鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

僅差キッテル

2017年ツール・ド・フランス第7ステージ

山岳ステージ前の平坦ステージ

そして七夕である

フランスに七夕イベントがあるのかどうか知らないが

とにかく七夕である

肝心のレースはこの日もあっさりと逃げが決まった

デヘントが前に出ていたが結局逃げない

ヴォクレールも逃げない

おそらく明日逃げたいのかもしれないな

そして意外なことにワンティも逃げない

結局はマキシム・ブエ(フランス、フォルトゥネオ・オスカロ)

マヌエーレ・モーリ(イタリア、UAEチームエミレーツ

ヨアン・ジェーヌ(フランス、ディレクトエネルジー)

ディラン・ファンバーレ(オランダ、キャノンデール・ドラパック)

の4名の逃げが決まった

注目なのはキャノンデールのファンバーレだ

この日も215キロと200キロ越えのステージ

コンタドールも言っていたが200キロ超えのステージはいらないな

長すぎて見てる方もツライ

どうせメイン集団もおやつ食べながらの談笑タイムになるだけだ

途中4級山岳があるがポイント少なすぎて誰も興味を示さない

まぁ取れるなら一応取っておくかぐらいの感覚だろう

リーダーチームのスカイは明日に備えて体力温存

この日も心の中は「別に逃げ切られても構わないし」だ

逆にスプリンターチームは山岳前に勝てる可能性のあるステージは勝っておきたい

この日も集団をコントロールしたのはクイックステップやロットソウダル

タイム差2分半ほどでレースは進んでいく

そしてこの日も何も起こらない平穏なステージ

途中横風が吹くとピリピリしだすが、どうやら最近はレース前に各チーム車を走らせてコースと風を確認してるそうだ

そのために集団も警戒すべき場所はわかっている

そしてみんなが警戒すれば事件は起こらないのである

情報を入れすぎるというのも安全面では良いことなんだろうが、やはりレースはつまらなくなるな

平坦ステージはとにかく何も起きない今年のツールだ

途中ではワイン畑が広がる

正式にはブドウ畑だが

ブルゴーニュ

名前だけは知っている

ワインは温度管理がめんどくさいので飲まないが、たまに無性に飲みたくなる

そんな時は日本酒の純米大吟醸で白ワイン気分を味わうぐらいだ

レース終盤は横風警戒もありピリピリ感が持続する

しかし道がクネクネ

やたら風向きも変わり結局は何も起こらないが集団はポジション争いも含めて自然とペースアップ

残り40キロでタイム差1分

この日も逃げきりの可能性は、ほぼゼロ

最近、実況解説陣がやたらと「ほぼほぼ」という言葉を使うがアレは辞めた方が良い

谷崎潤一郎あたりが放送を見ていたら激怒してクレームのツイートをすることであろう

とにかく激しい今年のスプリント争い

実力的にはキッテル断トツでその他大勢だが

各チームは終盤まで綺麗にはトレインが組めない

最後はエースが単独でスプリント争い

今までならそんな混戦状況では勝ちきれなかったキッテルだが今年は明らかに進化している

とは言ってもできることならチームの助けを借りたい

FDJが一気に後方から上がる

デマールとブアニがぶつかり合う

残り2キロ

サンウェブ、FDJ、クイックステップ、ディメンションデータ

この日はクイックステップが先頭で残り1キロのフラムルージュを通過した

しかしエースカヴェンディッシュを失ったディメンションデータのトレインも強い

誰でいく?

やはりボアッソンハーゲン?

ボアッソンハーゲンとクリストフの争いだ

そしてマイケルマシューズ

ボアッソンハーゲンが伸びるがこの日も後ろからキッテルがグイグイ加速

ハンドル投げるボアッソンハーゲン

まさかのボアッソンハーゲン?かと思われたがカメラはキッテルへ

写真判定では後ろから差してきたキッテルと同着に見える

何回見ても差は全くわからないが

勝ったのはキッテル

まさに紙一重

しかしあまりにも大きな差

それがツールの1位と2位

勝者と敗者

西方浄土と地獄

絶好調キッテルが3勝目でマイヨベールも獲得した

そしてこの日のデマールは後方で沈んだ

 

キッテルはゴールラインを少し間違えていた

まだ200メートルあると思ってたところで残り150メートル

結果そのことが幸いして最後まで踏み切ることができた

そして最後の勝敗を決めたのはハンドル投げのタイミング

極僅かなコンマ何秒というタイミングの差

その差はあまりにも小さく大きかった

 

 

今日は山岳ステージだが最後の一級山岳を登ってから平坦が11キロあるそうだ

しかも一級山岳とは言え平均勾配6パーセントでほぼ一定勾配

つまり仕掛けどころのない一級山岳

そして仕掛けて抜け出て山頂を先頭で超えてもゴールまでは残り11キロもある

クライマーが単独で逃げるには長すぎる距離だ

タイム差を少しでも縮めたいコンタドールとキンタナだろうが

今日仕掛けるのは難しい

おそらく総合系は小集団で仲良く山頂超え

そこからの11キロが勝負所

平坦が強いのは圧倒的にフルーム

そして次にリッチーポート

山頂フィニッシュならアルやマイカも期待できたが

あとはチーム力の差だろうな

そこで今日の予想はフルームで

でも逃げが決まるかもしれないな

本当の勝負は明日ということで

逃げ切りカルメジャーヌ

2位にフルーム

3位にリッチーポート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抜けてるキッテル

2017年ツール・ド・フランス第6ステージ

この日から始まるヴォージュ山脈からジュラ山脈へ移動するための2日間

ほぼ平坦ステージ2連戦の初日である

この日もヴォクレールが集団前方に位置して逃げるぞ体制

スタートが切られると数名が飛び出す

いつもの通りワンティの選手とディレクトエナジーとUAE

どうやらヴォクレールではなくディレクトエナジーはケムヌールみたいだ

ケムヌールは後ろを振り向き集団に「もっと来いよ!」アピール

しかしこの日も無情なほど逃げたい選手はいなかった

暑さのせいなのか?ジュラ山脈を控えて体力温存なのか?

