鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

法隆寺参道にホテルがオープン

昼間の観光客はそこそこいるのに何故か宿泊してもらえない奈良の観光地

それでも外人観光客やお金持ちを狙って高級ホテルがちらほら建設されているみたいではある

そんな中で法隆寺参道にも初のホテルがオープンした

「和空法隆寺

建物は2階建で景観にも配慮されてるな

部屋は全部で60室

茶道や香道などの日本的な体験もできるところがやはり外人狙い

気になる料理はあの神田川俊郎監修

地元の食材、大和牛や大和野菜を使った料理が提供される

値段は一泊2食付きで一人当たり18500円から

2食付きな事を考えるとそれほど高価でもない

まぁこの辺りは何もないしな

それだけに奈良感満載で俺は好きなのだが

一般的な観光客はあまり訪れない

それが法隆寺でもある

 

平安遷都1300年の時をピークに法隆寺の観光客は減るばかり

平成22年には127万7370人いた観光客が平成30年には65万人と半分にまで減少しているそうだ

考えられる原因としては少子化からくる修学旅行生の減少などとは言われているが

どうなんだろうな?

そもそも先生が行きたいと思わないからなんじゃないのかな?

あの辺り何もないしな

立地も悪い

最寄りの駅からもそこそこ歩かされるし

まぁバスはあるんだが

あの距離を歩くのは外人と俺ぐらいかもしれない

でも旅は歩かなければ面白くないのも事実である

そして拝観料の値上げ

これが致命的

平成15年だかに1000円から一気に1500円に

「高すぎる」と言う声がほとんどだが

悲しいかな仏教が堕落した日本では仏教に対する不信感しかない

「ぼったくってるんじゃないのか?」

そしてみんな自分勝手な人間が増えたのも事実である

自分さえ良ければそれでいい

そんな人間で現代の日本は溢れている

俺自身2年前だかに法隆寺を訪れた

ブログにも書いてあるが

雨の中の旅だったが偶然良いタイミングに重なり普段ある金網が撤去された状態での仏像鑑賞

とてもいい旅だった

そして小学生以来の法隆寺だったがきちんと仏教の知識を持った上で再訪して見ると

これがまた・・実に・・・おもしろい

お宝満載

これで1500円ならむしろ安いぐらいだ

周辺の小さなお寺とも合わせれば一日楽しめるしな

何より観光客が少なく国宝独り占めが最高だ

でもこれを打破するための新ホテル建設なんだろうが

東大寺などの奈良観光の中心地を見ていてもわかるが結局は奈良観光に来る人は本当の意味で奈良を楽しめていない

まず歴史や仏教、神道を勉強して来ないと本当の奈良を堪能できない

それだけに奈良には宿泊せずに娯楽のある京都、大阪へと流れてしまうのだ

奈良の夜はとても静かでいいのにな

都会から来ればなおさら感じることだろう

結局拝観料1500円を高いと思う人が奈良観光に来ても半分も楽しめないって事

俺の小学生時代と同様でインパクトのある大仏と鹿しか興味ないのだ

だいたい今は聖徳太子の存在すら疑われてるみたいだしな

そこを否定しちゃうと法隆寺の魅力は半減する

 

この新しいホテル

「泊まってみようかな?」と思い調べて見たら

なんとシングルが無くお二人から利用

結局俺のような孤独なおっさんはお断りってことか

なんかこの時点であれだな

本気で法隆寺観光を盛り上げようとしてるのか?ってこと

やはり俺の常宿は奈良ホテルだな

 

 

あとできれば参道に何か名物的な食べ物が欲しいな

京都の今宮神社の「あぶり餅」のようなそのためだけでも訪れたくなるようなものが欲しい

みやげものはみうらじゅん氏が喜ぶようなものはあるが一般的にはちと寂しいかな

女子が歓喜するような土産ものを開発をしたほうがいい

ならまち的な感じで

 

 

とりあえず誰かが奈良ブームを作ることだな

アニメでわかりやすく歴史や仏教を学べるような作品とか

そしてなんども言うが食

どうしても京都大阪には負けてしまいがち

大和の牛肉や地鶏をメインに大和野菜をふんだんに使用してインスタ映えするメニューを

やはり女から誘致しないと

「奈良なう」

とりあえず五劫思惟さんなんかは「カワイイ」と話題性抜群だと思うが

あの貴いお姿は必見だ

何故こんなお姿になられたのか?

そんなことからも仏教を学ぶ入り口になるかもしれない

 

 

 

しかし台風すごかったみたいだ

この暑い時に停電は本当に辛いことだろう

俺のマキタの充電式扇風機を貸してあげたいぐらいだ

なんか毎年のように最強クラスがくるし

やっぱり神様も怒ってるんだろうな

みんな土地土地の氏神様をお世話しなくなったからな

御朱印ブームではあるが

そこから何も信仰的な進行はしない

これこそが無宗教ジャパンである