鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

天ぷらの衣を剥がして店主激怒問題について考えてみた

最近ネットやテレビで議論されている天ぷらの衣外し問題

事の発端はとある天ぷら屋で開催された合コン

この合コンの場でカロリーを気にする女性たちが衣を剥がして食べていた

それを見た店主が激怒

「お客様、失礼ですがご退席を願います」

「あなた方の行為は我々に対する侮辱です。当店が自信と誇りを持って提供する天ぷらをこのようにして食すことを我々は望んでいません」

「代金は結構ですので、ご退席してください」と

結局店を追い出されて合コンを台無しにされた男性陣もご立腹

まぁ財布やカバンの中にはゴムも準備してたかもしれないしな

これが大体のあらすじらしい

 

で俺の個人的な意見としては

まず衣云々の前に天ぷら屋で合コンなんかするんじゃ無いとうこと

天ぷらは腹をすかして親の敵に会ったように揚げるそばからかぶりつくのが池波正太郎の教え

これは天ぷらは非常に油の温度が大切なので油の温度が冷めないようにとの配慮でもあるのだが

なのでいちいち女の相手などしている暇も無い

ただひたすら食べる

それが天ぷら屋のルールである

これはまず企画段階で失敗してた合コンなのである

合コンがしたいのならその辺の公園にブルーシートでも引いてやればいい

みんなで持ち寄ったお菓子とジュースでワイワイとやればいいのだ

 

天ぷらの衣剥がし

実は俺も家ではよくやってた

家で揚げる天ぷらはどうも重たくて重たくて

なので衣を剥がして食べることも多い

あとは医者からの忠告もあるな

1年間油系が一切禁止だった時期もある

でも店ではやらない

そもそもそんな時は天ぷら屋にはいかない

しかし合コンともなると付き合いのために仕方がなく・・・といった場合もあるだろう

なのでやはり合コンが原因だな

やはり公園にブルーシートを敷いて湯豆腐でもやるべきだった

あとは安い天ぷらそば

衣を剝がすつもりがなくても自然と衣が剥がれてひょろひょろのエビが・・・なんてことも多い

この場合は不可抗力だな

でもあの技術はすごいな

かき揚げの応用なんだろうが

 

そして店主が怒る気持ちもわかる

しかし客を追い出すのはどうかとも思う

食べ方は自由であるべきだ

一応推奨する食べ方はあるだろうがそれを強制するのもおかしい

そして別に料理人を侮辱してるわけでも無いと思う

彼女たちは単に自分の体のことしか考えていないからだ

自分の体に脂肪がつくのを恐れてるだけである

ただマナーとしてはどうかと思うが

結局は合コンなんだよな

天ぷら屋で合コンを企画したやつが悪い

あとは怒りの感情だな

これはもう修行して抑えるしか無い

店主も一度歩きお遍路をしてみるといい

そうすればいつか気づくはずだ

「天ぷらの衣なんてどうでもいんだと」

「全ては空なんだと」

怒っちゃダメ

逆に満面の笑顔でなぜ衣剥がされたく無いのか延々と説明した方が効果的だな

竹中直人の笑いながら怒る人を参考に

多分気持ち悪がって客の方から出て行くしお金も払ってもらえるだろう

 

結局はお互い様

衣外した女性もマナー違反

怒る店主も修行が足らない

一番悪いのは合コンを企画したやつだな

 

でも天ぷら食べたいなぁ

カウンターで「おまかせで」

まずはビールだな

そういえばつな八に天ぷらは以外とカロリーが低いようなことが書いてあったが

まぁ野菜ならそれほど気にするほどでも無いのだろう

ただ問題は胃の貯水が良いときしか食べられない

まぁ衣剥がしたくなる気持ちもわかるんだよなぁ

そして萬平さんなら「なぜ衣を剥がすのか?」「衣なしでうまい天ぷらは作れないのか?」と考えるはずだ

親子丼もすき焼きを卵とじにして食べる客からヒントを得た料理

衣を剥がす行為からも何か新しいものが見つかるかもしれない