鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2017年ブエルタ第21ステージ

2017年ブエルタ・ア・エスパーニャ

3週間に渡る長い戦いも終わる

前日のコンタドールのステージ優勝の興奮の中で選手たちはパレードラン

いつものように周回コースまでは争いなしのパレードランとなる

特にルールで決まってるわけではない

いつの間にか選手の間で出来上がった

最終日がスプリントステージの場合に適用される紳士協定だ

そして総合の争いも行わない

差が数秒の場合は総合争いをしてもルール上なんの問題もない

しかし平坦なコースのために数秒の差を詰めるのは厳しい

なんらかのトラブルがない限りは

相手のトラブルなどに漬け込んで総合優勝を掻っ攫っても後々何を言われるかわからない

逆転総合優勝を果たそうものなら孫の代までネチネチ言われることであろう

それなら何もしないほうがいい

プロトンは大きな一つの家族

みんな仲良くサイクリングしたほうが楽しいのだ

ただし緑色のポイント賞ジャージ「マイヨプントス」争いだけは別だ

そしてスプリンターたちのステージ争いも行われる

全ては周回コースに入ってからである

そして今年の21ステージはトレンティンのためのステージ

ステージ優勝を果たしてマイヨプントスGET

現在マイヨプントスを保有しているのはフルームである

本来はスプリンターのための緑ジャージ

しかしブエルタはポイント設定がおかしいために特別狙ってもいないのに結果的に総合上位の選手が獲得する場合が多い

そして厳しい山岳登りゴール

これもあってブエルタに出場するスプリンターは少ない

そしてフルームが欲しいのは赤いジャージのマイヨロホ

よって誰もがフルームはリスクを負ってまで緑ジャージには興味を示さずに無難に走るだろうと思われていたが・・・

 

レースがスタートする

とは言ってもいつものようにアタック合戦は始まらない

みんなのんびりとサイクリングだ

ともに戦ったチームメイト

戦いを終えてお互いの健闘を称え合うライバル同士

元チームメイト

同国同士

チームは違うがご近所さんのトレーニング仲間

などなど

みんな3週間の戦いを振り返り、時には全く関係のない雑談をする

そして中には悪乗りしてふざける選手も少なくはない

沿道のお客さんは暖かい歓声で選手を讃える

特に今年は地元スペインの英雄アルベルト・コンタドールの引退レースだ

前日のアングルでの奇跡のステージ優勝

暖かい拍手がコンタドールに送られる

ありがとうと

当然のことながらテレビカメラもコンタドールを映す

隣にはクイックステップの選手が並走している

昨日一緒に逃げたマスだ

コンタドールが立ち上げた若手育成チーム出身のマスを世界中に紹介するコンタドール

「彼はスペインの期待の星」だと

なんかもうマスが可愛くて仕方がないみたいだ

チームスカイはいつものように自撮り棒で撮影

そしてチームカーからビールやシャンパンを渡されてチーム横一列になり乾杯

これも優勝チームの恒例行事だ

ちなみに全てノンアルコール

カメラマンからはコーヒーの差し入れをもらうフルーム

正直ちょっと困った感も

蓋を開けて一気に飲み干した

総合1、2、3も仲良く記念撮影

こんな風にのんびりとパレードランは進んでいく

毎年のことながらこのパレードランが俺は大好きだ

見てる側も今年も乗り切ったんだなぁと感慨深くなる

仕事しながらのグランツール観戦は結構大変だ

この日だけはガンマGTPのことなんか忘れて酒を飲む

やがてプロトンマドリードの周回コース近くに差し掛かる

コンタドールの故郷の近くの町だ

ここで大きなプレゼントがコンタドールへ渡される

トレックの選手が前方に位置する

その中から一人集団の前に出るコンタドール

集まった大観衆に見送られコンタドールは引退のパレード

ものすごい大声援だ

地元のスーパースター

しかも間違いなく歴史に名を残す選手である

大声援に手を振りながら笑顔で答えるコンタドール

これが本当に最後のレースだ

 

そして周回コースへと突入

ここからレースは始まる

一か八かの逃げ切り勝利を狙いたい選手

大逆転でポイント賞ジャージが欲しいトレンティン

その他ステージ優勝狙いのチーム

なんとかエースを落車させないようにゴールさせたい総合系チーム

まずは中間スプリントだ

トレンティンはここで3位以上に入らないとステージ優勝したとしてもフルームに対してポイントを逆転できない

しかし中間スプリントに興味を示す選手はほぼいないはず

楽にポイントを取れるはずだったのだが・・・

中間スプリントが設定されてる周回の1周前からスカイが前に出てくる

なぜここでスカイ??

まさか!

スカイが中間スプリントを取りに来ている

アシストを使いトレンティンのポイントを消しにきている

しきりにスカイと話をするクイックステップ

どうやらフルームは本気でマイヨプントスを守りにきている

普通なら総合優勝をほぼ確定させた選手はスプリントには参加しない

そもそも総合系の選手がスプリンターには勝てない

そして一番の理由は落車のリスクである

最後の最後で落車リタイアとなったら3週間の頑張りが全て無駄になるのだ

それでもスカイがフルームがスプリントを取りに来ている

どこまでえげつないのか?

果たしてフルームの願いなのか?

それともチームオーダーなのか?

どうやら前日のアングリルのステージでトレンティンがタイムアウトになったにもかかわらず救済されてスプリントポイントすら剥奪されなかったことにスカイがご立腹みたいだが

なんか後味が悪いレースになりそうだ

レースはクイックステップがコントロールするがスカイがアタックを仕掛けまくる

そしてフルーム自ら中間スプリントでアタックをする

取れるジャージは全て取る

クイックステップはアラフィリップとトレンティンの2名でフルームを追撃

さすがにスプリントではフルームには負けない

なんとか中間スプリントポイントを取り最後のステージ優勝で逆転マイヨプントスを目指す

ちなみにトレンティンのステージ優勝は絶対条件

その上でフルームがステージ12位以上だとトレンティンの逆転マイヨプントスは無い

そしてスプリンターが少ない最終日ではフルームの12位以上は十分にありえる順位だ

パレードランの時まではほぼ確定だと思っていたトレンティンのマイヨプントスが一転して赤信号となった

どうする?クイックステップ

中間スプリントが終わると逃げたい選手のアタッックが出る

何回も逃げてきたBMCのデマルキにUAEの元世界王者ルイコスタ

ルイコスタも崖っぷちかもしれないな

今後エースであり続けられるのか?

しかしクイックステップとしては、ここで逃すわけにはいかない

早い段階で捕まえにいくしか無い

自分たちがやらなければ誰もやってくれない

自ら潰しに行くしか無い

できることなら最後のトレンティン発射のために足は使いたくない

しかしやるしかない

レースは最終回に

ボーラも集団の牽引に加わり逃げを吸収

レースは振り出しに戻った

ステージ優勝が欲しいチームと総合エースの危険回避のためのトレインが入り混じる

絶対に勝たなければならないクイックステップ

アラフィリップのリードアウトからマッテオ・トレンティンが発射だ

今年のブエルタ絶好調のトレンティン

他のスプリンターを寄せ付けずに4勝目となるステージ優勝を遂げた

そしてもう一つの戦い

フルームはどこだ?

フルームはどこだ?

