鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

7年落ちのミニバンで貯水量日本一「徳山ダム」へ

さて今月は近場をウロウロとしか走らせて無かった俺のバルベルデ

来月で生誕7年半になるミニバンであるが

月に一度はビューンと走らせようと今回も山へドライブ

朝イチで仕事を終わらせてそのまま走り出す

目指すは日本一の貯水量を誇る徳山ダムである

実は徳山ダム好きな俺は毎年1回は訪れる

道は勝手知ったる道

まぁ国道303から417をクネクネ走って行けばつく

途中には横山ダムもありそこの分かれ道で木之本へと抜ける道もある

琵琶湖行くならおすすめの道

バイク乗りも多し

徳山ダムへ行きたい場合は真っ直ぐ北上

藤橋城と言う観光目的で建設された架空の城で中身はプラネタリウム

ここを超えれば徳山ダムである

 

 

徳山ダム

ここのダムはデカイ
そして美しい

自然に溶け込むロックフィル式

人間がこんな物を作るなんてビーバーもびっくりだな

駐車場完備

展望台もありのんびりとダムを眺められる

さらに自販機もトイレも完備でダムカードは管理事務所でもらえる

こう言った説明の書いたボードもいっぱい

全部読んでるとそこそこ時間を取られる

展望台から

サイクルラックも完備

熊出没注意の看板が至るところにあるが

サイクルラックも完備

とても自転車乗りに優しいダムである

この日も自転車乗りが2名

ガチな人たちが走ってたが

自転車の場合は国道417より国道157の対岸の県道255を北上して淡墨桜で有名な根尾から馬坂峠へ入る方がいい

去年の夏のクソ暑い時に馬坂峠までは走ったが水が足らなく勇気ある撤退をした道でもある

国道417はブラインドコーナーが多いので

景色に見惚れてる車に撥ねられる可能性高し

道も狭いし

工事車両はビュンビュンだし

高齢者の車も多い

なんせあの人たちは暇だからな

なので自転車は根尾から馬坂峠を抜けるべし

途中には濃尾地震の根尾谷地震断層観察館もあり断層見学や巨大地震を体験できる

でもみんな止まらないけどね

ガチ勢多し

ノンストップで走り抜ける


地図

濃尾平野がよく分かる

琵琶湖も案外近い

福井県へは道が繋がったのかな?

よく分からない

酷道で有名な冠山峠を目指すバイクも多い

たまに自転車乗りも

近くの国道157号もまた酷道

落ちたら死ぬ

 

 

ダム建設に使われたダンプのタイヤ

最近のSUVとかどんどんインチが大きくなってるが

どうせならこのぐらいのタイヤ付ければドヤ顔できるのに

 

GWにはここから放水される

放水路

ダムの見所の一つだな

確かGWに観光放流される

 

ダムの上も歩ける

管理事務所でダムカードをもらい

併設されたトイレで放流する

観光放流ではなくプライベートな放流

見せ物にすると逮捕される

しかし女性の放流シーンは時に撮影されたりする

学校の先生とかに盗撮される

 

日本一のダム湖

愛知の某用水とかお漏らししちゃって大変なことになってるが

あるところにはあるね

こんなにたくさんの水が

徳山ダムは貯水量日本一で浜名湖の約2倍である

6億6千万立米

ダムの長さは427メートル

新幹線のぞみ16両分より長い

高さは161メートル

一般的な女性の約100倍だな

 

ロックフィルの石と言うか岩

とても静かで平和である

しかしこの水の中には村が沈んでいる

徳山村

が、沈んでいる

やはり高いね

ダム湖側は美しいが

放流する方は撮影してるスマホを落としそうで怖い

落としたらアウトだな

 

いい眺め

マジで山しかない

この辺りは確実にクマのテリトリー

本当に静かだ

遠くに見える橋の手前を左折すると食事ができる徳山会館がある

橋を越えてトンネル抜けて右折すると馬坂峠

そのまままっすぐ行くと福井県

 

 

さて、徳山会館へ移動

トンネル抜けて橋の手前をすぐに左折すること

小さな看板はあるが初見は見落としやすい

でも普通はナビを使うかな

 

徳山会館の駐車場

賑わってルネ

この日は俺一人

それもそのはず

レストランは休業中

ダムカレー他気になるメニューが盛り沢山

定番のダムカレーに

炭水化物てんこ盛りの

「まかないドンどん丼」が気になる

上からカレー、とんかつ、うどん、ごはん

罪悪感たっぷり

糖尿病殺しだな

その他山菜の天ぷらなど

地元の食材を堪能できるが

休みである

 

ダム湖の形になっている

徳山会館の展望公園?

ベンチがあるのでここで弁当を食べるもよし

外回りの営業の人など仕事サボってドライブがてら愛妻弁当または愚妻弁当を食べるもよし

 

徳山会館は旧徳山村の思い出が詰まってる場所でもある

俺はまだダムが工事中の時にもここに来ている

途中のトンネルは電気がつかなく真っ暗で

ダム湖に沈んでる場所は検問所で住所氏名を書いてから通行した

うちの親父が若い頃に徳山村で泊まり込んで仕事したとかで

最後に村を見たいと言って訪れた時だな

そんな旧徳山村だが

写真が大量に残されていて

当時テレビでも話題になり

その後も写真の素晴らしさから美術館で写真展も開催されている

あのアラーキーに「これぞ写真」と評価されるほど

「記録」と言う写真の本質をいく写真

いくつか写真集は出てるが絶版多し

徳山村に住んでいたおばあさんがダムに沈む村を写真で残したいと

戦争から帰ってこないおじいさんにせめて写真だけでも見せてあげたいと

ピッカリコニカを購入して撮り始めた

膨大な記録

 

 

これは凄いよ

アラーキーと共通する部分があるが

気持ちだけで撮影してるからこんな素晴らしい写真が撮れる

カメラのことなど何も分からないので

シャッター押すだけのバカチョンカメラ

写真のことなど何も分からない

それでも気持ちは伝わってくる写真たち

満開の桜の大木が重機で倒される写真など涙が出てくる

長い間村を見守ってきたであろう桜の木が

満開の状態で倒される

すべてはダム建設のために

 

で、徳山村を舞台にした映画もあって

認知症の老人が村の子供との交流を通して・・・

名作だが

知るものは少ない

 

徳山村が沈むダム湖

この水の下で

かつて生活していた人たちがいたことを忘れてはならない

 

 

 

さて、帰るか

帰りは旧徳山村が吸収合併された藤橋村にある大きな道の駅へ立ち寄る

「星のふる里ふじはし」

ここに地元の人気店の本格的なソーセージ屋「森本工房」が出店していてオススメ

しかし俺はソフトクリームを選択

かつてサッカーの日本代表監督として「イビチャ・オシム」監督が就任した時に話題になった「揖斐茶」を使ったソフトクリーム

 

誰かのサイン

カウンターには誰かのサインも

テレビでもたまに紹介されてるしな

でも誰だろう?

揖斐茶を使用したソフトクリーム

今回のドライブの締めくくりは

地元の揖斐茶を使ったソフトクリームでイビチャ・オシムさんを追悼

 

でも、うまい!

 

life-designs.jp

 

徳山ダムへ行く際には是非ソーセージをドイツのノンアルと一緒にどうぞ