鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

スタートから逃げたコンタドールとキンタナ

ブエルタ・ア・エスパーニャ第15ステージ

とんでもない展開となったこの日のステージをスタートから見れて本当に良かったと思う。どうやら総合争いの選手達以外は開始4キロでグルペット状態で実質レースが終了となったみたいだが、ルール上では半分以上の選手がタイムアウトとなる為に休載措置がとられたそうだ。これは以前のツールでもあったがこのあたりロードレースは融通が聞くスポーツである

 

ピレネー第2周のステージ。前日の獲得標高5000メートルに比べると楽なステージなはずだった

この日もスタートからアタック合戦が勃発。山岳欲しいフライレが積極的にしかけティンコフ勢も前方でレースを展開してコンタドールがアタックしてキンタナはこれをマークする。そうこうしてる間に後続との差が離れまたもや中切れ状態で前方の14人が抜け出す。このメンバーがなんとキンタナとコンタドールがそれぞれアシスト2人を引き連れて逃げに乗る。山岳が欲しいフライレとエリッソンド、総合11位のフォルモロに後はステージ欲しいブランビッラもデラクルスを従えて逃げに乗った

完全に利害が一致した逃げ集団はコンタドール、キンタナも回るという全力でローテーション

ぐんぐん後続に取り残されたフルームとチャベス、サイモンイェーツに差をつけて行く

奇しくも昨日のステージで勝ち組だった2チームである

スカイはケーニッヒを含む何名かの選手がこれよりも後方の集団(事実上のグルペット)に取り残されている。仕事できるアシストは少ない。しかも前日も全力で引いたスカイにオリカは最初は静観の構え。そして同じ集団にいるバルベルデが集団内をかき回しスカイのアシストは削られて行き一枚また一枚とフルームは脱がされて行く。そしてついにスカイ最後のアシストのロペスガルシアも失いこの日もフルームは丸裸にされて辱めを受けてしまう

フルームが丸裸にされると流石にオリカが「パンツぐらい履きなよ」と集団を引き出す。オリカもチャベスの為にサイモン・イェーツまで使いキンタナ達と差を2分ほどまで縮めるもやがて力つきてしまう

相変わらず全力で逃げる逃げ集団

今度はスカルポーニの順位を落としたく無いアスタナがパンツ一丁のフルームに靴下を差し出す。アスタナが引いてなんとか逃げ集団との差を3分でたもつ

そして最後のダウンヒルに入ると今度はサムエルサンチェスが先頭に出て全盛期を彷彿させるかのようなスーパーダウンヒルを開始。やはり金色の靴を履く男は伊達じゃない

ガンガンバイクを傾けてコーナーを駆け抜けるSSのおかげでキンタナ達との差は1分45秒まで縮まった

一旦は丸裸にされたフルームだが同じく取り残された他チームが少しずつ服を貸してくれてなんとかキンタナ達に食い下がってはいたが再び平坦に入るとキンタナとの差も2分半まで開き最後の山岳へと入る

順調に逃げるキンタナコンタドール連合軍

追走集団はアシスト達を使い切ったエース級の選手達が牽制しながらも登って行く

やがてフルームが落ちて行くとサイモンイェーツも脱落

バルベルデチャベスが抜け出して前方との差を少しでも縮めようとする

一方逃げ集団ではキンタナ、コンタドール、ブランビッラの争いになりキンタナのペースアップによりコンタドールが残り1キロで脱落

最後はブランビッラがキンタナを交わしてブエルタ初勝利を手にした

今年のジロ第8ステージに継ぐグランツールでの勝利である

最初から最後まで逃げ切ったキンタナとコンタドール

キンタナは当初の目標を上回る3分37秒もの大差をフルームから奪った

そしてコンタドールも4分2秒遅れの4位と3位のチャベスに対して5秒差まで迫った

 

再びシャッフルされた総合の順位

しかも実質のマイヨロホであったフルームが大きく遅れてキンタナに3分半

この差はTTでも挽回出来ないだけに第3週に向けてまだまだレースは動きそうだ

今日はスプリントステージ

明日は休息日とはいえ流石に連日のハイペースに総合系チームは連休ムードかもしれない。ピレネーから下って下って海へゴール

サイクリングなら絶好のロケーション

しかし海岸沿いで横風が吹けば再びサバイバルレースになる可能性もある

強すぎるスカイがまた丸裸にされるのか?

 

で今日の予想

今日はスプリントステージになる可能性が高い

大集団でのスプリント

しかし各チームスプリンターはいないカオスな集団スプリント

もう誰だか分かんない状態

なので今日は新城で行こう

もう何回目だがわからないが今日の予想も新城で

実力的には充分に勝てるはず

頑張っていない俺に言われたくは無いだろうが頑張れ

 

チバリヨー