鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2019ツール・ド・フランス第16ステージ

2019年ツール第16ステージ

アルプス3連戦前のスプリントステージ

スプリンターにとって16ステージと最終21ステージのパリが仕事場

なんとしてでも勝ちたいステージである

しかしチームとして総合を争ってるドゥクーニンク、ユンボ、ボーラ

この辺りがどう影響するのか?

ニームニーム
距離は177キロで獲得標高1500メートル

要するにニームをぐるっと回るコース

過去には横風分断も起きているだけに注意が必要だ

そしてこの日のフランスは原発が暑すぎて停止するほどの猛暑

気温39度が選手たちを苦しめる

しかも午後1時半頃のスタート

一番暑い時から走る選手たち

サポートするチーム側も準備万端で臨む

とあるチームは一人あたり8リットルを用意とか

多分足らないな

イネオスはもっと多かったのかな?

まぁとりあえずスタートだ

 

さすがにこれだけ暑いとあまり逃げたがらない

しかも確実に捕まるステージ

みんな疲れている

まだアルプスが控えている

逃げるなら17ステージだ

 

逃げは5名

 

ラルスイティング・バク(デンマーク、ディメンションデータ)
ステファヌ・ロセット(フランス、コフィディス
ポール・ウルスラン(フランス、トタルディレクトエネルジー
ルカシュ・ヴィシニオウスキー(ポーランド、CCCチーム)
アレクシ・グジャール(フランス、アージェードゥーゼール)

 

バク、懐かしい名前が出てきた

今はディメンションデータなんだな

彼もこれが最後のツールらしい

一昔前よく逃げてた選手だ

メイン集団はロット、ユンボなどスプリンターチームがコントロールして逃げとの差を2分台に抑える

やはりここをドゥクーニンクに任せてしまうとタイム差が開きすぎてしまう

彼らはヴィヴィアーニを抱えているとはいえ彼もまたアラフィリップのためにアシストをしている

今日のステージもスプリントするかどうかは展開次第なんだろうな

 

 

実はこのニーム

あのジーパンのリーバイスと深い関わりがある街

昔から織物の町として栄えていたニーム

このニームの生地をリーバイスの創業者がアメリカに持ち帰ってデニムを製作

「デニム」の語源は「デ・ニーム」だったのだ

そんな織物の町を走り抜けていく

 

暑い、とにかく暑い

みんなストッキングに氷を入れて首元を冷やしている

それでもタイム差を広げないで集団は走る

平均スピード45キロ

そこそこハイペースだ

残り130キロ地点ぐらいか

なんでもないコーナーで一人転んだ

イネオスだ

誰だ誰だ

「嗚呼Gトーマスだ・・・」

結構なスピードで転んだがスリップしての落車なので地面には叩きつけられずに擦過傷だけで済んだみたいだ

それにしても彼はよく転ぶ

スイスから転びっぱなしだ

2度あることは3度ある

さすがに4度目はないと思いたい

 

残り65キロ

スプリントポイント

もがくヴィヴィアーニ

とりあえず中間は取っておく

でもゴールはわからないってところか

この辺りから横風注意報

ミストラルが吹き荒れるかもしれない

若干横風は吹いてるみたいだが流石に全チームが警戒しまくってるだけに各チーム前へ前へと位置取り

メイン集団がぎゅっと凝縮された一つの塊となって進んでいく

 

残り28キロ地点ではフグルサングが落車

前方で落車した選手がいてかわしきれなかったそうだ

アスタナのチームメイトがほぼ全員エースの元で待機

しかしヘルメットを外されるフグルサング

彼はここでリタイアとなった

 

逃げが粘っている

残り15キロ

まだまだ捕まえれない

ここでドゥクーニンクも集団を引き始める

ユンボもかなりやる気だ

総合もスプリントも大変だな

その点イネオスは総合だけに割り切っている

 

再びニームの町へと戻ってきた

逃げとの差10秒が縮まらない

残り3キロまではコーナーが連続するだけに逃げ有利だ

そしてクロイッゲル落車

キンタナも巻き込まれて集団から取り残される

もはやエースの面影はない

 

コースは下り基調

最後の最後まで粘る逃げ集団だったが

ついに残り2キロで吸収

ここからがスプリントに向けて最後の仕事

激しい位置取り合戦

バルギルも先頭に出てグライペルのために引く

後方でちらちらとグライペルを確認

彼も最後のツールだけにせめてスプリントする姿だけは見てみたいが・・・

 

残り1キロ

フラムルージュ通過

ここでドゥクーニンクが完璧なトレインを作る

モルコフ、リケーゼ、そしてヴィヴィアーニ

完璧なリードアウトからヴィヴィアーニが発射

番手にはサガン

そしてクリストフにフルーネウェーフェンと続く

後方からユアンが別ラインで加速する

クリストフが遅れ

フルーネウェーフェンはユアンの前に出られない

サガンは伸びない

最後はヴィヴイアーニとユアンの戦い

お互いに低い姿勢でもがく

最後はユアンがヴィヴィアーニを振り切りステージ2勝目

現地に駆けつけた奥さんと生まれたばかりの娘の前で

嬉しい嬉しいツール2勝目となった

 

 

 

第17ステージ予想

真ん中に4級がありゴール手前で3級を登る

サガン、マシューズ、トレンティン、コロブレッリあたりなら狙えるだろうが

ツール終盤にチームとしてコントロールする気があるのか?

おそらくそこそこの人数が逃げてくるステージ

ボーラはブッフマンの総合もあるのでサガンは「どうぞご自由に」と言ったところか

この次からはアルプス3連戦

とても大事で厳しいステージ

とりあえず元気な奴らを逃げに乗せて俺たちは休もうぜパターンかな

 

で、第17ステージの予想は

考えてもわからない

もはや妄想力も残っていない

伏兵的な選手が勝ちそうだが

こんな時は個人的に大好きなデヘントで

予想というより個人的な希望だな