鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2018年ツール・ド・フランス 第19ステージ

2018年ツール第19ステージ

最後の山岳ステージ

ピレネー名物峠の盛り合わせだ

アスパン、トゥールマレー、オービス

まるでアジフライ、コロッケ、唐揚げのミックスフライ定食だな

これだけでもお腹いっぱいなのに小鉢とキャベツの千切りにポテサラまで付くみたいな感じだろうか

もちろん味噌汁と漬物もセットだ

スカイのエースはGトーマスに交代

それでも最後の下りでフルームは何かをしなければ表彰台すら厳しくなるだろう

そして翌日は個人TT

総合上位勢がみんなTT得意なためにこの山岳でできる限り差を広げたい、できる限り差を縮めと思っていることであろう

早め早めの仕掛けが大事だが果たしてスカイのアシストを削ることができるのだろうか?

スタートから激しいアタック合戦

どうやらデヘントが最初に仕掛けたみたいだが

今年のデヘントはあまり逃げることができなかったな

4級山岳二つ越えてようやく18人の逃げ集団ができた

毎度おなじみのメンバー

アダム・イェーツ、モレマ、ゴルカ・イザギレ、バルギル、そしてアラフィリップなどなどちゃんと登れる選手が逃げてきた

そしてメイン集団はあまりタイム差を広げないで追走する

ステージを狙いに来ているということか

カチューシャが積極的に先頭を引いている

ザカリンにプレッシャーがかかる

逃げ集団はアラフィリップのためにユンゲルスがガンガン引く

ユンゲルスは総合13位

ザカリンは総合12位

この辺りの争いもあるのだろうがとりあえずユンゲルスはアシストとして働いている

この辺りチームとしてもとてもいい状態なんだろうな

さすが勝ちまくってるだけのことはある

ユンゲルスの引きでアラフィリップはアスパンを制覇

これで山岳賞を確定させた

これからはユンゲルスの総合成績のためにアラフィリップがユンゲルスのアシストをする番である

メイン集団とのタイム差は3分30秒

まだまだ射程圏内だ

先頭はアラフィリップ、ニエベ、ユンゲルス、バルギル、カンゲルト、イサギレに絞られて標高2115メートルのトゥールマレーへ突入

ここでもアラフィリップが山岳賞の意地としてトップ通過

たまたま逃げに乗ったから取れた山岳賞ではなく

ちゃんと登れることを証明しての山岳賞だ

どうやら1大会で超級山岳4つをトップ通過した選手はアラフィリップが初めてだそうだ

一方メイン集団ではカチューシャのザカリンが飛び出す

ここまでチームメイトに仕事させたからにはやらなければならない

マイヨジョーヌ、表彰台、総合トップテンにステージ優勝

様々な目標が入り乱れているメイン集団だ

ザカリンに続いてバルデ、ランダとマイカフグルサングも飛び出す

アシストをお供に従えたもの、逃げから降りてきたアシストに引かれるもの

先頭を目指してエース連合軍結成 さぁ追走だ

ザカリンがバルデにへばりついている

しきりに後ろを見るバルデ

「おい引けよバカ」

それでも引かないザカリン

散々バルデに引かせておいて自らがアタック

そしてバルデを引き離すザカリン

バルデ怒りの追走

ザカリンを確保する

なりふり構っていられないザカリンである

そして下り区間で追走集団は先頭集団に追いついた

メイン集団はスカイが引く

まだ6人残っている

早く一枚一枚服を脱がさなければ

早く丸裸にしなければ

ロットNLユンボが仕事開始だ

ヘーシンクがガンガン弾く

メイン集団は一列棒状

かなりのペースアップ

そこからクライスヴァイクが発射する

先頭はアシストを切り離しランダ、バルデ、マイカ、ザカリンの4人に

そこから1分30秒後ろにクライスバイクだ

そして勃発するメイン集団でのアタック合戦

デュムラン、ログイリッチェ、Dマーティン

しかし決定的な攻撃にはならない

やがてクライスヴァイクは吸収

一連のハイペースな展開にキンタナは一人遅れていく

再三攻撃を仕掛けるがスカイの牙城は崩せない

Gトーマスもしっかり付いてくる

しかしこの日もフルームが遅れた

ジロでの疲労は相当なものなんだろうな

フルームもおっさんの領域に入っているしな

オービスク峠でログリッチェのアタックをきっかけにしてメイン集団は先頭を捉える

フルームもなんとかくらいつく

山頂付近でマイカが抜け出してトップ通過

10秒ほどの差をつけて最後の下りに入る

下り区間でマイカは再びメイン集団に捉えらる

その中かなログリッチェが飛び出す

霧で視界が悪い中リスキーな下りを攻める

しかし流石スキージャンプで世界を制した男

下りのテクニックは抜群で安心して見ていられる

そして後方をどんどん引き離していく

その差19秒

グリッチェが第19ステージを制した

2位はGトーマス、3位はバルデが入った

 

 

絶不調のサガンもなんとか完走

パリへの望みを繋いだ

 

 

今日は個人TT

しかも登りありのTT

泣いても笑っても総合はこれが最後の戦い

Gトーマスからデュムランは2分5秒

グリッチェは2分24秒遅れ

表彰台目指すフルームは2分37秒遅れ

総合1位から4位までみんなTTが得意

そしてみんな登れる

あまり差はつかないかもしれないな

調子がいいのはログリッチ

そしてGトーマス

ジロ組のデュムランとフルームはやや落ち気味か

ステージ予想はログリッチェだな

マイヨジョーヌはGトーマス

2位はなんとかデュムランが死守

3位にログリッチェかな

 

 

問題は台風

ちょうどクライマックス

総合上位勢が走るときに俺のところは直撃を受ける

今回は南風

車庫の屋根が飛ばないか

倉庫の屋根が飛ばされないか心配で仕方がない

できるだけの対策はした

神にも仏にも祈った

あとは半額で購入したプリンを食べながら静観するだけである

空がやたらと赤い

地球が怒っている

それでもツールは最終決戦

そして一番見たい場面が映らないんだろうな

BSは雨に弱い

とにかく祈るしかない

既に放送は始まっている

そして既に俺は眠たい

今日は睡魔との戦いにもなるだろうな

おそらく11時過ぎないと見所はない

これで最後だ

ツールが終わればゆっくりと眠れる

そして俺はツールロスとなる