そして途中で獲得できる山岳ポイントも少ない

さすがにこれでは誰も無駄な体力は使いたがらない

スポンサーアピールのプロコンチ以外は

しかしプロコンチとはいえツールのワイルドカード2枠はコフィディスディレクトエナジーでほぼ確約されている

その他2枠の争い

しかしその中の1枠はイノーさんの置き土産的なコネ枠があるため実質残り1枠

どのチームが招待されるかは主催者の気分次第

来年も出たい

そのためのワンティ連日の逃げである

ここから216キロの長い旅の始まりである

捕まる覚悟で逃げる3人

UAEからはラエンゲン、ディレクトエナジーはケムヌール、ワンティはバカールト

のんびりとフランスの大地を駆け抜けていく

本来ならマイヨジョーヌ保持チームのスカイが集団をコントロールするのがマナー

しかしスカイは総合優勝を狙うチームであって、おそらくスプリント争いとなるであろうこの日のステージ勝利には全く興味がない

そのためにスカイ的にはフルームの総合を脅かすような逃げメンバーでない限りは逃げきられても一向に構わないのだ

むしろ一旦マイヨジョーヌを総合に絡まない安全な他チームに渡してスカイのアシスト陣を休ませてあげたいぐらいだろう

逃げとの差は4分まで開く

さすがにスプリントチームは今日のステージを狙うためにスプリンターを連れてきている

スプリンターがエースとなっているチームも多い

暑いけど仕方がなくエフデジ、クイックステップフロアーズ、カチューシャ・アルペシン、ロット・ソウダル、コフィディスらスプリンターチームが仲良く集団をコントロール

これにより逃げ集団はいつでも捕まえられる位置で延々と泳がされるのだ

その距離約200キロ

Jスポのスタジオ内でもレースの展開が変わらないためしばしば無言になる

放送事故?かと思うとガサガサと音がする

どうやら羊羹などおやつを食べているみたい

俺も食べたいな

思わず買い置きの補給食用のミニ羊羹をボトルに入れた水とともに美味しくいただいた

ヤマザキのミニ羊羹一個50円

カロリーは170キロカロリーとおにぎり一個分相当

ちょうどいい塩梅の補給食である

とにかくレースはスプリントポイント意外一切動かない

これが平坦ステージ

最後に劇的なドラマが待ち受けている

そのために我々は睡魔と闘いながらもテレビ観戦をするのだ

想像していたより引き出しの少ない土井ちゃん

宮沢も流石にネタ切れ傾向

谷口さんがなんとか場を繋ごうとするが

この日はやたらと無言状態になる場面が多かった

レースは延々と2分差で推移

興味深かった話は宮澤崇史さんが一番最初に乗ったロードバイクパナソニックのクロモリだったこと

俺と同じじゃないか

ちょっと嬉しい気分

先日の放送ではマッサーの中野さんの知り合いのカザフスタンの選手がお金がなくてパナソニックパールイズミが支援していた

その時のことを非常に感謝していて引退した今でもパナソニックのクロモリを大切にしているそうだ

そもそも電気屋のパナソニックが何故自転車事業をやってるのか?

創業者である松下幸之助が自転車屋に丁稚奉公してたことにより自転車界への恩返しとしてパナソニックは創業者の意思の元で今でも自転車を作り続けているのだ

 ツールやパリルーベなどでも実績十分なパナソニック

かつてはマイヨジョーヌも獲得したメーカーである

いつまでもコスパのいいクロモリバイクを作り続けて欲しい

そんなこんなでレースは残り30キロを超えてからようやく始まった

徐々にペースをあげるメイン集団

逃げ集団も残りの体力と相談しながらも出せるだけの力を出して逃げる

残り20キロでタイム差は1分

何かが起こらなければ逃げ切りは不可能だ

最後の抵抗

残り10キロ地点でタイム差わずかに26秒

各スプリンターチームも本気を出し始めた

残り3キロでついに逃げグループはメイン集団に吸収された

200キロ以上の逃走劇

ラエンゲンが敢闘賞を勝ち取った

メイン集団はスプリンターチームによる激しい位置取り合戦

残り1キロを切ってからロータリーが登場

落車は無い

残り800メートルで一か八かのボアッソンハーゲンのロングスプリント

このステージで彼が勝つにはこれしか無い

しかしスプリンターたちも彼を逃がさない

残り60メートルで捕らえてそのまま集団スプリント

グライペルがいい

キッテルはどこだ?

ブアニはデマールの番手を取った

フェンス際からデマールが狭いところを強引に抜け出す

見てる方はヒヤヒヤ

カヴェンディッシュの落車が頭をよぎるが全身緑男のデマールはギリギリのところを抜け出してグライペルを捕らえた

クリストフとブアニは前を塞がれている

デマールか?グライペルか?

そこでようやくキッテル登場

後方からぐんぐん加速してきてトップに立ちそのままゴール

ステージ2勝目となった

 

この日も実に見ごたえのあるスプリント勝負

このために200キロのだらだらとした展開を我慢するのだ

最後だけ見ればいいと思う人も多いと思うが

やはり最初から見ないとロードレースの面白さは伝わらないのだ

なんでも無いことに意味がありそれが最終的に結果へと結びつくのである

それにしてもあの位置からスプリントでぶっちぎるとはトップスプリンターの中でも頭一つ抜けているキッテルである

彼の前が空いている限りは多分誰も勝てない

キッテルが頭2つ分ぐらい飛び出てデマールがいる

その半馬身ぐらい後ろに他のスプリンターが団子状態だろうか

キッテルがスプリントできないようにゴール前で各チームトレインを組んでクイックステップを沈み込ませるしか勝ち目は無いかもしれない

力勝負では誰も勝てない

 

今日もほぼ平坦ステージ

そして七夕

織姫と彦星も朝から励んでるのかもしれないな

なんせ1年ぶりだ

七夕と言えば笹の葉さらさら

で緑のイメージが俺にはある

なので今日はジャージもバイクも緑色のデマールだなといいたいが

横風分断でFDJ取り残されて結局は今日もキッテル

2位にはグライペル

3位にはマイケルマシューズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっちぎりアル

2017年ツール・ド・フランス第5ステージ

早くも一級山岳登りゴール

総合系の争いも見えてくる

スタート直後からのアタック合戦

この日もヴォクレールが逃げにチャレンジ

今年で最後だけに勝てないまでもベロベロがみたい

何回かアタック吸収アタックが繰り返され

気がついたら豪華な逃げメンバー

彼らで1チーム作れるんじゃないかと思わせるようなメンバー構成

トマ・ヴォクレール(フランス、ディレクトエネルジー)

ヤン・バークランツ(ベルギー、アージェードゥーゼール)

トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・ソウダル)

ミカエル・ドゥラージュ(フランス、エフデジ)

エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、ディメンションデータ)

フィリップ・ジルベール(ベルギー、クイックステップフロアーズ)

ディラン・ファンバーレ(オランダ、キャノンデール・ドラパック)

ピエールリュック・ペリション(フランス、フォルトゥネオ・オスカロ)

