鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2019年 奈良と京都の旅 08

2019年 奈良と京都の旅 08

いよいよ三日目の最終日である

いついかなる時でも朝5時には目がさめる俺だが

あろうことか6時半まで熟睡してしまった

夜中にいびきをかいて周囲の部屋の人に迷惑をかけていないか心配なところではあるが

とにかく過ぎ去ったことは仕方がない

三日目の始まりだ

トイレを済まして歯を磨き顔を洗う

そして三千院と思われし方向を向いて般若心経を唱える

やはり一日の始まりは般若心経からである

お経なんてものは半分は自分のために唱えるものだと思っている

お経とは「お釈迦者がこういってましたよ」的な弟子の書いた本

要するにお釈迦様の哲学書だからな

仏教は哲学として捉えるとまた面白くなる

朝食は8時からとちょい遅め

通常は6時までに朝飯を食べる俺には結構辛い

俺は暇なのでブログを更新した

そしてもそもそと荷物のパッキングを開始

とは言ってもそれほど広げてないのですぐに終わる

時間までiPadで今日の予定を練った

11時1分の国際会館行きのバスに乗り丸太町で降りる

そして向かうべき場所は末廣

ここで最終日のランチとする

これも非常に重要な場所の一つ

まず京都に立ち寄ろうと思ったきっかけが「蒸し寿司食べたい」だったからだ

大原は回れるだけ回るか

すると内線の電話が部屋に鳴り響いた

「朝食の準備が整いました」

俺は急いで食堂へと向かった

昨日と同じ場所に座る

テレビには萬平さんが映っている

そしてあろうことか俺が旅してる間にタカちゃんが結婚してるではないか

相変わらず朝ドラの展開は早い

設定上の年齢は進んでいくのに役者の顔は若い頃のまま

違和感半端ない

ちなみにタカちゃんは映画にて激しいベットシーンを演じたそうだが

多分それほど激しくはない

本当に激しいSEXなんて映画化できるわけがない

やがて朝食が運ばれてきた

f:id:sababou:20190116140633j:plain

f:id:sababou:20190116140649j:plain

正直、納豆と漬物だけで十分だな

でもありがたい

今日もたくさん歩く

食べておいて損はない

俺は朝食を腹一杯食べた

おひつのご飯はおかわりできるそうだ

でもさすがにそこまでは無理だった

でも若い女の子二人組はおかわりしてた

若いって素晴らしい

後から運ばれてきたプチ湯豆腐がまた美味い

やはり京都だなと改めて思い出される

俺は食後のコーヒーを飲み干し部屋に戻り荷物を担いでチェックアウト

時間は8時30分

これからのんびりと大原三千院へと向かうという算段だ

レンタルサイクルもありますよと言われるが

さすがに三千院への坂はロードバイクでもキツイだろう

俺は丁重にお断りした

宿には地図も完備されているが大原の地図も頭の中に入ってるので地図はいらない俺である

再び丁重にお断りした

f:id:sababou:20190116141430j:plain

f:id:sababou:20190116141447j:plain

f:id:sababou:20190116141506j:plain

やはり川を越えると状況が変わるもんだな

一気に霜だらけの景色に

f:id:sababou:20190116141600j:plain

f:id:sababou:20190116141610j:plain

f:id:sababou:20190116141623j:plain

f:id:sababou:20190116141634j:plain

f:id:sababou:20190116141644j:plain

f:id:sababou:20190116141721j:plain

f:id:sababou:20190116141736j:plain

f:id:sababou:20190116141748j:plain

f:id:sababou:20190116141805j:plain

大原のバス停を通り越し三千院方面へ入る

さすがにまだ人はいない

f:id:sababou:20190116141854j:plain

f:id:sababou:20190116141914j:plain

f:id:sababou:20190116141955j:plain

f:id:sababou:20190116142010j:plain

f:id:sababou:20190116142023j:plain

呂川と律川

大原に流れる2本の川

ここから呂律が回らないという言葉が出来たそうだ

解説を読んでもよくわからんので割愛させていただく

f:id:sababou:20190116142421j:plain

そして参道へ

f:id:sababou:20190116142459j:plain

誰もいない

開門まであと10分

f:id:sababou:20190116142532j:plain

開門まであと5分

ぼちぼち人が集まりだす

と言っても4人だが

f:id:sababou:20190116142611j:plain

さぁ開門だ

f:id:sababou:20190116142638j:plain

庭にはまだ雪が残っている

f:id:sababou:20190116142940j:plain

f:id:sababou:20190116143007j:plain

f:id:sababou:20190116143020j:plain

f:id:sababou:20190116143039j:plain

なんか水が出てたので手と口を清めておいた

この先が極楽浄土だしな


客殿から入り

お坊さんが集団でお経を読んでる場所を通り抜ける

そして庭を二つ通過

この時点で俺と同時に入場した人たちははるか先へ行っている

どうやらみんな庭には興味がないみたいだ

おそらく奴らは御朱印ゲッターかお地蔵さん狙い

あまりにも拝観のペースが早いからだ

f:id:sababou:20190116143426j:plain

 

f:id:sababou:20190116143353j:plain

f:id:sababou:20190116143553j:plain

f:id:sababou:20190116143613j:plain

f:id:sababou:20190116143627j:plain

f:id:sababou:20190116143644j:plain

f:id:sababou:20190116143705j:plain

f:id:sababou:20190116143719j:plain

 

相変わらずいい庭だ

なんかこれから極楽浄土へ行くんだ感がひしひしと伝わってくる

それにしても冬の大原もいいもんだ

やはり枯れた庭も美しい

そしていよいよ往生極楽院へ

あの国宝阿弥陀三尊のお住まいである

初めて来た人はその小ささに驚くだろう

そして中に入ると大きな阿弥陀様が観世音菩薩と勢至菩薩を両脇に従えている

その両脇の菩薩さんたちは少し前かがみの姿勢「大和坐り」

これは「今すぐ迎えに行くぞ」と言うその瞬間を捉えたお姿

この世界のどこかで誰かがお亡くなりになり極楽浄土へと導きに行くお姿である

中央の阿弥陀様はかなり大きい

そのために天井は船形天井となっており中央部分が高くなっているのだ

現在では天井部分の彩色はほぼ失われているが復元されたものがこのあとの場所で展示されている

まさに極彩色、極楽浄土なのだ

この往生極楽院でさえ俺は貸切状態

たまに人は来てもお堂の中にまで入らない

「なんでだろう?三千院一番の見所なのに」

奈良でも感じたのだが

みんな一体何を楽しみにお寺へとやってくるのだろうか?

もしかしてこれも御朱印ブームの弊害なのだろうか

東大寺にもいたが書いていただいた御朱印に文句を言う人たちもいる

「字が汚いとか」

「これはありえないでしょ」

「ありえないのはお前らだ」

なんでもブームになっちゃうとダメだな

15分ぐらい阿弥陀三尊と時を過ごした俺

正式には監視役のお坊さんもいるが

なんかここにいると全てがどうでもよくなってくる

「もういいや」

「こんな素晴らしい世界に行けるなら」

俺は早く極楽浄土へと行きたくなってしまっていたのだ

「いかんいかん」

我に返った俺は往生極楽院を出た

 

f:id:sababou:20190116143937j:plain

f:id:sababou:20190116145233j:plain

f:id:sababou:20190116145248j:plain

f:id:sababou:20190116145307j:plain

f:id:sababou:20190116145325j:plain

f:id:sababou:20190116145412j:plain

f:id:sababou:20190116145431j:plain

f:id:sababou:20190116145449j:plain

f:id:sababou:20190116145503j:plain

さようなら極楽浄土
俺にはまだ早い

f:id:sababou:20190116145541j:plain

f:id:sababou:20190116150221j:plain


そして弁財天、金色不動尊観音堂、石仏の阿弥陀様などお参りして御朱印を書いてもらう売店みたいな場所へ

いきなり「ちゃんと全部回られましたか?」と疑いを受ける

御朱印を一つ上でもらい忘れてたからだ

俺は「ちゃんと回りましたよ」と軽く真言を唱えてやった

俺は御朱印ゲッターとは違うんだぜというところを見せつけてやったのだ

「順番変わりますけどよろしいですか?」

当然だ順番など正直どうでもいい

一番重要なのは参拝したという気持ちである

わがままな御朱印ゲッターが多いんだろうな

マスコミが適当な記事書いて煽っちゃってるからダメなんだ

せめて仏門に入信して一通り修行を終えてから書くべきである

そうしないとわかんないでしょ

書く人が無知だから

ただのスタンプラリー扱いする人が増えていく

 

この御朱印をいただける場所の横に先ほどの阿弥陀三尊の天井が復元されてる場所がある

ついでなので時間が許す限りは見ておくべきである

これが極楽浄土なんだと

 

 

そして三千院を出ようとする俺を呼び止める一人のおばちゃん

三千院恒例のお茶のサービスだ

お茶は基本無料

しかしここで注意が必要なのはお茶を飲んでる間、延々と三千院のお不動さんで祈祷されたお茶の商品説明を受けることになる

そして「次はこれをどうぞ」と試飲、試飲

京都に来ると漬物屋もそうだが買わずに帰れない状況に追いやられることが多い

しかもこの日は俺以外誰も現れない

まさに蜘蛛の巣に引っかかった虫

俺は仕方がなく抹茶を購入900円

「これもお布施だ」

三千院を後にした

 

 

次はお隣の勝林院へ向かう

その途中に一つの石がある

俺はいつも立ち止まり感慨深く見てしまう

f:id:sababou:20190116151101j:plain

法然上人が腰掛けた石

すごいな

あの仏教界のW杯と言っても過言ではない大原問答の時だろう

法然天台宗真言宗法相宗華厳宗禅宗など学者も含めて380人と対決した仏教大論争

そのメンバーの中にはあの東大寺の重源さんも入っていたそうだ

そして全て論破する法然

現代でもこういうことはやるべきだよな

そんなことを思い浮かべて当時を妄想すると

この石に法然が座ったのかと思うとなんかも様々な思いがこみ上げてくる

そして俺の中で映画「色即ぜねれいしょん」の法然コールが再現されるのだった

 

 

 

09へ続く

 

 

 

 

2019年 奈良と京都の旅 07

2019年 奈良と京都の旅 07

二日目午後

いよいよ京都への大移動を開始だ

俺はバスに乗り近鉄奈良駅を目指した

f:id:sababou:20190114150932j:plain

f:id:sababou:20190114151038j:plain

やがてバスは近鉄奈良駅に到着

俺はコインロッカーから荷物を出してそのまま近鉄へと飛び乗った

ぐんぐん走る近鉄

平城宮のど真ん中を突っ切っていく

「しかしでかいな」

「一度訪れてみたいと思いつつ何もないしな」

「妄想フルパワーでいかないと」

そのためには歴史の勉強が必要だ

さてこの後どうするか?

