鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

名駅「てつすけ」と、大名古屋「レアル」焼き鳥丼

今回は名駅エリアで焼き鳥丼の食べ比べ

食べ比べと言っても食べたのはそれぞれ別の日である

まずは名駅は広小路口のレストラン街キュイジーヌマルシェにある「鶏菜てつすけ」

この店は人形町玉ひでがプロデュースするタワーズレストラン街にある五鉄の系列店

比較的安いメニューが並ぶ店だ

玉ひでといえば谷崎潤一郎が通い鬼平の五鐡のモデルにもなった店だと言われている名店である

とは言ってもその玉ひでがプロデュースしただけで、どこまで監修されてるかは定かではない

そんな名駅にある「てつすけ」

以前も何か食べたが一体何を食べたのか思い出せない

まぁブログ内検索すれば出てくるが、いかんせんめんどくさい

この日はツール開催中のために俺は急いでいた

さっさと食べて家に帰りたかったのだ

そこでいつも空いてる店ということで「てつすけ」に決めた

メニューも決めてあった

以前から気になっていた焼き鳥丼である

どうやら人気メニューだと書かれている

俺は迷わず店に入った

予想通り店内は空いている

早速焼き鳥丼と生ビールを注文した

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相変わらずのプレミアムモルツ

乾いた体を潤す黄金の液体

昼から幸せなひと時である

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これが「おまかせ焼き鳥丼」870円だ

おまかせなんで焼き鳥の種類は選べない

焼き鳥系は4串だ

もも、つくね、ねぎま、不明

野菜が2串

レンコン、ピーマン

そしてゆで卵

ご飯の上には鶏そぼろ

870円の値段からすれば十分な品数である

俺はももを食べた

味は値段相応と言ったところ

スーパーの98円焼き鳥よりは美味い

ねぎまなど他の焼き鳥も同じ感想

ただつくねはそこそこ美味い

まぁつくねはある程度誤魔化しが効くからな

野菜は普通

しかし僅かではあるが野菜が入ってるのは嬉しい

インターバルにちょうどいい

ゆで卵

さすがに京都の瓢亭や志る幸のようなゆで卵は無理だが

無難なゆで卵

これぞゆで卵と言ったところだ

ゆで卵好きな俺には嬉しい

さらにご飯の上の鶏そぼろにより丼ぶりに深みを持たせることに成功している

パサつく焼き鳥の中で、この鶏そぼろの貢献度は大きい

結果として値段的にはボリュームもあり満足だ

しかしこれを焼き鳥丼ではなく

つくね丼にしてしまった方が遥かに美味くなると思う

焼き鳥はつくねのみ使用

つくね3串に野菜串三本

野菜にはレンコン、ピーマンの通常メニューに加えて焼きネギの串を添えたい

要するにねぎまのネギだけバージョンだ

どうせなら串から抜いてしまっても一向に構わない

そして白飯の上には鶏そぼろと刻み海苔

最後にゆで卵である

こっちの方が俺は美味いと思う

無理に焼き鳥の種類を揃えなくてもいいよ

おまかせと名乗るんだったら臨機応変にいけばいい

つくねとゆで卵と野菜と鶏そぼろ

これでいんだよ

これで

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そして小鉢のきんぴらごぼう

これはこのままでいい

いい酒のつまみになるしな

まぁ酒飲みながら焼き鳥つまんで最後に鶏そぼろ丼を食べるという想定でいけば

いいメニューだと思う

ただ焼き鳥をメインに持ってくるとやはりそこは値段相応になっちゃうかな

まぁ仕方がないが

870円だし

 

 

続いては大名古屋ビルヂング3階にある炭火焼き鳥と唐揚げの「レアル」である

名前から想像できるようにスペインのサッカーチーム

王者レアルマドリードから取られている店名だ

バルサではネイマールが移籍をした

レアルからベイルに移籍の噂が

そして再びイングランドへ帰りたいとCロナウド

そんなゴタゴタしているレアルである

この店も俺は2回目の訪問となる

以前は全部のせを食べた

唐揚げ、もも焼きの豪華共演

それこそCロナウドとベイルではなかろうか

そこにベンゼマ的なポテサラがアクセントをつける

そんな定食だった

これもブログ内検索してもらえれば出てくるはずだ

この店は夜がメインなのかランチ時は休日でもガラガラなのだ

お向かいの鉄板焼き屋が満員なのに対して、こちらは客より店員の数の方が多い

そしてその客は俺一人だ

つまり行列ができて入りにくいのではなくお客が少なすぎて入りにくい店なのだ

本店は確か藤が丘にある超人気店

それだけに夜は混んでると予想されるが俺はランチしか利用はしない

それは夜は家でのんびりと酒を嗜みたいからだ

外で飲むには昼がいい

孤独なおっさんほど一人酒が似合うものもないのだ

平日の昼から赤い顔をしてフラフラと

それが気持ちいいのだ

たとえ世間から冷たい目で見られようが

しかしこのレアルのスゴイところはガラガラの店内にもかかわらず料理は絶品!

いつでもさっと入れて美味い鳥が食べれる店

こんな店はなかなかない

今日も例外ではなく俺が1番乗り

そして俺が食べている間は他の客はやって来なかった

なんでだろうな?