総合成績が一番いいのはボアッソンハーゲン

エースを失ったディメンションデータが早速仕掛けてきた

現役最強逃げ屋のデヘントにこの日がお誕生日の元世界王者ジルベール

そしてこの人なしでツールは語れないトマ・ヴォクレール

途中に3級山岳があるが最後の一級山岳まではほぼ平坦なコース

逃げグループは最初の1時間を平均速度47・8キロで爆走した

普段ならマイヨジョーヌを保持しているチームスカイが先頭を引き、集団をコントロールするところだがこの日は違った

リッチーポート率いるBMCが集団の前に出ると高速でメイン集団を牽引し始めた

これによりレースはハイペースで進む

逃げても逃げてもタイム差は開かない

BMCのこの日にかける意気込みがうかがえる

3級山岳で逃げ集団からバークランツが抜け出し独走に入る

山岳ポイントをゲットすると再び逃げ集団に合流

しかしこの時に逃げ集団は力の残っている6人に絞られた

そして意外にもデヘントが脱落した

残り20キロでタイム差2分

最後の1級山岳へ向けて集団もより一層活性化する

BMCに加えてアスタナ、AG2R、オリカも先頭交代に加わり逃げを捕まえるべきフル加速するメイン集団

先頭の逃げ集団は脱落者をどんどん切り離していく、まるでICBM

最後の弾頭はお誕生日ジルベールとバークランツの実力派

そのまま大気圏を突破かと思われたが残り4キロで彼らも燃え尽きた

ジルベールのお誕生日アタックも終わったが見事に敢闘賞をゲット

おそらく夕食時にはケーキが用意されることであろう

しかし毎日毎日甘いものばかり食べてる選手達は果たしてケーキが食べたいのだろうか?なんなら俺が代わりに食べてあげたいぐらいだがさすがにフランスは遠い

レースは1級山岳を前にして振り出しに戻る

1級山岳ラ・プロンシュ・デ・ベルフィーユ目指してスカイがペースアップ

元世界王者クウィアトコウスキーの引きがスゴイ

一人でガンガン引き倒してニエベに交代

今年のスカイも強力なアシスト陣だと思ってたら知らない間にモントーヤとか姿を消した

フルームはいつものように下を向き苦しそうな感じにも見えるが、この男は分からない

そんな中、残り3キロ切ったところでパスタかピザが食べたくなるような全身イタリアントリコロール男がアタック

現イタリアチャンピオンのアルである

ニバリ同様顔が長い系伊達男

かなりキレのいいアルのアタックに誰も反応できない

あっという間に20秒ほど差を広げた

マイヨジョーヌのゲラント・トーマスがフルームを引っ張る

そして残り1・6キロでついにフルームが動いた

メイン集団崩壊

ギリギリで踏ん張ってた選手が遅れる

心が折れる瞬間だ

なんとか心折れずフルームに食いさがるのは、元フルームのアシスト、リッチー・ポートとフランス期待の星バルデ、そして不屈の男Dマーティンだ

キンタナ、コンタドールはここで脱落

フュージョンしてコンタナとなってた二人だが、それぞれコンタドールとキンタナの姿へと戻った

一方先頭ではアルがガシガシ走る

ステージ優勝が見えてきた

かつてニバリが勝ったこの山岳で再びイタリアチャンピオンが雄叫びと共にガッツポーズをした

2位争いはなんとDマーティン、アルから16秒差

時にリッチーはフルームのアシストとなるが最後はやはりフルームに交わされるもなんとか同タイムでゴール、3位4位の20秒差でこのステージを終えた

5位にはバルデ24秒差、6位にサイモン・イェーツ26秒差、ウランコンタドール、キンタナは34秒差でゴールした

ウランが7位に入ってる

さすがに近代コロンビア旋風の先駆者

双子のイェーツ兄弟は誰も見分けがつかないので途中で入れ替わる作戦もアリかもしれないな

終わってみれば早くもフルームがマイヨジョーヌ獲得

総合はスカイからスカイへ

2位は同僚トーマスで12秒差

3位にジャンプアップのアル、14秒差

4位がDマーティン、25秒差

5位にリッチー・ポート、39秒差

6位サイモン・イェーツ、43秒差

7位バルデ、47秒差

8位コンタドール、52秒差

9位 キンタナ、54秒差

10位マイカ、1分1秒差

流石にまだまだ総合は分からないな

マイカまで1分差

何も起きなければ挽回できない差ではあるが

何が起こるかわからないのがツールだ

再びフルームがランニングするかもしれない

途中でお腹が空いてもリッチーは助けてくれない

俺の総合予想は

フルーム

アル

リッチーと書いておいた

今の所、非常にいい感じだ

3連単当てたらさすがにお祝いしないとな

 

今日の第6ステージは

平坦なスプリントステージ

サガンといいたいところだが残念な形で既に彼はツールを去った

相変わらずクイックステップのトレインが機能しない

残り1キロ切ってからロータリーが2つあるそうだが

落車が起きないことを願う

俺の予想はブアニだな

デマールの番手について今日こそブアニ

ボクシングポーズ炸裂だな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仏歓喜デマールとサガン失格

2017年のツール・ド・フランス第4ステージ

思えばいろんなことが起こった日でもある

奇しくもアメリカの独立記念日

北朝鮮ICBMの発射実験をして船越英一郎は離婚調停を開始した

この話は長くなるので追追書くとして

まずは昨日のステージ

最初からワンティのギヨーム・ヴァンケイルスブルクが飛び出す

しかし無情にもそのあと続くものがいない

全く反応しないプロトン

何度も何度も後ろを振り返りながらも逃げるヴァンケイルスブルク

しかし彼を追うものは誰もいなかった

「誰か一緒に走ってやれよ・・・」と思わずテレビに向かってつぶやく俺

この日もスタート直後に逃げは決まった

一人逃げ

勝てる可能性はほぼゼロ

たった一人で風を受けながら孤独に延々と200キロの距離を走らなければならない

たまにやってくるチームカーが心の拠り所

割り切るしかない

このフランスの大地を

ツール・ド・フランスのステージを楽しむしかないのだ

幸いにも道路沿いには広大なヒマワリ畑が広がる

やはりツールにひまわりはとてもよく似合う

とにかく行けるところまで逃げる

そうすれば敢闘賞はほぼ確定である

そしてスポンサーも大喜び

チームにとっては大成功の一人旅だ

この日もだらだらとレースは続き残り17キロ地点で逃げは吸収された

その後はお決まりのスプリントに備えたポジション争いと総合系の危険回避

現地からのリポートによるとゴール前は落車の危険がありそうな場所が多いという

ドキドキしながらのテレビ観戦

しかしこの日も落車が発生した

前から20番目ぐらい

ギリギリのところで落車を回避した新城

15名ほどが落車を免れてスプリント争い

キッテルは一人後方でもがいてるがさすがに追いつける距離ではない

どうやら先ほどの落車に巻き込まれた模様

その他の有力スプリント勢はほぼ残っている

ロットがトレインを組んでグライペルを発射

クリストフ、ブアニ、サガン、デマール、カヴェンディッシュらがスプリント開始

先頭はクリストフ

クリストフの右への動きとともにデマールも右へ位置取り

それら一連の動きの中でブアニはグライペルと接触して失速

サガンはフェンス際へ移動するが、そこにはフル加速のカヴェンディッシュ

頭をサガンに預けてバランスを取ろうとしたのか?それとも強引にフェンス際を抜けようとしたのか定かではないが

サガンに体を押し付けるカヴェンディッシュ

サガンも危険回避なのかわからないが彼を押し返す

バランスを崩すカヴェンディッシュサガンが繰り出した肘が接触したかしないか?