時間があれば宇治平等院へ立ち寄りたかったがまず無理

極楽の旅において平等院は外せないスポットである

しかしあえて今回は断念する

昼飯は食べた

とりあえず今日は先に大原入りしよう

奈良の里山から京都の里山へ大移動

そして極楽浄土から極楽浄土への大移動でもあるのだ

しば漬けが有名な大原

天台宗の隠れ里でもあり極楽浄土へもっとも近い場所とも称される

大原三千院

俺は今からその大原まで向かおうというのだ

通常ならゆっくり旅ができる二日目をあえて移動に使ってしまう

ここに今回の旅の計画の慌ただしさが垣間見れる

本来なら京都で昼飯を食べる予定だったがバスの空き時間に焼きそば定食

まぁアレはアレでありなんだが

そのために一気に大原まで移動ということになってしまったのである

京都駅からもそこそこ時間がかかかる上に奈良から大移動

乗ってる電車は国際会館まで行くみたいだが

アナウンスで地下鉄の切符が必要とほざいている

俺は京都までの切符しか持っていない

「なんかわけわからんな」

「乗り越しとか払えばいいのかな?」

俺は無難に京都駅で降りることにした

ちょうどいい具合に大原行きのバスが出るからだ

俺は京都駅に到着

素早くトイレを済まして駅前のバス停へ小走りで向かう

時計を見る

発車時刻ちょうどだ

俺はアップルウォッチの画面をスライドさせてアナログ時計に変更

これで秒がわかる

15秒

バス停には外人の女性が一人佇んでいる

「間に合った」

俺は確信した

バス停到着

30秒

しかし待てど待てどバスは来ない

3分経過

「遅れてるのかな?」

「でもここが始発なんじゃないかな?」

その時である

俺の前方

ちょうど京都タワーの下だ

反対車線を大原行きのバスが四条方面へ向けて走っていくではないか

そして目と目があう運転手と俺

明らかに運転手も「しまった!」と言う顔をしている

どうやら若干早くバスは出発してしまったみたいである

俺と外人さんは30分間寒空にさらされたのだった

俺は後悔した

「やはり国際会館まで・・・」

「トイレをあと30秒早く済ませれば・・・」

おっさんになるとトイレが長くなる

もう大丈夫だろうと言う安易な気持ちが大惨事を引き起こす

念には念を入れて待つ

最後のひと滴まで待つのだ

せめて俺があと10歳若ければ間に合ってたのかもしれないな・・・

仕方がない

ここから動くのも危険だ

なんせ大荷物

今更地下に潜る気もさらさらない

俺は外人さんと30分待った

外人さんは同じ番号の市営バスが来るたびにそのバスを追いかけたが

俺たちが乗るのは17系

京都バスの17系なのだ

どうやら番号で覚えてるみたいだ

教えてあげたいがあいにく俺は英語はしゃべれない

「ギブミーチョコレート」程度の語学力しかない

やがてバス停に人が集まりだす

そしてバスが到着

しかし運転手はバスを締め切って休憩タイム

「イライラしちゃいかん」

俺は心の中で般若心経をリピートした

やがて戻ってきた運転手

やっとバスに乗れる

その喜びで俺はいっぱいだった

しかしその喜びもつかの間

四条河原町あたりで老人の団体が一気に乗り込んできたのだ

俺は隣の座席に置いてあった荷物を積み上げて膝の上に乗せる

荷物は3つ

完全に俺の顔も隠れている

呼吸が苦しい

油断すると荷物が崩壊する

そして重い・・・

これなら背負って立ってた方がマシだが狭いバスの車内今更無理だ

俺はとにかくこの人たちが早く降りてくれることを望んだ

しかし一向に降りない

結局はそこそこ山の中まで降りなかった

当然他の座席は空いている

俺は迷った

「あちらの席へ移動してもらえませんか?」と言おうかどうしようか?

しかし相手はお年寄りだ

移動中に転んではいけない

結局ガラガラの車内

俺の座席だけ二人がけとなった

大原直前でようやく俺は荷物地獄から解放されて安堵した

 

バスは大原へ到着

「懐かしいな」

俺は今までの人生で何度も大原を訪れている

それはしば漬けが大好きだからだ

しば漬けが食べたくなると大原までやってくる

やはり乳酸発酵した本物は格別だ

「確か、宿は寂光院方面」

俺はバス停から歩き出した

数年ぶりだがちゃんと覚えている

f:id:sababou:20190114154254j:plain

そして昔はなかったカフェもオープンしている

俺はとりあえず荷物を降ろしたかった

そのために宿へと急いだ

f:id:sababou:20190114154349j:plain

「看板が出ている」

まっすぐ行くと寂光院だが今回は多分行く暇がないだろう

交差点を左に曲がると宿は直ぐそばにあった

旅荘 茶谷

とてもリーズナブルな値段で料理もうまい

軍鶏のすき焼きが名物

実は軍鶏も野菜も自家製なんだそうだ

俺は早速チェックイン

2階へと案内された

f:id:sababou:20190114154807j:plain

窓から見える風景

「随分と遠くまで来たもんだな」

建物自体は古いが部屋はリフォーム済みでとても綺麗だ

すでに風呂は湧いているという

俺は早速旅の疲れを癒しに風呂に入った

風呂はリフォームされたばかりでとても綺麗だ

人工温泉でぶくぶくも出ている

俺はきちんと体を洗い

湯船に浸かった

浴槽はそれほど大きくはないが一人なら十分な広さだ

俺は足を伸ばしてぶくぶくが出るところに腰を当てた

「あぁ、極楽極楽・・・」

俺は思いかけずにここでも極楽浄土を体感したのだった

風呂から出た俺は部屋で途中経過をブログにて更新

ちゃんとワイファイも飛んでいる

それから数時間のんびりと部屋で過ごした

見仏記を読み

明日の予定を立てる

帰りのバスは11時1分だな

朝一で回ればなんとかなるだろう

すると部屋に内線電話の音が響き渡る

どうやら夕食の準備が整ったそうだ

俺は食堂へと急いだ

料理は2組分用意してある

俺はテレビの前の席に座りすき焼きができるのを待った

まずは軍鶏の肉を見せてくれる

素人でもわかるぐらい新鮮でいい軍鶏だ

さすがに軍鶏の卸をやってるだけのことはある

「こんな軍鶏料理屋で食べたらすげえ高いぞ」

まずは油を鉄鍋に引く

そし軍鶏を焼いていくのだ

これぞ関西式すき焼き

まさに「焼く」なのだ

ある程度軍鶏が焼けると今度は鶏ガラスープを大量に打ち込み

砂糖醤油で味を整える

あとは待つだけである

そしてすき焼きができるまでの間に天ぷら、胡麻豆腐を楽しむのだ

f:id:sababou:20190114155819j:plain

天ぷらもサクサクでうまい

胡麻豆腐もさすが天台宗の隠れ里だけにうまい

京都は漬物とか細かなものまで手抜きがないのがいい

これが東海地方なら大量生産された漬物らしきものが出るだけである

そして軍鶏から頂く

f:id:sababou:20190114160027j:plain

程よい歯ごたえと独特の甘みが美味い!!

肉の味が濃厚だな

これはいい軍鶏だぞ

そしてこの量

これで一人前である

おそらく通常の2倍・・・

俺は食べても減らない軍鶏のすき焼きを楽しんだ

f:id:sababou:20190114160244j:plain

f:id:sababou:20190114160255j:plain

ビールについで日本酒も追加

「ああ幸せだ」

「こんな美味い軍鶏のすき焼きでのんびり酒を飲む」

「まさに極楽浄土だな」

すると俺の前に蕎麦が置かれる

f:id:sababou:20190114160355j:plain

「もう食べられない」

そしておひつの中には手つかずの白飯も眠っている

それでも俺は蕎麦を食べた

「蕎麦も美味いなぁ」

満腹なのに完食してしまった

そして残りのすき焼きをあてに俺はちびちび酒を楽しんだのだった

 

 

「ごちそうさま」

 

 

俺は満腹状態で部屋に戻り

布団を敷いて

すぐに寝転んだのだった

 

 

08へ続く

 

 

 

 

2019年 奈良と京都の旅 06

2019年 奈良と京都の旅06

二日目の朝

9時45分ぐらいだろうか

俺はバスの降車ボタンを押した

バスは無事バス停に停車

650円を支払い俺はバスから降りた

他の乗客の人も降りるのかと思ったが忍辱山のバス停で降りたのは俺一人だった

f:id:sababou:20190113082049j:plain

一応帰りのバスの時間は調べてあるが念のためにチェックする

帰りのバスは12時5分

「時間はたっぷりあるな」

「それにしても・・・」

予想以上のバス停付近の風景に俺は少し戸惑っていた

民家はある

目の前には幼稚園もある

そして生活雑貨など扱う小さな酒屋もある

しかしそれだけなのだ

カップヌードルの自販機・・・

これが全てを物語っているような気がした

「あとは・・何もない・・・」と

奈良の中心地からたった30分でこんな里山になるとは

しかし俄然と旅の気分が湧いてきた俺である

これこそが旅の面白さでもある

幸い自販機だけは各メーカー大量にある

それでも俺は常に水1本と最低限の食料を持ち歩くことにしている

仏像鑑賞ではこういったことは多々ある

今日のおやつは「5種のフルーツとくるみのパウンドケーキ」と年末の葬式でいただいてきた羊羹である

「羊羹はよう噛んで食べな」

俺は自分が発した言葉で赤面した

「さて、どうしたものか」

俺はてっきり看板が出ていると思っていた

「国宝 運慶 大日如来

しかし周りを見渡したところそれらしきものは何もない

当然人もいない

お寺は確かバス停のすぐ近く

本堂や多宝塔が見えてもいいものだが・・・

可能性があるのが木が生い茂ってる一体

そこに小さな門が一つある

俺はとりあえずその門の中を覗いてみた

大きな池泉回遊式庭園がある

これはお寺に違いない

しかし円成寺との表記がどこにもない

多分ここで間違いない

そしてこの門は裏門だ

俺は正式な山門を探した

f:id:sababou:20190113082536j:plain

 

苔むした歩道を歩く

俺の頭みたいにツルツル滑りそうな気がする

俺はペンギンみたいにヨチヨチと歩いた

すると遠くに小さな看板が見えてきた

「あれだな。間違いない」

俺の野生の感がそう確信した

とは言っても俺は野生には生きていない

f:id:sababou:20190113083921j:plain

とうちゃこ

「ん〜ここまで来ても看板はないんだな」

なんて商売気のないお寺なんだ

しかし良い佇まいだ

隣にあるのはネットでちらっとみた和食屋

リーズナブルな値段でちゃんとした料理を提供してくれるみたいだ

俺は想像だけで観光地にしてはまともな店なんだなと思ってたが

ここに来て納得した

奈良の観光協会がいくらオススメしようが一般の観光客はここには来ない

そして遠路はるばるバスで来るやつも少ないだろう

それだけに運慶という名前の上であぐらをかくような商売では成り立たないからだ

帰りに寄ろう

俺は頭の中で今日の予定を組んだ

拝観は1時間15分

45分で食事と酒

完璧だ

俺は早速アイフォンXのカレンダーに予定を仕込んだ

バスに乗り遅れないようにリマインダーも仕込んだ

完璧だ

今の俺には全く隙がない

頭髪はスカスカだがな

俺はお寺の中へと踏み込んだ

すると突然現れる先ほどチラ見した池泉回遊式庭園

中央に島が見える

「あ、あれは中島」

決してカツオのお友達ではない

中島とは蓬莱神仙島を表している

つまりここは浄土式庭園

となるとご本尊は阿弥陀如来

すっかり頭の中が大日如来だった俺は意外な事実に気づく

「ちょ、待てよ」

ここは真言宗御室派

いわゆる空海さんをルーツとする密教

そのために空海がデザインしたと言われている多宝塔があり密教最高仏の大日如来が祀られている

しかしご本尊は阿弥陀様で浄土式庭園を完備

「ん〜あの空前の浄土ブームの時なのかな?」

高野山にもその頃の名残が見られるしな

 

