園芸日記07である
室温35度を超える過酷な状況の中で生き残った植物達
その中でも一番元気なポトスからコピーポトスを作っている最中な俺
ポトス王国の建国を目指して日々観察に励んでいる
そんな俺のポトス補完計画であるが
新しい新入りを加えたのである
名前はポトス・テルノシャングリラ
なんとゴージャスな名前だろうか
ポトスの新種であるこいつを俺は暇つぶしに冷やかしに行った園芸屋で見つけたのだ
値段は150円
しかも通常のポトスよりも丈夫だと言うではないか
暑さ、寒さ、乾燥、耐陰性とどれをとってもノーマルポトスより優れているというこのテルノシャングリラ
サトイモ科 ポトス属
原産国はソロモン諸島
名前は聞いた事あるがソロモン諸島がどこにある島なのか俺は知らない
そんなテルノシャングリラ
特徴はクルクルと丸まったままの葉っぱである
そうまるで名古屋嬢のような巻き髪なのだ
新しい葉っぱは生まれたてはクルクルまるまっているものだがこいつは成長してもこのままなのだ。決して名古屋嬢のように毎日鏡の前でコテでクルクル巻いてる訳では無い
通常なら思いっきり葉っぱを広げてより多くの光を浴びて光合成しようとするのが植物である
しかしこいつはまるで光を浴びることを拒否したかの用な姿なのだ
夏は直射日光には注意が必要だと聞いている
何故それほどまでに光を嫌うのか?
俺にはこいつの気持が分からない
まだ付き合いが浅いと言うこともあるが
しかしこの体だけは丈夫なこいつを俺はポトス王国の指南役として向かい入れたのだ
きっとこいつは今後俺のポトス王国の為に俺の右腕となって働いてくれるであろう
そしてあと二人新入りを紹介しておこう
行きつけの100円屋で購入したパキラとテーブルヤシである
向かって左の長身なのがパキラ
真ん中がピンポンの木
右がテーブルヤシである
すべて100円屋で買った植物達である
100円屋の植物は非常に丈夫である
幼少の頃から過酷か状況で育てられてるだけに精神的にも肉体的にも鍛えられているのだ。パキラは2種類売られている。取木してあるものとそうで無いものと
取木してある物は幹の部分が太いのが特徴だが
そうでない物いわゆる挿し木の奴はひょろひょろと背が高いのである。これを3本合体させて三つ編みにしたものが園芸屋では高値で売られていたりする
ネットのオシャレ系グリーンショップなどではかなり高額な値段で取引されてたりもする三つ編みパキラである
俺のパキラは単身パキラ
ひょろひょろと長細いパキラ
どうやらこいつは下葉がどんどん落ちて行くシステムらしい
新しい葉っぱも出て来ているがいっこうに大きくならない
植え替えてからまだ日が浅いので根付いていないのだろうか?
ピンポンの木の時もそうだったが直ぐにスクスクと成長するようになった
同じくテーブルヤシも今の所変化は無い
今後の成長が楽しみな新入りの顔見せであった
しかし今日は寒い
そして明後日ぐらいからは再び気温が上昇するみたいだ
これでは人間も植物も体調を崩してしまってもおかしくない
ようやく秋になったかと思ってたところで夏に逆戻り
長袖出したのにまた半袖かよみたいな
自分の体は自分で見極めるしかない
風邪などはひき始めに直さないとなかなか治らなかったりする
しかしそのひき始めでの段階で医者に行っても風邪とは診断されないのだ
医者では喉が赤く腫れあがってからようやく風邪と判断する
それでは正直遅いのだ
その前に直さなければ
俺は少しで体の異変に気づくと漢方薬の葛根湯を飲む
体がポカポカする奴だ
効いてるのかどうかは定かでは無いが
これで結構納まったりする
なので葛根湯はいつも常備してあるのだ
あとは喉に直接吹き付けるスプレー
これも違和感を感じるとしゅっしゅつしてる
そして最後は梅肉エキスである
それでも風邪をひく時は引いてしまうが
その時はその時だ
潔く諦めるしかない
しかし鉢植えなどの植物達は我々人間が監理してやらないとダメだ
奴らのごく僅かな体調の変化を見逃さずに面倒を見てやらねば直ぐに命を落としてしまう
人間は残酷である
自然界でのびのびと生きている植物を無理矢理小さな鉢に押し込めてしまうからだ
ただ自分たちが鑑賞して楽しみたいが為に
俺は今年の夏に随分と多くの植物を死なせてしまった
全てマニュアル通りに育ててたのが原因かもしれない
やはり時にはマニュアルを無視して水を欲しがってる奴には水を与えた方が良いのかもしれない。結局何もしなくても奴らはひからびて死んでしまうのだから
そんなことを学んだ植物生活1年目の夏であった