2017年のツール・ド・フランス第4ステージ
思えばいろんなことが起こった日でもある
奇しくもアメリカの独立記念日
北朝鮮はICBMの発射実験をして船越英一郎は離婚調停を開始した
この話は長くなるので追追書くとして
まずは昨日のステージ
最初からワンティのギヨーム・ヴァンケイルスブルクが飛び出す
しかし無情にもそのあと続くものがいない
全く反応しないプロトン
何度も何度も後ろを振り返りながらも逃げるヴァンケイルスブルク
しかし彼を追うものは誰もいなかった
「誰か一緒に走ってやれよ・・・」と思わずテレビに向かってつぶやく俺
この日もスタート直後に逃げは決まった
一人逃げ
勝てる可能性はほぼゼロ
たった一人で風を受けながら孤独に延々と200キロの距離を走らなければならない
たまにやってくるチームカーが心の拠り所
割り切るしかない
このフランスの大地を
ツール・ド・フランスのステージを楽しむしかないのだ
幸いにも道路沿いには広大なヒマワリ畑が広がる
やはりツールにひまわりはとてもよく似合う
とにかく行けるところまで逃げる
そうすれば敢闘賞はほぼ確定である
そしてスポンサーも大喜び
チームにとっては大成功の一人旅だ
この日もだらだらとレースは続き残り17キロ地点で逃げは吸収された
その後はお決まりのスプリントに備えたポジション争いと総合系の危険回避
現地からのリポートによるとゴール前は落車の危険がありそうな場所が多いという
ドキドキしながらのテレビ観戦
しかしこの日も落車が発生した
前から20番目ぐらい
ギリギリのところで落車を回避した新城
15名ほどが落車を免れてスプリント争い
キッテルは一人後方でもがいてるがさすがに追いつける距離ではない
どうやら先ほどの落車に巻き込まれた模様
その他の有力スプリント勢はほぼ残っている
ロットがトレインを組んでグライペルを発射
クリストフ、ブアニ、サガン、デマール、カヴェンディッシュらがスプリント開始
先頭はクリストフ
クリストフの右への動きとともにデマールも右へ位置取り
それら一連の動きの中でブアニはグライペルと接触して失速
サガンはフェンス際へ移動するが、そこにはフル加速のカヴェンディッシュが
頭をサガンに預けてバランスを取ろうとしたのか?それとも強引にフェンス際を抜けようとしたのか定かではないが
サガンも危険回避なのかわからないが彼を押し返す
バランスを崩すカヴェンディッシュにサガンが繰り出した肘が接触したかしないか?
一気にフェンスに吹っ飛ぶカヴェンディッシュ
激しくフエンスに顔をガガガガガガガガガと激突しながら、柱の防護のウレタンに激突転倒
その後ろを走っていたデゲンコルブとベンスイフトが止まりきれずに前方へ一回転しながらデゲンコルブの自転車はカヴェンディッシュの顔面へ
かなり酷いクラッシュが発生する中でサガンは転倒することなくスプリント
クリストフの番手からデマールがブアニの進路を塞ぎ気味に先頭へ
結局ライバル不在となったこの日はデマールがスプリントを制した
フランスチャンピオンがツールでステージ優勝
久々なツールでのフレンチスプリンターの勝利となった
この日だったか
デマールの勝利は俺の予想通り
俺は第2ステージでブアニの進路を塞ぎながらの勝利と予想してたが
その通りの展開は第4ステージで起きた
なぜか俺の中ではデマールがブアニの進路を塞ぐイメージが強く残っている
カヴェンディッシュは骨折、指もちぎれかけてるとの情報もある
重症なのが響いたのか世界チャンピオンのサガンは今年のツールから失格退場となってしまった
これで6年連続のマイヨベールの夢も終わった
肘が当たる前にカヴェンディッシュがバランスを崩してるようにも見えるし、サガンの肘でバランスを崩したようにも見える
原因は何なのか?本人同士にしか分からなのだろうが
失格処分は厳しすぎると選手の間から声も上がる
UCIとしては「一緒に走る選手に危険を及ぼす行為をしたサガンをレースから除外する」とのことだがあの程度の接触はよくある
カヴェンディッシュ自身も何回も加害者となっている
腕を引っ張ったり頭突きをしたり体をぶつけ合う
アドレナリンの出まくってるスプリンターなら本能的にやってしまう行為なのだ
そのぐらいでなければスプリントでは勝てない
今回のサガンの肘も強引に突っ込んできたカヴェンディッシュとの接触でバランスをとるために繰り出した肘にもみえる
真相は分からないが
それほど悪質な行為には思えない
早くもバルベルデ、サガン、カヴェンデッシュと主役級が3人も姿を消した
今日は早くも総合争いが始まる
最後は一級山岳の登りゴール
存在感を示したいコンタドールだが
どうだろう?
とにかく今日で総合系の調子も分かるだろう
今日の予想はフルーム
それもぶっちぎりで勝つ
2位はリッチーポート
3位にキンタナ
ダバディさん言い間違えでコンタナって言ってたが
もしかしてコンタドールとキンタナがフュージョンしてコンタナとなってるのかもしれないな
苦しそうに走るフルームに対してリッチーがアタック
ぐんぐん引き離すもペースで登りアシストに守られたフルームが追いつきリッチーにへばりついて昔のスカイ状態に
結局リッチーはチームを離れてもフルームのアシストをすることになる
ゴール手前で後ろにへばりついていたフルームがリッチーを交わして全開で登りぶっちぎりでのステージ優勝
こんな感じの予想
昨日は久しぶりのフランス人スプリンターの勝利だったが
あの落車ですっかり吹っ飛んだ
デマールも危ないシーンがあったがさすがにフランス人は守られる
そしてどうやら昨日のバーレーンメリダのスプリントは途中から新城が任されていたそうだ
しかし最初の落車に巻き込まれてストップ
結局はスプリントに絡めなかったが結果から見ればその方がよかったかもしれない
今年もツールは落車が多い
この先、下りが勝負どころになるステージもある、心配である
落車だけは見たくない
どうしてもジロでのウェイラントのことを思い出してしまう