一気にフェンスに吹っ飛ぶカヴェンディッシュ

激しくフエンスに顔をガガガガガガガガガと激突しながら、柱の防護のウレタンに激突転倒

その後ろを走っていたデゲンコルブとベンスイフトが止まりきれずに前方へ一回転しながらデゲンコルブの自転車はカヴェンディッシュの顔面へ

かなり酷いクラッシュが発生する中でサガンは転倒することなくスプリント

クリストフの番手からデマールがブアニの進路を塞ぎ気味に先頭へ

結局ライバル不在となったこの日はデマールがスプリントを制した

フランスチャンピオンがツールでステージ優勝

久々なツールでのフレンチスプリンターの勝利となった

 

この日だったか

デマールの勝利は俺の予想通り

俺は第2ステージでブアニの進路を塞ぎながらの勝利と予想してたが

その通りの展開は第4ステージで起きた

なぜか俺の中ではデマールがブアニの進路を塞ぐイメージが強く残っている

サガンは2位に入るがUCIから失格を言い渡された

サガンはレース後すぐにカヴェンディッシュに謝罪

カヴェンディッシュは骨折、指もちぎれかけてるとの情報もある

重症なのが響いたのか世界チャンピオンのサガンは今年のツールから失格退場となってしまった

これで6年連続のマイヨベールの夢も終わった

肘が当たる前にカヴェンディッシュバランスを崩してるようにも見えるし、サガンの肘でバランスを崩したようにも見える

原因は何なのか?本人同士にしか分からなのだろうが

失格処分は厳しすぎると選手の間から声も上がる

UCIとしては「一緒に走る選手に危険を及ぼす行為をしたサガンをレースから除外する」とのことだがあの程度の接触はよくある

カヴェンディッシュ自身も何回も加害者となっている

腕を引っ張ったり頭突きをしたり体をぶつけ合う

アドレナリンの出まくってるスプリンターなら本能的にやってしまう行為なのだ

そのぐらいでなければスプリントでは勝てない

今回のサガンの肘も強引に突っ込んできたカヴェンディッシュとの接触でバランスをとるために繰り出した肘にもみえる

真相は分からないが

それほど悪質な行為には思えない

早くもバルベルデサガン、カヴェンデッシュと主役級が3人も姿を消した

今日は早くも総合争いが始まる

最後は一級山岳の登りゴール

存在感を示したいコンタドールだが

どうだろう?

とにかく今日で総合系の調子も分かるだろう

今日の予想はフルーム

それもぶっちぎりで勝つ

2位はリッチーポート

3位にキンタナ

ダバディさん言い間違えでコンタナって言ってたが

もしかしてコンタドールとキンタナがフュージョンしてコンタナとなってるのかもしれないな

苦しそうに走るフルームに対してリッチーがアタック

ぐんぐん引き離すもペースで登りアシストに守られたフルームが追いつきリッチーにへばりついて昔のスカイ状態に

結局リッチーはチームを離れてもフルームのアシストをすることになる

ゴール手前で後ろにへばりついていたフルームがリッチーを交わして全開で登りぶっちぎりでのステージ優勝

こんな感じの予想

 

昨日は久しぶりのフランス人スプリンターの勝利だったが

あの落車ですっかり吹っ飛んだ

デマールも危ないシーンがあったがさすがにフランス人は守られる

そしてどうやら昨日のバーレーンメリダのスプリントは途中から新城が任されていたそうだ

しかし最初の落車に巻き込まれてストップ

結局はスプリントに絡めなかったが結果から見ればその方がよかったかもしれない

今年もツールは落車が多い

この先、下りが勝負どころになるステージもある、心配である

落車だけは見たくない

どうしてもジロでのウェイラントのことを思い出してしまう

 

 

外れたがサガンと本日午後3時半から北朝鮮が特別重大報道をするらしい

まずはミサイル

今日久しぶりに北朝鮮がミサイルを打ってきた

日本のEEZ内への着弾の可能性が高いらしいが既に今まで何回もぽんぽん打たれてきている

昼の番組ではICBMの可能性もあるようなことを言っていたが

詳しく見ていないのでよくわからない

台風が本格化する前に用事を済ませて帰宅したら速報があった

どうやら本日の午後3時半から北朝鮮が特別重大報道をするとのこと

もしかしてマジでICBMなのか?

もしそうなら戦争再開?

トランプの反応は「あいつは他にやることがないのか」と呆れ模様だが

とりあえず非常に気になる速報だ

 

2017年ツール・ド・フランス第3ステージ

ベルギーのリエージュからルクセンブルグを抜けてフランスへ入るデコボコステージ

3級4級と小さな山岳を含め細かなアップダウンが続く厄介なコース

まるでクラシックレースのようなコースである

しかも最後は3級の登りゴール

登れるスプリンターとパンチャーの戦いが予想されるステージだ

スタート直後からアタック合戦

まずは現役最強逃げ屋のトーマス・デヘントが仕掛ける

ヴォクレールやシャバネルなどベテランの逃げ屋も仕掛けるが不発に終わる

この日もそれほど激しくアタック合戦が続くわけではなく割とすんなり6人の逃げが決まった

アダムハンセン、ネイサンブラン、シカールなど

そしてこの日もタイム差2分ぐらいで延々と逃がされることとなる

細かなアップダウンを繰り返すステージ

途中サーキットの中を走り抜けルクセンブルグへと入る

89キロ地点の中間スプリントはカヴェンディッシュが取る

少しづつコンディションも上がっているようだ

今年は病気でほとんど走れなかっただけに走りながらコンディション調整するしかない

残り60キロ地点でメイン集団から逃げ屋デヘントとディレクトエネナジー期待のカルメジャーヌら3人が飛び出して先頭の逃げグループと合流

これでロットソウダル、ディレクトエナジー、フォルトゥネオは各2名ずつとなるが最初から逃げてるメンバーが後から追いついてきたデヘント達につい行けずに分断するなど中々協調が取れない

