奈良県知事が失言をした
２５日の定例記者会見で失言をした
話の発端は奈良公園周辺の渋滞に関連してのことみたいである
その中でついつい言ってしまったのだ
「大仏殿だけ見て帰る人たち。来なくていい」
あとで冷静になり流石にヤバイと思ったのか？
誰かに忠告されたのか？後に発言は撤回された
まぁ気持ちはわかる
俺も常々ブログで書いてきている
奈良好きな俺
近年は奈良旅ばかり
来年の正月休みの旅も奈良を計画中である
今回の発言に対して根本的な問題は「渋滞」
まぁこれは京都でも同じだが歩くのが大嫌いな日本人は何故か渋滞してまで車で観光地にやってくる
奈良の場合は奈良公園周辺にメジャー観光地が集まっている
大型観光バスもかなりの数がやってくる
そこで奈良県は考えた
莫大な予算を献上して新しいバスターミナルを作った
「これで渋滞は解消だ！」
そうなるはずだったのだが・・・
しかし蓋を開けてみれば新しいバスターミナルを利用するバスはほどんどなし
それもそのはず
新しいバスターミナルは奈良公園からあまりにも離れすぎていたのだ
結局は税金の無駄遣いとなる安定のお役所仕事なのである
やはり世間知らずの人たちが考えることは無駄が多くて面白い
この逆噴射的発想は何かに活かせないのだろうか？
彼らが考えれば考えるほどマイナス方向へと作用する
彼らも彼らで迷惑してるのかもしれない
そんな状況でイライラしてたのだろう
「大仏殿だけ見にくる人、来なくていい」発言が飛び出したのだ
多分彼らは無料の春日大社にも訪れると思う
興福寺は微妙かな
境内だけはウロウロするだろうが拝観料まで払うかどうかは不透明だな
結局知事が言う通り彼らは渋滞の原因を作りあまり奈良に金を落とさずに帰ってしまうのだ
昼間はあれだけいる観光客が夜になると一斉に姿を消す
確かにホテルが少ないのもある
でも俺が奈良ホテルで聞いた話では周辺のホテルも集客に苦労していると言っていた
結局ホテルが少ない少ないと言いつつもみんな泊まらないのである
そのおかげで夜は非常に静かである
俺はいつも酔い覚ましの散歩がてら猿沢池のコンビニまで歩く
月がとても綺麗で気持ちの良い時間である
夜の奈良は何もない
誰もいない
それだけにホテルのバーで酒飲んで寝るだけである
実に素晴らしい
京都大阪みたいにムフフな誘惑がないのはありがたい
あとは飯か
店が閉まるのは早いし店自体も少ないな
一人だと事前に調べておかないと店探しに苦労するのも事実だ
なので俺はもう晩飯もホテル内で済ませてしまう
一人夜景を眺めながら楽しむ懐石料理
最高だ
俺は東大寺が大好きだ
なので近年では東大寺でもあえて大仏殿はスルーする
大仏殿前から参拝だけさせてもらい直ぐに裏手へ回る
俺ほどの東大寺好きになると正直東大寺は大仏殿以外の方が魅力的だ
当然初めての人には大仏殿は絶対に抑えるべきスポットだが
東大寺は実に広大な敷地を持つ
他にも面白いものはいっぱいある
この辺りは俺のブログに書いてあるので気になる人は検索して欲しい
まぁそんな奇特な人が存在するならの話ではあるがな
ただ問題なのは奈良まで来て大仏だけで完結してしまう人では多分楽しめない
結局大仏殿だけ見て帰る人は知事の言う通り奈良まで来る必要ないんだよ
大仏さまの本名すら覚えずに帰るだろうしな
結局は興味ないんだよ
俺の小学生時代のように
「でけえ」
「パンチパーマ」
たったこれだけで完結する
鹿の糞を踏み
渋滞してまで奈良まで来る必要はないと思う
ただ仏像好きにはあのあたりはワンダーランド
メジャー寺院以外にも国宝がわんさか
奈良公園周辺だけでも３日あっても足りないね
そのくらい奈良は面白い
基本的に奈良を楽しめない人は京都でも楽しめないはず
かろうじて桜や紅葉や祇園祭の季節は楽しめるかな
あとは奈良と同じでしょ
結局仏像や庭を見ても楽しめない人
歩くのを拒否して車で来る人は楽しめないのだ
外人さんなんかは滅多にこれないだけに下調べしてくるだろうし
案外日本人以上に楽しんでる感じはする
でも日本人はダメだな
肝心なものをスルーする
国宝があっても立ち止まることすらしない
わざわざ奈良まで来て何やってんだって感じだ
「来なくて良いよ」
まぁ奈良県人でない俺にはこんな発言する権利はないがな
俺にとっての大仏殿は観光客ホイホイ
彼らが大仏こと毘盧遮那仏に吸い寄せられてくれるために他の素晴らしい場所を貸切状態で堪能できるありがたい施設なのである
「来なくていい」か・・・
尾崎豊にコンサートで言われたな
「お前ら、もう来なくていいよ」
あの後直ぐに彼は覚せい剤で逮捕された
そんなことを思い出してしまう俺である
奈良って古墳も含めてその筋にはたまらない場所なんだが
いかんせん普通の一般人は楽しめない
それなのに何故かみんな観光にやってくる
ネームバリューだけは抜群だしな
ただ彼らは知識がないので楽しめない
奈良旅は下調べと妄想力
これだけで随分と充実した旅となるのだ
で、恒例の俺の新年旅
ブログにも毎年書かせてもらっているがあんな長い話おそらく誰も読んでいないだろう
ただの自己満足と言うか自分自身の旅の記録としてたまに読み返している俺である
そして自画自賛
相変わらず俺は良い旅をする
来年も奮発して２泊を予定
しかも前代未聞の奈良ホテル連泊を計画中である
今回は奈良ホテルに拠点を置きつつも
奈良公園周辺はバッサリ切り捨てるかもしれない
まだ訪れていない奈良を中心構成する
「初奈良づくし」
サブテーマとして「ザ・極楽 お迎えが来るとき」
今のところこんな感じかな
来年も妄想力が試される旅になりそうだ
とにかく奈良は面白い
しかし大仏だけ見に来る人にはその面白さは伝わらない
観光ポテンシャルは日本屈指なだけに宣伝力だろうな
個人的には今の観光客ホイホイとしての大仏殿は非常にありがたいのだがな
そして俺が旅をする場所には必ず志賀直哉が住んでいた
でもみんな志賀直哉なんか読んだことないんだろうな
奈良を満喫するためのお勧め本
とりあえずこの３冊を読むだけで奈良は面白くなる
逆にこの３冊すら読む気のない人は「来なくていい」のかもしれない
鹿の糞を踏むだけだしな
