鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

名古屋のタクシー「私、接種済みです」ステッカー

安心安全

タクシーのコロナワクチン接種済みアピール

コレを始めたのが名古屋の「鯱第一交通

ワクチン接種済みのドライバーが運転するタクシーにステッカー

「私、ワクチン接種してます」

コレで利用客も安心できる

職域ならモデルナだろうしファイザーよりは効果が期待できるしな

ただ何月何日に接種したかも表記して欲しいね

タクシーのボディにデカデカと

「私○月○日にモデルナ2回目接種済み」

「趣味は映画鑑賞、嫁募集中です」みたいなことも書いてあると

独身女性が群がるかもしれないね

この会社は職域と個別で9割の社員がワクチン接種済み

10月中旬には希望者全員ワクチン完了

まさに安心安全だな

数ヶ月の間は

 

 

コレは俺も貼りたいね

オデコに

そうすれば周りにも安心安全アピールできるし

夜道に女性の後ろ歩いてると

チラチラ振り返った後で早歩きになるからね

「こ、コロナおっさんが追ってくる・・・」みたいに思ってるんだろうが

そこでオデコに「私、接種済みです」ステッカーが貼ってあれば

夜道を歩く女性も安心安全

 

で、俺の周りでもワクチン2回接種済みが増えてきて

俺のように胸が痛いと言う人もチラホラ

さらに記憶力の低下を訴える人も

俺も先日行きつけの100円屋に行ったんだけど

店に入るなりあるものが目に飛び込んできて

「おっぱい大きいなぁ」なんて思ってたら

すっかり何を買いにきたか忘れてしまい

そのまま帰ってきたからね

アレもワクチンの後遺症的なものかもしれない

 

 

で、ようやくワクチン接種後の激しい運動解禁となった

朝は小雨が降ってたが

待ちきれずに自転車に飛び乗り山へ

いつもなら山へ行くと雨が降り出すパターンだが

今日は逆に山へ行くと雨が止んだ

時期的にワクチン接種組も多いせいか自転車乗りは少ない

道の駅も閉鎖中

ノーマスクの高齢者が屯ってるぐらいだな

俺は危険回避で高齢者を避けてすぐに下った

すっかり秋になり下りは寒い

頭もスースーする

毛が無いだけにダイレクトに感じる

おそらくノーヘルだとエアロ効果抜群なんだろうな

全開解禁とは言え多少は胸が痛む

なので抑えて走る

ふと気配を感じて後ろを振り向くと1台自転車がついてくる

先に行かせようと速度を緩めるが一向に抜かしてこないので

ブッチギルかと

得意の勾配3%から4%ぐらいのゆるゆる勾配で状態を起こして踏む

明らかに前傾姿勢でぶっちぎるとかっこ悪いからであるが

あくまで「踏んでませんよ」「自分のペースです」的な雰囲気で重いギアを踏み倒す

後ろから見ればバレバレなんだろうが

まぁそこはアレで

みんなお互い様である

登りで35キロぐらい出して

普通ならピチパン勢以外はこのスピードにはついてこれない

しばらくは後方確認するのもアレなんで

そのまま自分のペースに戻す

空気抵抗の壁の手前

時速32〜33キロぐらい

このぐらいが一番快適に走れる

ここから先は空気の壁が邪魔をして踏まないと出せない速度域となる

すると突然横に1台の自転車が並ぶ

Tシャツに短パン

俺の後ろにいた自転車だ

しかも彼の自転車はピストである

どうやら彼もまた必死に俺にくらいついてきたみたいだな

ピストだけに変速の音もなく気づかなかったが

彼の頑張りに敬意を評して俺は足を止めて彼を前に押し出した

ピスト君は実に特徴的な髪型で

色は金髪

ちょうど前日の夜にアマゾンプライムで見たアニメ「東京リベンジャーズ」に出てくるドラケンみたいな髪型

最近暴走族が増えてるは漫画の影響だと聞いたので見てみたのだ

漫画の中のドラケンはとても良い奴で

不良漫画では定番的なキャラである

不良だけど良い奴

多分人気あるんだろうなと

そんな特徴的な髪型のピスト君を俺は先に行かせようとペースを落としたのだが

俺の前に出た途端彼は失速

おそらく俺の後ろにいる時は風除け効果で楽に走れてたのだろう

なので調子に乗って俺を抜かしてきたのだろう

しかし俺の前に出た途端に彼の時速は27〜8キロ程度へ

彼は風を浴びて減速した

で、後の俺は足を止めていても彼に追いついてしまう

やはり誰かの後ろは相当楽だ

自転車の場合は前を走る人を風除けにするために直ぐ後ろを走ったりするが

そこは面識のない他人同士

煽られてるような状況にもなる

しかし彼から離れるにはブレーキをかけ続けなくてはならない

それぐらい彼は遅い

ここまで俺は距離にして50キロほど走行して体も温まっている状態

正直体が軽くて仕方がない状況である

しかも基本的にロード乗りは全力で走わけではなく

100キロ程度の距離なら走り切れるペース配分で走る

なのでまだまだ余裕はある

ピスト君はサイコンつけてないからわからないのだろうが

基本的に時速32キロで走行してるロードバイクを抜かすなら

延々と時速35キロから40キロ近い速度で巡航できないと無理なのだ

そうでないと抜いた直後に再び抜き返される辱めを受けるのだ

正直俺もピスト君を抜かしたい

流石に彼のスピードは遅い

彼を抜かしてぶっちぎるだけの足はある

しかし彼は今俺を抜いたばかり

しかも俺が彼を後ろから煽ってる状況

ここで俺が抜き返したら・・・

東京卍會を敵に回してしまうことだろう

彼にだって譲れないものがある

俺が煽っているような状況とは言え絵面的には

波平がドラケンを煽っているようなもの

逆なら親父狩りだが

まぁコレなら許されるだろう

波平の「ばっかも〜ん!」的な感じだしな

 

 

するとちょうど良い具合に信号が赤に

そこでお互い停車

ピスト君はフライング気味に飛び出し全力アタック

俺はある程度彼を先に先行させてから青信号で走り出した

しかし無意識のうちに踏んでしまう

本能って奴だな

まるで逃げ潰しのチェックに入る新城かのように踏んだ

俺は初老

既に熟女物にしか反応はしない

そんな俺だが

俺のマシーンはそこそこお高い

基本ロングライド向きだが

そこそこ進む

遅れて走り出した俺が時速45キロに達したところでピスト君を捉えてしまった

「や、やっちまった・・・」

彼の渾身のアタックを潰してしまった

実に大人気ないことをしてしまった

それでも彼はしばらく踏む

しかしそれも最後の悪あがきで

やがて彼はオールアウト

俺はそんな彼に敬意を評して頭を下げつつ彼を抜かし

走り去った

 

 

でも面白かったな