やがて後から合流したデヘント、カルメジャーヌ、ペリションが抜け出して先頭グループを形成してペースアップするもメイン集団も合わせてペースアップ

差は広がるどころか少しづつ縮まっていく

残り20キロでカルメジャーヌが単独でアタックして独走態勢に入る

しかし無情にも向かい風

カルメジャーヌ自身は非常に調子よさそうだが差は広がることなくメイン集団が後方から迫り来る

今日のステージを狙いたいスプリントチームと危険回避の総合系チームのトレインが作られ激しいポジション争いでさらに集団のスピードは上がる

僅かながらにも逃げきりの可能性が見えてたカルメジャーヌだが残り10キロで力尽きて吸収となった

メイン集団は位置取りでハイペースを刻む

スプリンターも総合系も入り乱れて最後の山へ突入

残り1キロを切るとリッチーポートがアタック

コンタドールやフルームの顔も見える

残り400メートルあたりで今日もサガンが前に押し出されてしまう

ここで前に出るには早すぎる

後ろを警戒しながらもどこか余裕のあるサガン

残り250メートルで自ら仕掛けた

しかし無情にもペダルから足が外れてしまう

普通なら「あわわわわ」となってハメようにもは中々はまらない場面だ

しかし世界チャンピオンは冷静だった

そのまま回転してきたペダルに1発ではめ直して再びスプリント開始

全開でスプリントするヴァンアーベルマートも追いつくことなく引き離されていく

他にはDマーティンと鋭い加速で後方から迫り来るマイケルマシューズ

しかし誰もサガンに追いつくことはできずに

サガンパパも見守るゴールへと誰よりも先に飛び込んだのだった

 

平坦ではサガンお兄ちゃんが集団をコントロール

兄弟でつかんだ勝利であった

それにしても圧倒的な力の差を見せつけられたレース

ペダルから足が外れて再加速を強い入られたサガンに誰も追いつけないなんて

あとは6位のデマール

この登りゴールで残るとは思わなかった

今年のデマールはかなり調子良さそうだ

フルームもしっかり9位に入ってるし

スプリンターと総合系も一緒にゴール争いできる面白いコースだった

しかしサガン

この男、強すぎる

 

 

今日は平坦ステージ

キッテルが本命だがやはり今年はデマールも捨てがたい

やはりフランス人が勝たないとフランスは盛り上がらないので

今日の予想はデマールで

キッテルはコース塞がれて沈み込み

2位にはカヴェンディッシュで3位にサガン

 

 

 

 

 

 

 

号泣キッテル

2017年ツール・ド・フランス第2ステージ

ドイツのデュッセルドルフからベルギーのリエージュを目指す平坦ステージ

この日からラインレースが始まる

まずは市内をパレードラン

すごい数の観客だ

プチイベントを終えてレーススタート

最初のアタックで逃げが決まる

今日は4級山岳が2つ取れば山岳ジャージゲットだけに山岳賞目当てで逃げたい選手が多いかと思われたが、あっさり4人の逃げが決まる

キャノンデールのタイラー・フィニー、ワンティのオフルド、フォルトゥネオ・オスカロのピション、デイレクトネナジーのトマ・ボダ

最高級の血統を持つタイラー・フィニー

選手生命も危ぶまれるほどの怪我だったがだいぶ復調してきてるみたいだ

最初の4級山岳をフィニーが取り

これでこの日の山岳賞を確定させた

この時点でフィニーの仕事はほぼ終了だが逃げれるところまで逃げる模様

レースは何が起こるか分からないからだ

他の3人はカテゴリーが下のプロコンチネンタルチーム

とにかく逃げに乗ればずっとTVに映してもらえてスポンサーへのアピールにもなる

サイクルロードレースのチームはほぼスポンサー名がそのままチーム名になる

観客などからお金が取れずに放映権料の分配もないロードレースのチームは収入のほとんどがスポンサー料である

そのためにとにかくジャージにプリントされたスポンサー名をアピールしまくる必要があるのだ

今後も契約更新をしてもらうために

逃げに乗れば確実に世界中に放映されてスポンサーも大喜びなのである

しかしトップカテゴリーのワールドツアーのチームは勝つことでスポンサーへアピールしなければならない

そのために勝つチャンスの多いスプリンターは重宝する

今回もほとんどのチームがスプリンターを連れてきている

こんな日は逃げはまず容認されない

レースは最初から3分差ほどでプロトンにコントロールされる

この日のステージ勝利を狙いたいチームがみんなで協力して先頭を引く

逃げているのではなく逃がされているだけなのだ

そのため平坦コースでは特別何かが起こるわけでなく淡々とレースは進んでいく

そして雨が降り出す

いつでも本気を出せば逃げを捕まえられるタイム差のままレースは進んだ

しかし残り30キロ地点のロータリーで事件は起こった

突然先頭付近のカチューシャの選手が濡れた路面で滑ると、後続も止まりきれず集団落車発生

その中にはスカイの選手が多数含まれる

マイヨジョーヌのゲラント・トーマスにフルームも巻き込まれた

その横ではAG2Rのバルデたちもいる

BMCの選手がしきりに後方を見ている、おそらくリッチーポートも転んだ

フルームはすかさずチームメイトのバイクを借りて再スタート

近年紳士協定が無視されてきたが流石にこの日はボーラ・ハンスグローエやロット・ソウダルが集団のペースを落として落車した選手は集団復帰を果たした

すかさずチームカーを呼び自分のバイクへと乗り換えるフルーム

何とか事なき得た

昨日に引き続き落車で勝負が決まるのは見たくない

過去にはライバルのトラブルに乗じての知らないふりアタックが勝敗を決めた事も多い

コンタドールとかニバリとかヴォクレールとか若い頃のローランは途中で引き戻されて説教されてたな

弱虫ペダルでは山頂付近で天才クライマー真波のチェーンが外れたにもかかわらず

相手のトラブルに付け入る事なく

努力の凡人パーマ先輩はカッコをつけながら真波を待った

「ティータイムしてただけだと」

凡人のパーマ先輩が生涯最高に輝く瞬間だったのに、彼は真波を待った

これがサイクルロードレースの美学でもある

メイン集団は再び一つの大きな塊となり逃げを捉えようとする

落車の影響で逃げきりの可能性が僅かながらに見えた来たが、雨で濡れた路面なかなか攻める走りができない

それでも最後まで粘るオフルドとフィニー

オフルドは敢闘賞を獲得した

これで逃げの二人は仲良く表彰台にも登れる

残り15キロでタイム差40秒

残り10キロでタイム差50秒

若干広がるもスプリント狙いのチームが多いだけに十分に射程圏内だ

昔なら突然アダムハンセンが飛び出して逃げきりなんてシーンも想像されたが

この日のハンセンはグライペルのために集団を引いた

残り5キロでタイム差30秒

残り1キロを示すアーチ、フラムルージュで逃げはプロトンに吸収された

ここからは各チームトレインを組んでスプリンターを発車させるだけ

ロットソウダルとボーラの戦い

クイックステップはトレイン崩壊か

新城の仕事もここでスプリンターのコルブレッリをいい位置で発車させる事である

各チームエーススプリンターが入り乱れた中でサガンが先頭へ出てしまい仕方がなくスプリント開始

ブアニは進路を塞がれる

グライペル、フェルネウェーヘン、サガン、デマール、コルブレッリが横に並んでのスプリント

大外からカヴェンディッシュが迫り来るもいまひとつ伸びがない

 

