鯖棒亭日乗(下)

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大名古屋で浪速ろばた八角の漬けマグロのネバネバ丼

暑い

明日は山の日

世間では明日からお盆休みかと思われる

俺は仕事の都合で今日がおやすみ

なので明日と明後日と明々後日は仕事をする予定だ

俺は吹き出す汗と脂を京都よーじやのミニタオルで拭きながら大名古屋ビルヂングへと向かった

時は11時半

ランチタイムだ

最近の俺は大名古屋での一人クリテリウムは開催しない

ある程度食べたいものは食べてきたからだ

あとはぼちぼちと食べたことのないものを食べるだけ

そして今日は初めて入る店である

新しいランチメニューなどもできて気になっていた

浪速ろばた八角

名前から想像できる通り大阪を中心にチェーン展開してる店だ

子供の頃は炉端焼きが大好きだった

店の奥から大きなしゃもじで料理が提供される炉端焼き

しかし高いという理由でなかなか連れてってはもらえなかった炉端焼き

そんな俺も大人になった

すっかりおっさんである

昼間からビールを飲んでも違和感のないどこからどう見てもおっさんである

そんな俺が今日初めて大名古屋の炉端焼きへと足を踏み入れた

アジフライといわしフライがついてくるお魚フライ

定番のホッケ、サンマ、鯖の塩焼き定食に各種海鮮丼

焼き鳥丼まであるぞ

魚が苦手な人にはとんかつ定食も用意されている

そしてハンバーグ定食はなんと豆腐ハンバーグだ

これは女性にもメタボなおっさんにも嬉しい

とてもヘルシーなメニューである

俺は迷った

東京からから進出してきた魚系居酒屋の神田さくまも鯖の塩焼きと唐揚げをセットにした1000円のランチメニューを出していたからだ

やはり高いメニューだけでは客足も厳しいのかもしれない

特に名古屋で魚系の店は苦戦してるところが多い

俺は迷ったが

決めた

八角に入ろう

初めての浪速ろばた八角

客足はまばらだ

カウンターもほとんど空いている

俺は空いているカウンターに座った

かなり大きなカウンターにゆったりと座れる

こういった店はとても落ち着く

カウンターぎゅうぎゅう詰めの守銭奴店だと混雑時は、ただただ苦痛なだけだ

俺が今までこの店を選ばなかったのはボリュームがありすぎる予感がしたからだ

ランチメニューは安い

そして店も空いている

俺の好きな魚系も豊富だ

ただメニューなど含めた店の外観のせいなのか今一つそそられなかったのも事実である

しかし俺は今日入店した

奇しくも山の日の1日前に

と言っても山とは何の関係もないが

俺の心は揺れていた

鯖、魚フライ、焼き鳥丼

しかしカウンターに腰掛けた俺の目に飛び込んできたのは「夏」の文字

どうやら夏限定メニューがあるらしい

それはネバネバしてるらしい

夏の暑さを乗り切るにはネバネバは有効的だ

俺は決めた「漬けまぐろネバネバ丼」に

早速注文した

生ビールも忘れずに

「単品でよろしいでょうか?」

「ん?」

「追加でミニうどんと味噌汁が選択できますが?」

俺は迷った

正直単品で構わないのだが、冷やしうどんも食べてみたい

ミニサイズというのがまた丁度いいではないか

俺は漬けまぐろネバネバ丼」850円に150円をプラスしてミニうどんをつけてもらった

確実に店の策略にはまった気がするがまぁいい

今の俺は非常に幸せだ

俺はテーブルの上の醤油に注目した

歯舞昆布醤油

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歯舞という地名に昆布の旨味が効いた醤油

これで確信した

この店は食材の産地にこだわってると

「初めての店ではマグロを食べろ」という言葉がある

今俺が適当に考えた言葉ではあるが

まぐろが美味ければ他のも美味い

これが俺の持論である

他の店にも当てはまるかどうかは分からない

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こんな日は生ビールを飲むしかない

たとえ誰が引き止めても

飲むしかないのだ

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登場だ

漬けまぐろのネバネバ丼とミニ冷やしうどん

850円と150円で合計1000円だ

小皿が二つ付いてるが使い方がよくわからない

俺はネバネバ丼に直接歯舞昆布醤油をかけた

ネバネバにぶっかけだ

これがネバネバをぶっかけとなると少々いやらしくなる

漬けまぐろ、とろろ、オクラ、メカブ、ワカメ、ネギ、錦糸卵、大根つま、ガリ、刻み海苔の豪華共演

真夏のオールスターズ

三大ネバネバ「とろろ、メカブ、オクラ」個人的にはここになめ茸と刻み柴漬けを足したいところだ

しかし今日の主役はあくまで漬けマグロなのだ

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俺は歯舞昆布醤油をひと回しして、わさびを漬けマグロにぬりぬりした

