鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2017年ブエルタ第4、5、6ステージ

2017年ブエルタ・ア・エスパーニャ

第4ステージ

レースはいよいよスペインへ

下り基調のコースで途中に3級山岳が一つ

後は細かなアップダウンがありそうだがブエルタ的には平坦なカタルーニャのステージだ

まずは逃げが決まる

五人ほどだろうか?

しかし誰が逃げてるのか頭の中に入ってこない

ブエルタになると名前すら知らない選手が増えるからだが

俺自身も睡眠時間4時間の日々を送っているのも影響している

そのために平坦ステージはひたすら眠たくなる

ツールの時のような集中力が保てない

メイン集団はスカイがコントロール

気がついたらクイックステップなどスプリンターチームのコントロールに変わっていた

デゲンコルブは体調不良らしい

こうなるとトレンティンの独壇場か?

逃げが3級山岳に入るとメイン集団とのタイム差は3分へ

逃げのメンバーも二人に絞られる

こうなるとメイン集団にも余裕が出てくる

それほど必死に負わなくても捕まえられる

そうなると俺も眠くなる

一旦開いたタイム差もゴールが近づくに連れて縮まっていく

そして残り8キロで逃げ吸収

後は集団スプリントへ持ち込むだけだ

残り7キロで飛び出す奴が出るが吸収

連続するロータリー

落車発生

ポッツォヴィーヴォやダニエル・モレーノが巻き込まれる

ゴールまで3・5キロ

救済措置はない

後500メートル進んでいれば・・・

クイックステップはアラフィリップが引く

相変わらず贅沢なチームだ

しかし選手の流出が止まらない

やはりスポンサー撤退の噂は本当なのだろうか?

残り1キロ

オリカへの移籍が決まっているトレンティンからステージ勝利をプレゼントされたランパルトが今度はトレンティンを勝たせるべきリードアウト

残り400

ロットNLユンボのロバトがスプリント開始

すかさずトレンティンも反応

鋭い加速

ロバトをぶち抜く

誰も追いつけない

後続は「待ってよ!トレンティン」状態

後ろを確認

確信

ガッツポーズでマッテオ・トレンティンが3大グランツールでのステージ勝利を達成した

長年お世話になったクイックステップで素晴らしい仲間とともに、この偉業を達成できたことが誇りだと語った

ちなみに三大グランツール全てで勝利している選手は長い歴史上で93人しかいない

 

第5ステージ

勝負所の山岳ステージ

最後は最大勾配20パーセントの3級山岳登りゴールだ

ブエルタはとにかく登りゴールが多い

そしてやたらと勾配がきつい

あの化け物のような選手たちでさえ蛇行して登るシーンも多々見られる

2級3級2級2級3級登りゴール

ブエルタの山岳設定は当てにならない

中継が始まると大人数の逃げが決まっている

その中にはアラフィリップも含まれていた

そして体調不良だったデゲンコルブはブエルタから去ることとなった

メイン集団はスカイがコントロール

スカイ的には逃げ切られても問題はない

最後の3級でのライバル勢との戦いに備えて力を温存しながらレースをコントロールする

そのために逃げ集団はメイン集団との差をどんどん広げていく

ほぼ逃げ切り確定

山岳をこなす中で、やがて先頭はハラーとルツェンコの二人になった

残り10キロ

追走の逃げ集団からは30秒差

メイン集団とは7分30秒差だ

逃げ切り確定

最後の3級山岳に入る

スプリントのリードアウト要因でもあるハラーはさすがにキツイ

そして脱落

残されたのはルツェンコ

一人、先頭で逃げる

そしてゴール

ステージ優勝はアスタナのルツェンコだ

一方メイン集団は最後の3級山岳に6分遅れで突入

メイン集団はメイン集団で相互争いが始まる

スカイのペースアップ

最大勾配20パーセント

まずはバルデ、ルイコスタが餌食になる

残り600メートル

アシストを使い切ったフルームがアタック

この日も最初にチャベスが反応

しかしその他総合系もくらいつく

今年で引退のコンタドール

俺も忘れるなTJ

この日のコンタドールは調子のいいコンタドール

あとわずかで見納め軽快なダンシング

そして通常通りハイケイデンスのフルーム

しかしこの日はコンタドールがフルームの前でゴールラインを通過した

そして遅れるアル、ニバリのイタリア人

チャベスコンタドールたちと同タイム

やはり調子は良さそうだ

 

第6ステージ

先ほど見終わったばかりの第6ステージだが

すでに誰が勝ったのかすら忘れかけている

頭の汚れで思い出したが

それ以上に総合バトルが印象に残っているステージだ

この日も山岳がぽこぽこと続くステージ

最後は下ってゴールだ

中継が始まると前ステージ以上の大集団の逃げが決まっている

有力選手はLLサンチェス

そして次第にバラバラとなっていく逃げ集団

生き残り合戦が始まる

相変わらず眠たい俺

中継が今どの集団を写してるのかさえわからなくなる

かろうじてわかるのはメイン集団ぐらい

とにかく逃げ集団は動きが激しい

誰が誰なのか頭が回転しない俺には理解できない

やがてメイン集団でも動きが活発化する

この日も宣戦布告をしたのは今年で引退、かつての絶対的王者コンタドール

アシストのペースアップから放たれ軽快に踊りだすコンタドール

まるで全盛期を見てるかのような走りが戻ってきた

軽快なダンシングでぐいぐいとライバル勢を引き離す

たまらずチャベスもこの日は遅れをとる

そしてまたもニバリは登れない

コンタドールのペースアップで逃げとの差もどんどん縮まっていく

絶好調のコンタドールにフルームが必死でくらいつく

新旧王者同士の力と力の勝負

アシストを失い丸裸のフルームが珍しくムキになっている気がした

しかし完全に決着はつかず山頂をクリア

すると今度は落車発生

TJが激しく吹っ飛んでいる

一体何が起きたのか?

どうやら怪我はそれほど酷くなそうで一安心だが

TJはタイムを落としてしまう

やはり彼は持っていない

メイン集団はコンタドールが積極的に引き続ける

コンタの調子がいいとレースは面白い

しかし下り区間で遅れた総合勢も追いついてきた

その中で取り残されたのが総合5位のクイックステップのデラクルス

このためにメイン集団もペースは落とさずに先頭を追走する

残り20キロ

逃げと差が10秒を切る

もはや吸収か?

しかし逃げ集団は最後の悪あがき

はたまた敢闘賞アタックか?

最後の最後まで抵抗を続ける

気がつくと3人が再び逃げ始めている

しかもメイン集団との差も広がっている

差が縮まらないままゴールへと近づいていく

メイン集団からも再びLLサンチェスが逃げを追うべく飛び出す

メイン集団はほぼ「どうぞどうぞ」状態

逃げ切り確定

後は3人でのスプリント勝負だ

マス、マルチンスキー、ポリャンスキー

スペイン人一人VSポーランド人二人だ

残り100

マスが仕掛ける

番手からマルチンスキー

結局マルティンスキーが他を寄せ付けず逃げ切り勝利を飾った

ゴール後にヘルメットを脱ぐマルチンスキー

頭が日焼け?

タオルで拭くと瞬時に綺麗な頭に

どうやら汚れみたいだ

追走のメイン集団は一塊でゴール

デラクルスが遅れて

落車のTJは2回目の軽い落車でさらにタイムを落とした

 

第1週目から相互争いが面白い

今の所調子がいいのはフルーム、コンタドールチャベス、ロッシュ

運のないTJに登りで遅れがちなニバリ

波のあるアル

まだまだブエルタは始まったばかりだ