らで1チーム作れるんじゃないかと思わせるようなメンバー構成

トマ・ヴォクレール(フランス、ディレクトエネルジー)

ヤン・バークランツ(ベルギー、アージェードゥーゼール)

トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル)

ミカエル・ドゥラージュ(フランス、エフデジ)

エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)

フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)

ディラン・ファンバーレ(オランダ、キャノンデール・ドラパック)

ピエールリュック・ペリション(フランス、フォルトゥネオ・オスカロ)

総合成績が一番いいのはボアッソンハーゲン

エースを失ったディメンションデータが早速仕掛けてきた

現役最強逃げ屋のデヘントにこの日がお誕生日の元世界王者ジルベール

そしてこの人なしでツールは語れないトマ・ヴォクレール

途中に3級山岳があるが最後の一級山岳まではほぼ平坦なコース

逃げグループは最初の1時間を平均速度47・8キロで爆走した

普段ならマイヨジョーヌを保持しているチームスカイが先頭を引き、集団をコントロールするところだがこの日は違った

リッチーポート率いるBMCが集団の前に出ると高速でメイン集団を牽引し始めた

これによりレースはハイペースで進む

逃げても逃げてもタイム差は開かない

BMCのこの日にかける意気込みがうかがえる

3級山岳で逃げ集団からバークランツが抜け出し独走に入る

山岳ポイントをゲットすると再び逃げ集団に合流

しかしこの時に逃げ集団は力の残っている6人に絞られた

そして意外にもデヘントが脱落した

残り20キロでタイム差2分

最後の1級山岳へ向けて集団もより一層活性化する

BMCに加えてアスタナ、AG2R、オリカも先頭交代に加わり逃げを捕まえるべきフル加速するメイン集団

先頭の逃げ集団は脱落者をどんどん切り離していく、まるでICBM

最後の弾頭はお誕生日ジルベールとバークランツの実力派

そのまま大気圏を突破かと思われたが残り4キロで彼らも燃え尽きた

ジルベールのお誕生日アタックも終わったが見事に敢闘賞をゲット

おそらく夕食時にはケーキが用意されることであろう

しかし毎日毎日甘いものばかり食べてる選手達は果たしてケーキが食べたいのだろうか?なんなら俺が代わりに食べてあげたいぐらいだがさすがにフランスは遠い

レースは1級山岳を前にして振り出しに戻る

1級山岳ラ・プロンシュ・デ・ベルフィーユ目指してスカイがペースアップ

元世界王者クウィアトコウスキーの引きがスゴイ

一人でガンガン引き倒してニエベに交代

今年のスカイも強力なアシスト陣だと思ってたら知らない間にモントーヤとか姿を消した

フルームはいつものように下を向き苦しそうな感じにも見えるが、この男は分からない

そんな中、残り3キロ切ったところでパスタかピザが食べたくなるような全身イタリアントリコロール男がアタック

現イタリアチャンピオンのアルである

ニバリ同様顔が長い系伊達男

かなりキレのいいアルのアタックに誰も反応できない

あっという間に20秒ほど差を広げた

マイヨジョーヌのゲラント・トーマスがフルームを引っ張る

そして残り1・6キロでついにフルームが動いた

メイン集団崩壊

ギリギリで踏ん張ってた選手が遅れる

心が折れる瞬間だ

なんとか心折れずフルームに食いさがるのは、元フルームのアシスト、リッチー・ポートとフランス期待の星バルデ、そして不屈の男Dマーティンだ

キンタナ、コンタドールはここで脱落

フュージョンしてコンタナとなってた二人だが、それぞれコンタドールとキンタナの姿へと戻った

一方先頭ではアルがガシガシ走る

ステージ優勝が見えてきた

かつてニバリが勝ったこの山岳で再びイタリアチャンピオンが雄叫びと共にガッツポーズをした

2位争いはなんとDマーティン、アルから16秒差

時にリッチーはフルームのアシストとなるが最後はやはりフルームに交わされるもなんとか同タイムでゴール、3位4位の20秒差でこのステージを終えた

