鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

平成のランチ代節約され続けて2割減

ランチ

いわゆる昼飯のことである

このランチ代金が平成の30年間でどんどん節約されているというのだ

まぁ平成は右肩下がりの時代だ

バブルの終焉を迎えてどんどん落ちていく

俺の周りでも自殺した人が5人ほどいた

そんな時代である

俺が社会人となったのはちょうど平成元年と言うこともあり

今回の下がり続けるランチ代の調査と丁度かぶるのである

俺のランチ史は

高校時代は親からランチ代として500円をもらいパンを買っていた

しかし買うパンは一個だけ

あとは小遣いに回してた

今から思えばよく我慢できてたなとも思うが

どうしても小遣いを増やしたかったのだ

やがて俺もなんとか高校を卒業した

当時は大学受験もかなり厳しい時代

で、頭の悪い俺はいやいや社会人となったのだ

 

社会に出るとやたらと腹が減る

最初は弁当を持参していたがコンビニの普及により昼飯はコンビで買うことが多くなった

20代前半の頃はコンビニ弁当を3個食べていた

それでも太らないほどあの頃は体を動かしていた

カレーなんか1キロ食べてたのに

一週間で5キロ体重が減ったり

過労死とか言われてるレベルをはるかに超えた労働時間だった

死ぬ気で働かないと世間からバカ息子認定されるためだ

2代目とは人の3倍働かなければ認めてもらえないのだ

あの頃のランチ代が2000円ぐらいかな

昼飯代は支給だったので食べたいだけ食べていた

やがて俺も30代になる

食べたら食べただけ太る時代だ

20代の頃は毎日仕事が終わってからサッカーをやってたのに

仕事が忙しくなりサッカーもやめてしまった

しかし食べる量は変わらない

俺の体はブクブク太りだした

血圧もぐんぐん上昇

すでに25歳の頃から高血圧の薬を飲んでいた俺ではあるが常に200越えで

めまいに頭痛と、まともに働けなくなった

中性脂肪だか悪玉コレステロールの値も基準値の3倍以上

医者から過酷な食事制限が課せられた

肉禁止、油系禁止

野菜でも油を使った野菜炒めなどは禁止された

俺は常に野菜、煮物、大豆系、焼き魚を食べた

この時のランチは毎日おにぎり一個

一個のおにぎりを30分かけて食べると結構腹がふくれるのである

あとは気合いでなんとか乗り切った

値段にして120円というところか

俺のランチ代は一気に減少した

 

1年ほどの食事制限でギリギリではあるが人並み程度の食事をできるようにはなった

しかしその頃の俺はすっかりカロリー恐怖症に陥った

それは今でも続いている

常に食品のカロリーが気になるのだ

コロッケなど1個で約200キロカロリー

それを昔は平気で5個とご飯大盛りを食べていた

さすがに太るはずである

35歳ぐらいになると仕事もかなり暇になり

収入も減って親の介護も始まり

俺のランチはスーパーの298円弁当となった

米が非常にまずい

油物を食べると胃がもたれる

40代になると俺のランチは菓子パン一個となった

とりあえず栄養は夜取るとして昼はコスパ重視

半額の菓子パンを買うことでランチ代を1日60円程度に抑えることに成功した

ランチに限って言えばおそらくOLより少ない摂取カロリーである

 今でもだいたい同じようなものかな

菓子パン一個にバナナ一本追加ぐらいだな

あとは仏壇にお供えしてあるお菓子などを昼に食べたり

親戚の葬式や法事があればしばらくの間、和菓子洋菓子が俺のランチとなる

当然値段にすれば無料である

そしてちゃんとした和菓子屋の製品だけに結構うまい

これが俺の平成ランチ30年史

最初は2000円から始まり120円から60円となり今はまぁ100円程度だな

おそらく俺の場合は極端だろう

しかし月末になると金がなくて昼飯を食べないやつもよく見かける

俺と同じように菓子パンで済ませてるやつも見かけるようになった

それだけ世間でもランチにかける予算が少なくなっているということ

思えば昔に比べて給料は上がるどころか下がってるのに生活にお金がかかるようになった

テレビもBSだのCSだのお金を払わなければ面白い番組は見れなくなった

ネットをするための代金も必要だ

今の時代ネットが無いとかなり不便な上に本当に孤立してしまう

国民年金介護保険もどんどん上がる

ガソリン代も高止まり

服を買おうにもユニクロですら「高いな」と思う時代である

節約できるところはやはり食べることぐらいしか無いのだ

俺の場合は極端な例ではあるが

普段のランチ代をできる限りケチって年に一回贅沢をする

去年は正月の奈良ホテルでのディナーがそれに相当するのである

 