f:id:sababou:20190113084630j:plain

浄土式庭園は平安時代から鎌倉時代にかけて作られた

一番有名なのがあの宇治平等院

名前の通り極楽浄土を再現した庭園である

極楽浄土

この場合は阿弥陀如来がお住まいになる西方浄土となるのだが

いわゆる日本人が天国と思ってる場所がこの西方浄土なのである

日本人でもキリスト教イスラム教なら天国へ行けるのだろうが仏教徒が死後に目指すべき場所はこの極楽浄土こと西方浄土なのだ

「運慶と極楽浄土の旅」

これは今回俺が決めた旅のテーマである

まさにここが旅の軸

完璧だな俺

俺は一人ニヤニヤした

「それにしても庭があると言うことは知っていたがまさか浄土式庭園とは」

思いがけない浄土式庭園に俺は再び旅の面白さを実感していた

「やはり初めてのお寺は調べすぎないほうがいいな」

おそらく昔は中島と結ぶ橋がかけらていたはず

そして楼門から見えるお堂の中に阿弥陀様がお住まいになられている

まさに極楽浄土だな

俺は池の周りを巡り山門を目指した

途中でトイレを発見

綺麗なトイレだ

最近は山寺でもトイレが綺麗なのでありがたい

そして拝観料を支払わなくてもトイレを拝借できるのもありがたい

なんせ何もないからな

しかし人工物が見えないこの風景

「極楽感、半端ない」

「いいお寺だ」

f:id:sababou:20190113090720j:plain

入り口付近にお寺の国宝十分関係を記した看板がひっそりと設置してある

「春日堂、白山堂も国宝なんだな」

俺は御朱印帳を預けて拝観料と御朱印代をまとめて支払った

お寺の人から一通り説明を受ける

どうやら以前は多宝塔に大日如来が祀られてたそうだが例の運慶展の時に東京芸大だかが当時の姿を再現した完全レプリカを作ったようで

多宝塔だといろいろ雨風の影響も受けるということで多宝塔にはそのレプリカを安置

新たに国宝「大日如来」のお住まいを新築されたそうだ

「まずは本堂だな」

ここでいきなり運慶の大日如来を見にいくのは素人である

お寺に来たら一番最初に挨拶に行くべき場所は本堂であり御本尊である

そしてその時に帽子をかぶっていれば脱帽

こんな当たり前のことを現代では誰もしない

お寺によってはちゃんと注意書きがされているのに

前日の興福寺東大寺でも俺以外誰も脱帽はしなかった

ただ一人俺だけがハゲ頭を晒したのみである

f:id:sababou:20190113091759j:plain

f:id:sababou:20190113091846j:plain

これが本堂

重文である

時代は室町

寝殿造り風なところが特徴だ

入母屋で妻入り

つまり屋根の三角の部分が正面に来ている

これはお寺では珍しい造りだという

そういえば神社系だな

とにかく阿弥陀様にご挨拶だ

「おん あみりた ていせい からうん」を3回唱える

阿弥陀様の真言

ついでに時間もタップリあるので般若心経も唱える

俺はしばしご本尊の阿弥陀如来と対面した

「な、なんて優しいお顔なんだ」

やはり極楽浄土へと導いてくださる阿弥陀様はお優しい感じがひしひしと伝わってくる

阿弥陀様も重文だ

御生れは平安時代

慶派登場以前の定番様式

定朝様式

ふっくらしたお顔とお姿に癒される

とてもいいお顔だ

そしてお寺のパンフレットの表紙にもなっている光背が見事である

「すごい光り出してんなぁ」

俺はのんびりと拝観した

四方には四天王がこの阿弥陀様を仏敵から守っている

とても心強い四天王

彼らの活躍で極楽浄土も安泰というわけである

まるでSPだな

そして彼らも重文だ

その他は南無仏太子も重文だ

いわゆる2歳の時の聖徳太子のお姿

さすが聖徳太子

若干2歳にて今年で48歳になろうかという俺よりも凛々しいお姿である

俺はのんびりと本堂内を拝観

再び阿弥陀様にご挨拶をして本堂を後にした

 

本堂の外に出て国宝でもある春日堂と白山堂を見ることにする

いきなり極楽浄土で迎え入れられた円成寺だが

春日、白山と神社系との結びつきは真言宗のお寺だと思い出させてくれる

小さな看板がお堂の上に置いてある

どうやらここは拝殿

「すると、これか」

小さな社が二つ並んでいる

二つとも姿形は同じである

これが国宝「春日堂と白山堂」

これが何故国宝なのか?

なんと日本で現存する最古の春日造の社殿なんだそうだ

しかもあの春日大社の旧社殿を譲り受けてきたもの

「すごいな」

「まさかこんな山の中に残ってるとは」

これなら文句なしで国宝である

そしてもう一つの疑問が

何故「堂」?

普通ならこれらは神社なので「社」となるはず

それがお寺に使われるお堂となっている

本来は春日社、白山社だったと思われる

それが明治の廃仏毀釈の時の取り壊しから免れるためだと言われているそうだ

日本は明治から昭和にかけて古いものを壊しまくってきたからな

おかげで観光資源が乏しい

ただ残っていても日本人は関心がないのもあるな

東大寺ですらみんな国宝に無関心

ある意味感心するぐらい無関心でスルーしてくからな

すごいよあの光景は

一体お前ら何しに奈良へきてんだ?って感じだ

要するに鹿と戯れればそれでいいのだろう

大仏だけ見て「でかいな」と思えばそれでいいのだろう

そしてみんな大仏に手をあわせることもしないのである

まさに観光寺

これでいいのか東大寺

清水寺なんかも同じだな

でも名前を社から堂に変えたところで明らかに社殿なんだよな

そんなんでお役人を騙せたのだろうか?

とにかくよく残ってくれたよ

 

そして護摩堂で不動明王へご挨拶

宇賀神さんへもご挨拶

一通り参拝を済ませた俺は

いよいよ多宝塔だ

多宝塔は真言宗ならではの円形の美しい塔

 

f:id:sababou:20190113090956j:plain

 

デザイン by 空海

かつてこの中に国宝でもある運慶のデビュー作の大日如来がお住まいになられていたのだ

今は精好なレプリカが置いてある

侘び寂び大好き日本人

俺も大好きだ

しかし仏像が作られた当初のお姿を見られるのも素晴らしい

最初はみんな金ピカでカラフルなのだ

俺はしばし見とれた

「これが運慶が生きた時代のお姿なのか・・・」

黄金に輝くお姿

やはり密教根本仏

これはいいもの作ってもらったな

そして運慶展後に訪れてよかった

以前は近くで拝観できなかったそうだ

俺はレプリカの大日如来を心ゆくまで眺めた

なんせ今日は俺しか拝観者がいないからだ

 

そして俺はついに運慶のデビュー作へ

場所は相應殿と言われる受付のすぐ裏に当たる

まだできたばかりの非常に綺麗な建物だ

ここが新たな人生を歩み始めた大日如来の新居

いわば第2の人生だな

国宝には国宝の苦労がある

果たしてこの大日如来が望んだことなのだろうか?

本当はいつまでも多宝塔で暮らしていたかったんじゃないのだろうか?

生涯現役

しかし場所は変われど大日如来はちゃんと大日如来で宇宙の真理としてそこに一人静かに座っておられたのだった

長い年月で金箔は剝がれ落ち黒い漆が現れている

これが侘び寂びだといえばそれまでだが

「こんなになるまで我々を守ってくださったんだな」

「そしてこれからも」

こんなに大事にしてもらえるなんて運慶さんも本望だろうな

なんせ天才仏師運慶のデビュー作

大仏師「康慶」を父に持ち

自らも仏師の道へと進んだ第一歩

思い入れもひときわだろう

尊敬する兄弟子快慶とともにいいライバル関係であったのかもしれない

結果として慶派2代目は父を超えた天才であった

よくありがちな2代目はバカ息子ではなかったのだ

この世の命あるもの全ては大日如来から生まれた

動物も虫も植物も

全ては大日如来の子供

あなたも私も大日如来から生まれた

すごいな

人類みな兄弟どころか動物も植物もみな兄弟なのだ

毎日葬式に法事

大変だろうな

俺なんか蚊を殺した時にものすごい罪悪感に包まれるからな

「しまった・・大日如来の子供を・・この手で殺めてしまった・・・」

そんな大日如来

やはりかっこいい

如来でありながら宝冠を装着

円成寺大日如来金剛界大日如来

よって智拳印を結んでいる

半目に開いた目からは玉眼が光る

俺は中腰で大日如来を見た

「うわぁ生きてるよ・・・」

思わず後ずさりして真言を唱えた

「おん あびら うんけん ばざら だと ばん」

やはり中腰がベスト鑑賞ポジション

座るとガラス板が邪魔だし

立つと見下ろす形になるので失礼なような気がする

やはり中腰である

俺は中腰で鑑賞した

しかしいい姿勢だな

やや後ろに反ってるんだよな

「これまでの定朝様式を変えてやるぜ!」って気合が感じられる

やっちゃえ運慶

ここから始まる慶派全盛期

よく残ってくれたよ

よく守ってくださった

ありがとうございます

 

30分ぐらいだろうか

俺は運慶デビュー作の国宝大日如来を独り占め

この新しい相應殿には運慶本を始めとする仏像の本がいっぱい置いてある

床には座布団

大日如来の前に休憩室が作られているのだ

これはありがたい

なんせこんな自分では買えないぐらいに高価な代物

俺はゆっくりと本を読ませていただいた

そしてふと振り向けばそこに運慶

振り向けば運慶なのだ

「な、なんて贅沢な・・・」

俺は今ものすごい贅沢な体験をしている

約一時間近く運慶と同じ空間に二人きりなのだ

監視カメラで監視されてるとは思うが

もしこの場にいるのが悪意のある人間だったらと思うと

心配な面もある

それでもこうやって直ぐ近くで素晴らしい大日如来を見せてくれるのは非常にありがたい

運慶大全

運慶大全

 

 ちなみに俺が読んだ本はこれ

値段なんとアマゾンで64800円

さすがに買えない

しかし内容は凄い、凄すぎる

マジで欲しくなるぐらい運慶運慶

そして振り返れば運慶なのだ

俺はいつものように帰るタイミングが掴めなくなる

本当に素晴らしい仏像を前にすると帰れなくなる

俺もいつかこんな世界に・・・

精進だな

日々精進

俺の目標は即身成仏

生きたまま仏になるのだ

どうせ俺は孤独死な運命

「うわぁ 腐ってるよ・・・」なんて言われながら

市が適当に葬るだけ

その前に自ら成仏してやろうと言う計画なのだ

精進

精進

日々精進

 

バスの時間まで45分

俺は食事のためにお寺を出ることを決心

御朱印帳を引き取り

お寺を後にした

 

「また来ます。必ず」

 

俺は深々と頭を下げた

 

 

f:id:sababou:20190113114506j:plain

これが阿弥陀様から見えてる風景

f:id:sababou:20190113114542j:plain

護摩

不動明王の住まい

ここで護摩を焚き祈祷される

f:id:sababou:20190113114659j:plain

f:id:sababou:20190113114716j:plain

楼門

これも重文だ

f:id:sababou:20190113114801j:plain

中島

かつてはここに赤い橋がかけられて真っ直ぐ楼門へとたどり着けた

f:id:sababou:20190113114910j:plain

f:id:sababou:20190113114919j:plain

池は凍りついている

f:id:sababou:20190113114947j:plain

極楽浄土

紅葉の季節は綺麗だろうな

 

f:id:sababou:20190113115040j:plain

そして俺はランチのためにお寺の隣にあった店へ

「ん?」

「ちょ、待てよ」

「うわぁ」

「休みかよ・・・」

俺は途方にくれた

 

 

すでにお寺を後にした俺

再びお寺に戻ることはできない

仕方がないのでバス停を目指す

その前にトイレだな

まぁいい

あのカップヌードルの自販機で食べるのもこれまた旅だろう

すると俺の目に飛び込んできたのが

お食事処の文字

そうなのだバス停前の店が食堂として営業していてるのだ

とても昭和チックな店

懐かしいな

俺はこういった店が大好きである

迷うことなく俺は店の扉を開けた

f:id:sababou:20190113121236j:plain

メニューを見る

「迷うな、どれも食べたい」

特にこういった店は親子丼など卵とじ系が美味い

近年のフワトロ系ではなくしっかり閉じてあるからだ

俺は迷った

日替わり定食も気になるが・・・

俺は焼きそば大好きだ

「焼きそばとおでんというのもアリだな」

「定食もあるぞ!」

俺は焼きそば定食が大好きだ

ビバ炭水化物

俺は焼きそば定食とビールを注文した

f:id:sababou:20190113121612j:plain

「美味いなぁ」

f:id:sababou:20190113121647j:plain

エアコンじゃなくストーブで暖房

これがまたいい

昔はこういった店ばかりだったよな

寅さん気分で俺はビールを飲んだ

f:id:sababou:20190113121810j:plain

焼きそば定食 650円
ビールが600円

安いな

地元なら毎週食べに来たいぐらいだ

やがて常連のお客さんがやってきて一気に店は賑やかになる

王道の焼きそば

ソースはウスター系だろうな

東海地方より薄味だが美味い

近年の焼きそばブーム

高級な生麺を茹でて作ってるが

あれはダメだ

ラーメン同様焼きそばを高級化してはダメだ

焼きそばというものはスーパーで売ってるやや高級な蒸し麺で作るのが一番美味い

俺も色々試した

当然生麺も細いの太いの数種類茹でて焼きそばを作ったし

店でも食べた

それでも結局一番美味いのは普通の喫茶店やこういった大衆食堂のなんでもない焼きそばなのだ

焼きそばは麺を高級化すればするほど不味くなるのだ

よく屋台の焼きそばも美味いと称されることが多いが

俺は屋台の焼きそばを美味いと思ったことはない

あれは雰囲気で騙されている

「しかし美味いなぁ」

「これだよ、これでいいんだよ、焼きそばって奴は」

味噌汁も美味いぞ

関西だな

白味噌が優しい

決して志る幸みたいな洗練された味噌汁ではないが

なんかホッとする味噌汁である

昨日は1万円オーバーの会席を食べた俺だが

650円の焼きそば定食

最高に美味い

 