あっ

微妙な順位だ

なんとか13位以下であってくれ

CMが入った

 

 

フルーム11位・・・

トレンティン奇跡のマイヨプントス獲得ならず

緑のジャージまでもフルームに持って行かれてしまった

それでもトレンティンはステージ4勝の大活躍

チームにも大きな置き土産ができて笑顔での表彰台となった

フルーム自身もスプリントでかなり危ない場面もあったのに

あそこまでリスクを負って取りに来るなんて

ルール的には何の問題もないのだが

実際に見てる方も面白い

それでも

なんだかやっぱり後味悪いな

 

 

そしてフルームは史上初のツールとブエルタのWツール達成となった

2位にはニバリ

3位にはザッカリン

コンタドールは後ろで走りすぎたために総合の順位を4位から5位に落とした

やはり昨日で全て出し切ってしまってそこまでモチベーションなかったのかもしれないな

お疲れ様コンタドール

そして今までたくさんのワクワクをありがとう

 

忘れてならないことがもう一つ

アダム・ハンセンも無事完走

これで19回連続グランツール完走記録を達成した

 

今年も終わってしまった

こうやって1年はすぐに過ぎていくんだよな

また来年

最後にもう一度

ありがとうコンタドール

 

 


Best of Alberto Contador


'Bailarina' - Maldita Nerea | La Vuelta 2017

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年ブエルタ第20ステージ

2017年ブエルタ・ア・エスパーニャ

第20ステージ

ついにこの日が来た最終決戦アングリル

最後の超級山岳アングリル一発で数分の差も簡単に引っ繰り返せる可能性を秘めている

そして泣いても笑っても、シッティングでもダンシングでも

引退レースのコンタドールが最後に輝く山岳ステージである

今年のブエルタはいきなりバッドディを迎えて総合成績を大きく落とした

しかし連日のアタックアタックで総合5位まで這い上がってきた

まだまだ総合優勝の可能性も0では無い

フルームといえどもアングリルの途中でお腹が空いてしまうかもしれない

そんな時におやつをデリバリーしてくれるリッチーはいない

正直今年のブエルタは総合成績関係なく常にフルームとコンタドールの戦いだったような気もする

二人が山で勝負できるのはこれが最後だ

その距離117・5キロと短い

中盤から一気に1級1級と超えてアングリルだ

レース当日はあいにくの雨模様

スタート直後から一矢報いたい選手たちが飛び出す

激しいアタック合戦

結果が出せていないエースの意地

昨日に引き続きロッシュやルイコスタも逃げに乗ってくる

イェーツ兄弟も二人仲良く乗ってきた

バルデ、アラフィリップ、アントン

すでにステージ取っているマルチンスキーやデニフルも逃げてきた

その数18人

アングリル目指して逃走劇の始まりだ

メンバー的には十分に登れる選手が揃っている

スカイが見逃してくれれば十分に逃げ切りは可能だ

メイン集団はスカイがコントロール

逃げとの差は1分近くまで開く

すると早くも赤黒の列車が前に出てくる

コンタドール率いるトレックだ

フルメンバーの8人でメイン集団を引き始める

これは明らかにステージ狙いの動き

そのためにこれ以上差を開かせてはマズイ

コンタドール最後のステージ優勝に向けてチーム一丸で牽引する

差は1分のまま推移する

果たしてどこまでトレック列車は耐えられるのか?

この間にもスカイを始めバーレーンにカチューシャ、サンウェブなどライバルチームはアシストを温存している

しかしコンタドールのステージ優勝を実現するにはこの日で足が終わったとしても引くしか無いのだ

すると突然水色のジャージが2名ほど前に出てくる

アスタナだ

ミゲルアンヘル・ロペス、アルのための動きなのか?

チーム総合の動きなのか?

それともヴィノクロフ大佐からの指令なのか?

そういえばコンタドールもアスタナにいたんだよな

突然現役復帰してきたランスとの確執、嫌がらせ

そんなアスタナが結果的にコンタドールを助けに入る

これでトレックも少しは楽になった

逃げとの差は2分以下で保たれていく

レースは最初の一級山岳へ

すると逃げ集団は早くもバラバラに

クイックステップのマスが調子がいいようだ

前日に逃げたロッシュやルイコスタ、レース全体を通して動いてきたアラフィリップも遅れる

そしてチーム全体が体調不良で苦しんだアントンもここで遅れた

メイン集団はボーラも牽引に加わる

マイカのステージ狙いだろう

以外とトレックが頑張ってくれたので逃げを捉えてのステージ争いに便乗したいのだろう

そのために「少し唾をつけおくか・・・」的な引きだ

すると今度は赤い軍団カチューシャもトレインで上がってきた

ザッカリンの総合争いの準備だ

さらにサンウェブとクイックステップも出てくる

やがてトレックの勢力が衰えると再びスカイがコントロール

逃げとの差は広がり1分40秒に

すると満を持して金色のヘルメットのバーレーンが出てくる

各チーム思惑が一致する

今こそ団結してスカイに一泡吹かせたい

いい加減スカイのケツを拝むのも嫌になってきたんだろう

結果的に助かるコンタドール

トレックは既に平坦アシストを使い果たしてしまった

しかしこれまた結果的にスカイはアシストを温存できることになる

この日もレースはスカイの手のひらの上で動いていく

スカイとしてはステージ優勝には特別興味は無い

とにかく総合ライバル勢にくっついて行けばいい

金魚の糞のように

トレンティンは登りで遅れる

この日のスプリントポイントはゲットならず

山頂までは何事もなく通過

雨の下りでニバリが飛び出す

雨の下りなのに時速88キロ

コーナーですら時速50キロで抜けていく

結果的にこの下りでニバリは抜け出せなかったが

ザッカリンとミゲルアンヘル・ロペスが遅れた

先ほどのアスタナの仕事はなんだったのか?

