京都の東山にある高台寺
あの豊臣秀吉とねね様のお寺である
紅葉などとても綺麗で眺めの良いお寺である
宗派は臨済宗建仁寺派
いわゆる禅
どうやら臨済宗ともうひとつの禅でもある曹洞宗が、ひっくるめて「禅宗と呼ばないで」と言ってるみたいだが今はそんなことはどうでもいい
そんな高台寺にアンドロイド観音が誕生した
アンドロイドとは人型ロボット
猫型ロボットならドラえもんだが今回は人型ロボットである
「ちょ、待てよ」
キムタクでなくても言いたくなる
観音なのに人型？
観音さまとは仏である
フランスではなくホトケ
仏像として我々は普段拝んでいる
観音様は実に様々なバリエーションがある
ノーマルタイプは聖観音と呼ばれるタイプ
そんな観音様
他には顔が１１個もある十一面観音や腕が６本の如意輪観音
１０００本もの手を持つ千手観音に馬頭観音など様々な種類の観音様が日々我々を見守って下さっているのだ
中には千本もの手足のある観音様も
正式には観音菩薩
悟りを開いた如来になるべく修行中の身でもある
確かに基本形は人型だが顔がいっぱいあったり腕が沢山あったり目が多かったり
果たして人型と称して良いのだろうか？
しかも相手は仏様である
煩悩にまみれた人間と同列に語っても良いのだろうか？
そんな疑問も実際のアンドロイド観音を見て納得した
「正に人間・・・」
その姿は中途半端に人間だったのだ
顔から首、そして胸元辺りまでは人間の皮膚が模してある
そして後は手
それ以外はメカメカなのだ
頭には何やら２本の線が出ていて多少機械が見えているがそれ以外の中身は空っぽに見える気がする
まぁ頭空っぽの方が夢は詰め込めるが
これはあくまで観音様
夢など詰め込む必要はない
ひたすら煩悩を消し去りお釈迦さまの真の教えを学ぶのみである
お顔はとても穏やかなお顔
ただこれはお坊さんではなく観音様
「何故人間の顔にした？」
やたらリアルなだけに怖いのである
安らぎを感じさせてくれるはずの観音様が中途半端にリアル感があるために怖いのだ
「高台寺が指定したのだろうか？」
お寺の関係者曰く
「普段仏教と接点の無い人達に興味を持ってもらいたかった」そうだが・・・
確かに興味は持つかもしれない
しかし数秒で興味無くなるだろうな
何故仏像型にしなかったのか？
有名な聖林寺、法華寺、向源寺の十一面とか模したほうがよかったんじゃ無いのか？
どう見ても観音様には見えない
仮面を外したロボコップ的なロボ坊さん
不慮の事故で死んだお坊さんの脳だけロボットに移植したみたいな感じだな
そしてやはり何度見ても怖い
ちなみに名前は「マインダー」と言うそうだ
「まさか、なんまいんだー？」
東京都千代田区の研究開発企業の「エーラボ」が制作
身長１９５センチだが台座も含むそうでサバ読んでる
体重６０キロ
体型はかなりスリムだな
体脂肪はほぼ０か
本体はアルミ製
俺がニトリで購入した雪平鍋と同じだな
そして顔や手などの人間を模した部分はシリコン製らしい
いわゆるダッチワイフぽい質感なのだろうか？
まぁ実際にダッチワイフを見たことはないが
このアンドロイド観音が初披露されたのは高台寺のホール
ここでいかにも的な幻想的な音楽を背景にアンドロイド観音は般若心経を唱えたと言う
しかも壁には英語や中国語での字幕
中国語はわかるが
英語？
般若心経とは本来サンスクリット語である
それをサンスクリット語の発音のまま適切な漢字に当てはめたのが我々日本人に馴染みのある般若心経である
一つ一つの漢字に本来の意味がちゃんと理解できるように素晴らしくよく考えられて当てはめてあるのだ
それを英語に？
サンスクリット語からダイレクトに英語？
それとも漢字経由で英語？
分らない
でも欧米の外人のお坊さんも居るわけだし彼ら用に昔から英語表記の般若心経があったんだろうな
GYATEI GYATEI HARAGYATEI HARASOUGYATEI
最後の部分は真言だからこうなるのかな？
これはローマ字か
俺の足りない頭ではよくわからない
真言とは仏の言葉だしな
人間に分らないのは当たり前でもあるが
高台寺としては「仏が語りかけることによりより仏教が分かりやすくなるのでは？」
とのことだが
「ん〜？それなら何故仏像タイプにしなかった？」
何かが間違ってるな
制作費には俺が支払った拝観料もはいってるのかな？
もっと有意義に使って欲しいな
そして仏教を理解させるにはやはりお坊さんがちゃんと戒律守らないと
肉魚などの動物系を断ち
酒と女を断つ
あたりまえのことだが
これやらないと全く説得力ないよ
檀家離れ、葬式、法事の簡略化など
これから仏教はますます存続の危機に立たされる
各地からの上納金がなければ巨大な本山の維持も大変だろう
そうなったときに文化財の海外流出とかなければいいが
地方のお寺なんかだと本山に無断で売却しちゃいそうだよな
そうならないためにも今一度原点に戻って修行しよう
今からでも遅くはない
煩悩吹き飛ばそうぜ
おまけとして昨日の酒のおつまみを
おっさんが残り物で作るおつまみ
基本的に冷蔵庫の中で眠ってるもの
賞味期限切れの迫ったもの
または賞味期限が切れたもの
簡単にパパッと
フライパンひとつ
レタスがかなり劣化していたのでいつもように炒めた
レタスの塩昆布炒め
ちなみに俺はオリーブオイルしか使わない
他の油揃える予算がないのもあるがコレステロール意識かな
あとは大量に買い置きしてある魚肉ソーセージ
酒と醤油で煮からめて最後の仕上げに黒胡椒をパラパラと
これをニトリの黒い石の上に置けば
多少は見栄えがよくなる
おっさんのおつまみ
安くて低カロリーで結構うまいが塩分には目を瞑る
酒は自己規制中なんで１日１合まで
先日の血液検査の結果が予想以上に悪かったからな
なので肝臓には週休５日を与えた
「休みすぎだろ！」と思わないこともないが
とりあえずはゆっくり休んでくれ
俺の肝臓