5位にはバルデ24秒差、6位にサイモン・イェーツ26秒差、ウランコンタドール、キンタナは34秒差でゴールした

ウランが7位に入ってる

さすがに近代コロンビア旋風の先駆者

双子のイェーツ兄弟は誰も見分けがつかないので途中で入れ替わる作戦もアリかもしれないな

終わってみれば早くもフルームがマイヨジョーヌ獲得

総合はスカイからスカイへ

2位は同僚トーマスで12秒差

3位にジャンプアップのアル、14秒差

4位がDマーティン、25秒差

5位にリッチー・ポート、39秒差

6位サイモン・イェーツ、43秒差

7位バルデ、47秒差

8位コンタドール、52秒差

9位 キンタナ、54秒差

10位マイカ、1分1秒差

流石にまだまだ総合は分からないな

マイカまで1分差

何も起きなければ挽回できない差ではあるが

何が起こるかわからないのがツールだ

再びフルームがランニングするかもしれない

途中でお腹が空いてもリッチーは助けてくれない

俺の総合予想は

フルーム

アル

リッチーと書いておいた

今の所、非常にいい感じだ

3連単当てたらさすがにお祝いしないとな

 

今日の第6ステージは

平坦なスプリントステージ

サガンといいたいところだが残念な形で既に彼はツールを去った

相変わらずクイックステップのトレインが機能しない

残り1キロ切ってからロータリーが2つあるそうだが

落車が起きないことを願う

俺の予想はブアニだな

デマールの番手について今日こそブアニ

ボクシングポーズ炸裂だな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仏歓喜デマールとサガン失格

2017年のツール・ド・フランス第4ステージ

思えばいろんなことが起こった日でもある

奇しくもアメリカの独立記念日

北朝鮮ICBMの発射実験をして船越英一郎は離婚調停を開始した

この話は長くなるので追追書くとして

まずは昨日のステージ

最初からワンティのギヨーム・ヴァンケイルスブルクが飛び出す

しかし無情にもそのあと続くものがいない

全く反応しないプロトン

何度も何度も後ろを振り返りながらも逃げるヴァンケイルスブルク

しかし彼を追うものは誰もいなかった

「誰か一緒に走ってやれよ・・・」と思わずテレビに向かってつぶやく俺

この日もスタート直後に逃げは決まった

一人逃げ

勝てる可能性はほぼゼロ

たった一人で風を受けながら孤独に延々と200キロの距離を走らなければならない

たまにやってくるチームカーが心の拠り所

割り切るしかない

このフランスの大地を

ツール・ド・フランスのステージを楽しむしかないのだ

幸いにも道路沿いには広大なヒマワリ畑が広がる

やはりツールにひまわりはとてもよく似合う

とにかく行けるところまで逃げる

そうすれば敢闘賞はほぼ確定である

そしてスポンサーも大喜び

チームにとっては大成功の一人旅だ

この日もだらだらとレースは続き残り17キロ地点で逃げは吸収された

その後はお決まりのスプリントに備えたポジション争いと総合系の危険回避

現地からのリポートによるとゴール前は落車の危険がありそうな場所が多いという

ドキドキしながらのテレビ観戦

しかしこの日も落車が発生した

前から20番目ぐらい

ギリギリのところで落車を回避した新城

15名ほどが落車を免れてスプリント争い

キッテルは一人後方でもがいてるがさすがに追いつける距離ではない

どうやら先ほどの落車に巻き込まれた模様

その他の有力スプリント勢はほぼ残っている

ロットがトレインを組んでグライペルを発射

クリストフ、ブアニ、サガン、デマール、カヴェンディッシュらがスプリント開始

先頭はクリストフ

クリストフの右への動きとともにデマールも右へ位置取り

それら一連の動きの中でブアニはグライペルと接触して失速

サガンはフェンス際へ移動するが、そこにはフル加速のカヴェンディッシュ

頭をサガンに預けてバランスを取ろうとしたのか?それとも強引にフェンス際を抜けようとしたのか定かではないが

サガンに体を押し付けるカヴェンディッシュ

サガンも危険回避なのかわからないが彼を押し返す

バランスを崩すカヴェンディッシュサガンが繰り出した肘が接触したかしないか?