結果が出ないエースのために仕事するアシスト

アシストの頑張りに答えられないエース

どちらもツライ

最初の一級を下るとスプリントポイント

そして再び1級山岳が直ぐにはじまる

メイン集団はバーレーンを先頭に2つ目の1級山岳へ突入

パンタノに引かれてコンタドールも前の方に位置する

逃げから落ちてきた選手がどんどん吸収され吐き出されていく

パンタノがコンタドールアタック布石のためのペースアップをする

少しでも集団を小さくしたい

ライバルチームのアシストを削りたい

コンタドールはスカイ列車の後ろで待機する

先頭の逃げ集団からはソレルがアタック

差を広げていく

メイン集団は依然としてパンタノがハイペースで引いている

今度はアスタナのアルも遅れる

ガシガシ大きく体を揺らしながら遅れる

こうなった時のアルはどうにもならない

安定感さえあればもっと勝てる選手なのに

下りで遅れたザッカリンだがなんとかメイン集団に追いついてくる

粘り強さはさすがだ

そしてパンタノはコンタドールの位置を確認しながらもまだ引き続ける

先頭の逃げ集団も抜け出し遅れ復帰を繰り返しながら走る

主なメンバーはソレル、マルチンスキー、バルデ、イェーツ兄弟、マス

メイン集団は遅れていたデラクルスが集団復帰すると同時にそのままカンターアタック

前でチームメイトのマスが待っている

早く行かねば

約束の時間に間に合わない

先頭からはバルデがアタック

マルチンスキーがチェック

カウンターでソレルがアタック

山頂をトップ通過

逃げが山岳ポイントを消してくれたおかげでヴィレッラの山岳賞が確定した

とっくに遅れていたヴィレッラも一安心だ

あとはタイムオーバーにならないようにゴールするだけだ

明日も水玉のジャージが着れるのだ

そして家まで持ち帰れる

こんな嬉しいことはない

2つ目の1級山岳の下りも非常に危険だ

道が狭い

そして雨で濡れている・・・

バイクも転倒

先頭ではソレルも落車した

幸いに怪我はたいしたことなくその後直ぐに復帰する

しかし優勝争いから脱落だ

メイン集団でも再び下りで仕掛けたニバリがオーバーラン

間一髪で落車は回避するがリズムを崩したニバリはそのあと下れなくなる

マスが待っている

前待ち作戦のマスに合流するべく単独で先を急いでいたデラクルスも落車

最終日目前にしてリタイアとなった

そしてエースを失ったクイックステップ

「私、待つわ」から」私、マスは」に変わる

エースを失った以上は「あみん」ではいられない

チームは逃げのマスに希望を託す

一方メイン集団

黄色い靴はいたパンタノが飛び出す

そこにコンタドールも続く

単線ながらトレック超特急の完成だ

スーパーダウンヒルを見せるパンタノに引かれてコンタドールも危険な下りを攻める

やがてマスと合流

今回もスペイン連合が急遽結成された

しかもマスはコンタドールが運営している若手育成チーム出身

マスにとってコンタドールは憧れのスーパースターであり先生なのだ

鶴の恩返しならぬマスの恩返し

このブエルタ

20ステージ超級山岳アングリルで

コンタドール現役最後の山岳ステージでできるのだ

3人となったコンタドール超特急は単独先頭のマルチンスキーから50秒遅れてアングリルへと突入した

メイン集団とは40秒

残り10キロ

とはいえアングリルだ

最大勾配23パーセント

一部区間の平均勾配も15パーセント

後半はヤギの散歩道と言われヤギかコンタしか登れない

ペーターとハイジですら途中で断念してしまうかもしれないな

マスも完全にコンタドールのアシストになっている

時折見られてきた光景

勝負のかかったレース中、コンタドールにはチームを超えたアシストが加わる

これもコンタドールの人望なのかもしれない

俺は正直コンタドールが嫌いだった

それは彼が強すぎたからだが

やがて彼は薬物に汚染された肉を食べて出場停止になる

しかもその時に出た薬物は基準値以下の微量

それも基準値の500倍から1000倍以下の量でしかない

それでも疑わしきは罰せられる自転車界

彼は天国から地獄へと落とされた

この時に今まで彼の走り見てきた俺はコンタドールは決してドーピングなんかしない選手だと

出場停止が明けてから走りでそれを証明して欲しいとコンタドールを応援するようになった

常に攻撃的な走りを見せてくれるコンタドール

彼がいないとレースはつまらなくなる

パンタノが最後の力を振り絞りコンタドールを引き上げる

少しでも先頭のマルチンスキーに届くように

平坦で仕事してくれたチームメイトの思い全て込めてコンタドールに最後のバトンを渡す

オールアウト

パンタノは完全停止した

マスよ、もう少し頼む・・・コンタドールを・・・

マスもチームを超えて全力でコンタドールをアシストする

逃げから落ちてきたサイモン・イェーツとソレルを吸収してチームコンタドールを結成する

先頭のマルチンスキーまで後30秒

サイモンもコンタドールを引く

国籍もチームも関係ない

みんなコンタドールのために何かがしたい

先頭マルチンスキーとの差を詰めてメイン集団との差を広げるチームコンタドール

残り8キロ

ついに先頭のマルチンスキーを捕まえた

しかしまだ激坂が待ち構えている難敵アングリル

勝負はこれからだ

軽やかにダンシングするコンタドール

踏み込むというより引き上げる足とともに空へ飛び立つようなダンシング

まさにダンス

羽が生えたように飛び上がり踊りだすコンタドール

そして時折見せる白い歯

コンタドールは歯が命

歯を食いしばってからのコンタドールの粘りはすごい

マルチンスキー、アダムは力を使い果たした

マスがコンタドールを見つめている

この場面に立ち会えたことがどれだけ幸せで勉強になったことか

ありがとうございます

感謝の気持ち

マスは遅れた

最後まで粘ったソレルも突然停止する

これでレースはコンタドールVSスカイとなる

逃げるコンタドール追うスカイ

メイン集団ではペリゾッティに引かれてニバリが出てくる

ベテランの元気がいいのは何よりだ

独走するコンタドール

気がつけば総合でもバーチャルで3位に浮上

ステージのみならず奇跡に総合表彰台まで見えてきた

残り5キロを切る

フルームとの差は1分

これではマズイとザッカリン、ケルデルマンが動く

すかさずフルームのアシスト、ポエルスに捕まえられる

まるでフルームのSPみたいだ

そしてニエベまで戻りフルームは二人のアシストに守られる

コンタドールのペースはまだ落ちない

なんて男だ

引退レースで

連日のアタックの中、最後の山岳ステージで

これだけの走りができるとは正直思ってはいなかった

俺は今確実に歴史が作られるのを見ている

大興奮の大観衆の中でコンタドールが登り続ける

メイン集団ではバーレーンのペリゾッティがコントロールしてフルームは相変わらず下を向いている

いつものことながら調子がいいのか?悪いのか?

やがてペリゾッティが仕事終了

今度は表彰台目指してザッカリンがペースアップ

スカイ的にはこのままでいい

リスクを負ってまでコンタドールを追走する必要もない

ザッカリンをはじめとするライバルに付いて行くだけで総合優勝は確実だ

後は明日のシャンパンに備えるだけである

しかしフルームは動いた

アシストのポエルスとともにアタックした

コンタドールとフルーム

新旧の絶対的王者

コンタドールのためにも全力で倒しに行く

これこそがコンタドールへのリスペクト

逃げるコンタドール

すでにダンシングすらままならない

フルームとの差はどんどん縮まり始める

30秒

ニバリは遅れる

残り2キロ

コンタドール最後のダンシング

我々は見届けなければならない

この最後のダンシングを

そして目に焼き付けるんだ

王者コンタドールの勇姿を

残り1キロ

27秒

アングリルの最後は下り基調となる

残り500メートル

21秒・・・・

 

 

胸を小さく2回叩く

バキューン!

最後のアングリルで最後のバキューン

この時コンタドールに笑顔はなかった

全てをやりきった顔であった

様々な思いが走馬灯のように駆け巡ったのだろう

病気を乗り越えて

ようやく自分が王者への階段を登ろうとした時のランスの嫌がらせ、天才クライマーのアンディとの死闘

ツライ出場停止期間

そして復活

落車が多く結果が出せなくなった晩年

今年のツールでは観客のおじいさんに「ただ走ってるだけ」とまで言われていた

時折輝きは見せるが続かない

やはりコンタドールは終わってしまったのか?

そしてブエルタ

第2ステージのバッドディ

やっぱりな

しかしそこからの連日のアタック

そしてアングリルでのステージ優勝だ

現役最後の山岳ステージでの最後のバキューン

ダメだ

この男かっこよすぎる

ありがとうコンタドール

そしてお疲れ様

この日俺は間違いなく歴史が作られるのを見た

永遠に語り継がれる伝説を

 

フルームは17秒差の2位で総合優勝ほぼ確定

3位にはザッカリン

ケルデルマンが大きく遅れた目に総合3位はザッカリンに

そしてニバリはなんとか総合2位をキープした

 


ブエルタ・ア・エスパーニャ2017 第20ステージ <永久保存版>コンタドール、激坂アングリルを制し執念のステージ優勝!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラマ弱虫ペダルの撮影中に俳優が落車で重傷

俺は強い!

ドラマ版弱虫ペダルシーズン2の撮影中に事故が起きた

箱根学園のエースでありキャプテンの福富寿一役の俳優、滝川英治(38)が下りで落車

縁石に全身を強く打ちつけてドクターヘリにて救急搬送された

そして救急隊員の見立てでは全身打撲と脊髄損傷の疑いがあるという

現場は片側一車線の下り坂の緩い右カーブにて転倒

左側の縁石に全身を打ちつけたらしい

撮影場面は箱根の下りで原付バイクをロードバイクで追い越すシーン

のちに強力なアシストとなる荒北との出会いのシーンだと思われる

時速40キロ前後のスピードが出ていたとされているが

コーナーを見誤り減速できなかったのか

それとも時速40キロというのは直線基調での速度なのかはわからない

さすがに撮影で俳優がコーナーで40キロ出すのは無理があると思われる

警察はハンドル操作を誤ったと言ってるそうだが厳密にはハンドル操作する前の判断ミス

そもそも自転車は車体を倒すことで曲がる

ハンドル操作は極僅かだ

大きくハンドル操作する場面では確実に落車してしまうだろう

コーナーへ侵入する前にコーナーを回れる速度まで確実に減速しなければならない

なのでハンドル操作というよりブレーキ操作のミスだと思われる

そんなことはどうでもいい

警察が無知なだけだ

ドラマ版の弱虫ペダルは録画したものを今日見たばかりの俺である

滝川さんの出演シーンも多かった

荒北の声で「福ちゃぁあああああん」と叫び声が聞こえてきそうだ

高校生役なのに貫禄があった

年齢を知って納得

38歳だったとは

若く見えるな

さすが滝川クリステルの従兄弟だ

ドラマ版の弱虫ペダルは結構漫画のキャラと似ている人が演じていたりする

滝川さんもその一人だった

決して代役の効かない役者

今後ドラマはどうなるのだろうか?