さらに残りのわさびをとろろにまぜまぜした

さぁこれで準備完了だ

俺は景気付けに生ビールを一口飲んだ

そして軽くまぜまぜして一気にかっこんだのだ

ネバネバが口の中に広がる

わさびがツーンと効いてくる

真夏にはぴったりのメニューだ

忘れてたぞ肝心の漬けマグロ

俺はおもむろにマグロを箸でつまんで口の中に入れたのだ

「おおおぉおお、これはとても良いマグロの漬けだ」

なかなか名古屋でこの値段でこれだけのマグロは食べられない

1000円以下のメニューが主流の名古屋の店でマグロが美味いと思うことはほとんどないのだが、ここのマグロは美味い!

これなら海鮮丼も期待できるんじゃないだろうか?

そして最近は美人すぎるではなく、ご飯の少なすぎる丼が主流だが

この丼は丼らしくご飯がたっぷりと入っている

ミニうどんを注文したことを後悔するぐらいに入っている

さてミニうどんも気になりだした俺だ

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ミニでありながら天ぷらとワカメとネギが入っている

俺は早速麺を一筋食べた

細身だがかなり腰のあるうどんだ

実は腰のありすぎるうどんが苦手な俺はがっかりしたがツユはあっさり関西風で美味い

どうせなら麺も関西風な柔らかさの中にも適度な腰のある麺がよかったな

まぁ仕方がない

うどんは個性

それぞれの地方、それぞれの店で個性が生きる

硬くもあれば柔らかくもある

太ければ細いもの

中には平らなものまである

長いもの短いもの

これが日本のうどんである

それぞれの個性を楽しむべきなのだ

俺は天ぷらに手をつけた

俺の大好きなちくわの天ぷらだ

そしてランチのミニうどんとはいえ決して手を抜いていない天ぷらに感動した

どうしようもなくちくわの天ぷらが美味いのだ

俺は後悔した

なぜ今までこの店に入らなかったのかを

安くて美味い

まさに関西くいだおれ

俺は再びネバネバを食べた

とろろにオクラにメカブ

俺の大好物ばかりでネバネバトリオを結成している丼だ

そこに漬けマグロがど〜んと構えて脇をワカメたちが締める

最後にやってくるのがガリだ

野球でいえば抑え

サッカーでいえば守備専MF

いわゆる試合を終わらせるための選手だ

俺は食べ放題の漬物を乗せて最後のネバネバを一気にかきこんだのだった

米粒ひとつ残らず

そしてミニ冷やしうどんのスープを一滴残さず飲み干したのだった

 

ごちそうさまでした

 

今度は魚フライかなぁ

でもこの店なら焼き鳥丼も期待できそうだ

海鮮系も気になるし

当然鯖も食べたい

唐揚げにポテサラ

だめだキリがない

 

思い切って入ってみて正解だった

そして俺は思い出した

昨日産直で大和芋を購入したことを

 

 

帰りに大名古屋の小さな本屋へ向かった

雑誌コーナーにお遍路特集の雑誌がある

購入決定

俺はお遍路には弱いのだ

そして文庫本を一冊

女優の沢村貞子さんのエッセイ「わたしの茶の間」

 

わたしの茶の間 新装版

わたしの茶の間 新装版

 

 これもお盆に読む予定だ

 

 

今日の午前中にマッサージの話が出たのだが

俺が昔通っていた星ヶ丘のスポーツマッサージ

調べてみたらどうやら院長が変わり店の名も変わっていた

旧「まごのて」

新「MANO」

技術と接客には変わりはないと思われる

整形外科で治らない

そんな痛みにはマッサージを試してみ入るのもいい

 

北朝鮮はグアムに4発のミサイルを打ち込むことを検討中

どうやらお盆明けの中旬頃に決まるそうだが

決まれば、ほぼ宣戦布告

世界の緊張は一気に高まる

なんとか平和的な解決方法はないものか?

ネゴシエーターに「おまえの母ちゃんが泣いてるぞ」みたいに交渉させるしかないのかもしれないな