 

「ごちそうさま」

 

 

俺は10分前に店を出た

再びお寺のトイレを拝借してバス停へ戻る

f:id:sababou:20190113123218j:plain

時間通りにバスは来た

俺はバスに飛び乗り近鉄奈良駅へと戻ったのだった

 

 

 

07へ続く

 

 

2019年 奈良と京都の旅 05

2019年 奈良と京都の旅 05

いよいよ二日目に突入である

午前5時

俺はいつものように起床した

睡眠時間は5時間ぐらいだろうか

実はすでに3時ぐらいに目が覚めていた

奈良では夜中に起きると山の方から鹿らしき鳴き声がする

まぁその鳴き声が気になって眠れないのである

それでも気がつくと眠りについてるわけで

再び5時に起きたのだ

シャワーを浴びて歯を磨き顔を洗う

東大寺と思われし方向を向いて心の中で般若心経を唱える

そうやって俺の朝は始まった

6時になりテレビをつける

今日は月曜日か

世間では今日から仕事始めだな

俺は旅の途中、まだまだ働く気はない

俺はいつものように何となく女子アナの胸の膨らみを眺めた

朝食は7時からだ

今日の予定は運慶のデビュー作となる大日如来に会いに円成寺へ向かう

バスの時間は9時11分

ゆっくりできそうだ

6時半

荷物のパッキングを始める

使わないものはバックパック

すぐに取り出したいカメラや御朱印帳やメモ帳などはショルダーへ

お土産はトートへ押し込んだ

荷物は近鉄奈良駅のコインロッカーへ預けておく予定

6時50分

俺は朝食会場へ向かった

廊下には天皇陛下のお写真が並んでいる

「そうか俺は陛下がかつて歩かれた絨毯の上を歩いてるんだな」

陛下も同じ場所で茶粥を召し上がられたのだろうか?

それとも部屋で召し上がれたのだろうか?

そんなことを考えていると朝食の準備が整ったのであった

朝食は2851円

一泊朝食付きで1万1600円な俺

そう考えると非常にお得な宿泊だな

しかもダブルだしな

俺は窓際の席へと案内された

そういえば去年も同じ場所だったな

f:id:sababou:20190112160813j:plain

f:id:sababou:20190112160838j:plain

すぐに朝食は運ばれてくる

f:id:sababou:20190112160903j:plain

茶粥定食

奈良では1200年前から茶粥が食べられてきた

今は観光用だろうが

奈良ホテルの茶粥は香り高い緑茶で焚かれている

それがうまさの秘訣なのかもしれないな

俺が美味いと思った茶粥は奈良ホテルだけである

そしておかわり自由である

朝食のメニューは

焼魚
焚合
小鉢(二種)
御味噌汁
大和の茶がゆ
香の物

 

その他 梅干し、塩昆布食べ放題

バスを一本遅らせてでものんびりと食べたい朝食である

f:id:sababou:20190112161238j:plain

小鉢は胡麻豆腐とひじき

どちらも俺の大好物である

ついでに言うと焚き合わせも鮭の塩焼きも卵焼きも大根おろしも各種漬物も味噌汁も大好きだ

嬉しいな朝からこんな食事が食べれるなんて

夜がこれでも十分なぐらいである

鮭はふっくらと焼かれている

俺はどうして魚を焼きすぎる傾向がある

どこまで火を通せばいいのかいまいち把握できていないのである

卵焼きもちゃんと焼かれてある

当たり前のことだが

最近はこんなあたり前のことすら出来ずに焼いてあるものを買ってくるところも多いからな

f:id:sababou:20190112161704j:plain

俺は茶粥に梅干しと塩こぶを投入し食べた

「あぁ・・・優しい。なんて優しいんだ」

「俺の胃が喜んでいる。とても喜んでいるのだ」

「このために俺は前日呑んだくれたようなもんだ」

やはり茶粥を美味しくいただくには前日に飲みすぎなぐらい呑んだ方がいい

俺は一気にさらさらと茶粥を食べ終えておかわりを注文した

f:id:sababou:20190112161949j:plain

奈良と言えば奈良漬

奈良ホテルオリジナルの奈良漬はとても食べやすい奈良漬

売店でも買える

胡麻豆腐も美味いなぁ

弘法大師も大好物胡麻豆腐

東大寺空海さんとのつながりも深いしな

一方で最澄は奈良仏教と対立した

野菜の炊き合わせも卵焼きもひじきも優しい

とにかく優しい

朝だな

素晴らしい朝だ

俺は朝食をもう存分堪能して部屋へと戻った

バスの時間まではまだ2時間ほどある

俺はとりあえずブログで旅の途中経過を報告した

世界中で一人ぐらいは見てくれるかもしれないからだ

 

f:id:sababou:20190112162356j:plain

カメラの設定をチェック

俺の愛機

オリンパスOM-D E-M5

レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

雨でも大丈夫な頼もしいやつ

これでも小型軽量な部類

スナップにはもってこいの相棒だ

最新機種なんか既にオーバースペックだしな

修理不能になるまで使ってやるぜ

と言いつつ1年ぶりに引っ張り出してきた

普段はすっかりアイフォンXでしか撮らない俺である

デジタル時代

要するにカメラなんか何でもいいのである

俺はくつろいだ

そして8時半

機は熟した

「いざ出陣じゃ」

俺はブォーブォーと心の中で口ずさみながら部屋を出た

無題に広すぎた部屋を出た

フロントでチェックアウト

昨日の晩飯代も一緒に精算だ

ドアマンが開けてくれたドアをくぐり階段を降りて猿沢池を超えて

東向商店街へ

そのまままっすぐ抜ければ近鉄奈良駅である

改札からはスーツを着た人たちが一斉に飛び出してくる

みんな仕事である

その一方で大きな荷物を抱えてベンチに座ってる外人さんもちらほら

彼らはまだまだ旅の途中

そんな俺も旅の途中

俺はコインロッカーに必要のない荷物を預けてトイレを済まし

カフェに入った

ドリップコーヒーを注文

おそらく近鉄が経営してるカフェチェーンだろうな

当然だがスタバより美味い

そのカフェでバスの時間を待った

 

バスが来る10分前

俺は再びトイレを済ませてバス停へ

やがてほぼ時間通りにバスが到着

バスに乗った

乗客は俺を含めて3人

これ赤字路線だな

バスは民家もない山の中を延々と走り続けた

そして何故か途中にあるバス停

一体誰が利用するのだろうか?

奈良駅から円成寺まではバスで約30分

俺は安易に考えていた

奈良の中心地からバスの30分がどれほどの山奥に入るのかを考えていなかった

バスは人気のない場所をどんどん走る

途中にバス停はあるもの乗り降りする人はいない

俺はあえて円成寺の詳しい情報は入れていない

それはお寺についた後で何か発見があると楽しくなるからだ

降りるべきバス停は当然調べてある

忍辱山(にんにくせん)

これは円成寺山号が忍辱山だからである

正式名称は忍辱山 円成寺となる

そしてこの忍辱山バス停の一つ前が円成寺口バス停

車内アナウンスでも注意が流れるが

ここで降りたら大澤誉志幸になる

きっと誰もが途方にくれるだろう

いよいよバスは円成寺口を通過した

俺は静かに降車ボタンを押した

運慶に会いに行くために

 

 

 

06に続く

 

 

 

2019年 奈良と京都の旅 04

2019年 奈良と京都の旅04

 

十輪院を出て奈良まち散策を楽しむ俺である

とは言ってもバックパック背負ったおっさん一人旅

とても入れそうにない店ばかり

振り向いた瞬間に店の商品をバックパックアタックしかねないからだ

俺は外からだけ眺めた

どうせ買うものはない

すでにお土産はGET済み

あとは奈良ホテルでオレンジケーキと適当なところで奈良漬を購入するだけだ

しかしいかんせんコーヒーは飲みたい

そこそこカロリー消費もしてるのでおやつも食べたい

俺は奈良ホテルへの道すがらそんなことを考えていた

 