一気にフェンスに吹っ飛ぶカヴェンディッシュ

激しくフエンスに顔をガガガガガガガガガと激突しながら、柱の防護のウレタンに激突転倒

その後ろを走っていたデゲンコルブとベンスイフトが止まりきれずに前方へ一回転しながらデゲンコルブの自転車はカヴェンディッシュの顔面へ

かなり酷いクラッシュが発生する中でサガンは転倒することなくスプリント

クリストフの番手からデマールがブアニの進路を塞ぎ気味に先頭へ

結局ライバル不在となったこの日はデマールがスプリントを制した

フランスチャンピオンがツールでステージ優勝

久々なツールでのフレンチスプリンターの勝利となった

 

この日だったか

デマールの勝利は俺の予想通り

俺は第2ステージでブアニの進路を塞ぎながらの勝利と予想してたが

その通りの展開は第4ステージで起きた

なぜか俺の中ではデマールがブアニの進路を塞ぐイメージが強く残っている

サガンは2位に入るがUCIから失格を言い渡された

サガンはレース後すぐにカヴェンディッシュに謝罪

カヴェンディッシュは骨折、指もちぎれかけてるとの情報もある

重症なのが響いたのか世界チャンピオンのサガンは今年のツールから失格退場となってしまった

これで6年連続のマイヨベールの夢も終わった

肘が当たる前にカヴェンディッシュバランスを崩してるようにも見えるし、サガンの肘でバランスを崩したようにも見える

原因は何なのか?本人同士にしか分からなのだろうが

失格処分は厳しすぎると選手の間から声も上がる

UCIとしては「一緒に走る選手に危険を及ぼす行為をしたサガンをレースから除外する」とのことだがあの程度の接触はよくある

カヴェンディッシュ自身も何回も加害者となっている

腕を引っ張ったり頭突きをしたり体をぶつけ合う

アドレナリンの出まくってるスプリンターなら本能的にやってしまう行為なのだ

そのぐらいでなければスプリントでは勝てない

今回のサガンの肘も強引に突っ込んできたカヴェンディッシュとの接触でバランスをとるために繰り出した肘にもみえる

真相は分からないが

それほど悪質な行為には思えない

早くもバルベルデサガン、カヴェンデッシュと主役級が3人も姿を消した

今日は早くも総合争いが始まる

最後は一級山岳の登りゴール

存在感を示したいコンタドールだが

どうだろう?

とにかく今日で総合系の調子も分かるだろう

今日の予想はフルーム

それもぶっちぎりで勝つ

2位はリッチーポート

3位にキンタナ

ダバディさん言い間違えでコンタナって言ってたが

もしかしてコンタドールとキンタナがフュージョンしてコンタナとなってるのかもしれないな

苦しそうに走るフルームに対してリッチーがアタック

ぐんぐん引き離すもペースで登りアシストに守られたフルームが追いつきリッチーにへばりついて昔のスカイ状態に

結局リッチーはチームを離れてもフルームのアシストをすることになる

ゴール手前で後ろにへばりついていたフルームがリッチーを交わして全開で登りぶっちぎりでのステージ優勝

こんな感じの予想

 

昨日は久しぶりのフランス人スプリンターの勝利だったが

あの落車ですっかり吹っ飛んだ

デマールも危ないシーンがあったがさすがにフランス人は守られる

そしてどうやら昨日のバーレーンメリダのスプリントは途中から新城が任されていたそうだ

しかし最初の落車に巻き込まれてストップ

結局はスプリントに絡めなかったが結果から見ればその方がよかったかもしれない

今年もツールは落車が多い

この先、下りが勝負どころになるステージもある、心配である

落車だけは見たくない

どうしてもジロでのウェイラントのことを思い出してしまう

 

 

外れたがサガンと本日午後3時半から北朝鮮が特別重大報道をするらしい

まずはミサイル

今日久しぶりに北朝鮮がミサイルを打ってきた

日本のEEZ内への着弾の可能性が高いらしいが既に今まで何回もぽんぽん打たれてきている

昼の番組ではICBMの可能性もあるようなことを言っていたが

詳しく見ていないのでよくわからない

台風が本格化する前に用事を済ませて帰宅したら速報があった

どうやら本日の午後3時半から北朝鮮が特別重大報道をするとのこと

もしかしてマジでICBMなのか?

