鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

旭酒造「獺祭」80億円でNYに酒蔵

獺祭

日本酒である

獺祭を造る旭酒造は画期的なシステムで酒を醸す

通常の日本酒は「杜氏」と言う総責任者が自身の経験から基づいて指揮を取る

酒の良し悪しも杜氏次第の部分が大きい

しかし近年の日本酒離れ

酒好きでも日本酒を飲まない人も多い

ほとんどは飲まず嫌いだとも思うが

飲みたくない人に無理やり飲ますのも逆効果で

そんなこんなで

日本酒の消費量も減少

酒蔵は海外に需要を求めた

 

で、日本酒の需要が減れば

杜氏の後継者問題も出てくる

若者が育たない

旭酒造は杜氏に逃げられた過去の経験から

酒造りを完全にデータ化

個人の采配でなく

データで酒を醸す

誰でも限りなく同じ酒を醸せるようにシステム化した

これにより生産量の調整とか合理的な酒造りもできて

価格も抑えれれる

はずだった・・・

 

で、実際に獺祭の酒はコスパがいい

ただし何事も流行り物に飛びついてしまう日本人

「獺祭」と言う美味しい酒があるよと評判になれば

我も我もと群がってしまう

そこで転売などで価格も高騰

本末転倒の事態に

獺祭イコール高いと言うイメージ

そしてアンチも出現する

しかし正規の値段はコスパはいい

 

で、日本酒は米を磨けば磨くほど値段は高くなる

これは使用できる部分が磨くとことで減るからで

獺祭はどのくらい磨いてあるのかを商品名にしてあるので分かりやすい

磨き2割3分とか

これは77%磨いてあり

使える部分が23%しかない

このぐらい磨くと純米大吟醸と言う種類になるのだが

実に贅沢な酒で

ここまで米を磨くと雑味がなくなり

実にフルーティーで白ワインが雑な酒に思えるほどに洗練されてくる

その分お値段もアレだが

この辺りが外人にもウケがよく

洋食にも合わせやすく

欧米人が日本酒に殺到する

有名レストランでもおかれるようになり

日本人がワインで蘊蓄垂れるように

外人は日本酒で蘊蓄を垂れるのだろう

ただ米を極限まで磨くと

大体どの酒も同じような傾向になるかな

個人的には純米酒ぐらいの雑味がある方が好きで

これも合わせる料理にもよるが

ただ日本酒初心者には間違いなく純米大吟醸を勧めるべきで

そこからコメ本来の味を追求できる方向へ持っていくのがいいかな

米は甘い

だから日本酒はうまい

 

 

 

で、獺祭は完全データー化で酒を醸す

水問題はとりあえず置いておいて

データさえあれば世界中のどこでも酒が作れる

そこに杜氏がいなくとも

マニュアルさえあればいい

そこでNYで酒造り

NYの中心部から100キロ離れた郊外に80億円で酒蔵を建設

ここで「ダッサイ・ブルー」と言われる酒を造るそうな

酒米山田錦

磨きまくる純米大吟醸

日本から社員を派遣するが現地でも採用

日本かぶれのアメリカ人も歓喜する

 

獺祭を造る旭酒造

売上の4割が海外だそうで

海外進出

1番の問題は水だが

どんな水なのか?

その辺りの情報がないね

NYは硬度20〜30の軟水らしいので

獺祭に向いてるだろう

 

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ただこの造り方だと

某国にパクられる可能性もあるわけで

そこだろうな

問題は

密教のように口伝であるべきなのか?

しかしそれだといずれ滅びる