そして一番気になるのは怪我の具合だ

脊髄だけは無事であってほしい

 

やはり自転車は危険な乗り物である

下りだとブレーキをかけっぱなしにでもしないと簡単に時速40キロなんて出てしまう

そして下りでの時速40キロは安全マージンをとってる速度域でもある

しかし乗ってる人間は薄っぺらい布切れを纏ってるだけだ

頭はヘルメットで守られるが顔から落車すれば死んでしまう危険性も十分にある

一瞬の判断ミス

道路上の障害物を見落としたり突然現れる穴や亀裂に砂や落ち葉など

落車の要因は多い

その辺りちゃんと考慮しての撮影だったのだろうか?

今はCGが発達してるんだし実走しなくても良かったのでは?

それか元プロレーサーの人を使ったスタントマンでの撮影でも良かったのでは?

とにかく1日も早く回復してほしい

そして再び「俺は強い!」の言葉を聞かせてほしい

福ちゃん・・・

 

 

今日はブラタモリ高野山の後編

いよいよ奥の院

やはり水銀の話とかも出てくるのだろうか?

楽しみである

 

 

 

 

 

 

 

2017年ブエルタ第19ステージ

2017年ブエルタ・ア・エスパーニャ

第19ステージ

いよいよレースも残り3ステージ

そして明日は最終山岳のアングリル

そしてコンタドール最後の山岳ステージだ

総合上位勢も明日に備えて今日は無難に走りたい

全ての勝負は明日のアングリルだからだ

19ステージは前半に1級山岳、そのあとにぽこぽこと3級山岳が3つ登場して最後は下ってゴールだ

絶好の逃げステージであり最後の逃げステージになるかもしれない

スプリントポイントまでは1級山岳と3級山岳を2つ越えなければならない

トレンティンとフルームのポイント賞争いも熾烈であるが、さすがにブエルタの意地悪なポイント設定で今大会もスプリンターには厳しい緑ジャージ

大抵は総合系がおまけ的に獲得してしまうのである

あとは山岳賞を確定させたいヴィレッラ

チーム存続に向けて少しでも世界中の企業やお金持ちにアピールしたい

そしてなんとかステージ一勝狙いのチーム

ブエルタで結果を出せてないエース級の選手たち

地味ながらもチーム総合を狙うアスタナ

今日も仕掛けるのかコンタドール

様々な思いの選手がレースを動かしていく

予想通りレース開始からアタック合戦があったようだ

30人ほどの逃げ集団ができている

そして予想通りかなりのビッグネームたちが逃げに乗ってきた

実力は十分だがスカイに的には逃しても問題のない総合成績の選手たち

前半絶好調だった偉大すぎる父親を持つ男ニコラス・ロッシュ

ツールで大活躍フランス期待の星ロマン・バルデ

結果が出せない元世界チャンピオン、ルイコスタ

長年お世話になったクイックステップへの最後の置き土産を諦めたくないトレンティン

コンタドールのアシスト前待ち作戦部隊のパンタノとトインズ

チーム存続のために山岳賞が欲しいヴィレッラ

世界最強逃げ屋、ツールで1000キロ逃げた男、怒りのトーマス・デヘント

そして地元出身の若手イヴァン・ガルシアと地元の英雄ダニエル・ナバーロだ

どんなことしてでも勝ちたい逃げ集団

幸いなことにチームスカイはステージ勝利には興味はない

他の総合系もスカイを相手に集団コントロールして攻撃できるほどのアシスト陣は揃えていない

必然的にこの日はスカイについていくだけである

メイン集団との差はどんどん広がっていく

その差15分

レースは逃げ集団とメイン集団の総合争いの2つのレースが同時進行の形となる

こうなるとお互いに動きはほとんど出ない

レースは淡々と進んでいく

山岳ポイントではヴィレッラがポイントを重ねる

この辺りは他チームもヴィレッラにポイントを取らせながら走る

逃げ集団で変ないざこざは起こしたくはない

誰もが何事もなく足をためつつゴール前まで行きたい

そして中間スプリントではトレンティンがポイントゲット

最終21ステージでのポイント賞に希望を託す

しかし逃げ集団の中でも勝ちたい気持ちがひときわ高い男がいた

地元出身のイヴァン・ガルシアだ

バーレーンメリダに所属する彼は本来なら総合2位のニバリのアシストをしなければならない

しかしこの日だけは特別にチームから許可が出た

「逃げてステージ取ってこい」と「故郷へ錦を飾れ」と

大柄で平坦が得意な選手だ

クライマーたちと一緒に最後の3級山岳に入っては分が悪い

彼には一か八かの早め早めのアタックしかないのだ

単独で逃げるガルシア

3級山岳に入るとロッシュ、バルデ、ルイコスタが追走を開始する

3級山岳といえども中盤1キロの平均勾配は12パーセントだ

追走の豪華メンバーはガルシアに追いつき

先頭は4名に

若いガルシアに取っては信じられない状況だ

ブエルタ

地元のステージで

先頭を逃げている

そして他のメンバーはロッシュ、ルイコスタ、バルデの超豪華メンバー

でも逃げるしかない

残り10キロを

先頭の逃げ集団でも攻撃が始まる

ロッシュ、バルデが仕掛けるも決まらない

スプリントになると彼らは分が悪い

ルイコスタ優位な状況だ

そして牽制

見てる側からすれば「そんな暇ないだろ!」といつも思うが

案の定、後続から選手が追いついてくる

そしてその中には地元の英雄ダニエル・ナバーロと最強逃げ屋デヘントも含まれていた

先頭は9人だ

再びロッシュが仕掛ける

しかし決まらない

次に動いたのがガルシアだ

ガルシアのロングスプリント

ぐいぐいと力強い走りで抜け出していく

ここまで来たからには絶対に勝ちたい

最後の力を振り絞るガルシア

もう力など残ってないかもしれない

それでも全力でゴールを目指して踏み込んだ

しかしその後ろでは冷静にレースをしていた男がいた

怒りのデヘント

ツールで1000キロ逃げたのに総合敢闘賞になれなかった男

トーマス・デヘントだ

デヘントがタイミングを見極めてスプリント開始

無常にもゴール直前でデヘントに抜かれるイヴァン・ガルシア

結局最後はトーマス・デヘントがステージ勝利

彼はこの勝利でトレンティンに続いてジロ、ツール、ブエルタと3大グランツールでのステージ勝利となった

自分の足に自信があったデヘント

見事な逃げ切り勝利であった

 

一方メイン集団は10分遅れて3級山岳を登り始めた

そしてこの日もコンタドールがアタックを仕掛けた

最後の最後まで諦めないコンタドール

ザッカリンが追走するがダンシングでぶっちぎるコンタドール

いつも見てきたこのダンシングも明日で見納めである

そして前待ち作戦部隊のトインズと合流

再びトレックのコンタドール特急だ

スカイは淡々と追走

このペースなら大丈夫だと言う科学的データから得られる判断

残り2キロでコンタドールはスカイに吸収

他のライバルも動くことができずに勝負は最終決戦のアングリルへと持ち越しとなった

コンタドール最後の山岳ステージ

一体我々にどんな走りを見せてくれるのか

ワクワクする一方で終わりを見たくない気持ちもある

全ては第20ステージ

アングリルだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年ブエルタ第18ステージ

2017年ブエルタ・ア・エスパーニャ

第18ステージ

中級山岳ではあるが忘れもしない2012年にコンタドールが意表をつくアタックでホアキンに対して大逆転したコースを一部区間走る

前半は平坦、中盤から3級3級スプリントポイント2級長い下りを終えて3級登りゴールなステージである

1級や超級は無いものの細かな山岳が盛りだくさんだ

勝負どころは2級山岳の頂上付近か?

そして誰もがコンタドールを警戒している

果たして警戒された中で再びアタックできるのか?