最後はスプリンター同士の力勝負

その中から抜け出したのが世界最速スプリンターのキッテルだ

頭一つ抜け出すと後続をぐんぐん離して勝利をつかんだ

2位はデマール

ゴール後にバイクの横に座り込み両手で顔を覆い肩を震わすキッテル

何度も何度も勝利してきた世界最速スプリンターが泣いている

ドイツはドーピングスキャンダルによりファンは離れ長い間ツールの中継すらされなかった

そして近年のドイツ人選手の活躍により今年再びツールがドイツスタート

そのステージで勝ったドイツ人のキッテル

様々な思いがあったのだろう

彼は号泣した

 

 

惜しいな

俺の予想

ブアニが進路を塞がれるところも当てたが相手はデマールではなかった

そしてクイックステップトレインが崩壊するのも予測してたのだが

デマールではなく勝ったのはキッテル

完全に力で勝ちきったキッテル

やはり強いな

そして出身のドイツからチームの本拠地のベルギーへゴール

結局は勝つべき男が勝ったって事だな

 

今日は小さい山がぽこぽこあっての最後3級登りゴール

サガンや登れるスプリンターとパンチャーの争いだな

今日もクイックステップ祭りと予想

ジルベールとトレンティンの2枚看板

調子のいい方が勝負する展開

対抗 サガン

大穴 新城

本命はマッテオ・トレンティン

 

ゴール前で引き離されるサガンが一言

「待ってよ!トレンティン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黄色トーマス

ついに2017年のツール・ド・フランスが始まった

今年はドイツのデュッセルドルフでの個人タイムトライアルから始まる

距離は14キロ

平坦コースながらも道幅が狭くコーナーも多い

しかも天候はあいにくの雨

今年はジロで一切雨が降らなかっただけに雨の多いツールになるのでは?と言われていたが、初日からの雨となった

そして濡れた路面は確実にレースを難しくする

とにかく滑る

スタート台から滑る

白線で滑る

なんでもない路面ですらツルツル

そんな中で始まった第一ステージである

案の定気合を入れすぎた選手はスタート直後から滑ってる

落車も相次いだ

とにかく路面が滑るの擦過傷は少ないのだがそのままフェンスに激突する可能性が高い

そして恐れていたことがバルベルデに起こった

ハイスピードでコーナーを抜けようとしたバルベルデが滑って落車

そのまま激しくフェンスに体を叩きつけた

起き上がれないバルベルデ

バルベルでの患部が見えないように自分の服で隠してる人がいる

ここで2017年のバルベルデのツールは終わった

そしておそらく今シーズン終了だろう

落車で有力選手がリタイアするのは本当に残念でならない

しかも初日からだなんて

バルベルデは雨でも攻めるからなぁ

怪我の具合はわからないが

このまま引退とかにならなければいいが

そんな中で総合系のエースたちも慎重な走り

とにかく安全第一

フランス期待のバルデがゴールかと思われた瞬間に後方からゲラント・トーマスがやってくる

スタートしてたことすら知らなかったが、圧倒的なタイムを叩き出し暫定一位に

バルデが前にいただけにTVカメラは一切トーマスを映さなかったみたいだ

トラック競技ではオリンピックの金メダリストなのに

さすがフランスだな

14キロぐらいの短い距離のTTは優勝の可能性のある選手の幅が広い

TTスペシャリストはもちろん、キッテルなどの大型スプリンターやゲラント・トーマスみたいなトラック出身の選手も強い、そして雨

トニーマルティンもタイムが伸びない

リッチー、キンタナはほぼ同じタイム、コンタドールはそこからわずかに遅れをとる

しかしフルームは雨でも攻める

チームカーに乗りコースの下見をするなど完璧な準備態勢のスカイ

上位にはトーマスとキリエンカも入っている

ステージ2位はBMCのキュング

トーマスもホッとした表情で8割ぐらいは勝利を確信

あとはステージ勝利の可能性があるのは最後に走る同僚のフルームだけだ

総合優勝を狙うフルームは結局トーマスから12秒遅れでゴール

初日のマイヨジョーヌはチームスカイのゲラント・トーマスが獲得した

終わってみればスカイ祭り

1位 トーマス

3位 キリエンカ

6位 フルーム

8位 クウィアトコウスキー

トップ10内に4人も入ったスカイ

今年のスカイも強い

結局総合争いは初日から勃発

6位のフルームが基準とすると

サイモン・イェーツ25秒、リッチーポート35秒、キンタナ36秒、マイカ37秒、バルデ39秒、アル40秒、コンタドール42秒、マインティーンズ1分、チャベス1分1秒遅れた

初日からたった14キロの距離でライバル勢は30秒以上フルームから遅れた

この差がどこまで響くのか?

ツールはまだまだ始まったばかりである

 

バーレーンメリダのエースのヨン・イサギレも初日で姿を消すこととなった

これによりチームは平坦ステージでのコロブレッリのスプリント勝負にかける

そうなると残りの山岳ステージなどは新城など自由を与えられることになる

チーム的には残念なリタイアで、非常に不謹慎ではあるが日本人的には嬉しいリタイア

非常に楽しみである

 

チーム内のゴタゴタで移籍も噂せれていたフルームはスカイと2020年まで契約延長

これで悩みも吹っ飛びとりあえずはツールに専念できる

チーム自体も絶好調

そしてスカイのゴタゴタの原因だったウィギンスはボート競技で東京オリンピックを目指すという

もしかしたら2020年に日本でウィギンスが見られるのかもしれない

 

今日はスプリントステージ

ステージ予想なんてものはスプリントステージかTTしか当たらない

スプリントも最近は大混戦

ゴール前のレイアウトとか分からないがトレインが組めればキッテルだろうが

誰にするかな?

デマールだな

しかもブアニの進路を塞ぎ気味な感じでブアニが抗議の手をあげる中でのデマールで

早くもフランス人勝利でフランス歓喜でもリエージュなんだよな

 

今日は夕方6時40分だったかな?

本当に今年は大変だ

平日なんてどうすればいいのか?