奈良ホテルへは近道を通ることが多い

猿沢池を抜けて商店街へ

ちょうど「とらや」と言う和菓子屋さんの角を曲がれば奈良ホテルである

和洋菓子「とらや」

地元で人気な和菓子屋さんだろう

そんな雰囲気を醸し出している

和菓子メインだが洋菓子も少々ラインナップ

俺は部屋で食べようと何か買うことに

「どれもうまそうだ」

ワッフルが気になる俺

一番目につく場所に陳列してある

おそらく地元民に人気なのかもしれない

値段的にも手ごろだしな

粒あんとカスタード」

2個買いしたいところだがカロリーが・・・

俺は迷った

俺はとてもカスタードが食べたかった

しかし減っているのは粒あん

おそらく粒あんの方が人気商品・・・

そもそもワッフルは洋である

俺のイメージでは自転車とビールとチョコが有名な国ベルギーが思い浮かぶ

その一方で粒あんは完全に和である

外人からしたら豆を甘く煮るなんてありえないらしい

でも俺は基本あんこ好き

そして先日、映画「あん」を見たばかり

どら焼き食べたいと思ってたのを思い出した

そしてこの粒あんワッフルは和洋折衷

俺は決めた粒あん

粒あんのワッフルを一個購入して奈良ホテルへ向かった

奈良ホテルは高台に建っている

最上階の5階がロビーとややこしい

そして道からは階段を登らなければならい

階段をえっちら登る

みなさん玄関前で記念撮影

これもクラッシックホテルならではの光景だろうな

f:id:sababou:20190111103204j:plain

去年に引き続き耐震工事はまだ続いてるみたいである

俺は玄関を入りフロントへ

時間は4時

やはりチェックイン客で少々混み合っている

すぐにホテルの人が来て

「こちらでお待ちください」とソファへ案内してくれる

ソファに座り懐かしくホテル内を眺めていると

再び声をかけられカウンターへ

今回で2回目の利用となる

「いつもありがとうございます」

と最初の一言

すっかり常連客扱いでとても気分がいい

俺は住所氏名などかじかんだ手で記入した

ついでにJRホテルの会員にもなった

「それではお部屋を案内します」と突然現れた綺麗なお姉さん

非常に背が高い

靴をみるとペッタンコな靴である

おそらく俺より背が高い

まるでモデルさんみたいだな

「荷物をお持ちしましょうか?」

俺の辞書には女性に荷物を持たせるという言葉はないので丁重にお断りした

部屋は新館の1階

ここなら一泊1万円程度で泊まれるからだ

エレベーターでお姉さんと一緒に1階へと降りた

f:id:sababou:20190111104214j:plain

奈良ホテルにはいたるところに絵画が

ちょっとした美術館である

ちなみに俺のお気に入りは一階のお土産屋付近にある仏塔の拓本である

作者は不明だが

「これ欲しいなぁ」といつも眺めている

お姉さんが案内してくれた部屋はダブルである

俺が予約したのはシングル

連休明けのこの時期は一番暇な時

なのでサービスで空いてるダブルの部屋をシングル価格で提供してくれたのだ

f:id:sababou:20190111104554j:plain

f:id:sababou:20190111104603j:plain

無駄に広い部屋

すごいな

こんな部屋を1万円で泊まれるなんて

しかもビジネスホテルみたいに隣の部屋のおっさんの屁の音とか聞かなくて済むしな

f:id:sababou:20190111104718j:plain

窓から見える風景は去年と同じ

奈良の街並みは見えないが俺はこちらの方が好きだな

f:id:sababou:20190111105151j:plain

水が無料

これはありがたい

俺はとても水が好きだ

コーヒーは相変わらず有料だ

でもそこそこ美味いんだろうな、ドリップだし

「どっこいしょ」

俺は椅子に腰掛けた

足を伸ばしてもう片方の椅子の上に乗せる

オットマン気分だな」

俺は早くもダブルの恩恵を受けたのだった

f:id:sababou:20190111105533j:plain

しかし今回はこのスノーピークの折り畳みカバンが大活躍

買っておいてよかったとつくづく思う

これとお土産袋専用として無印の折り畳みトートも活用

軽くて丈夫で大変重宝した

やはりバックパックに全てを詰め込んでしまうと肩が凝る

ここはショルダーにカメラや御朱印帳など普段使うものだけを分散することで肩こりを回避できるのだ

ペットボトルの水もさっと取り出せるしな

ただクッション性が皆無なんでカメラを入れて地面や机の上に置く時は慎重に行わなければならない

なんか最近スノーピークにはまりつつある

お値段は少々お高いが機能性は抜群だ

お値段以上ニトリは実質お値段程度だが

スノーピークも値段に見合った性能はある

買って損はないな

やはりバックパックに詰めるのはすぐに使用しない着替えと夢だけでいい

俺は先ほどの購入した粒あんワッフルの存在を思い出した

晩飯まではまだ2時間以上ある

おやつタイムである

俺は無料の水を開封して一口口に含んだ

「ありがてぇ、ありがてぇ」

俺は両手で包み込むようにペットボトルを掴んで水を飲んだ

粒あんワッフルを包んであるビニールを慎重に剥がしていく

「ごむたいな」

「いいじゃないかちょっとぐらい」

などと一人で会話してる自分が虚しい

全て取り去ると直ぐに俺は口の中に粒あんワッフルを押し込んだ

ワッフルワッフル

柔らかな食感が俺を幸せにする

中に詰め込まれた粒あん

やはり美味い

工場で生産された粒あんとは違う

なんせ俺は映画「あん」を鑑賞済みだ

やはり和菓子屋さんが手間暇かけて作るあんは美味い

糖分を補給した俺の体からどんどん疲れが取れていく

そして頭も冴えてくる

毛だけは再生しないがな

再び俺は無料の水を一口口に含んだのだった

 

 

夕食までの時間俺はブログを更新した

部屋にはWi-Fiが飛んでいる

ほんとう便利な世の中になったものだな

どうせ誰も読まないような旅の途中経過を書き記したのだった

 

6時20分

そろそろ始動だな

予約時間は30分

俺は部屋を出てちゃんとロックがかかってるがドアをガチャガチャ

大丈夫だ

俺は廊下を歩きエレベーターに飛び乗った

奈良ホテルのエレベーターはボタンを押せば直ぐに扉が開く

「もしかして俺専用?」かと思わせるような速さである

そして即座に俺を最上階の五階へと運んでくれる

エレベーターから降り立つと目の前が日本料理「花菊」である

前回と同じく今回も予約させていただいた

うまかったからなぁ

コスパも抜群だ

「予約してある〇〇です」俺は名前を告げた

「どうぞこちらへ」

案内された座席は去年と同じ

窓際の特等席

夜景を眺めながらのんびりと食事できる

これも早めの予約のおかげだろう

ただ残念なことは夜景を見て綺麗とつぶやく彼女に

「君の方が綺麗だよ」と言えないところだろうか

おっさんの一人旅は妄想旅でもある

f:id:sababou:20190111112144j:plain

五日までは正月メニュー

今日から一月の通常メニューとなる

1万円の「白鳳会席」である

これに追加料金で白飯をふぐ雑炊にグレードアップ

「飲み物は」「日本酒」「純米」「冷やか常温」

f:id:sababou:20190111112339j:plain

勧められるままに京都の純米吟醸の「祝」にした

めでたいな

 

f:id:sababou:20190111112737j:plain

直ぐに料理が運ばれきた

先付 新竹の子と若布のゼリー寄せ 海老 木の芽

まるで宝石箱だな

さすが五感で楽しませると豪語するだけのことはある

食べるのがもったいないぐらい

もはや芸術作品だな

しかし俺は腹ペコである

箸で食べたいところだがスプーンが添えられていると言うことはスプーンで食えといううことらしい

俺はスープーンですくった

芸術的なゼリー寄せは無残にも崩れ落ちた

ゼリーと新竹の子とエビを口の中に放り込む

「あぁああああ・・・」

ぎゅっと旨味が凝縮されたゼリー寄せ

たまらない

f:id:sababou:20190111113249j:plain

一緒に運ばれてきた純米吟醸「祝」を一口飲んだ

これまた美味い酒だな

ちょうどいい万能型

これが京都の酒米「祝」の美味さか

料理を引き立てつつも自分自身のアピールも忘れない

今日はよろしく頼む

俺は酒に挨拶をした

 

 

f:id:sababou:20190111113832j:plain

続いて

前菜 烏賊雲丹和え 数の子味噌漬け 花山椒
   大和伝統野菜筒井れんこんと黒豆田舎煮 針生姜

黒豆が真っ黒に写ってしまった

まぁ今更仕方がない

俺はまず今年まだ食べていない数の子から手をつけた

コリッコリ

ほのかに味噌の味が

一手間かけるだけでこんなに変わるんだな

美味いよ

丼ぶりいっぱい食べたいな

しかしこの一口がちょうどいい

これでいい

財布的にも

続いてウニ

ウニも久しく食べてないな

イカは好きだ

しかし最近は北朝鮮が横取りしちゃうからな

韓国もグルだし

あの問題はどうなるんだろう?

徴用工とか

どんどん毟り取られるよな

でもこのイカは美味い

これをつまみながらちびちび飲みたいなぁ

でもどんどん料理きちゃうしな

ここが会席のつらいところ

レンコンもシャキシャキ

黒豆うめえ

良い素材のものを丁寧に炊くとこんなにうまくなるんだな

去年も感動したが

これならおせちで黒豆が残ることもないだろう

でも写真が真っ黒だな

f:id:sababou:20190111114827j:plain

吸物 清汁仕立 

吸物 清汁仕立 ふぐ新蒸 焼餅 焼餅

来たよ吸物

これぞ和食の真髄

美味い吸物ってなかなか食べれないからな

地元で5000円程度の料理出す店なんか永谷園との差がわからんしな

俺は一口飲んだ

「あぁ、幸せだ」

俺は日本人に生まれてきたことに感謝した

出汁文化

すごいな

誰が最初に思いついたのか知らんが

こんな澄んだ汁がこんなにまで旨味が凝縮されてるなんて外人さんはびっくりだろ

中に入れられた具材はふぐ新蒸 

もう手間暇かけすぎ

でも美味いなぁ

これも丼いっぱい食べたいな

正月に散々食べた餅だが餅は大好きだ

ボリュームたっぷりな椀を楽しんだ俺である

身も心もポカポカである

f:id:sababou:20190111120858j:plain

造里 お造り三種盛り

鯛、カンパチ、マグロ

去年も驚いたのだが何故奈良でこれほど美味い刺身が食べられるのか?

鯛、マグロはある程度熟成させた方が美味いのだが

カンパチのような脂ノリノリ系は内陸部で食べるとただひたすら気持ち悪いだけ

しかしここ花菊のカンパチは新鮮そのもの

瀬戸内の島で食べたカンパチより美味いぐらいだ

何でだろう?

ずっと考えているのだが何でこんなにあっさりと魚の旨味だけ味わえるのだろうか?

不思議だな

すくすくぽんのふしぎダネコーナーでもやってくれないしな

調べてみた

カンパチも一晩寝かせた方が良いらしい

カンパチは寝かせてもコリコリ食感が残るのだそうだ

と言うことは俺が普段食べてるカンパチは一晩どころか数日眠りについてるのかもしれないな

鯛はもう最高だな

もちプリとコリコリが完璧に融合している

甘くて美味い

昆布で締めてあるのかな?

名古屋の某人気鯛茶漬け店は養殖鯛で旨味もないもたもた食感だったが

美味い鯛は本当に美味いんだよなぁ

そしてマグロの赤身

もうね赤身大好きな俺としては最高だな

トロなんかいらない

赤身の真髄を見た感じだ

 

f:id:sababou:20190111123827j:plain

焼物 あわび鱈の白子風味焼き 金柑 はじかみ

アワビは大好きだ

見た目もエロいしな

白子風ということは擬似的な白子なんだろうな

なんかホワイトソースぽくてうまかったなぁ

はじかみも3本ぐらい食べたい気分だ

非常に優しいはじかみ

アワビと金柑の間を見事に取り持ってくれる

金柑は金柑でデザート感覚だな

 

f:id:sababou:20190111124244j:plain

そしてきました

蒸物 慈姑饅頭 干し柿 松の実 銀餡 とき山葵

俺はてっきり干し柿は添えられてるものだとばかり思っていたが

何度目をゴシゴシこすっても干し柿が見えない

ちょこんと乗ってるのは山葵

まるでおっぱいだな

干し柿の姿が見えないということは隠れてると言うこと

俺はひと思いに慈姑饅頭をぶった切った

すると予想通り中にわずかに赤いものが見える

入ってなければないで「忘れてましたって」ことになるしな

当然中に入っている

俺は一口食べた

「ああぁあああああ・・・もう・・・ダメ・・あぁ〜ん・・」

なんか悶えてしまう

美味いなぁ

慈姑饅頭なんて滅多に食べれないしな

慈姑饅頭定食とか慈姑饅頭丼とか見たことも聞いたこともない

「今日の日替わり定食は慈姑饅頭です」なんてこともない

でも食べたいよなぁ

月一ぐらいで食べたいよなぁ

干し柿は一個フルで食べるのには甘すぎだが

こうやって隠し味的に使うのはありだな

良い仕事してるよ

ここでも五感で楽しませてもらった

この餡もできればパンで拭って食べたいぐらいだ

 

f:id:sababou:20190111125221j:plain

濃厚なものが続いた後はさっぱりと行きたいところ

小鉢 紅白膾 塩麹 サーモン ゆず

漢字で書くと見慣れないが「なます」である

お口の中が胃の中がさっぱりとなる

これも日本酒ちびちび行きたいが次の料理はすぐに運ばれてくる

ここで流れを止めるわけにもいかない

既に俺の食べるペースに合わせて厨房は動いているからだ

 

f:id:sababou:20190111125622j:plain

煮物 糸よりの煮付け 大根 青味 木の芽

 

イトヨリの煮付け

イトヨリか

名前は聞いたことがあるが実際に食べるのは初めてだな

ブリ大根ならぬイトヨリ大根

要するに魚と大根は相性が良いということだな

「これも美味いなぁ」

「白飯というより熱燗行きたい気分」

家庭だと白飯系になりがちな煮付けだが料理屋だと違うんだよなぁ

酒なんだよなぁ

俺、美味い煮魚が食べたかったんだよなぁ

大根も完璧な炊き加減

たん熊なんかでも高いコースだと高級食材になってしまうが安いコースだとブリ大根が出てくる

俺正直カニやらふぐよりブリ大根の方が食べたいんだよな

やはり根が貧乏なんだろうな

 

f:id:sababou:20190111130318j:plain

酢物 大和肉鶏酒蒸し 白姫海老柴煮 酢蓮根 ごぼう 印元 胡麻

 

さぁラストスパート

酢の物である

とは言っても非常にボリュームのある酢の物

ちゃんと食べる酢の物となっている

大和肉鶏にエビ

脇を固めるのがレンコン、ごぼうの根菜コンビ

根菜切断機

萬平さんも生き生きしている

彩りとしてバランサーとしてインゲンが添えられる

噛めば噛むほど旨味が口に中に広がる大和肉鶏

俺は飢えていた

動物性蛋白質

そして胡麻酢の優しさが根菜どもを包み込む

最後はインゲンで〆た

 

f:id:sababou:20190111130950j:plain

f:id:sababou:20190111131007j:plain

 

最後はアップグレードしたふぐ雑炊

先ほどふぐよりブリ大根の方が良いと告白した俺だが

雑炊は別だ

要するに出汁が出てればそれで良い

ふぐやカニの身など雑炊のためにあると言っても過言ではないのだ

添えられる漬物

今年は騙されないぞ梅干しではなく赤こんにゃく

俺はフーフーしながらふぐ雑炊を食べた

想像してたよりも優しい味付けだな

それだけにふぐの出汁がちゃんと感じられる

ちゃんとふぐを食べてる感じがする

良い最後だ

正直白飯好きな俺は迷った

白飯を味噌汁と漬物だけで頂くのは最高の贅沢だからだ

本当に美味い白飯

本当に美味い味噌汁

本当に美味い漬物

こんなの揃ったら他には何もいらない

しかしそこをあえて追加料金を支払ってまでふぐ雑炊にした俺

満足じゃ

余は満足じゃ

 

f:id:sababou:20190111131637j:plain

宝石 デザート

 