では一般的なサラリーマンのランチ代がどうなったのかというと

1992年がピークで746円

2005年になると500円台に突入

2010年には平成30年で最低の507円を記録したそうだ

いわゆるワンコイン

俺もワンコインランチなるもの食べたことあるが味はうまいのだが惨めなほどご飯が少なかった

あれは菓子パン食べるより敗北感がすごい

菓子パンならまだランチ時間短縮で仕事に打ち込もう的な雰囲気を出せるが

ワンコインランチはただただ惨めなだけである

先日スーパーで偶然友達と再会してお互いに10円20円をケチってる姿を見て

「お互いに落ちぶれたなぁ・・・」と語り合ったものである

その時の感覚と同じなんだよな

ワンコインランチを食べてると

で世間一般のランチ代は2017年には590円まで回復

実感は無いがアベノミクスの恩恵なのだろうか?

それでもピークの2割減だそうだ

蕎麦屋でもバブルの頃は天ぷらを二つ三つ入れる人が多かったそうだが

今ではほとんどいないという

やはりそれだけ日本は貧乏になっている

立ち食いそばで天ぷらすら追加できないのだ

普通の蕎麦屋なんかびっくりするような値段だしな

それでいて腹が膨れない

高級蕎麦屋の行列を見るたびに思うのだ

「一体どんな悪いことすればこんなクソ高いそばを食べれるのだろうかと」

正直者が一番損をする

 

減ったのはランチ代だけでなくランチの時間も減少しているという

1983年に33分

1993年に27・6分

2012年に19・6分と20分を割り込んだ

まぁこれにはランチの提供時間が早くなったのもあるかもしれないな

作り置きの冷たいランチを出す店も増えた

去年潰れたが名駅にあった中華なんか冷たい小籠包を出してたからな

中から汁がピュッてでても全然大丈夫

スープも生ぬるい

そんな店ばかりである

2012年のランチ時間

10分以下の割合が8・2%から22・1%と大幅に増加

昼食を「食べない」人も1・4%いたそうだ

やはりな

俺も食べない時も多いし

周りを見ていてもみんな食べてないしな 

一体いつ休んでるんだよってぐらい働き詰めである

まぁ俺たちの場合は自営業なんで自ら進んで働いているだけではあるが

休憩は余計に疲れるのだ

早く終わらせて早く帰る

すでに昔から働き方改革をやっている業界だ

1日のノルマを設定して働く

常に頭の中は帰ってから飲む酒のこと

やはりこの方が効率がいい

しかし家族持ちだと家に帰りたく無い人が多いみたいではあるが
話をランチ時間に戻すと直近の2017年は22分で若干伸びているそうだ

これも働き方改革なのか?

まだ始まってもいないか

森友で忙しいしな

 

 

まぁみんながランチに金を使わなくなったと言うことは店側も稼ぎが減ると言うこと

立ち食いそば屋も天ぷらなどのトッピングで稼ぐのだろうし

お金が回らなければみんな貧乏

みんな買い物はアマゾンで税金は日本に入らない

うまいこと騙されて購入した仮想通貨は誰かに盗まれる

世の中うまくいかないな

バブルの頃ってなんであんなに景気が良かったのか?

みんな酔っ払って1万円くれたのに

「若いんだから遊んで来い!」なんて知り合いのおじさんたちがみんなお金をくれた

飲み屋では泥酔した客が1万円札をばらまいたり

ホステスの胸の谷間に1万円札をねじ込んでついでに揉んでみたり

調子に乗って股の中にまで手を伸ばすとママさんがブチ切れる

そんな風に普通の人が豪遊してたのにな

今では酒も家飲みばかり

それも安酒ばかり

器だけは少し豪華に数千円だが

 

 

まぁ少子高齢化なだけにこれからもっと酷くなる

しかし金がなければ結婚も子作りもしない

ネットがあれば無料でわいせつ画像見放題で無駄打ち連発

この国はどうなるのだろうか

どこを見ても老人しかいないのに

 

 

昨日と変わって今日は花粉が落ち着いた

大阪でも桜が満開になったみたいだ

京都はどうなのだろうか?

でも人ごみに中にいると花粉症の症状が酷くなるだろうな

いづ重さんのお稲荷さん持って花見したいが

とりあえず明日は見積書だけ作るか

あとは車のタイヤ交換と植物の植え替えでもやるかな