できる限り夜更かししたいが

俺は夜9時には眠たくなる

困ったものだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年もツールがはじまる

7月の第一土曜日

世界中のサイクルロードレースファンが待ち望むツール・ド・フランスがはじまる

今年はドイツのデュッセルドルフからのスタートとなる

あのクラフトワークの地元である

彼らがいなければデビッドボウイもニューオーダー電気グルーヴサカナクションも存在しなかったかもしれない

ピコピコ電子音楽の元祖クラフトワーク

テクノ界のお釈迦様と言っても過言ではない

そんなテクノのルンビニー

ドイツのデュッセルドルフで開催されたチームプレゼンテーション

さぞかしノリノリの観客かと思われたが・・・

知らないバンドが演奏しているにも関わらず一切盛り上がりを見せない観客

ステージではタップダンスまで披露しているのにノーリアクション

おそらく地元では人気者バンドだと思うのだが?

純粋に自転車にしか興味がないのだろうか?

これなら電気グルーヴにやらせた方が盛り上がるような気もするが

100万人集めるラブパレードって確かベルリンだったよな

プレゼンテーションは順番に選手紹介がはじまる

フォイクトさんも司会で登場

ブアニが黒縁メガネで頭良さそうに見える

メガネかけてるとかなりイケメンだな

ひげのスープは直前でメンバーから外れたらしい

今年で最後のヴォクレール

最多出場のシャバネルは16回目のツール

すっかりおなじみの新城幸也

クイックステップは相変わらず誰でもステージ取れそうなメンバー

キャノンデールは何気に勝てないエース格が多いな

バルデの髪型が変わっていた

相変わらず陽気なモビスタ

そしてフルームは自撮り

ちなみに今回の出場選手の平均年齢は29歳と128日

平均身長181センチ平均体重68・8キロ

選手紹介が終わると一斉に帰り出す観客

ステージでは子供達がクイーンのバイシクル・レースを歌いだすもJスポではクラフトワークと勘違い

クイーンはUKだ

ちなみにバイシクル・レースの歌詞は単なる自転車レースではなく、英語の隠語の尻軽女として書かれているそうだ

今年のツールは個人TTからはじまる

少し前ならカンチェラーラマイヨジョーヌを獲得する姿を思い出す

今年はトニー・マルティンか?

フルームの調子が悪ければ前半から大混戦になるようなコース設定

逆にフルームが絶好調ならフルームで決まる

あとは表彰台争いになるだけ

総合もスプリントも展開が読めない今年のツール

俺はなるべく仕事を20日以降にするために調整中

手術の傷跡がまだ塞がってないのでツール前半は観戦できそうだが今年は中継時間が長い。全ステージスタートから表彰式まで

1ステージ2〜3日かけて見ることになりそうな7月1日

俺は平松洋子さんのエッセイを読んでいて無性に卵サンドが食べたくなる

仕方がないので自分で作ってみた

我ながら結構食べられるレベルである

いつもの濃いめのインスタントコーヒーを飲みながら「稲村亜美、ポロリ」の記事を見つける

神スイング稲村亜美は俺が今現在この世で2番目に好きな女性かもしれない

とてもポロリのキーワードが気になった俺は記事を読んでみた

どうやら始球式で大暴投

そのことがよほど悔しくて恥ずかしくて

これならポロリの方がマシだという記事だった

個人的には大暴投よりポロリが見たいものである

そんなポロリだが

ローラが自撮りでやらかした動画と静止画を見た

ジムへ向かう途中で走りがら自撮りするローラ

激しく上下左右に揺れるおっぱい

そしてたまらず零れ落ちる丸い輪と突起物

一瞬なんで画質は悪いが完全にポロリしていた

ただ残念なことに俺はさほどローラには興味がない

ツールまではまだまだ時間はある

今日はのんびりと過ごす予定

ツールが始まればいろいろと忙しくなる

気分はワクワク

ツールが始まる

俺は馴染みの100円屋で購入したエッフェル塔と長浜のガラスのひまわりを並べてカメラ女子みたいな写真を撮った

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ひまわり畑の先にはパリ、シャンゼリゼが待っている

しかしパリはまだまだ遠い

そんなイメージ

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もう一枚

第20ステージを終えてあとはシャンゼリゼを目指すのみ

エッフェル塔もはっきり見えてきた

こんな写真をおっさんが、ちまちま撮ってたら確実に豊田議員に罵倒される

「こらハゲぇえええええ違うだろぉおおおおおおお」

「おまえなんかな、おまえなんかな、エッフェル塔のてっぺんから落ちて死んでしまえ!バカ!!」なんて

そして最後はミュージカル風に罵倒されるんだろうなぁ〜

 

ベランダのミニひまわりも随分と大きくなった

もう少しだな

もう少し

今年もツール・ド・フランスがはじまる

 


Kraftwerk - Tour de france 1983 Alternative video

クラフトワーク ツール・ド・フランス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヒアリ」名古屋上陸

ついに噂のヒアリが名古屋にやってきた

兵庫県で確認されたヒアリが今度は名古屋港の鍋田埠頭へと上陸していたのだ

しかも今度はコンテナの中ではなくコンテナの外をウロウロしていたという

初めての名古屋観光を楽しもうとしていたのだろうか?

運悪く見つかりヒアリは殺された

まだ他に仲間がいる可能性もあるがとりあえず見つかったヒアリは皆殺しになった

国内でヒアリが確認されたのは3カ所目である

そして環境省国土交通省と合同で、名古屋港を含む輸入コンテナ取扱量の多い6港と、ヒアリ分布地域の中国・台湾に近い那覇港を加えた7港で調査に着手した

今回は7匹

彼らはコンテナの上部でくつろいでたところを不意打ちにあい殺された

おそらく毒殺

そして彼らの亡骸は研究機関へと運ばれて調査

その結果ヒアリと断定されたのだ

今回彼らが乗ってきた貨物船は、中国広東省広州市の南沙港を15日に出港してアモイ(中国福建省)、東京港、横浜港を経て、23日に鍋田埠頭に到着

24日に門司港に向かって出航したが同じ船で南沙港から搬入された他のコンテナからは発見されなかったという

つまり全員名古屋で下船したのである

レゴランドでも行くつもりだったのか?

コンクリ名古屋城を見ておきたかったのか?

東山動物園でイケメンゴリラを見たかったのか?

名古屋飯を食べたかったのかは分からない

とにかくみんな名古屋港で降りたみたいである

このヒアリ

最近初めて聞くようになった名前

名前の通り「アリ」である

世界の侵略的外来種ワースト100選定種

特定外来生物にも指定

毒性の強い近縁種であるアカカミアリよりも強力な猛毒の針を持つ

彼らに刺されると火傷のような激しい痛みがあるばかりでなくアナフィラキシーショックを起こし、時に死に至るという

そのために彼らはこう呼ばれている「殺人アリ」と

さすがにこれは厄介である

アメリカ、中国、オーストラリアに分布してるそうだが、日本にも定住してしまうのだろうか?

