鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

MTBのエントリーマシーンについて考えてみた

MTB「マウンテンバイク」

読んで字の如く山を走るために特化した自転車である

特徴としてはサスペンションが付いてたりするが

サスペンションの無いMTBも存在するし変速ギアの無いMTBもある

が、コレらは街乗りだったり

こだわりの趣味の領域でもあるので除外するとして

MTBと言っても実に様々な種類がある

走るコースなど用途別で分かれていて全く別物な自転車だったりもする

大きく分けると

前にだけサスペンションがあるハードテイル

前後にサスペンションがあるフルサス

この2種類だが

ここからさらに細かく分かれて

街乗り

クロスカントリー

ダウンカントリー

トレイル

オールマウンテン

エンデューロ

ダウンヒル

ダートジャンプ

などなど

全部説明すると長くなるので適当に説明するが

ダートジャンプはパンプトラックと言われる専用のコースでぴょんぴょん飛んだりトリックする自転車で一般的なMTBとはちとイメージが違う

BMXやスケボーなんかと被るかな

街乗りはそのまま普段使いの自転車で

クロスカントリーとも被るのだが

クロスカントリーは五輪などで正式競技になってる登れるMTB

登りと平地にも強くてテクニックがあれば下りも行ける

MTBでレースといえば一般的にクロスカントリーをイメージする

なので街乗り最安値MTBの売り文句として「レース対応モデル」と言う言葉が使われるがこのことに関しては後ほど

で、クロスカントリーから派生したのがダウンカントリー

コレは今一番流行ってるタイプ

と言っても貧乏な日本でだけかもしれないが

クロスカントリー用のハードテイルをやや下り寄りにに設計された自転車

お値段も20万円程度とお得に山遊びができる

ここからフルサスでさらに下り向けにした自転車がトレイルバイク

コレは世界的にも1番人気

レースのように競うMTBでなく

単純に山を楽しむためのMTBとなる

で、ここからさらに下り重視になのが

オールマウンテンやエンデューロ

オールマウンテンはそのまま全てをこなせる自転車

でもMTBの醍醐味は下りなんで下りを重視してあるタイプ

トレイルバイクよりさらに下りビュンビュン

「こんなところ絶対に無理」なんて思われる場所でも走れる

ただし頭のネジが2〜3本ぶっ飛んでるぐらいの根性とテクニックが必要

エンデューロも同じような感じかな

エンデューロと言う下り区間のみタイム計測するレースがあってそのレース用のバイクでもある

ダウンヒルは下りに特化したMTB

上りは潔く切り捨てたMTBで日本だと富士見パノラマなどのリフトで上まで上りゲレンデを下るのに最適な自転車

でも昔は最先端のおしゃれ気取りな人が相当無理して街乗りとして乗ってた時代もある

わかりやすく言えば

下り向けになるほどお値段は上がる

なのでエントリークラスとなると上限はトレイルバイクまでかな

そのトレイルバイクですらコロナで値上げされてるのでアレではあるが

 

 

で、今回はエントリーモデルのお話

まず最初に買うべきMTB

初心者向きとも言えるがMTBは機材と根性が大事でもある

なので何を持ってエントリーとするか?

コレがまた賛否両論で

俺の意見もまた賛否両論で

一つの意見として軽く聞き流す程度で考えて欲しい

で、自分の経験から言うと

一番おすすめなのは「トレイルバイク」

当然フルサスで前のサスペンションも140〜150ミリぐらい欲しいな

ただし問題は「予算」

コロナ前なら20万円代で買えたのだが

今は35万以上?

コスパが売りのジャイアントでさえ45万ぐらいからとなる

今はコロナで需要増なのにアルミなどの原材料も高騰

1割値上げするだけで数万円上がるから恐ろしい

しかも日本以外の先進国は給料が上がってるからね

なので貧しい日本人は買うならできるだけ早く買った方がいい

ニューモデルが発表されて店に入荷してから1ヶ月程度でほぼ完売する

買うと決めたら早めの予約を

とりあえず予約しておいて

そこから嫁の説得をするべきである

 

しかし、ほとんどのお店や自転車雑誌が推奨するエントリーMTB

街乗り用かクロスカントリー、ダウンカントリーとなる

店の場合はとにかく売りたい

そこで売りやすい価格帯として10万円前後の街乗りMTBとなる

前にだけサスがあるハードテイル

サスペンションは100ミリストローク

昔に比べればコレでも十分だが

安物サスで動きも悪い

一番アレなのがジオメトリーと言う設計で

普段使いがしやすいような登りも下りも快適タイプ

要するにクロスカントリーと同じだな

レース用のクロスカントリーよりパーツなど安く抑えた自転車が街乗りエントリータイプで基本的には「悪路走行禁止」としているメーカーも多い

設計上はフロントサスが寝てる方が下りでは安定して前転する恐怖感もないが

街乗り、クロスカントリー系は用途的にどうしてもヘッド角が急でフロントサスがいきりたっている

購入する時の目安としてヘッド角は大事で

街乗り、クロスカントリーはだいたい67度〜69度あたりかな

昔は70度以上もあったぐらいギンギンに立っていて

登るためには必要なことで

しかし初心者が下るには無茶苦茶恐怖感がある設計

それが街乗り、クロスカントリーMTBである

ただし値段的に10万円〜15万円程度で買えるので店がエントリーモデルとしてオススメするのはこのタイプとなるので要注意

店を信じるか?見知らぬおっさんのブログを信じるかは貴方次第

事実としてプロ選手はクロスカントリーバイクで東京五輪の超難コースも走破する

 

 

で、このヘッド角が65度ぐらいまで寝かせれたハードテイルがダウンカントリーと言う最新で今流行のMTBとなる

より下り重視なジオメトリーで

特に日本のトレイルは急勾配が多く65度ぐらいのヘッド角じゃないと初心者は怖くて走れないだろう

俺もクロスカントリーからトレイルバイクに乗り換えたが

全く違うからね

このダウンカントリーはお値段も20万円ぐらいからと初心者でも手の届きやすい値段

それだけに入手困難ではあるが

在庫があれば内金払って抑えるべし

このダウンカントリーは初心者から上級者まで楽しめるMTB

基本的にハードテイルが多い

このダウンカントリーをフルサスにしたのがトレイルバイク

だいたいそんな認識でいいかな

細かなこと言えば違うが大まかなイメージだな

なので予算が40万円50万円あるならトレイルバイクを

最初からどこでも楽しめるバイクがトレイルバイク

富士見パノラマでも走れる

でも予算がネックとなる

ただしフルサスの恩恵はニトリ以上にお値段以上となる

 

一番いいのはレンタルで一度走ってみる

やはり山を走らないことにはわからない

あとは自分が走りに行くであろうホームコースにあったMTB

林道メインならクロスカントリーが最適だし

里山を走るならダウンカントリーかトレイルバイクとなる

あとは29インチか27・5かとタイヤサイズの問題もあるが

個人的には答えは出ていない

世界的には29インチが主流

しかし日本のトレイルには27・5があっている

コレも個人の好み

できることなら乗りくらべを

 

 

まとめると店がオススメするMTBは安いが山では怖いだけで楽しくはない

店員の言う「コレで街も山もいけますよ」は嘘である

山で楽しく乗りたいならヘッド角を見ろ

そしてある程度の予算を確保

既婚者は嫁の説得を

子供を巻き込むのは有効的

子供用のMTBも充実していて

予算は5万円ぐらいするが

 

 

最後に山ではマナー良く

コレが一番大事

キャンプブームを見てるとMTBブームは来ない方が良いのかもしれない