もしそうなら戦争再開?

トランプの反応は「あいつは他にやることがないのか」と呆れ模様だが

とりあえず非常に気になる速報だ

 

2017年ツール・ド・フランス第3ステージ

ベルギーのリエージュからルクセンブルグを抜けてフランスへ入るデコボコステージ

3級4級と小さな山岳を含め細かなアップダウンが続く厄介なコース

まるでクラシックレースのようなコースである

しかも最後は3級の登りゴール

登れるスプリンターとパンチャーの戦いが予想されるステージだ

スタート直後からアタック合戦

まずは現役最強逃げ屋のトーマス・デヘントが仕掛ける

ヴォクレールやシャバネルなどベテランの逃げ屋も仕掛けるが不発に終わる

この日もそれほど激しくアタック合戦が続くわけではなく割とすんなり6人の逃げが決まった

アダムハンセン、ネイサンブラン、シカールなど

そしてこの日もタイム差2分ぐらいで延々と逃がされることとなる

細かなアップダウンを繰り返すステージ

途中サーキットの中を走り抜けルクセンブルグへと入る

89キロ地点の中間スプリントはカヴェンディッシュが取る

少しづつコンディションも上がっているようだ

今年は病気でほとんど走れなかっただけに走りながらコンディション調整するしかない

残り60キロ地点でメイン集団から逃げ屋デヘントとディレクトエネナジー期待のカルメジャーヌら3人が飛び出して先頭の逃げグループと合流

これでロットソウダル、ディレクトエナジー、フォルトゥネオは各2名ずつとなるが最初から逃げてるメンバーが後から追いついてきたデヘント達につい行けずに分断するなど中々協調が取れない

やがて後から合流したデヘント、カルメジャーヌ、ペリションが抜け出して先頭グループを形成してペースアップするもメイン集団も合わせてペースアップ

差は広がるどころか少しづつ縮まっていく

残り20キロでカルメジャーヌが単独でアタックして独走態勢に入る

しかし無情にも向かい風

カルメジャーヌ自身は非常に調子よさそうだが差は広がることなくメイン集団が後方から迫り来る

今日のステージを狙いたいスプリントチームと危険回避の総合系チームのトレインが作られ激しいポジション争いでさらに集団のスピードは上がる

僅かながらにも逃げきりの可能性が見えてたカルメジャーヌだが残り10キロで力尽きて吸収となった

メイン集団は位置取りでハイペースを刻む

スプリンターも総合系も入り乱れて最後の山へ突入

残り1キロを切るとリッチーポートがアタック

コンタドールやフルームの顔も見える

残り400メートルあたりで今日もサガンが前に押し出されてしまう

ここで前に出るには早すぎる

後ろを警戒しながらもどこか余裕のあるサガン

残り250メートルで自ら仕掛けた

しかし無情にもペダルから足が外れてしまう

普通なら「あわわわわ」となってハメようにもは中々はまらない場面だ

しかし世界チャンピオンは冷静だった

そのまま回転してきたペダルに1発ではめ直して再びスプリント開始

全開でスプリントするヴァンアーベルマートも追いつくことなく引き離されていく

他にはDマーティンと鋭い加速で後方から迫り来るマイケルマシューズ

しかし誰もサガンに追いつくことはできずに

サガンパパも見守るゴールへと誰よりも先に飛び込んだのだった

 