彼らは暖かい昼間に餌を食べるという

彼らにとって人間は餌では無いだろうが、何らかの原因で人間にも噛み付くので厄介だ

やはり殺してやろうという強い殺意があるのだろうか?

ただ夜間は行動しないそうだ

俺と同じで夜は苦手なんだな

やはり早寝早起きが一番である

彼らは雑食で、蜂蜜、樹液、種子から、昆虫、小型脊椎動物のトカゲなどを捕食する

そして暖かい季節に有翅虫による結婚飛行が行われ、新しい巣が形成されるらしい

これは新婚旅行で名古屋に来た可能性もある

名古屋を観光してついでに家を建てて家族を作る予定だったのかもしれないな

そして何と水位が高くなると筏を作るなど、多様な行動を起こすそうだ

洪水になっても筏を作って避難するのかよ

巣内の仲間が死んだ際にはその死骸を巣の外に捨てて感染症などを防ぐ(necrophoric)と呼ばれる行動が見られるとも書いてある

なんか俺より頭いいような気がしてきた

ただ死者を弔うとか宗教的な観念は持ってないみたいだ

死んだら厄介者扱いして捨てる

働きアリは体内に磁気に誘因されるようになる物質を持ち、電気設備に侵入し破壊することがあるとも書いてある

機械まで壊すのかよ

農業地帯では多種多様な作物を食い荒らし農業機械や設備を破壊し牧草地を荒らす

もう無茶苦茶迷惑な奴等だ

マッドマックスや北斗の拳の世界に近いな

そして人だけでなく野生動物や家畜にも襲い掛かり、失明させたり怪我や死亡させるそうだ

これでは犬や猫も危険では無いか

こんな奴等が日本に定住したらどうすればいいのか?

おちおち子供も外で遊ばせられなくなるし草取りも危険である

我々園芸家も命の危険が増すということだ

正直アリはよく見かける

しかしアリの種類までは昆虫マニアでも無い限りは見分けがつかない

見つけたとしてもヒアリなのかどうかは良くわからないだろうな

そうなると手当たり次第アリを殺せということになり

無害なアリまで殺さなければならなくなる

そんなことしたら閻魔様が激怒するだろうな

とりあえず体の色は赤茶色なので赤茶色のアリには注意が必要である

なんかもうこれからドキドキしながら土いじりしないといけないんだな

毒で即死するならいいけど

脳梗塞で麻痺とか残ると厄介なんだよなぁ

困ったもんだ

 

 

 

 

 

 

名古屋城木造天守再建、一円でも寄付してちょ

名古屋市名古屋城の木造天守閣再建へ向けての寄付金を一円から受け入れる方針を示したそうだ

これは以前から河村市長が言ってたことだが一円からの寄付が現実となる

「子供でも寄付できる金額を」ということだが俺でも寄付できる金額である

何を隠そう昨日のことだが車の室内を掃除していたら十円玉が出てきたのだ

俺はこの十円を寄付するつもりである

寄付金は早くも7月半ばには名古屋城や市役所など市内16区に「10縁募金」と銘打ち募金箱を置くそうだ

そして当然寄付金に応じて特典もある

 

名古屋城天守木造化の寄付の特典

1円~  永代帳への記帳

1万円~ 名古屋城年間パスポートを贈呈

3万円~ 寄付証の盾を贈呈

5万円~ 芳名板を城内に掲示

     木造天守完成時の内覧会に招待

50万円~ 城内の体験型イベントに招待

 

名古屋市ふるさと納税のメニューにも加えられるそうで、5千円以上ならクレジットカードで寄付できるようにするという

木造化に必要な金額は505億円

今年度は1億円を目標に寄付金を集めたいそうだが

トヨタさんあたり1億ぐらいポケットマネーで出してくれないかな

それとは別であと数十億だな

もうけてるんだからさ

だいたいまともな商売してたらあんなに稼げないぜ

なんか儲けすぎると罰が当たるような気がするしな

そうなるとどうしても「負けてやるよ」ってなるのが人情だが

トヨタは値引きが渋いからな

守銭奴自動車め

でもトヨタが1億寄付すれば俺の寄付金十円と合わせて既に目標を突破してしまう

最終的には寄付金100億を目指すそうだが

残りの400億は税金?

俺の予想だと多分総工費が505億をオーバーしてくると思う

人件費が・・・材料代が・・・

それが奴らのやり方だ

でも100億ぐらいなら寄付金集まりそうだな

5万円寄付してくれる人は結構いるんじゃないかな

なんせ名前が場内に残る

生きた証が残るのだ

名古屋城がなくならない限りは

どうせならネット募金や駅構内にも募金箱おけばいいのに

あとパチンコ屋とかパチンコ玉で寄付できるようにするとか

エイデンのポイント分寄付できるようにするとか

中日ドラゴンズが1勝するたびに選手や観客から寄付金集めるとか

いくらでも方法はあるはずだ

そこらじゅうに募金箱をおけば毎日でも一円ずつ募金してしまうかもしれないしな

 

 

それにしても自動車ではく政治家の豊田のおばさん

新しい音声テープが公開されてたけど

本当にすごいな

完全に人格がおかしい

どうすればあそこまでの人間に育つのだろうか?

頭はいいかもしれないが

なんだかなぁ

とても怖いおばさんだ

 

メガネと網タイツのおばさんも法の専門家なのにやらかした

しかも本人はことの重大さがわかってなかった

でも安倍総理はよほど気に入ってるんだな

まだかばおうとしてる

そうなると野党も黙っていない

これまた俺の苦手な台湾のおばさんがぎゃあぎゃあうるさい

自分の国籍問題を棚に上げたまま吠えまくる

これまたとても怖いおばさんだ

俺は直ぐさまテレビを消すのだ

 

イオンは土用の丑に備えて

謎の白身魚パンガシウスや近大ナマズ仕入れたという

これらは蒲焼にして提供されるそうだが

もはや何でもありだな

平賀源内も草葉の陰で泣いている

結局は金儲けができればいいってこと

もともとウナギにも意味はないし

何でもいいからイオンで買えや!ってこと

しかも今年は2回もある

7月25日と8月6日

俺はアジフライを食べるつもりである

ソース、醤油、醤油マヨにレモンタルタル

まぁ孤独のグルメの影響ではあるが

俺のブログでも少しだけアジフライに関する記事のアクセスが増えてた

そんな今日一冊の本を買ってきた

以前から気になっていた本

 

 食のエッセイと言えば平松洋子さんである

ツール観戦で忙しい7月だかエッセイなら空いた時間にさらさらと読める

でもこの手の本は大変に危険だ

孤独のグルメと同じく危険だ

気をつけなければ