鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

普段から危険だと畑から水仙を抜いていたおばあさんが誤って水仙を食べて食中毒

鳥取市在住の70代のおばあさん

自宅にある畑では家庭菜園を楽しんでいる

畑ではスイセンがやたらとよく自生してくる

スイセンは食べると食中毒を起こす危険な植物である

スイセンヒガンバナ科

最近こそヒガンバナを愛でる人も増えてきたが昔は親や先生から毒があるので触らないようにと言われていたため怖い花の印象が強い

そのヒガンバナ科だけあってスイセンも毒がある

多年草で冬から春にかけて白色や黄色の花を咲かせるスイセン

有毒成分の正体は「リコリン」「シュウ酸カルシウム」

リコピンは体にいいがリコリンは毒である

シュウ酸カルシウムは仕事で使うのでうちにもあるな

昔親父がハンコ持って薬局で買ってた奴だ

水で薄めて使うのだがその濃度を確かめるために少し舐めるのである

まぁ自己責任なんで良い子は真似をしてはダメだ

スイセンは葉、茎、花と全草有毒であるが特に球根の部分がヤバイ

食べると嘔吐、下痢などの食中毒症状と接触性皮膚炎症状を起こすそうだ

症状が出るのは食べてから30分後

気分が悪くなり下痢や嘔吐の症状が3時間ほど続くそうだ

大量に摂取すると神経麻痺起こしたり昏睡状態になるというので舐めてかかると大変なことになりかねない

しかしこのスイセン

ニラや玉ねぎなどに姿形が非常に酷似しているのである

そのためにこのおばあさんも普段から畑に生えたスイセンを間違えて食べないように見つけるたびに抜いていたのである

しかし人間は誰でも間違える生き物である

うっかりしてニラと一緒にスイセンまで収穫してしまったのだ

ニラはうまい

レバニラ炒め、ニラと卵を炒めてもうまい

俺も大好きなニラ

その中にスイセンが含まれていたとは・・・

普段から気をつけていたのに・・・

おばあさんは誤って収穫したスイセンを炒めて食べてしまったのだった

30分後

食中毒症状が出る

激しい嘔吐

たまらず病院で手当を受けたそうだ

 

スイセンの葉は幅が広く厚さがあるそうだ

あとは匂い

ニラは独特の匂いがあるのでそこで見分けるといいそうだが

あいにくこの時期は花粉症で匂いは分からない人も多いだろう

ノビルなんかも似ている

昔は自生してるノビルなんかも取って酢味噌であえて食べてたな

あれはなかなかうまい

植物も毒のあるものは分かりやすくしてくれると助かるのだが

そうはいかない事情も彼らにはあるのだろう

やはりこの辺りものはスーパーで買って食べろってことだな

でもノビルって買うと結構高い

あんなの道端にいくらでも生えてるのに

そもそも買う気にならないよな

つくしや菜の花同様に

ユキノシタなんかも庭にいっぱい生えてるしな

俺が毎日水をかけてる半日陰の場所にどんどん生えてきやがる

ユキノシタはやはり天ぷら

天ぷらで一番うまいんじゃないかと思うぐらいうまい

自然の恵みって素晴らしいな