昨日の夜のことだ
俺はいつものように孤独と戦いながら自宅にてひとり晩酌をしていたのだ
それは突然だった
俺のスマホが光った
時間的にノーベル文学賞の発表の可能性が高い
「やれやれ」
毎年恒例となった村上春樹氏落選の速報か
俺はおもむろにスマホを手にした
すると俺の目に飛び込んで来た文字がボブ・ディラン!
ん?死んじゃった?
あれ?やっぱりノーベル文学賞だぞ
もしかして同姓同名の作家が存在していたのか?
俺は様々な予測を建てつつスマホに自分の指紋を押し付けたのだ
スマホは即座に動き出す
俺は慣れた手つきで速報のあったニュースアプリをタッチしたのだ
昔同僚との飲み会で酔った校長先生が「タッチタッチここにタァァァッチ」と歌いながら部下の女性を触って逮捕されていたが
俺は合法的にスマホをタッチしたのだ
どうやらノーベル文学賞を受賞したのはやはり俺が知るボブ・ディラン
ノンノンノキノンへブンズドォオオのボブ・ディランである
ん?さだまさしみたいに小説も書いてたのか?
記事を読んでみる
歌詞が文学的だと評価されたみたいである
一晩開けた本日
やはり昨日の出来事には世界中が衝撃を受けてたみたいだ
作家に対する侮辱だと怒る人も
このあたりは判断が難しい
どこで線引きをすればいいのか?
詩と詞
これは果たして文学なのか?
いまも世界中で議論されているであろう
ただボブ・ディラン本人は文学として作詞してないだろうし
今回の受賞もどうでもいいと思ってるはず
もしボブ・ディランが受賞に歓喜してツイートしまくる人ならファンは離れてしまうと思うし歌詞の意味も無くしてしまうような気がする
そんな俺は彼の歌詞を詳しくは知らないのだが
でももしボブが一人トイレで歓喜の笑いを押し殺しながら
「YES!YES!」なんてはしゃいでたら俺は彼のことが好きになるであろう
たぶん
俺はボブ・ディランは好きでも嫌いでもない
有名な曲を数曲知っているだけだ
平和活動も選考基準になったのでは?と言われているが果たしてどうであろうか
もしそうならボノがよぼよぼのおじいちゃんになったころにノーベル文学賞なんてことがあるかもしれない
ミュージシャンの人はとりあえず戦争反対をアピールしておいて損は無いと思う
そしてやはり今回もダメだった村上春樹氏
世界的にもやはり中身が無いとか軽すぎるとか言われてた
近作に衝撃的な作品が無いのも事実だ
そもそも彼の作品も文学なのか?
そしていったい文学ってなんなんだ?
いくら考えても俺には分からない
一時期流行った携帯小説も文学
夏目漱石も文学
山頭火のルール無用の言葉達も文学
もしかして俺のこの駄ブログも文学なのかもしれない
やっぱりわからん
うまい言葉でこの問題をおさめることもできない
なのでここで終了とする
とにかく昨日の夜は世界中がボブに驚いたというお話である