大名古屋も全体が暇になってきている

これもゲートタワー効果の影響だと思われる

それでも名古屋飯系はやはり強い

ひつまぶしの店とか

あんなにうなぎを細かく刻んでしまってはせっかくのウナギが台無しだと思うが

なぜか人気がある

不思議な料理である

あとは炉端焼き系の店がランチメニューを大幅改編してきていた

この店も安い値段なのに客は少ない

どの店も店員が店頭に立ち呼び込み状態

あれをやられると余計に入りづらくなることを店は学ばない

一応一通り店をチェックした俺は再びレアルへと向かい

迷うことなく入店した

今日も最初から決めてあった

焼き鳥丼の食べ比べをしようと

そうなのだここレアルにも焼き鳥丼が存在するのだ

930円という値段に俺は以前から気になっていた

レアルは本格的な炭焼き焼き鳥の店だ

さぞかし美味しいんじゃないのだろうかと

そしてランチの写真は炭火独特の風合いがとてもいい感じなのだ

俺は誰もいない店内に入りカンターへと腰掛けた

そして注文した

焼き鳥丼定食と生ビール

焼き鳥丼は単品ではなく定食である

焼き鳥丼、ポテトサラダ、味噌汁、漬物

そしてここのポテサラはなかなか美味い

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生ビールが運ばれてきた

見た目からしてキンキンである

しかしこんなに冷やす必要はない

店内はエアコンが入ってるために俺的にはやや寒い

まぁ仕方がない

このキンキンがこの店の流儀なら受け入れるしかないのだ

一口飲んだ

だめだ

美味いぞこれ

俺はさらに一口

そしてもう一口

真夏のジメジメした暑さにビールが止まらない

俺は焼き鳥丼が来る前に生ビールを飲み干してしまった

もう一杯いくか?

しかし俺は踏みとどまった

勇気を振り絞って踏みとどまった

先日の血液検査でガンマGTPの数値が高かったからだ

俺は生きていても仕方がないような人間だが

もう少し生きていたい

せめてフルームとデュムランがツールで直接対決するときまでは

そのために1杯でやめておくことにした

さすがに炭焼きなんで出てくるのは遅い

俺はワクワクしながら待った

まるで「あみん」のように

そしてついに待ち人は来た

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実はこの丼の後ろにポテサラが隠れている

いわゆるワンプレート

しかし待ちわびた俺はそんなことはすっかり忘れて写真を撮った

そして箸を取ろうとした時に手にひんやりとした感触が

ポテサラが手に付いたことで俺はようやく奴の存在を思い出した

俺は無我夢中で一口食べた

「う、美味いぞ!!」

とても柔らかだが適度な弾力もある

そしてジューシーな鶏肉

とても上手に焼かれている

タレも甘すぎずいい感じである

そしてゴマとネギがいいアクセントとなって白飯との一体感を作り上げている

いつも昼間はガラガラなのに相変わらず美味い

不思議な店だ

なんで流行らないのか?

しかし俺はふと思った

これは俺が求めていた焼き鳥丼なのか?

冷静になってよく見てみると焼き鳥というかモモ焼きである

モモ焼きに焼き鳥のタレがかけてある

俺が想像していたのは串に刺された焼き鳥が乗っている丼だ

やはりランチメニューだから串打ちとか仕込みの関係で昼に焼き鳥は間に合わないのだろうか?

そのための苦肉の策としての焼き鳥風モモ焼きなのだろうか?

本格的な焼き鳥が食べたかっただけに残念ではあるが、とりあえずそんな些細なことはどうでもいと思えるほどこの焼き鳥丼は美味い

俺は何も恐れることなく焼き鳥丼を食べた

ひたすら食べた

綺麗にゴマ一つ残さず平らげた

嗚呼うまかった

やはりレアルは王様だ

土日は唐揚げが3個300円で単品注文できる

食べたかったがもう入らない

俺のお腹はすでに布袋さん状態だ

最初から布袋さんじゃないかと言う意見は無視して

お腹がぽんぽんなのだ

そして相変わらず客は誰一人入ってこない日曜日の昼12時だった

こんなに美味いのになぁ

930円だし

 

その後俺はお盆に読むべく本を買いに行った

ガーデンを読んでから俺は千早茜さんの本が気になっている

先日はあとかたを読んだ

そして完全にはまった俺は今日2冊買ってきた

 

あとかた (新潮文庫)

あとかた (新潮文庫)

 
眠りの庭 (角川文庫)

眠りの庭 (角川文庫)

 
おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)

おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)

 

 眠りの庭とおとぎのかけら

これはお盆に読むつもりだ

そしてもう一冊欲しいなと思い本を物色していた俺の横でスーツを着たおっさんがかなり大きめの音を出しておならをした

おっさんは動揺したのか小刻みに体を上下左右に動かしている

おっさんはこの場から離れるべきか迷っている

すぐ横でまともにおっさんの屁を浴びてしまった俺はそんなおっさんを不憫に思い見て見ぬ振りをしてやった

何も聞こえなかったし何も臭わなかった

俺は紳士の嗜みとして見て見ぬ振りをした

それは俺にも同じ経験があるからだ

出てしまったものは仕方がない

人間誰しも過ちを犯すものである

やがておっさんは開き直ったのか体の動きも止まり再び本を読み始めたのだった

そんな俺がもう一冊気になる本を購入した

 

薬屋のタバサ (新潮文庫)

薬屋のタバサ (新潮文庫)

 

 薬屋のタバサ

あの「とりつくしま」と同じ作者である

これもまた楽しみな一冊だ

 

そして今日は2回目の土用の丑

俺はデパ地下で鱧のアスパラ巻きを購入した

980円

やっぱり夏はうなぎより鱧だよな