今日は全国的に雨
まさに梅雨真っ只中
個人的に雨は好きだ
植物どもが生き生きするしな
去年植えた庭の紫陽花もなかなか趣があってよろしい
でも夜には土砂降りかな
夜は仕事の関係で少しだけお出かけしなければならない
車のワイパー全開でも前が見えないような状況は避けたい
そんなで早いうちにお出かけ
梅雨は正直暇だ
ツール前のわずかな休暇
今のうちに読める本は読んでおく
午前中に用事を済ませるためのいつもの時間調整
場所はいつものスタバ
300円ほど払い場所を提供してもらう
その時にサービスで苦いコーヒーがついてくるシステム
今日のスタバは老人で賑わってる
すっかりスタバと老人という図式も定着してきた
でも彼らはどうやって注文してるのかちょい気になる
俺なんか「エス」と注文したばかりに大勢の前で注文の仕方をレクチャーされるという辱めを受けた
わざわざマグカップを見せられて
「こ・れ・が・ショートサイズです」
「アンダースタン?」
「おっ、OK牧場」
なんてやり取りをさせられた俺である
しかし喫茶店と老人
この組み合わせはやはりしっくりとくる
しかし俺の隣ではせせこましく何かを食べるサラリーマン風の若者
随分と分厚いノートPCを取り出してパチパチしてる
カップに入ったものを最後の最後までなめ尽くすように食べている
よほど美味しいのだろうか?
俺は俺でのんびり読者タイム
随分前に購入しておいた本をようやく読む
「伯爵夫人」
一旦読み出したら止まらない面白さ
エロなのか文学なのか
やたらと「おちんちん、キンタマ、熟れたま◯こ」
東大総長を務めた人が80歳にして発表した本
ダメだこの本面白すぎる
俺は1時間ほど読書に勤しんだ
俺のりんご時計が震えた
「そろそろ出ろや、ハゲ」
仕込んであったリマインダーを表示させる
俺はコーヒーを半分以上残した
用事を済ます
無事お土産も渡せた
鶏はフランスの国鳥
もうすぐツールが始まる
「腹が減った・・・」
俺はいつものように名駅を目指す
今日の目駅はいつもより騒々しい
やはり大阪でのG20の影響か
やたらと警察に見られてる気がする
俺はできる限り自然に振舞おうとする
しかし自然に振舞おうとすればするほど動きはギクシャクする
そしてマークされる
俺は用もないのにスマホを取り出しいじりながら地下街へと消えた
どうも警察は苦手だ
何も後ろめたいことは無いのに緊張してしまう
俺は大名古屋へと逃げ込んだ
つばめ屋のどら焼きを横目でチラ見しながら3階へと向かう
幸いなことに3階はまだ人で溢れてはいない
しかし1分1秒を争う12時前
俺は素早くトイレを済ましていつもの店に突入した
今日はあらかじめ決めてあった
「ガッツリいきたい」
俺はミックスフライ定食を頼んだ
やたらと限定のチキンカツの注文が飛び交う
正直また食べておきたい気もある
しかし今日は久しぶりにアジフライが食べたかったのだ
隣におっさんが座る
もう一方の隣にもおっさんが座る
店の外を見ると軽く行列が
今日はやたらと大繁盛である
やはり早めに決めておいてよかった
ミックスフライ定食 850円
メインのミックスフライは
唐揚げ
アジフライ
メンチカツ
以前はお魚フライ定食というメニューが存在していたが人気がなかったのかミックスフライへと変わってしまった
正直俺はお魚フライの方が好きだ
アジとイワシのW青系フライは最高だった
しかしこれはこれで大人のお子様ランチと言っても過言で無いほど大好きなものが詰め込まれているプレートだ
いつものようにサラダもたっぷり
サラダなのにヘルシーで無いポテサラ
小鉢も十分使える一品
味噌汁は優しいミックススタイル
場所が場所だけに油断すると全て赤味噌づくしになりかねないメニューだが
ちゃんとミックスフライに仕上げてある
俺はまず唐揚げを食べた
王道の唐揚げはとても柔らかでジューシー
でも一個で十分だな
白飯が止まらない
続いてアジフライ
まずはソースをかけて食べる
熱々のサクサクだ
しかし忙しいからか若干油切りが足らないような気がする
まぁランチどき
致し方が無い
続いてマヨも塗る
とても安心できるアジフライ
しかしその一方で罪悪感が
少々もたれ気味の胃を休ませるために小鉢と漬物
ダメだ、再び白飯が止まらない
俺はもう一つの唐揚げにかぶりつく
すでに俺の胃は揚げ物を受け付けなくなっている
やはり50歳手前のおっさんには厳しかったか・・・
すでにサラダは無い
小鉢も残りわずか
俺は味噌汁でごまかした
そして白飯わしわし
茶碗は空っぽになった
まだメンチカツが残っているのに
俺は漬物をつまみ味噌汁を飲む
覚悟は決まった
メンチカツにソースをかける
そして一気に口の中へ
とても素朴なメンチカツ
腹ペコな状態なら悪くは無い
しかし50歳目前の俺の胃は限界が来ていた
無理やりメンチカツを押し込み
味噌汁を飲み干す
「悔しい」
とにかく悔しい
だんだん揚げ物が食べられなくなる自分が悔しい
ハクション大魔王のようにコロッケをばくばく食べていた頃がとても懐かしい
白飯だってこの3倍ぐらいの量を食べていた
昭和の個人経営の定食屋は普通盛りが丼サイズだった
「ごちそうさま」
俺の隣にはいつしか太ももが眩しい女性が座っている
俺は会計を済まして外に出た
「萬平さん・・・満腹です」
今日の朝ドラはまだ見ていない
あの青年になつが惚れないことを願う
俺は奈良の店へ向かった
同じフロア通り道でもある
「新製品が入荷している」
「ガラスの豆皿と小鉢か」
「そうめんだな」
「具沢山のぶっかけそうめん」
ガラスの豆皿には薬味を載せたいな
「ミョウガに九条ネギ」
「パクチーなんて変わり種もいける」
でもこのセットフルで買ったら1万円越え
俺は想像だけにとどめておいた
俺は欲しくてたまらない湯のみを眺める
予算が足らない
そして陶器のロックグラスを発見
予算的にもいけるが
これを買ってしまうと先日購入した粉引きを使わなくなりそうで怖い
とりあえず保留だな
1000円以下
いつでも買える
そして俺は以前から狙っていた信楽焼の豆皿を手に取る
「全部買いだな」
俺は3色3枚全部大人買いした
と言っても1枚1000円
今日の夜は眺めてニヤニヤタイム
釉薬の違いを感じる日だな
写真はまた今度
「雨が激しくならないうちに帰るか」
「ハゲだけにな」
俺は再び名駅のコンコースに出た
再び突き刺さる警察の視線
今日はやたらと鋭い
さすがに平日の昼間に不精髭を生やしたハゲがウロウロしてたら怪しまれること間違いなし
しかも丸いサングラス装着
「だからG20は嫌いなんだ」
「なんかマークされてるぞ、俺」
「落ち着け」「落ち着け」
「俺は無実だ」
「俺は何もしていない」
「俺はただミックスフライ定食を食べただけだ」
俺はいたって冷静な自分を装い改札を通り抜けた
階段を駆け上がると電車がホームに滑り込んできた
「これで帰れる」
俺は安堵した
そしてこれ以上雨が激しくならないと良いのになと思った