平坦ではサガンお兄ちゃんが集団をコントロール

兄弟でつかんだ勝利であった

それにしても圧倒的な力の差を見せつけられたレース

ペダルから足が外れて再加速を強い入られたサガンに誰も追いつけないなんて

あとは6位のデマール

この登りゴールで残るとは思わなかった

今年のデマールはかなり調子良さそうだ

フルームもしっかり9位に入ってるし

スプリンターと総合系も一緒にゴール争いできる面白いコースだった

しかしサガン

この男、強すぎる

 

 

今日は平坦ステージ

キッテルが本命だがやはり今年はデマールも捨てがたい

やはりフランス人が勝たないとフランスは盛り上がらないので

今日の予想はデマールで

キッテルはコース塞がれて沈み込み

2位にはカヴェンディッシュで3位にサガン

 

 

 

 

 

 

 

号泣キッテル

2017年ツール・ド・フランス第2ステージ

ドイツのデュッセルドルフからベルギーのリエージュを目指す平坦ステージ

この日からラインレースが始まる

まずは市内をパレードラン

すごい数の観客だ

プチイベントを終えてレーススタート

最初のアタックで逃げが決まる

今日は4級山岳が2つ取れば山岳ジャージゲットだけに山岳賞目当てで逃げたい選手が多いかと思われたが、あっさり4人の逃げが決まる

キャノンデールのタイラー・フィニー、ワンティのオフルド、フォルトゥネオ・オスカロのピション、デイレクトネナジーのトマ・ボダ

最高級の血統を持つタイラー・フィニー

選手生命も危ぶまれるほどの怪我だったがだいぶ復調してきてるみたいだ

最初の4級山岳をフィニーが取り

これでこの日の山岳賞を確定させた

この時点でフィニーの仕事はほぼ終了だが逃げれるところまで逃げる模様

レースは何が起こるか分からないからだ

他の3人はカテゴリーが下のプロコンチネンタルチーム

とにかく逃げに乗ればずっとTVに映してもらえてスポンサーへのアピールにもなる

サイクルロードレースのチームはほぼスポンサー名がそのままチーム名になる

観客などからお金が取れずに放映権料の分配もないロードレースのチームは収入のほとんどがスポンサー料である

そのためにとにかくジャージにプリントされたスポンサー名をアピールしまくる必要があるのだ

今後も契約更新をしてもらうために

逃げに乗れば確実に世界中に放映されてスポンサーも大喜びなのである

しかしトップカテゴリーのワールドツアーのチームは勝つことでスポンサーへアピールしなければならない

そのために勝つチャンスの多いスプリンターは重宝する

今回もほとんどのチームがスプリンターを連れてきている

こんな日は逃げはまず容認されない

レースは最初から3分差ほどでプロトンにコントロールされる

この日のステージ勝利を狙いたいチームがみんなで協力して先頭を引く

逃げているのではなく逃がされているだけなのだ

そのため平坦コースでは特別何かが起こるわけでなく淡々とレースは進んでいく

そして雨が降り出す

いつでも本気を出せば逃げを捕まえられるタイム差のままレースは進んだ

しかし残り30キロ地点のロータリーで事件は起こった

突然先頭付近のカチューシャの選手が濡れた路面で滑ると、後続も止まりきれず集団落車発生

その中にはスカイの選手が多数含まれる

マイヨジョーヌのゲラント・トーマスにフルームも巻き込まれた

その横ではAG2Rのバルデたちもいる

BMCの選手がしきりに後方を見ている、おそらくリッチーポートも転んだ

フルームはすかさずチームメイトのバイクを借りて再スタート