この日も逃げたい選手がたくさん

すでにスカイはステージには興味を持っていない

総合ライバルと一緒にゴールすればいい

20ステージのアングリルまではなるべくアシストも温存したい

逃してはいけない選手はチェックしつつ

この日もスカイは関所を開設する

どうしても通行手形を持っていないのに関所を乗り越えようとする選手が出てくる

しかしスカイが絶対に許さない

非常なまでに許さない

それでもレース後半

総合争いとは関係の無いエース級の選手を含む20名ほどの逃げ集団ができた

アラフィリップにポイント賞が欲しいトレンティン

モホリッチにルツェンコと既に今年のブエルタでステージ勝利をしている選手も入ってきている

ステージが欲しい選手、チーム戦略のための逃げ、ポイント賞に山岳賞

いろんな目標を持った選手がとりあえずゴール前まではチームを超えて団結する

メイン集団をコントロールするのはスカイ

逃げに対してはお先にどうぞ状態

タイム差は11分まで広がる

こうなるとステージ優勝は逃げ集団の中での争いとなる

まだ何も結果を残せていないモビスタのロハス山岳トップ通過

ポイント賞を諦めないトレンティンも僅かながらもポイントを重ねる

時折アラフィリップが遅れる場面が目立つ

しきりに無線で「待ってよマッテオ」

マッテオ・トレンティンは後ろを気にしながら走る

126キロ地点

二つ目の3級山岳オザルバ峠

ここでメイン集団からイタリアントリコロールに身を包む顔が長く口が大きいアルが飛び出す

さすがにこのままではヴィノクロフ大佐に合わす顔が無い

ガシガシと体を左右に大きく振るダンシングでメイン集団との差を広げていく

これにコンタドールやマイケル・ウッズも反応するが結局はアルの単独走に

スカイ的には全く興味を示さない

どうせ最後には捉えられる計算だ

ここでも無駄な力は使わない

慌てない慌てない

一休さん走法である

そしてメイン集団の中からはチャベスが遅れていく

個人的に今年のブエルタは期待してただけに残念だ

トリプルエースのオリカだがなかなかうまくいかない

先頭の逃げグループは2級山岳突入

ここでアルメとグジャールが抜け出して

モビスタ期待の若手ソレルとルツェンコ、アラフィリップが合流

最後の3級山岳ソレルとグジャールが遅れアラフィリップ、ルツェンコ、アルメの3人に

残り2キロアラフィリップも遅れる

ルツェンコ、アルメ二人で残り1キロのフラムルージュを通過

お互いに牽制が入り出す

騙し合いの時間だ

相手に足が残ってないのは見破られたくは無い

しかし残り800

アルメが渾身のアタック

一気に化けの皮が剥がれるルツェンコ

ゴール目前でずるずると後退

アルメが独走に

自身初のグランツールステージ勝利が目の前だ

全開にしているジャージのチャックを閉めなければ大事な大事なスポンサー様のロゴマークがテレビ画面に映らない

あれ?あれ?

だ、だめだ閉まらない・・・

あぁ・・ゴールだ

もういいや

やったぁ!!

右手で小さくガッポーズ

ロットソウダルのアルメが18ステージを制した

チームとしても3勝目

そしてアルメはなんとプロ初勝利

絶対的なエースはいないが大成功なブエルタである

一方メイン集団

デラクルスのアタックをスカイが潰す

最後の3級山岳

スカイがハイペースで登り始める

残り600メートル

ここでスカイのアシストポエルスが仕事終了

あとはフルーム自らが頑張るだけである

フルームアタックに反応したのはコンタドール

マイケル・ウッズもついてくる

しかしニバリが来ない

ニバリがついてこれない

そういえばすっかり忘れていたアルの存在

長い距離を逃げたアルだがテレビにもほとんど映ることなく

フルームからも8秒しか先行できなかった

結局フルーム、コンタドール、ウッズは同タイム

ニバリは19秒失った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただいま多忙なため

ただいま非常に多忙なためにブログが更新できていない

ブエルタはこれから第21ステージを見る

20ステージではとんでもないドラマが

伝説のステージとなるであろう2017年のブエルタ20ステージはもう一度見直してちゃんと書きたいのでもう少し時間をください

明日は比較的暇がありそうなので明日は多分久しぶりにブログがかけると思うが

なんかもうどんな18、19ステージだったか?

忘れてしまっている

あまりにも20ステージがすごすぎて

寝不足なのに興奮しすぎて眠れなかったし

調子に乗って酒も飲み過ぎてしまった

あんな凄いレースを誰かと話し感動を分かち合いたいが俺の周りでは誰もブエルタを知らない

実にもったいない

でもブエルタのあのステージだけでは語れない様々な思いがあるのだが

あんなことが実際に起こるからサイクルロードレースは面白い

どんな小説どんな映画どんな漫画にて

あのシーンを描いても所詮作り話としか思えないであろう

それが現実に起きたのだ

俺の中ではマンチェスターUの「カンプノウの奇跡」に匹敵するドラマだった

同率一位だな

書きたくて仕方がないが

とりあえずこれから第21ステージを見ます

全くブログネタがなくて困ることも多々あるのに

忙しい時に限って書きたいことが山積みである

ブエルタ

北朝鮮

ブラタモリ高野山

その他諸々

 

ブログの更新はもう少しお待ちください

明日には多分

 

 

2017年ブエルタ第17ステージ

2017年ブエルタ・ア・エスパーニャ

第17ステージ

最大勾配28パーセントの壁を登るステージだ

前半はいたって平穏なステージ

中盤に2級山岳があり長い下りを終えると直ぐに1級山岳そして壁のある超級山岳を登ってゴールとなる

この日も逃げ切りを目指してレース開始からアタック合戦が繰り広げられる

総合順位の低い選手など逃していい選手かどうかをスカイが見極める

スカイとしてはステージ優勝にはさほど興味は無い

フルームが他のライバルから遅れさえしなければ任務完了となる

平坦基調の前半のコース

ハイスピードでレースは展開していく

逃げのメンバーは6人

逃げ切りにはちょうどいい人数だ

しかも実力者が勢ぞろい

選りすぐりの6人の逃げ集団

アレッサンドロ・デマルキ(BMC)
ダニエル・モレノ(モビスター)
マグナスコルト・ニールセン(オリカ・スコット)
ダヴィデ・ヴィレッラ(キャノンデール・ドラパック)
ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップフロアーズ)
ステファン・デニフル(アクアブルースポート)

1番総合成績が良く1番登れるのはダニエル・モレノ

山岳賞のため1ポイントでも多くポイントが欲しいヴィレッラ

最初は逃げ遅れたためにアラフィリップとともに飛び出して逃げ集団に加わった

スカイのコントロールで10分弱まで逃げとのタイム差は広がる

しかし残り距離からしても十分に射程圏内で収めている

前半は各チーム笑顔も見えたこのステージ

後半から徐々にレースは動き出す

逃げ集団が2級山岳に突入

予定通り山岳賞のヴィレッラがトップ通過

小さなことからコツコツと

一円貯金戦法である

その他山岳賞に興味がありそうなミゲルアンヘル・ロペスやマイカは山岳ステージを制することで一気にポイントを稼ぐ一攫千金戦法だ

メイン集団も2級山岳が近づくとアスタナやボーラにバーレーンなどペースアップを始める

一気に逃げとの差は縮まり始める

2級山岳から仕掛けたいのかもしれない

しかし2級山岳は頂上付近になると深い霧が立ち込める

この霧の中でのダウンヒルはあまりにも危険すぎる

そして道は狭くガードレールすらない

コースアウトしたらどこまで落ちるのか?

