鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

街の家具屋さんの倒産急増

お値段以上ニトリ

北欧イケア

まぁこの二つだろうな

街の家具屋さんの倒産が急増しているそうだ

確かにうちの方でもほぼ消滅

俺がよく買い物する店は地元の家具屋さんが経営するセレクト系雑貨店

セレクトが結構良いのでよく利用させてもらっているが

本業の方は苦戦してるんだろうな

さっき行きつけの百円屋も見てきたがキントーのキャニスターそっくりの奴が売ってるんだよな

本家だと1500円とか2000円とかする奴が400円だったかな?

流石に100円では無理みたいだがそれでも普通の人はおそらく見分けつかないと思う

まぁガラスの素材感や微妙なラインが違うんだが

お店じゃあるまいし自宅で使うなら十分なレベルである

家具もそうだよな

昔みたいに真の価値を求めない人が増えた

というより価値がわからないんだろうな

何から何まで中国などの海外生産品ばかりになった

国産オタクな俺はできる限り国産を買うようにしている

そしてプレゼントする品も国産をあげるようにしている

まぁお値段は高めではあるがそれが一生ものなら金は惜しまないのだ

基本的に自分が欲しいと思う物しか人にはあげない俺である

そしてケチケチな俺もプレゼントは気前よくドーンと行くのである

やはり良いものは良い

そんな国産の魅力をもっともっと知って欲しいのである

 

 

話を家具に戻すと

昔は地域密着型の家具屋が多かった

特に東海地方などは婚礼家具でかなり儲けたはずだ

俺の子供の頃なんか紅白の幕をつけた家具屋のトラックをよく見かけたものである

あれは全部婚礼家具の配達

どれだけ近所で見栄を張れるか競争だった時代である

いつからだろう?

ふと気がついたら全くそんな光景も見かけなくなっていた

そして久しぶりに家具でも見てくるかな?と思い出かけると店がなくなっているなんてことも良くあるのだ

俺がヴィンテージイームズとかダイヤモンドチェアー、ボビーワゴンを買った店も消滅した

もともと老舗家具店

近年の売上減少対策で東京から戻ってきた息子さんがデザイン系家具のコーナーを充実させていて地元では知る人ぞ知る店だったのだが

如何せん田舎でこんなもの売っても売れないのである

誰が薄汚れたFRPの椅子に3万とか出すのか?

まぁ俺ぐらいしか買わなかったってわけである

そんなイームズも今では著作権切れで粗悪な類似品だらけに

結局は形が似てればみんな満足なのである

ハーマンミラー?何それ?

やはり安さには叶わないのだ

 

そんな家具業界

やはりニトリの存在が大きい

イケアのことは良く知らない

なんせ渋滞も行列も大嫌いだからな

ニトリは良く利用する

家具だと980円のスチールワゴンがニトリ

これでもちょっと手を加えるだけでオシャレ感は出せる

棚に木の板を置くとか

杉の野地板なんか安いし柔らかいので加工もしやすくヴィンテージ感も出る

板がずれないように一工夫必要ではあるが高卒の俺でも思いつくような簡単なことだ

あとはPCデスクがニトリ

家具だとニトリはそれぐらいかな

あとはホムセンのカラーボックスを活用

BOX二つ並べて上に板を載せれば長い長いカウンターの出来上がり

制作費3000円ぐらいか

実に安い

机は無印の折りたたみパイン材

キャスター付きワゴンも無印で特注した奴だな

あとサイドテーブルはカリモク60

椅子はカリモク60のKチェア

その他本棚はアイリスオオヤマとかホムセン御用達ブランドである

多分ホムセンもだいぶ売り上げ落ちてる気がするな

やはりニトリには叶わないんだろうな

ただお値段以上というよりお値段相応ではあるが

 

と言うように今の時代

高いか安いかの二極化

それだけに中途半端な価格帯を販売していた街の家具屋さんがどんどん消えていったのである

どんな業界も大手が進出すれば中小は潰される

電気屋さんも自転車屋さんも八百屋も魚屋も肉屋も豆腐屋金物屋おもちゃ屋も本屋も

パン屋さんは個人店が頑張ってるがケーキ屋も個人店は減少傾向みたいだしな

これはシャトレーゼやコンビニに負けた

家具の場合は備え付けの家具も増えた

ウォークインクローゼットも一般化

そのほうが効率的に収納できる

昔みたいにクソ重く頑丈なタンスを並べることもなくなった

アパートだとプラケースに収納して山積みなんてこともあるだろう

俺なんかも季節ごとに分けて柔らかポリエチレン収納

衣替えも楽々だ

なんせ場所を入れ替えるだけだからな

日本の家は狭い

それだけに高級な家具は部屋に置いても似合わない

よほどの金持ちじゃないとな

 

ただ椅子だけはケチってはダメだな

以前にも書いたが

椅子は5万程度のものから実用に耐える製品になる

10万出すとそこそこ良いのが買えるが流石にそこまで出せる人はお金持ちだけである

 

となるとやはりニトリの一人勝ち

特に今の若者は良いものを見たことがない

それだけにニトリが標準品だと思ってしまっているのである

「これで良いか・・」ではなく「これが良い」

そうやってニトリが選ばれる時代なのである

 

 

ニトリも無印も100円屋もとにかく類似品が多い

あとは品質と値段で自分はどのレベルの製品を欲してるのか?

松竹梅

選択すれば良いのだ

 

 

俺の場合は安い物も使えば高い物も使っている

やはりそこは機能性、実用性

池波正太郎も愛用したボビーワゴンは高価だが必需品

主にコーヒー関係を収納してる無印の特注ワゴンも値段以上に満足している

無印のパイン材の机は天板自体をメモ帳がわりにして鉛筆でガンガンメモっている

これが結構便利な使い方

水拭きすれば消えるしな

俺特製の壁に備え付けたカウンター机には植物や食器、酒器コレクションを置いている

器も大事

どんな器にどんなものを盛り付けるのか?

最近ではTKG専用茶碗を購入した

ちなみに波佐見焼である

まぁ器もニトリの一人勝ちなんだろうな

なんせあの値段だしな

こだわりさえなければニトリで十分だ

 

 

でも個人店が潰れていくのはやはりさみしいな

どんな業界でも同じなんだろうが

やがて個性のない街ばかりになる

 

 

金ないし

金あっても老後のこと考えると金使えないし

いつ大型台風が来るかわからないし

地震もだな

そう考えるとニトリが一番賢い選択なんだろうな

果たしてこの先ニトリに対抗する会社が出てくるのか?

アパレルではなんだかんだでユニクロも頑張ってるしな

日本国民はみんな金がないのだよ安倍シンゾーくん