近年紳士協定が無視されてきたが流石にこの日はボーラ・ハンスグローエやロット・ソウダルが集団のペースを落として落車した選手は集団復帰を果たした

すかさずチームカーを呼び自分のバイクへと乗り換えるフルーム

何とか事なき得た

昨日に引き続き落車で勝負が決まるのは見たくない

過去にはライバルのトラブルに乗じての知らないふりアタックが勝敗を決めた事も多い

コンタドールとかニバリとかヴォクレールとか若い頃のローランは途中で引き戻されて説教されてたな

弱虫ペダルでは山頂付近で天才クライマー真波のチェーンが外れたにもかかわらず

相手のトラブルに付け入る事なく

努力の凡人パーマ先輩はカッコをつけながら真波を待った

「ティータイムしてただけだと」

凡人のパーマ先輩が生涯最高に輝く瞬間だったのに、彼は真波を待った

これがサイクルロードレースの美学でもある

メイン集団は再び一つの大きな塊となり逃げを捉えようとする

落車の影響で逃げきりの可能性が僅かながらに見えた来たが、雨で濡れた路面なかなか攻める走りができない

それでも最後まで粘るオフルドとフィニー

オフルドは敢闘賞を獲得した

これで逃げの二人は仲良く表彰台にも登れる

残り15キロでタイム差40秒

残り10キロでタイム差50秒

若干広がるもスプリント狙いのチームが多いだけに十分に射程圏内だ

昔なら突然アダムハンセンが飛び出して逃げきりなんてシーンも想像されたが

この日のハンセンはグライペルのために集団を引いた

残り5キロでタイム差30秒

残り1キロを示すアーチ、フラムルージュで逃げはプロトンに吸収された

ここからは各チームトレインを組んでスプリンターを発車させるだけ

ロットソウダルとボーラの戦い

クイックステップはトレイン崩壊か

新城の仕事もここでスプリンターのコルブレッリをいい位置で発車させる事である

各チームエーススプリンターが入り乱れた中でサガンが先頭へ出てしまい仕方がなくスプリント開始

ブアニは進路を塞がれる

グライペル、フェルネウェーヘン、サガン、デマール、コルブレッリが横に並んでのスプリント

大外からカヴェンディッシュが迫り来るもいまひとつ伸びがない

 

最後はスプリンター同士の力勝負

その中から抜け出したのが世界最速スプリンターのキッテルだ

頭一つ抜け出すと後続をぐんぐん離して勝利をつかんだ

2位はデマール

ゴール後にバイクの横に座り込み両手で顔を覆い肩を震わすキッテル

何度も何度も勝利してきた世界最速スプリンターが泣いている

ドイツはドーピングスキャンダルによりファンは離れ長い間ツールの中継すらされなかった

そして近年のドイツ人選手の活躍により今年再びツールがドイツスタート

そのステージで勝ったドイツ人のキッテル

様々な思いがあったのだろう

彼は号泣した

 

 

惜しいな

俺の予想

ブアニが進路を塞がれるところも当てたが相手はデマールではなかった

そしてクイックステップトレインが崩壊するのも予測してたのだが

デマールではなく勝ったのはキッテル

完全に力で勝ちきったキッテル

やはり強いな

そして出身のドイツからチームの本拠地のベルギーへゴール

結局は勝つべき男が勝ったって事だな

 

今日は小さい山がぽこぽこあっての最後3級登りゴール

サガンや登れるスプリンターとパンチャーの争いだな

今日もクイックステップ祭りと予想

ジルベールとトレンティンの2枚看板

調子のいい方が勝負する展開

対抗 サガン

大穴 新城

本命はマッテオ・トレンティン

 