そしてデザート

メロン、いちご、ゆずのムースケーキ

まずはゆずのムーズケーキを

「もうなんかさ全てが美味すぎるよ」

贅沢な夜だなぁ

君にメロンメロン

そして最後の最後いちごを一口で食べたのであった

 

ごちそうさま

 

f:id:sababou:20190111132322j:plain

 

 

今年もうまかったなぁ

デザートのケーキもっと食べたいなぁ

終わっちゃったか

また来年

食べれるといいな

また1年頑張ろう

 

 

一旦部屋に戻った俺はブログを更新

そしてバーへ繰り出す

再びカウンターへ腰掛ける俺

去年飲んでうまかった生薬の入った大和茶のモスコミュールを注文

f:id:sababou:20190111132444j:plain

奈良ホテルオリジナルカクテル

大和当帰のモスコミュールである

当帰とはセリ科の多年草

奈良で栽培されたものがもっとも高品質だと言う

食事の後に最高だな

グビグビ飲みたいのを我慢

俺は明日の下調べをするためにスマホを起動させた

俺は明日行く予定の円成寺のバスの時刻表を調べた

「荷物を預けたいから近鉄奈良駅からだな」

「検索検索」

「ん?」

「ちょ、まてよ!」

「マジか?」

「これはマズイな・・・」

動揺した俺は2杯目を注文

ワイルドターキーの13年

ターキー大好きな俺だが

しばらく飲んでいない

なぜなら飲み過ぎてしまうからだ

最初にバーボンを飲み始めたのはかっこつけたかったから

バーのカウンターに座り

「マスターいつもの」

そう言わずともさっとターキーを出してくれるマスター

ターキーは13年ではく8年だ

そんな憧れからだな

バーボンデビューは

 

f:id:sababou:20190111133327j:plain

 

バーボンは美味い

ターキーは美味い

13年は美味い

それでも俺は8年が好き

なんかその方が通ぶれる気がするからだ

基本だしな

 

俺は明日の問題など忘れてターキー13年を楽しんだ

そして我に帰り

明日の下調べ

なんと円成寺行きのバスは2時間に一本しかない

始発は7時38分

奈良ホテルの朝食は7時から

のんびり食べてたら到底間に合わない

でもあの朝飯も絶品だ

慌てて茶粥を流し込んで口の中を火傷したくもない

俺は一本遅らせることに

時間は9時11分だ

到着はだいたい10時か

1時間拝観して12時台には戻ってこれるかな

そして京都に移動して志る幸へ

「ん〜ギリギリだな」

2時半には大原へ向かいたい

明日のことは明日だな

俺は気を取り直してターキー13年を飲み干した

そして宿泊者10パーオフ券を出してお会計をすませると

一人誰もいない部屋へと戻ったのであった

 

 

05へ続く

 

 

 

 

 

 

2019年 奈良と京都の旅 03

2019年 奈良と京都の旅03

東大寺を後にした俺はならまちを目指した

目的は十輪院

恥ずかしながら俺は今回初めて十輪院なるお寺の存在を知った

きっかけは電子書籍で購入した奈良のガイド本

ならまちのページを見ていた時に目に飛び込んできたのだ

元興寺にほど近い場所

昔の奈良の中心地である

今でも古い町家が残り女子が喜びそうなカフェや雑貨屋さんが軒を連ねる場所である

元興寺を中心にお寺も多数

特に福智院はでっかいお地蔵さんがご本尊

圧巻である

俺の中での奈良駅周辺でこれだけは見ておけリストにも入っている

ちなみに今回の十輪院もリスト入りすることとなったが

なんせ初訪問だけにこの時はまだ未知のお寺であった

ちなみに現在のこれだけは見ておけリストは

東大寺南大門

東大寺戒壇

東大寺法華堂

東大寺ミュージアム

興福寺国宝館

薬師寺

白毫寺

元興寺

福智院

そして十輪院

この先まだ増える可能性は大

まだまだ訪れてないお寺もあるからだ

 

俺は先にホテルに荷物を預けようか?迷いながらもそのまま「ならまち」入りした

元興寺にたどり着く

ここも良いお寺だ

なんせ日本最古のお寺

もともとは飛鳥寺だったのだが平城京内に移転してきたのだ

支店みたいなものなのかな

ならまち支店

飛鳥寺もあっちで残ってるしな

蘇我馬子が建立

歴史で習った時はツボにはまりゲラゲラ笑った蘇我馬子

馬子と言う響きが無性に面白かった

当時は無茶苦茶巨大な元興寺

今回俺が目指してる十輪院もかつては元興寺の境内だったのだ

その頃の礎石は今でも見れる場所がいくつか残っている

さすがに礎石を見にくる人はあまりいないが

礎石を見れば想像が膨らむ

やはり奈良観光も京都観光も想像力が大事である

俺は頭の中に叩き込んだ地図の記憶を頼りに町をさまよった

「確かこの辺りだと思うが・・・」

看板があるかと思ったが出ていない

俺はなんとなく気配を感じながら歩いた

するとタクシーが一台通り過ぎて停車

十輪院の駐車場の看板が出ている

「あった」

f:id:sababou:20190110184806j:plain

とうちゃこ

十輪院

いつでも初めてのお寺はワクワクする

見所は石仏だそうだ

そして俺の大好きなあのお方が

とりあえず拝観だ

ちなみに本堂は国宝である

鎌倉前期

低い天井に蔀戸

当時の雰囲気抜群だ

奈良は国宝が多すぎるのかみんなアピールしないんだよな

もっとアピールするべきなのに

この本堂は石仏を拝むために作られた礼拝堂

あくまで主役は本堂裏の石仏巖なのだ

 

先ほどのタクシーのお客さんが本堂の中へと案内された

俺は拝観料を払おうと受付に行くが誰もいない

どうやら今案内してる人だけみたいである

俺はチリンチリンと呼び鈴をならしお堂へと案内された

先ほどのお客さんへの説明途中

例の石仏の説明だ

しかし途中からの説明でもだいたい理解できる

まずは本堂でご本尊でもある石仏の地蔵菩薩に参拝

それから近くによって説明を聞くシステム

もうそばに寄っただけで感動する

石仏がすごいと思ったのはここが初めてである

石で囲まれた巨大な厨子の中央に地蔵菩薩が立っておられる

よく見かける錫杖を持ったスタイルでなくだらりと右手を下げられた旧スタイルなお地蔵さんだ

全て花崗岩

ブラタモリでお馴染みだな

中央がお地蔵さんで向かって左が釈迦如来、右が弥勒菩薩である

仏像好きならこの時点で現在過去未来〜とメロディが流れ出す

渡辺真知子 迷い道


迷い道

 

迷った時はお地蔵様に救済してもらおう

つまり中央のお地蔵様が現在でお釈迦様が過去、そして弥勒菩薩が未来なのだ

56億7000万年後の未来に弥勒菩薩は現れる

それまではお地蔵さんがこの世界を守ってくださるのだ

しかも地獄道・餓鬼道・畜生道修羅道・人道・天道の六道全てを救済するのだ

もう大活躍だな

おそらく休む暇などないだろう

お賽銭もそれほどもらえないだろう

ブラック企業とか恵まれてる方だと思うよ

お地蔵さんの仕事に比べたらさ

地獄の弁護士資格も持ってるしな

俺はお地蔵さんを見かけると必ず頭下げてるからな

その際はよろしくお願いしますと

確か高野山では弥勒菩薩の出現とともに弘法大師も完全復活して弥勒さんのガイドを務めることになっているのだ

かなり先の話ではあるが

石仏はもともとお地蔵さんだけだったそうだ

後から壁やら柱やら屋根を追加

そのために閻魔様率いる10人の裁判菅の皆様

いわゆる十王の皆様だとか

様々な仏様が石には刻まれているのだ

北極星とか金星も梵字として表されている

妙見菩薩も絡んでるのかな

金星は虚空蔵菩薩

空海さんが室戸岬での修行中に口の中に飛び込んできたんだよな

説明聞いてると全部入りなんだよな

仁王像に四天王、聖観音不動明王、十王

本当にここの石仏は面白い

ちゃんと昔の彩色も一部残ってるし

見事だ

これはマジで感動したな

 

そして本堂内の展示スペースにあるのは小さな小さな仏様たち

どうやら元興寺時代の物らしい

サイズは小さいがどれも精巧でフィギュア感満載

これマジで欲しい

特にものすごく小さい愛染と不動が合体したやつ

あんなに小さくても見分けつくもんな

あとは白鳳時代の釈迦の誕生仏

手首から先が失われてるのがまたいい

そして俺が一番見たかった物

例のあのお方だ

五劫思惟阿弥陀如来

HPには江戸となってるが現地では室町となっていた

五劫思惟

その特徴的な髪型はまるでアフロヘアー

五劫と言うとてつもなく長い年月の間、理想の極楽浄土を作るにはどうすればいいのか考えて考えて考え抜いた

その間に阿弥陀様の螺髪は伸び放題

そのためにアフロヘアーになられたのだ

とても慈悲深いお姿な五劫思惟

そして実際にそのお姿を拝見して俺は驚愕した

「こ、これは俺がスマホの待ち受けにしてる写真・・・」

そうなのだ俺は自らが所有する五劫思惟阿弥陀如来のフィギュアの写真を撮影して待ち受けにしているのだ

いつどこでも阿弥陀様を拝めるように

f:id:sababou:20190110193613j:plain

その写真がこれである

まさにこのお姿でガラスケースの中に収まっていたのだ

どうやら十輪院さんの五劫思惟さんがモデルとなっていたみたいである

知らなかった・・・

これも何かの縁だな

この世は全て縁で結ばれている

俺が十輪院に惹かれたのもこのためだったんだな

俺は思わず真言を唱えた

「おん あみりた ていせい からうん」

なんかもうすごく嬉しくなって俺は十輪院を後にした

 

まさかこんな出会いがあるとはな

 

 

また来よう

五劫思惟阿弥陀如来様に会いに来よう

 

 

俺はそのあとで公開されてる町家を見て回った

にぎわいの家

なんかもう贅沢な家だし

こんなとこに住みたいな

そして俺はまたしても写真を撮るのを忘れて家を見入ってしまったのであった

詳しくはネットで検索

「奈良町にぎわいの家」で検索

 

 

04に続く

 

 

 

 

2019年 奈良と京都の旅 02

2019年 奈良と京都の旅 02

俺は南大門を仁王様に睨まれつつもほうほうの体で通り抜け大仏殿へと向かった

そして外からお賽銭を入れて参拝

「今回は時間がないのでここから失礼します」と伝えて裏手へ回ることにした

遠くには戒壇院が見える

当初の予定では戒壇堂の四天王にも挨拶行く予定だったが検討の結果無理だと言うことで俺は二月堂を目指した

以前戒壇堂を訪れた時は一悶着あったしな

俺以外拝観者は誰もいないのに

「何故先に御朱印帳を預けていかない?」と嫌味ぽく怒られた

そして俺はちゃんと説明したのだ

「ちゃんと参拝した後で御朱印は貰うべきだと」

実際にこのルールを守らないと怒られるお寺もある

当然だ納経の証明としての御朱印

お寺の都合で勝手にルールを変えられては困る

しかし混み合ってる時はいたしかない

それがお寺の望むことなら

しかしあの時は俺しかいなかった

それなのに・・・

なので俺には戒壇堂はあまり良い印象はないが中におられる四天王の方々は大変素晴らしい方々なので再会を楽しみにしていた

 