それさえも霧でわからない

逃げ集団、メイン集団それぞれ危険な霧の中のダウンヒルに突入

見てる方もヒヤヒヤ

何事もなければいいが

そんな中で辞めておけばいいのにニバリが飛び出す

登りではフルームに歯が立たないために下り仕掛けたいニバリ

しかしこの深い霧の中ではあまりにも危険だ

バイクカメラも必死だろう

中継ではヴィレッラが単独で移されている

先頭だと思っていたらどうやら霧のために安全マージンを取り逃げ集団から30秒ほど遅れて下っていたみたいだ

結局ヴィレッラはその後メイン集団へと吸収される

攻撃を仕掛けたニバリも差を広げることはできずに再びメイン集団へ

そんな中、マイカが遅れた

ボーラのアシストが麓で完全停止してマイカを待ち受ける

メイン集団までマイカを戻すために必死の追走が始まる

なんとか次の1級山岳までにマイカはメイン集団への復帰を果たした

1級山岳に入ると今度はチャベスが仕掛ける

しかも相棒にはアダムを引き連れている

ゼッケンを交換してしまえばサイモンだかアダムだがわからないのだろうが

アダムに引かれてチャベスが抜け出そうとするも

淡々とペースコントロールするスカイから逃げられない

スカイはスカイで何が何でもチャベスを捕まえたいわけでは無いみたいだが

結局チャベスたちは再びメイン集団に吸収された

パワーメータの数字が全てのスカイ

結果的に逃げを許さない

しかしオリカもまた諦めない

今度はジャック・ヘイグを引き連れて再びアダムが仕掛ける

途中でサイモンと入れ替わっていても誰も気づかないのだろうがゼッケンを信じるならアダムである

なんかここまでくるとどっちでも良いような気もする

キャプテン翼の立花兄弟のように

ヘイグには逃げメンバーから降りてきたコルト・ニールセンが合体

オリカ得意の前待ち作戦だ

アダムロケットを切り離し再びアシストというエンジンを得たヘイグが逃げ追走を開始した

勝負はいよいよ壁のある超級山岳

最大勾配28パーセント

ケルデルマンのギア比は前34の後32

まるで素人のおっさんギアである

あのトッププロたちが

そんなギアを用意しなければならないほどの壁なのだ

きつい勾配では足の差がもろに出る

結局ヘイグは先頭まで追いつけずに

逃げ集団からIAM解散に伴いアクアブルーに移籍したデニフルが単独になる

ワイルドカードでの出場となるアクアブルー

スポンサーの血圧も急上昇だ

メイン集団も最後の壁へと突入

トレックのパンタノが飛び出した

コンタドールアタックへの布石

まずは絶好調男ミゲルアンヘル・ロペスが飛び出す

これに反応したのがコンタドール

全盛期を彷彿とさせるダンシングでぐんぐん登っていく

この日もコンタドールがレースを面白くした

歯を食いしばる

ひたすらダンシング

この姿を見られるのもあとこの日を合わせてあと4日だ

コンタドールの勢いが止まらない

コンタドールのダンシングの前に絶好調ミゲルアンヘル・ロペスも脱落

コンタドールは次々と逃げから落ちてきた選手を吸収し吐き出した

一方スカイはアシスト陣も健在だ

しかしペースが上がらない

フルームはいつも通り下を向いている

いつもの通り調子が良いのか悪いのかよくわからない

しかし何かがおかしい

ついに来たか、バッドデイ

ペースが上がらないフルームを置き去りにするかのように他の総合ライバルも加速してスカイの呪縛から飛び出していく

まるで呪いが解けたかのように放たれる総合上位勢

ミゲルアンヘル・ロペス、ザッカリン、マイカ、ニバリ、チャベス、マイケル・ウッズ

ケルデルマンは遅れた

調子の悪さのためのおっさんギア比だったのか?

先頭のデニフルは全くペースが落ちない

追走のコンタドールとの差は僅かにしか縮まらない

フルームとニバリ集団だけが差を広げている

1番ペースが遅いのはフルームである

アシストのニエベがフルームを介護する

本来ならニバリ追走のためにフルームアタックが発動している距離だ

しかし動けないフルーム

この日のニエベは予定外の残業となった

フルームは前日の貯金あるとはいえ

記帳した通帳の残高とにらめっこしている状態だろう

まるで月末の俺を見ているかのようだ

追いつけるかコンタドール

人生をかけて逃げるデニフル

その差28秒

残り1キロからは登りはなくなる

フラムルージュまでにデニフルを捕らえないとコンタドールのバキューンは見られない

粘るデニフル

タイム差を保ったまま残り1キロフラムルージュを通過

コンタドールの激走を交わし

デニフルが生涯最大の勝利となるブエルタのステージ優勝を勝ち取った

バイクに伏せるデニフル

そして歓喜

29歳デニフル

グランツール勝利である

チームバスが放火されたことなどどうでもよくなるようなアクアブルーの勝利であった

2位はコンタドールで28秒遅れ

28秒か

残念だ

3位以下はミゲルアンヘル・ロペスチャベス、ザッカリン、マイカが同タイム。デニフルからは1分4秒遅れ

7位のニバリはさらに9秒遅れた

そして待てど待てど戻ってこないフルーム

結局前日のTTで得た貯金をかなり使い果たした

総合2位のニバリとの差は1分16秒まで縮まった

まだわからない

昨日のTTで出し切った影響をどこまで引きずるのか?

勾配のきつい区間で登れなくなっているフルーム

そこに付け入りたいニバリにコンタドール

復調できるかケルデルマン

地味に表彰台を狙うザッカリン

まだまだブエルタの山岳は続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北朝鮮ICBMを移動中

先ほどブエルタの記事を更新したが

今日の放送開始までまだ時間があるのでもう少しブログを書いてみる

先月から仕事が忙しくブエルタの放送も始まりなかなかニュースを見る暇も無い

気がついたら北朝鮮とアメリカの緊張がかなり高まってきた

さすがに今回はマジでやばいんじゃ無いかと個人的には思ってるが相変わらず俺の周りではいたって平穏な日々である

ミサイル攻撃があった場合の時の仕事のことなど話しようにも誰も相手にしてくれない

まぁ俺らは戦争を知らない世代だし現実感が湧かないんだろうな

今の所、危険な日は9日だと言われているが明日も明後日も危険な状態には違い無い

地下に逃げろと言われても逃げる場所も無い

一体どこに避難すればいいのか?

自治体からも何も言ってこない

そもそもうちの町内は高齢化のために解散となった

なので回覧板すら存在しないのだ

俺たちの子供の頃のヒーローだったアントニオ猪木北朝鮮へと向かうという

果たして帰ってこれるのか?

今この時期に行ってどうする気だ?

金正恩には卍固めも通用しない

小豆島に訪問予定だったギリシャの訪問団は急遽訪問を取りやめた

これも北朝鮮問題のためだ

彼らは日本にミサイルが飛んでくると思っている

国連軍縮会議では北朝鮮の高官がアメリカに対してさらに多くのプレゼントを送る用意があると話した

非常に迷惑なプレゼントだろう

グアムの送られるのか?

それともアメリカ本土?

どんだけミサイル打っても何もできない日本?

どこにプレゼントは届くのだろうか?

安倍総理はロシアのプーチンと会談

一体どんな話し合いができるのか?

北朝鮮の背後にいる黒幕は誰もがわかってるが決して誰も口にはできない

そんな状況の中で比叡山延暦寺の根本中堂の改修工事も始まった

仏教的にはどうすればいいのか?

空海最澄が今この時代に生きていたら何を思うのか?何をするのか?

天台も真言護摩を焚いて祈祷するしか方法は無いのかもしれない

韓国ではCIAの調査官が情報収集

韓国のアメリカ大使館やアメリカ軍の退避計画も確認すると言うが

「ん?」アメリカ軍も逃げるつもりなのか?

兵庫ではベニズワイガニの初競りが始まった

最高額は一匹6万円

一体誰が買うのだろうか?

ミサイルが飛んでくる前に食べないと

そして最後にもっとも現実的に怖いのがEMP攻撃

核兵器を宇宙区間で爆発させて電磁パルスを発生させる

その電磁パルスにより全ての電子機器は破壊されるという

俺のMACもアイフォンも

このブログも消滅するのかもしれない

俺が今まで撮りためた写真たちも全て跡形もなく消滅してしまうかもしれない

車は動かない

冷蔵庫も動かずに中の物は腐ってしまう

洗濯機も使えずにタライと洗濯板の時代に逆戻り

ご飯ももちろん薪で炊くしかない

今が旬のさんまは炭火だな

主婦の仕事は増えて夫婦共働きは厳しくなるだろう

子供は薪集めに奔走する

そんな時代に逆戻りしてしまうのかもしれない

二宮金次郎みたいに薪を背負いながら本を読まなければならないのかもしれない

人は死なないが文明が破壊される電磁パルス

これが現実的には一番厄介なのかもしれない

とりあえず現金を持つこと

ATMも銀行の窓口も完全停止

スーパーではレジが使えずソロバンで計算の大混乱

食糧調達もままならない

もちろん仕事もできない

ブログもかけない

ブエルタも見られない

コンタドール引退なのに

 

結局あれこれ考えてもどうにもならない

やはり神仏に祈るしか無い

日本は神が作った国

運命は神様に委ねるしか無いのだ

 

あぶく銭が入った

しかも1万円

今回の騒動で何事もなければパッと使っちまおう

美味いものでも食べて

今からいろいろ考えてるがワクワクが止まらない

きっと俺は美味いものが食べれるはず

そう信じるしか無いのだ

でもマジで何食べようか?