ゴール前で引き離されるサガンが一言

「待ってよ!トレンティン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄色トーマス

ついに2017年のツール・ド・フランスが始まった

今年はドイツのデュッセルドルフでの個人タイムトライアルから始まる

距離は14キロ

平坦コースながらも道幅が狭くコーナーも多い

しかも天候はあいにくの雨

今年はジロで一切雨が降らなかっただけに雨の多いツールになるのでは?と言われていたが、初日からの雨となった

そして濡れた路面は確実にレースを難しくする

とにかく滑る

スタート台から滑る

白線で滑る

なんでもない路面ですらツルツル

そんな中で始まった第一ステージである

案の定気合を入れすぎた選手はスタート直後から滑ってる

落車も相次いだ

とにかく路面が滑るの擦過傷は少ないのだがそのままフェンスに激突する可能性が高い

そして恐れていたことがバルベルデに起こった

ハイスピードでコーナーを抜けようとしたバルベルデが滑って落車

そのまま激しくフェンスに体を叩きつけた

起き上がれないバルベルデ

バルベルでの患部が見えないように自分の服で隠してる人がいる

ここで2017年のバルベルデのツールは終わった

そしておそらく今シーズン終了だろう

落車で有力選手がリタイアするのは本当に残念でならない

しかも初日からだなんて

バルベルデは雨でも攻めるからなぁ

怪我の具合はわからないが

このまま引退とかにならなければいいが

そんな中で総合系のエースたちも慎重な走り

とにかく安全第一

フランス期待のバルデがゴールかと思われた瞬間に後方からゲラント・トーマスがやってくる

スタートしてたことすら知らなかったが、圧倒的なタイムを叩き出し暫定一位に

バルデが前にいただけにTVカメラは一切トーマスを映さなかったみたいだ

トラック競技ではオリンピックの金メダリストなのに

さすがフランスだな

14キロぐらいの短い距離のTTは優勝の可能性のある選手の幅が広い

TTスペシャリストはもちろん、キッテルなどの大型スプリンターやゲラント・トーマスみたいなトラック出身の選手も強い、そして雨

トニーマルティンもタイムが伸びない

リッチー、キンタナはほぼ同じタイム、コンタドールはそこからわずかに遅れをとる

しかしフルームは雨でも攻める

チームカーに乗りコースの下見をするなど完璧な準備態勢のスカイ

上位にはトーマスとキリエンカも入っている

ステージ2位はBMCのキュング

トーマスもホッとした表情で8割ぐらいは勝利を確信

あとはステージ勝利の可能性があるのは最後に走る同僚のフルームだけだ

総合優勝を狙うフルームは結局トーマスから12秒遅れでゴール

初日のマイヨジョーヌはチームスカイのゲラント・トーマスが獲得した

終わってみればスカイ祭り

1位 トーマス

3位 キリエンカ

6位 フルーム

8位 クウィアトコウスキー

トップ10内に4人も入ったスカイ

今年のスカイも強い

結局総合争いは初日から勃発

6位のフルームが基準とすると

サイモン・イェーツ25秒、リッチーポート35秒、キンタナ36秒、マイカ37秒、バルデ39秒、アル40秒、コンタドール42秒、マインティーンズ1分、チャベス1分1秒遅れた

初日からたった14キロの距離でライバル勢は30秒以上フルームから遅れた

この差がどこまで響くのか?

ツールはまだまだ始まったばかりである

 

バーレーンメリダのエースのヨン・イサギレも初日で姿を消すこととなった

これによりチームは平坦ステージでのコロブレッリのスプリント勝負にかける

そうなると残りの山岳ステージなどは新城など自由を与えられることになる

チーム的には残念なリタイアで、非常に不謹慎ではあるが日本人的には嬉しいリタイア

非常に楽しみである

 

チーム内のゴタゴタで移籍も噂せれていたフルームはスカイと2020年まで契約延長

これで悩みも吹っ飛びとりあえずはツールに専念できる

チーム自体も絶好調

そしてスカイのゴタゴタの原因だったウィギンスはボート競技で東京オリンピックを目指すという

もしかしたら2020年に日本でウィギンスが見られるのかもしれない

 

今日はスプリントステージ

ステージ予想なんてものはスプリントステージかTTしか当たらない

スプリントも最近は大混戦

ゴール前のレイアウトとか分からないがトレインが組めればキッテルだろうが

誰にするかな?

デマールだな

しかもブアニの進路を塞ぎ気味な感じでブアニが抗議の手をあげる中でのデマールで

早くもフランス人勝利でフランス歓喜でもリエージュなんだよな

 

今日は夕方6時40分だったかな?

本当に今年は大変だ

平日なんてどうすればいいのか?

できる限り夜更かししたいが

俺は夜9時には眠たくなる

困ったものだ