裏手には広大な空き地が広がる

f:id:sababou:20190109182929j:plain

大きな礎石もある

昔は何かお堂が立っていたのだろう

長い歴史上何回も焼けてる東大寺である

大仏殿を離れると途端に静かでのどかな光景が広がる

f:id:sababou:20190109183110j:plain

森の中に鹿が集団でくつろいでいる

f:id:sababou:20190109183152j:plain

俺のバックパックには小さな鈴がついたお守りがぶら下げてある

その音が気になるのか鹿がみんな俺の方に寄ってくるのだ

f:id:sababou:20190109183256j:plain

f:id:sababou:20190109183310j:plain

f:id:sababou:20190109183325j:plain

f:id:sababou:20190109183337j:plain

f:id:sababou:20190109183350j:plain

すると角の大きな鹿がピーピー鳴いて群れに戻そうとする

f:id:sababou:20190109183439j:plain

f:id:sababou:20190109183452j:plain

彼がこの辺りを仕切ってるみたいだ

 

しばし鹿と戯れた俺は二月堂を目指す

あのお水取りで有名な場所だ

もちろん国宝

f:id:sababou:20190109183538j:plain

f:id:sababou:20190109183703j:plain

ちなみにこの辺りは三脚は使用禁止エリア

俺はスナップ専用なので関係ないがな

お水取りの時は三脚立てちゃうんだろうな

f:id:sababou:20190109183923j:plain

f:id:sababou:20190109183939j:plain

どこにでも鹿はいるもんだな
生まれ変わるのならここの鹿になるも良いかもしれない

そして芝生の上の黒豆みたいなものは全て糞だ

松葉に刺して小皿に置いたら食べちゃうだろうな

f:id:sababou:20190109184155j:plain

f:id:sababou:20190109184210j:plain

さすがに眺めが良い

左手の屋根の上に金ぴかが乗っかってるのが大仏殿だ

二月堂には大観音、小観音と言われる二体の十一面観音がお住まいになってる

しかし何人たりとも見ることが許されない絶対秘仏だそうだ

フェノロサでも無理だったんだろうな

f:id:sababou:20190109184550j:plain

そしてついに法華堂へと向かう

別名三月堂とも言われる

ここも国宝

しかし後になって気づいた

中の仏像に圧倒されて俺はこの後で写真を撮ることを忘れてしまっていたのだ・・・

鹿しか撮っていない

仕方がないな

鹿だけにな

 

法華堂

こここそが大仏殿をスルーしてでも来るべきお堂である

俺の中では東寺の講堂の立体曼荼羅の次に好きな場所だな

まさに圧巻である

奈良に来てこれを見ないで帰るのは非常にもったいない

しかし南大門の仁王像にすら興味を示さない観光客

当然ながらこんな辺鄙な場所まではこない

そしてこの日も俺は独り占め

貸切状態

あの不空羂索観音率いる四天王や梵天帝釈天コンビ他多数を

「やっぱりすげえなぁ」

中央に存在感たっぷりな姿で佇んでいる

光背の光が矢のようになって周囲を照らしてる

奈良時代に作られた

身長は3・62メートル

三眼八臂

つまり3つの目と8本もの腕を持つのだ

それでいてまったく不自然には見えない

素晴らしいお姿である

脇を固める

with B

梵天帝釈天のなんとも言えない表情が怖い

そしてその四方を四天王が囲み

さらに前方を金剛力士像が守る鉄壁の守備陣

まるでカテナチオ

かつてのイタリア代表かのようだ

俺はしばし圧倒された

どのくらい時間が過ぎたのだろう?

ふと我に返った俺は慌ててお堂を飛び出したのであった

 

その後で四月堂を周り

甘酒飲みたいなと思いつつも

俊乗堂など小さなお堂を数カ所周り次から次へと御朱印をGETしたのであった

 

f:id:sababou:20190109190656j:plain

f:id:sababou:20190109190707j:plain

俺は再び東大寺ミュージアムでトイレを拝借した

冷えるな

ちょうどこの時に地下で篠山紀信の大仏写真展が開催されていた

無料である

特別篠山紀信に思入れはないがついでなので見ていくことに

10枚ほどだろうか

さすが篠山紀信

うまいな

でも撮影許可もらえて同じ機材と優秀な助手を用意してくれれば俺だって

一枚はさすが起信と思わせる光の取り込み方

まぁ仏像は基本ポートレート

それだけに得意分野なんだろうな

でも羨ましいな

俺も仏像撮りたいよ

 

ちなみに俺が以前撮影した大仏殿の多聞天がこれだ

f:id:sababou:20190109191312j:plain

大仏殿だけは撮影OKな東大寺であった

だけど〜僕には機材がない〜

切ないな

 

 

そして再び南大門を抜ける

f:id:sababou:20190109191623j:plain

f:id:sababou:20190109191639j:plain

帰りもなんとか無事に南大門通過

しかしみんな何をしに東大寺に来てるのか?

南大門も普通に通り過ぎるだけ

大仏だけで満足しちゃうのだろうか?

もったいないよなぁ

もっと楽しまなきゃ

 

 

f:id:sababou:20190109191839j:plain

俺は十輪院へと向かった

目指す十輪院はかつては元興寺の境内

つまり今の「ならまち」である

奈良ホテルにも近いしな

ついでにならまち散策だ

 

03に続く

 

 

 

2019年 奈良と京都の旅 01

2019年も旅をする俺である

思えば去年の後半は忙しかった

ただ値引きやサービスでの仕事が多すぎて結果的にそれほど稼げてはいない

それでも頑張ったことには違いない

達成感だけはあるので良しとする

カネカネ言ってるとカネゴンになるしな

そしてラストスパートの末訪れた年末年始の休暇

俺はできる限り引きこもった

誰にも合わないように

変なウィルスを体内に取り込まないように

年に一度の旅

万全の体調で挑みたいからだ

歯の治療は痛みがない程度に間に合った

世間では風邪やインフルエンザが流行っているという

常に葛根湯と喉スプレーを欠かさない俺

最近ロングノーズのいいスプレーを入手

これで喉仏に直撃する回数が増えたのだ

 

さて今回の旅は久しぶりに2泊する

予算は7万円

プラス予備で1万円

結果としてなんとか予算内に治ったのだが

一人旅なんでこの予算でもかなり豪華な旅ができる

通常は1泊で予算5万と決めている俺である

今回は2泊なんでプラス2万

しかし2泊とも奈良ホテルというわけにはいかない

さすがに奈良ホテルに宿泊しておきながらコンビニ飯は寂しい

そこで俺は考えた

一泊は民宿にしようと

民宿なら安く済む

飯の評判がいい宿ならお得感満載だ

そこで以前から気になっていた大原の宿を予約

1日目は奈良ホテル

2日目は大原の民宿

どこに行くかは深く考えないでとりあえず一ヶ月前に宿だけ押さえておいた

 

問題はどこに行くかだ

俺はそろそろ奈良駅周辺以外の場所へも行きたい

飛鳥に吉野に室生寺長谷寺

しかし奈良ホテルを拠点にするにはやや不便な場所

そして奈良のホテルはそこそこの値段がする

京都なら4000円で泊まれるのにな

京都はホテルラッシュで完全にだぶついた

桜や紅葉以外は競争だろう

俺がこの正月明けに旅をするのは1年で一番観光地が暇な時だからだ

そのために休んでいる飲食店も多い

それが一番の心配だが

それも含めての旅である

旅先でのハプニングも楽しみの一つなのだ

 

俺はいつも書いてるようにまず最初に旅のテーマを決める

旅に出る前に俺は運慶の小説を読破した

俺の頭の中はすっかり運慶

小説の中の運慶は女を抱きまくり子供をわんさかこしらえてたが

どこまで本当のことなのかは誰もわからない

 

荒仏師 運慶 (新潮文庫)

荒仏師 運慶 (新潮文庫)

 

 2017年は運慶展が大好評

俺も東京まで見に行きたかったが暇もなく

なので奈良で見ようと

あの仏様もお帰りになってるはずだ

決定

今回の旅のテーマは

「運慶と極楽浄土の旅」

大原といえばしば漬けと極楽浄土だからな

これでテーマは決定

そして今回の旅の軸となるのが運慶展でも話題になった円成寺大日如来なのだ

運慶のデビュー作となる国宝、大日如来

確か運慶展ではオープニングを勤めてたはずだ

これはすごい演出だよな

いきなり大日如来

運慶に取っても仏師としてのスタートだしな

思い入れもかなりのものだろう

この大日如来に会いに行くのが今回の旅の軸である

2日目の午前

これに決定

初日は再建された興福寺中金堂を見て東大寺セレクト

最後に十輪院と言う工程を組んだ

暇があれば国宝館

しかし暇などあるわけもなく

それでも非常に充実した初日でもあった

 

 

1月6日

世間的には大型連休最終日

誰もが家に向かう中で俺は観光地へと向かう

誰かと一緒の旅なら新幹線でいかないと文句を言われることだろう

「在来線なんて聞いてないんですけど?」などと言われることだろう

しかしそこは一人旅

早めに家を出ることで移動の遅れはカバーできる

そして交通費5000円節約できるのはかなりのメリットでもある

俺は無理して座席に座ろうとも思わない

なぜなら立ってる方がカロリー消費できるからである

それでも米原からは確実に座れる

なんせ始発だからだ

朝5時に起きてまだ暗い中、ベランダの植物共に水を飲ませる

冬だしこれで3日我慢してくれ

室内の植物共にも水を飲ませる

受け皿に貯めといてやるからな

荷物は前日にまとめてある

後は若干減ったスマホiPadのバッテリーの充電

その間に焼き網を温める

いつものように全粒粉食パンを焼き

レタスとチーズを挟んで食べた

今日ばかりはコーヒーもシャバシャバの低脂肪乳も我慢我慢

なんせこれから奈良到着までトイレに行く暇はない

俺は電車内で用をたすのが大嫌いなのだ

なのでなるべく水分は取らないのが俺流の旅の始まりである

バスに乗り東海道線に飛び乗る

さすがに座る場所は無い

俺は米原まで車窓を眺めながら過ごした

頭の中は昼に何を食べるか?である

昼はあえて決めないことにした

高級なものは食べない

出たとこ勝負

夜は奈良ホテルで懐石

人間というものは高級料理の連続はツライ

なので昼は1000円以下で済ませる

まぁ半分決まってるのだが

ただどの店にするかは未定である

 

米原で乗り換える

ここからは関西圏だ

電車はすぐ向かい側に停車している

席はすでに埋まり気味

俺は格納型の座席をキープした

隣にはスマホでゲーム少年が座った

しかしよく延々とゲームなんかやってられるな

本読めばいいのに

夏目漱石

面白いぞ

漱石

ドロドロしてて

 

電車は快適に西を目指して走る

彦根

仕事でよく来たなぁ

能登川

昔ここで降りて自転車で走ったな

近江八幡

ここも自転車で回った

野洲

乾だな

あの無回転シュートは世界を驚かせた

草津、大津を超えて山科へ

山を越えれば京都だ

俺は京都で電車を降りた

 

切符は京都までしか買っていない

なので奈良行きの切符を買う

今回はJRを選択

JRで奈良を目指した

そして奈良到着

奈良に降り立つと小雨がパラパラ

奈良は曇っていた

 

 

相変わらず全身アウトドアで包み込んだ俺は少々の雨など相手では無い

全身が雨を・・弾いている・・

俺は傘もささずに歩いた

傘が無いわけじゃないけど

帰りたくない・・・

まぁ今来たばかりだ

さぁ飯だ

俺の頭の中はカレーでいっぱい

「おせちもいいけどカレーもね」

やはり正月明けはカレーに限る

俺はカレー屋を探した

カレーを出す店は全国どこへ行っても多い

それなのに何故かココイチが大繁盛

不思議である

そして奈良にもココイチはあった

しかしスルー

さすがに無理だ

奈良まで来てココイチは無理だ

俺はぐんぐん歩いた

東向き商店街に入ろうとしたところで小さな看板が目に入る

f:id:sababou:20190109123940j:plain

「売り切れ次第閉店」

どうやら高級ステーキ屋が経営するカレー屋みたいだ

しかし俺は諸事情から四つ足系は自ら進んで食べることはできない

そうなるとシーフードか野菜か

野菜大好きな俺であるがここはシーフード

久しくシーフードカレーを食べてないからだ

990円と予算内だしな

俺は入店した

オープン直後なのに席は2組いる

俺はカウンターへと案内されて注文した

今日はビールは飲まない

シラフの状態で仏像と対面したいからだ

俺はカバンの中から今回の旅にセレクトした本

「見仏記」を出して読みふけった

 

f:id:sababou:20190109124540j:plain

カレーが来た

「おお美味そうだぞ」

ライスで山を表現してある

もしかして須弥山?