そしてもう直ぐブエルタの放送も始まる

俺はブエルタの最終日を見届けられるはずである

多分

 

 

 

 

 

 

2017年ブエルタ第15、16ステージ

2017年ブエルタ・ア・エスパーニャ

第15ステージ

連続する長い長い山岳をこなす登りゴール

そしてコース距離は129・4キロと短い高速レース

見てる側にはありがたいが選手にはキツイレースになる

真ん中に1級山岳があり最後に1級、超級とほぼ連続して続く

そのために最後の2つの山岳は合計すると30キロもの長距離を登り続けることになる

幸いなのは勾配がそれほどキツクないことだろうか

しかし逆に考えればそれだけ最後まで高速レースになる

まさに休息日前に生き残りをかけたレースとなる

Jスポーツもほぼスタートから中継になる

実況解説陣も2部構成となる

スタート直後からアタック合戦が始まる

コフィディスから二人、ロゼットとペレス

モビスタのオリベイラと3人がまず逃げる

3人を追走するように集団の中から緑ジャージのトレンティンが最後の望みをかけて飛び出す

おそらくポイント賞の緑ジャージは今後フルームに渡る

しかし僅かでも希望がある限り諦めたくないのだろう

もしかしたらフルームがリタイアする可能性もあるかもしれない

結局逃げ集団は8名となる

中間スプリントではトレンティンがトップ通過

ここまでは予定通りだ

しかし無情にもやってくる1級山岳

ブエルタ名物激坂だ

激坂の破壊力は大きく逃げ集団は粉々に破壊される

その中から生き残ったのがコフィディスのロゼットとロットソウダルのアルメだ

メイン集団はスカイとアスタナがコントロール

常に射程圏内

アスタナがかなりやる気を出している

おそらくミゲルアンヘル・ロペスの調子がかなり良いからだろう

かなり目立つジャージなのにアルの存在はすっかり忘れがちである

最初の1級山岳でアダム・イェーツがアタック

トレックのステティーナが反応

さらにバルデ、クライスヴァイクなど総合は厳しいエースたちがステージ勝利目指して逃げ集団の追走を開始する

高速レースの中コンディションの悪いものは脱落する

BMCのニコラス・ロッシュ、山岳賞ジャージのヴィレッラが脱落

偉大すぎる父親を持つ男とチーム存続の危機に直面している男

様々な思いの中での脱落である

アダムたちは先頭のアルメを捉える

そしてそのままカウンターで抜き去る

このアタックに今まで付いてきたバルデやクライスヴァイクはついていけない

先頭はアダムの独走態勢に

先頭のアダム・イェーツがメイン集団から2分差をつけたところで、この日もこの男が攻撃を仕掛ける

最後の最後まで諦めない引退レースのコンタドール

そしてこの日の相棒は絶好調のミゲルアンヘル・ロペス

キンタナ同様、年齢の割には風格のある顔立ち

総合8位のコンタドールと総合10位のロペスがメイン集団から抜け出した

ちょっと早すぎやしないか?

と心配になるコンタドールの飛び出しだが最後までダンシングできることを願うばかりだ

この危険な二人の飛び出しに対してもスカイは無反応

先はまだ長い

過去のデータから捕まえる自信があるのだろう

フルームは常に下を向いている

コンタグループはバルデを吸収して最初の1級の下りに入る

下るとすぐに次の1級山岳がやってくる

そして連続して超級山岳とここから30キロの長距離ヒルクライムが始まる

いよいよ超級に突入

独走アダムと追走コンタ集団の差は1分

さらにメイン集団までは1分

この時点でメイン集団は15人ほどまで絞られている

しかしその中にはスカイのアシストは二人残っている

ニエベとポエルス

エースのフルームのための仕事をしながらも残る

本当にとんでもないチームである

これで給料が安ければ超ブラック企業である

残り6キロ

追走から

ミゲルアンヘル・ロペスがアタックを仕掛ける

付いていけないコンタドール

絶好調のミゲルアンヘル・ロペス

この日のキレも抜群だ

一気にコンタドールを置き去りにしてしまう

そのままの勢いで今度は先頭のアダムを捉える

既に限界状態の中で必死に食い下がるアダム

しかし、アダムの心が・・・折れた・・

あまりにもミゲルアンヘル・ロペスが早すぎた

止まるほどのスピードまで一気にペースダウンしたアダムは無線でチームに状況を告げた

そしてバルデやコンタドールもメイン集団へと吸収された

そのメイン集団の中からはカチューシャのザッカリンがアタック

なかなかいい走りを見せるも

ミゲルアンヘル・ロペスは遥か前方

結局この日もコロンビアの新生ミゲルアンヘル・ロペスがステージ2勝目を独走で勝ち取った

2位にはザッカリンで36秒差

3位にゴール直前でアタックしたケルデルマンが45秒差

フルーム、チャベスが同タイムで47秒差

ウッズ50秒差、ニバリ53秒差

ここからさらにコンタドールは40秒ほど遅れた

 

2回目の休息日

 

第16ステージ

個人タイムトライアル

TTにしては距離の長い40・2キロ

しかもスタート地点はサーキット場である

ブエルタ公式の高低表ではそれほどアップダウンは無いような感じ

しかし始まってみるとそこそこアップダウンのあるコースであった

中継が始まると暫定1位はBMCのオス

まだ主役たちは登場していない

個人TTは総合成績の後ろから順番に走ることになる

必然的に後半になるまではアシスト選手が余力を残しながら明日に備えて走る

そのために全員が本気で走るわけでは無い

チームから許されたこの日ステージ優勝できる可能性のある選手と総合上位の選手だけが本気を出すステージである

ブエルタにはマルティンなどのTTスペシャリストは少ない

優勝候補はやはりフルームだろう

他のライバルはいかにしてフルームとの差を最小限に止めるかの戦いになる

そしてここで一気に勝負を決めてしまいたい

将来安泰な貯金をしたいフルームなのだ

ここで貯金できればあとはライバル勢に付いていくだけでいい

多少遅れてもいい

少しずつ貯金を切り崩せばいいのだ

レースはFDJのスウェーデンTT王者のトビアス・ルドヴィクソンが好タイムを出して暫定1位に躍り出る

ゴール後にコース場に倒れる、ルドヴィクソン

限界まで出し切ったみたいだ

このTTスペシャリストのルドヴィクソンのタイムが一つの目安となる

しかし彼を上回る選手はなかなか現れない

そしてついに総合トップ10のスタートだ

ここからはTTが得意不得意関係なく全員が全力で走る

ライバルと少しでもタイム差を縮めるために

コンタドールが登場

現役最後のTT

これでもうコンタドールのタイムトライアルは見納めである

総合系の中ではTTの得意なコンタドール

果たしてどこまでタイムを伸ばせるか?

スタート直後はスピード感がなかったものの第一計測ではルドヴィクソンのタイムを抜いてトップ通過だ

TTでも見せる走りをするコンタドール

TTバイクでもダンシングを多用するのが特徴的だ

さらに第2計測でもトップ通過

ルドヴィクソンのタイムを7秒上回りコンタドールが暫定1位になった

どうやら最後のTTはパワーメーターの数字を隠して機械に頼らずに長年の自分の感覚で走ったそうである

それでこの好タイム

悔いは無いかもしれないなと思ったら、どうやら本人は満足してないらしい

マイケル・ウッズ、アル、ミゲルアンヘル・ロペスチャベス達のタイムは伸びない

みんなコンタドールからは1分半以上遅れた

結果としてコンタドールは総合を9位から5位へとジャンプアップ

奇跡の表彰台も僅かながらに見えてきた

これで3週目もさらに面白くなる

続く選手の中ではケルデルマンがやたらと早い

中間計測でもコンタドールのタイムを軽く上回ってくる

同国のチームメイトのデュムランからの指導があったのだろうか?

