「とにかく歴史用語が多すぎる」
歴史は毎日作られる
俺がくだらないブログを書いてる間にも世界中のどこかで歴史は作られていくのだ
そのためにどんどん「歴史用語」が増えてくる
そして増えすぎた歴史用語は限界を迎えているのだ
現在の高校の主要歴史教科書は世界史B、日本史Bともに約3400~約3800語が
載っている
これは1950年代と比べて3倍近くになっているという
原因の一つに大学入試があるそうで
教科書に乗っていない細かい史実の問題が出たりすると次の教科書にその言葉が掲載されてきたという
それでこの有様である
もはや一般的な人間が覚えられるレベルではないのかもしれない
現実として高校の授業内で教えられるレベルは2000語ぐらいみたいだ
そして歴史の勉強も言葉の暗記メインとなってしまい思考力や表現力を問われる大学入試に対応できなくなってきているそうだ
そして何やら2020年からは「大学入試センター試験」ではなく「大学入学共通テスト」に変わり、これらの傾向も変わらず継続されるという
俺は大学受験はしたことがないので何がどう変わるのかさっぱりわからんが
俺の頃は「共通一次」と呼ばれてたような気がする
とにかく大学入るのが困難な時代でクラスでも大学に入れたのは数人って時代だった
それも聞いたこともないような地方の大学ばかり
そんな状況だったので俺は最初から大学進学は諦めていた
頭の悪い俺がいくら勉強しても無理だし
そもそも俺は勉強というものが一切できない人間であった
そのために授業もまともに受けていない
ただ歴史だけは得意でテストでも90点台ばかり
これは様々な本を読んでいたおかげであるが
成績は10段階評価で2しかつけてもらえなかった
一体何を基準に成績を評価するのか?
テストの点がよくても無駄だと気づいた俺はより一層勉強しなくなったのを覚えている
つまり歴史の授業自体がそれほど必要じゃないのかもしれない
図書館にこもって本読んでりゃなんとかなってしまうのが俺たちの時代だった
しかし現代ではそうはいかないのだろうな
なんせ覚えなければいけない単語が増えまくっている
そのために高校と大学の教員らで作る「高大連携歴史教育研究会」とやらが用語の精選案を発表したのだ
何やら歴史の流れを理解するのに必要な言葉に絞り込み
「共同体」「史料批判」 など概念の用語や、現代的課題につながる「気候変動」「グローバル化」といった語句を加えた
自分で書いていても俺の頭ではさっぱり理解できないが
なんで気候変動?共同体?史料批判?
足りない頭でいくら考えても選考基準がわからない
そしてそれらの為にあおりを受けて歴史から消される人物のリストがすごい
まさにロシアW杯落選国から選んだベストイレブン並みである
「クレオパトラ」「ガリレオ・ガリレイ」「武田信玄」「上杉謙信」「吉田松陰」「坂本龍馬」とそうそうたる顔ぶれ
彼らは「実際の歴史上の役割が大きくない」として教科書から消される可能性が高いそうだ
「歴史に名を残したい」と彼らが思っていたのかは知らないが
俺の時代は確かに彼らは歴史上の人物であった
しかし今後彼らは歴史の教科書から姿を消すかもしれない
そして彼らとともに町おこしをしてきた自治体はどうするのか?
これからの若い人たちにどうやってアピールしていくのか?
「何それ?」って感じなんだろうな
俺が一番得意だったのが戦国時代だけになんか悲しいな