そうなるとカレーは海だな

須弥海だったかな

須弥山には甘露の雨が降り注ぐというが

これはカレーだな

俺はカレーを注ぎスプーンで救い口の中に入れた

「な、なんだこれは」

衝撃的だった

カレーは甘口だ

かなりの甘口だ

しかしコクと旨味がすごいことになってる

ゴロゴロ転がったシーフードたちの旨味が凝縮されている

エビ、カニ、貝

鉄板焼き屋なら魚介の扱いにも慣れてるしな

お見事だ

辛くないが美味いカレーである

そこで俺は付け合せセットを思い出した

f:id:sababou:20190109125301j:plain

福神漬け、らっきょう、奈良漬、レーズン、激辛ペースト

俺は福神漬けとらっきょうと奈良漬をカレーに投入

レーズンか

俺はヌード写真が流出してしまった女子アナがネット上でレーズンと言われてたことを思い出した

奈良漬は奈良ならではだな

ならならややこしいが

まぁ無難だ

いいサポートしてるよみんな

そして激辛ペーストを少しぶち込んだ

途端に変わるカレーの味

本来の辛いカレーへと進化した

もしかして最初のはサナギマン?

これが完成系イナズマン

否、ここは奈良だ

甘いカレーが菩薩で悟りを開き辛いカレーに

つまり如来になったと・・

すると付け合せは天部に住む者たち

如来を守る者たち

四天王としては一人多いが

十二神将にしては人数が足らない

それでも彼らは確実に如来を守っているのだ

おそらく四天王プラスワン

誰だろう?最強帝釈天かな

四天王の親分だしな

そうなると激辛ペーストだな

さすが阿修羅を倒した帝釈天

格段にパワーアップした

しかしこれ美味いなぁ

これで990円ってコスパ抜群だぞ

これ食べた後にココイチ食べたら水みたいに感じるんじゃないかな

それぐらい旨味が凝縮されている

奈良の人は羨ましいな

 

俺は思いがけずにいい店を発見してウキウキしながら興福寺を目指した

f:id:sababou:20190109131242j:plain

 

何回訪れても懐かしい

小学生の修学旅行でバスから降りてお土産を買った場所

確か木刀を買ったんだよな

で、夜はチャンバラごっこ

懐かしい

しかし小学生とはいえ集団で木刀を持って新幹線って

今なら考えられないだろうな

f:id:sababou:20190109131744j:plain

猿沢池

なぜかいつも撮ってしまう

空は暗い

ここから階段を上がると見えてくる

再建された中金堂

f:id:sababou:20190109131845j:plain

外人ばかりだ

再建された建物には日本人はあまり興味を示さない

それでも創建当時の姿を平成も終わろうとする今見られるのは貴重な体験である

「よく作ったなぁ」

俺は以前宮大工の棟梁から聞いた話を思い出した

削るということの奥深さを

f:id:sababou:20190109132236j:plain

中金堂前には大きな礎石がある

ここもいずれ再建されるのかな?

ゴーリキを抱いてる人とかお金出せばいいのに

f:id:sababou:20190109132351j:plain

中央の扉は開かれていて金ぴかの仏様が見える

江戸時代の釈迦如来が金ぴかの姿で修復されたそうだ

釈迦の脇侍は薬王菩薩と薬上菩薩

調べてみたら兄弟みたいだ

兄が薬王で弟が薬上

そして四天王が四方を固める

これでどこから仏敵が攻めて来ようが守り通せる

彼らは国宝だしな

南円堂からお引っ越しされてきたそうだ

新築に入居か

以前は年位一度だけの公開だったが中金堂に引っ越しされてからは通年見られる

これでまた奈良に来る楽しみが増えたのだ

f:id:sababou:20190109133234j:plain

でかいな、立派だな

これでもまだまだ興福寺の一部だからな

当時はとんでもない権力を誇ってた

それがいいのか悪いのか

 

f:id:sababou:20190109133345j:plain

定番の五重塔も押さえておく

f:id:sababou:20190109133421j:plain

四天王の以前のお住まいである南円堂

今回はスルー

また今度

俺は東大寺を目指した

 

f:id:sababou:20190109133533j:plain

f:id:sababou:20190109133547j:plain

鹿せんべい持ってないのかよハゲ」

f:id:sababou:20190109133622j:plain

特別公開の時に着たいが

仕事が忙しい時だろうな

 

f:id:sababou:20190109133704j:plain

f:id:sababou:20190109133727j:plain

f:id:sababou:20190109133744j:plain

東大寺に入る前にお土産でも買っておくか
俺はいつもの店へ入り

いつものものを購入した

隣には何故かモンベルショップがある

そして俺は用もないのにいつもモンベルショップを覗く

でも長旅の外人さんには需要があるのかもな

この一帯から抜けると南大門が見えてくる

f:id:sababou:20190109133958j:plain

東大寺南大門

ここから先は聖域である

そして聖域に仏敵を入らせないために門番として仁王様が護っている

阿吽の呼吸のお二人だ

これこそが運慶快慶

当然国宝である

通常の仁王門は正面に仁王様が見えるようになっている

しかし南大門は正面は壁となっている

わずかに縦格子からお姿が見える程度だ

f:id:sababou:20190109134225j:plain

これは創建当時から仁王様はお互いに向かい合ってたそうだ

小説では運慶が向かい合うように作り直させたようになっていたが

事実は誰も知らない

そして仁王像は運慶快慶なのだが

棟梁は運慶が務めたのは確かだ

先代の棟梁の息子だしな

兄弟子の快慶としては複雑な気持ちで望んだのかもしれない

しかしそこは職人

やはり天才運慶の実力も認めていたのかも知れない

そして早くから世襲が決まってしまった慶派

やはり複雑だろうな

これこそ地方の同族経営

ただ2代目がバカ息子ではなく父を超えた天才だった

諸説あったが

1991年の解体修理の時に阿形像の金剛杵から墨書銘が発見され

吽形は定覚と湛慶、阿形は運慶と快慶が主に担当したことが判明したそうだ

小説ではここは運慶と快慶が別グループに別れお互いにせめぎ合うシーンである

しかし事実は違った

やはり兄弟弟子通し仲良しだったのかな

近くで見てみると似てるようで違う

やはりそれぞれの特徴が出ているのだ

f:id:sababou:20190109135604j:plain

f:id:sababou:20190109135620j:plain

俺はまず始まりの阿形から鑑賞した

こちらが運慶快慶のゴールデンコンビ

 

f:id:sababou:20190109135745j:plain

網が邪魔だ

近くだとピントが来ない

まぁ網がないと煩悩だらけの俺たちは門を通してもらえないのかもしれないな

網で襲いかかる仁王様を閉じ込めているのかもしれない

f:id:sababou:20190109140016j:plain

足ピーンが終わりを表す吽形
運慶の息子「湛慶」と運慶の弟「定覚」である

おじさん甥っ子コンビ

兄を超えられなかった弟

親父が偉大すぎた息子

実力は十分ながらも運慶がすごすぎた

 

f:id:sababou:20190109140540j:plain

 

f:id:sababou:20190109140630j:plain

なんとか仁王様こと金剛力士像の睨みを掻い潜り南大門を抜けると現れるのが東大寺ミュージアム

今回は時間はない

なのでトイレだけ拝借

そしてこの前には大仏様の手のレプリカが置いてある

f:id:sababou:20190109141022j:plain

f:id:sababou:20190109141102j:plain

手だけで見ると想像してしまう アレを

不謹慎だな

まだまだ修行が足らない

 

そして大仏殿が見えてくるが今回はスルー

大仏様の正式名称は毘盧遮那仏

大乗仏教でもある日本仏教の頂点に君臨する仏様だ

密教では大日如来と同一視

金剛界胎蔵界それぞれの大日如来が合体した姿だという

大仏様は拝観料払わずとも外からお参りだけできるようになっているので

お賽銭を入れて感謝の気持ちと世界平和を願った

ほとんどの人が訪れる大仏殿をスルー

俺には時間がない

この裏にはあの不空羂索観音が待っているのだ

急がねば

正直東大寺を回るには半日はかかる

美術館まで入れると半日以上か

それだけに絞らないとダメなのだ

これが今回の東大寺セレクトの意味

この続きは 02で

 

 

 

旅から帰ってきた

旅から帰ってきた

ついに明日から仕事か

とは言っても打ち合わせしか予定入れていない

本気を出すのは成人式を過ぎてからである

今日はほぼ予定通り

できれば東寺に行きたかったが立体曼荼羅を見ると帰れなくなるので断念した

今ざっと写真を見返してみたが数点は良いのがあるかな

まだ編集していないのでなんとも言えないが

ISOの設定を戻し忘れて撮っちゃってるのもあったな

まぁどうでも良い写真ばかりだが

なんせ久しぶりの一眼だ

どうも最近はすっかりスマホのみでの撮影に慣れてしまった

今日の朝食もボリューム満点

腹一杯になった

そして朝一で三千院

ここでも阿弥陀三尊貸切

すごいな

俺はいつも国宝を貸切である

冬の大原は初めてだが冬が一番良いかもしれない

より一層空気が澄んでいて

冷えまくってて

阿弥陀様と対面してるとマジで極楽浄土かのような錯覚を起こしてしまう

「もういいや」って思ったもんな

こんな素晴らしい世界に行けるのなら「もういいや」って

でも俺はまだまだ修行中

人間の現世は修行だからな

なので俺は人の死は終わりとは思わない

始まりなのである

バスの時間は11時

お隣の勝林院へ

途中には法然さんが腰掛けた石がある

俺はいつも感慨深く見ているのだが

誰も興味を示さずに通り過ぎていく

「もったいない」

俺レベルになると妄想の世界に入り込み法然さんの姿が見えてくるからな

「おはようございます」って挨拶しちゃったしな

もっと楽しまなきゃ

妄想して観光を楽しまなきゃ

知れば知るほど面白い

それが京都奈良である

勝利院もやっぱりいいよなぁ

そして額縁庭園へ

冬の庭園も素晴らしい

そしてあの庭を眺めながらの抹茶とお菓子は最高の贅沢である

帰りにしば漬け購入

土井さんのは名古屋でも帰るので俺はいつも「志ば久」さんのを買う

乳酸発酵した本物のしば漬けはやはりうまい

そして予定通りバスに乗る

これで昼に末廣にたどり着ける

末廣にはちょうど12時に到着

席も一つ空いている

冬の京都といえば蒸し寿司

食べましたよ

食べてきましたよ

やはり冬の京都では外せない

そして持ち帰りで鯖寿司も購入

これから食べる

楽しみだ

いなり寿司も食べたかったがさすがに腹一杯

また今度だな

京都のいなり寿司はうまいからなぁ

豊川のは味が濃すぎる

濃すぎる上に変な味のバリエーション増やしすぎ

好みなんだろうが

俺はやはり京都のお稲荷さんの方が好きだな

単純にお揚げと酢飯で勝負するべきだ

 

 

ざっとこんなところかな

明日写真を整理して暇があればぼちぼちブログに書く予定

まぁ誰も読まないかもしれないが

自己満足

そして自分自身の思い出として書く

それだけである

 

 

ああ疲れた

京都旅の途中 01

 

ただいま大原に滞在中

朝食まではあと1時間

通常なら朝6時には食べるだけにこの2時間の差は大きい

そしてこの辺りにはコンビニも無い

女子が喜びそうなカフェ系の店は数件あったが

流石にこの時間からはやって無いだろう

昨日の夜の軍鶏は美味かった

かなりの量

白飯は食べていないのに満腹になった

さて今日はどうする?

11時に国際会館行きが出る

問題は阿弥陀三尊

いつものように帰るタイミングが掴めなくなる

しかしこの荷物だと大原以外は回れないな

いちいちコインロッカーに預けるのも面倒だ

やはり奈良だけに絞った方が良かったかも知れない

それかいつものように四条で宿を取った方が荷物も預けやすかったな

結局はカメラが邪魔

でも一眼を使いたい時もある

後は買いたい土産が奈良に集中してしまったのもある

正直京都の物はどこでも買えたりするしな

大原でしば漬けさえ買えば満足だ

とりあえず三千院見てから考えるか