コンタドールから30秒早くゴールした

総合2位のニバリは第2計測でケルデルマンから38秒遅れるが後半に挽回して28秒遅れでゴール

なんとか総合2位をキープした

そして最後の出走フルームだ

スタート直後はそれほどペースが上がっていなかったが、それもすべて計算づくなのだろう徐々にペースアップ

中間計測でも圧倒的なトップタイムを叩き出す

やはり役者が違う

総合系でありながらもステージを狙えるTTスペシャリストだ

2位のケルデルマンに29秒もの大差をつけて優勝

総合でも2位のニバリに対して1分58秒

3位のケルデルマンに2分40秒

4位はザッカリンで3分7秒

5位にコンタドールで4分58秒だ

 

やはり個人TTはフルームステージ

そしてこの日も見せたコンタドールも総合5位にジャンプアップした

しかし表彰台の1番高い場所じゃ無いと満足しない男コンタドール

最後の最後まで攻撃的な走りを見せて欲しい

最後の山岳で世界中の人のお口をアングリルだな

顎が外れるぐらいに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

名駅「竜むら」銀だら幽庵焼き御膳

2017年9月3日

北朝鮮が6回目の核実験を行いICBM用の水爆が完成したと発表した

これにより各国最大限にきつい言葉で抗議

一気に世界情勢が緊迫し始めた

いくら抗議しようが北朝鮮には効き目がない

経済制裁を加えようが裏で助ける国もあるという噂だ

アメリカのレッドラインは2段跳びで完全に超えてしまった

今の所トランプは無反応

おそらく水面下で日本、韓国、ロシア、中国あたりと電話会談

さらに国連加盟国にも根回しをしてるかもしれない

とりあえず経済制裁で時間を稼ぐのか?

それとも開戦?

そうなったら日本が攻撃を受ける可能性も高い

東京が攻撃されたら世界中の経済が大混乱

日本は完全停止して仕事も進まず俺自身も資金がショートして途方にくれるだろう

しかし日本は何事もないかのように時間が過ぎていく

俺も普通にブログを書いている

そして今日もブエルタを見るだけだ

今回の核実験は各局特別特番で放送するぐらいの大事件だと思うのだが

でも俺としてはブエルタがみたい

ミサイルに対して今更ジタバタしても仕方がない

シブがき隊だって「ジタバタするなよ」って歌ってたしな

なので今日は最後の晩餐ならぬ最後のランチ

俺のとっておきの店

名駅はチカマチラウンジにある割烹スタイルの和食「竜むら」へ行ってきた

俺はここの銀だらが大好きなのである

創業35年以来

変わらぬ味の銀だら幽庵焼き御膳だ

銀だら御膳は品数により3種類ある

以前までは2種類だったが知らないうちに3種類に増えていた

そしてそのことを知らずに俺は華を注文した

店はゲートタワー効果なのか以前ほどの行列はできていない

名前を書いて数分で順番が来た

カウンターだと一人でも入りやすい店である

目の前の板場では止まることなく料理の盛り付けがされてるところを見ると予約の懐石コースの人も多いのかもしれない

この店はひつまぶしを食べる人が多いが

俺としてはとにかく銀だらを食べて欲しい

名代の銀だらを

銀だらの幽庵焼き御膳は月、華、錦の3種類

まず基本となるのが1350円の月である

「銀だらの幽庵焼き、野菜の焚き合わせ、もずく、季節の豆腐、ごはん、汁、漬物」

この基本形に本日の天然魚のお造りが追加されたのが「華」で1700円だ

ここからさらに、ズワイガニの茶碗蒸しを追加すると「錦」になり2000円となる

この最後の「錦」が以前はなかった

俺も店を出てから知ったのだ

そのため今日の俺のランチは「華」である

1700円である

でも300円プラスで茶碗蒸しがつくなら錦にすればよかったな

とりあえず北朝鮮のミサイルが飛んでこないことを願うばかりである

俺が次回ズワイガニの茶碗蒸しを食べるまでは

この店は青森の田酒がおいてある

俺の好きな酒だが今日はビールだけで我慢だ

なんせガンマGTPとやらが高い

俺の体のことを心配してくる人も世界中に一人ぐらいは存在するかもしれないしな

俺はメニューを見ることなく注文した

「銀だら華と生ビール」

もう何回目だろうか?

何度食べてもたまらない美味しさである

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まずは生ビールだ

飲めるうちに飲んでおかねば

ミサイルが着弾したらそうそうは飲めなくなる

俺は少しずつ味わうように生ビールを飲んだ

すっかり涼しくなったために一気に飲まなくてもよくなったのが嬉しい

俺は本を読みながらちびちび飲んだ

ランチ時は料理が提供されるのは早い

銀だら以外は作り置きだしな

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銀だらの幽庵焼き御膳 「華」1700円

相変わらず美味そうだ

はやる気持ちを抑えて俺は刺身から手をつけた

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天然の刺身が2種ついてくる

俺の経験上マグロはいつも出てくる

そして本日は天然のヒラメだ

コリコリムチムチとほんのり甘いヒラメの刺身

名古屋で食べるにしては中々のものである

マグロも安定の美味さだ

そしてこの手の店にしては大きく切ってあるのも嬉しい

たまらん

ビールが進む進む

そして決してわさびは醤油には溶かさないこと

池波正太郎先生の教えである

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もずく酢でインターバルだ

子供の頃は大嫌いだった酢の物も大人になると美味く感じる

特に疲れた体に酢の物は全身に染み渡る美味さだ

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そしてここで主役の銀だらを少々つまむ

やはりこいつを目の前にして我慢はできぬ

箸でほろほろと崩れる柔らかな銀だら

一口食べてみる

「ああ・・・」

しみじみと美味い

いつもと変わらぬ味

香り豊かな醤油に三日間漬けて一つ一つ香ばしく優しく焼き上げられた銀だら

脂の旨味が口の中にじわっと広がり続けるのだ

ここでもビールが進む進む

そして無性に白飯をかきこみたくなる衝動を抑えねばならない

まだだ、まだ早い

銀だらは2切れある

今はとりあえず酒を楽しむのだ

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続いて野菜の焚き合わせ

京都なら野菜のたいたん

俺の大好物の高野豆腐も入っている

一般的な名古屋の和食屋の煮物は味がかなり濃いめだ

そのため俺の口には合わないのだが

ここ竜むらの焚き合わせは出汁を効かした薄味でちゃんと素材の味を引き出してある

ただ一般的な名古屋人には薄いと感じる人も多いのかもしれないな

個人的にはちょうどいい塩梅でもある

日本酒が無性に飲みたくなる

我慢我慢

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最後に季節の豆腐だ

店の手作りで胡麻豆腐

緑色はよもぎなのかな?

竜むらの豆腐はかなり美味い

サイズが小さいのが残念ではあるが

これも日本酒だな

でもやっぱり美味いなぁ

ビールを飲み干した俺は残りの銀だらを白飯の上に置いた

あとはガツガツと

至福の時間の始まりだ

皮のすぐ下のわずかな部分の身が最高に美味い

口の中でとろけていくではないか

幸せだなぁ

再びこの銀だらが食べられるように平和な世界であって欲しいと心の底から願う

俺であった

 

とにかくこの店では銀だらを食べて欲しい

でもひつまぶしを食べる人がやたらと多いんだよなぁ

予算に余裕のある人は松花堂もおすすめ

松花堂にも銀だらは一切れついてくるのだ

休日の昼

カウンターでのんびりと静かに美味い酒を飲み美味いものを食べる幸せ

本当は教えたくない店でもある

これ以上混むと困るからだ

でも一度食べてみて欲しい

ここの銀だらの幽庵焼き御膳を