鯖棒亭日乗(下)

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「片隅に追いやられた」老舗すし店「久兵衛」がホテルオークラを提訴

片隅に追いやられた・・・

許せん!!

裁判だ!!

損害賠償1000万よこせや!!

老舗すし店の久兵衛ホテルオークラを提訴した

事の発端はオークラの建て替えに伴い店の場所が変わったことである

本来久兵衛はオークラでも一等地と言われる高級和食店「山里」の隣に店を構えていた

田舎者の俺ですら知ってる久兵衛だからな

まぁ食べたことは無いのだが

そもそも久兵衛は1946年から50年以上オークラ直営の高級和食店「山里」と隣で商売をしてきた

これはメインエリアと呼ばれる一等地である

それがオークラの建て替えに伴い移動させられたのだ

メインエリアは愚か山里とは別棟となる片隅に追いやられてしまったのだ・・・

しかもアーケード街の片隅

これには久兵衛も激怒だ

高級店としてのプライドが酷く傷つけられたみたいである

これには他の事情も絡んでるみたいで

実は山里と同じ棟にも寿司屋が入る

それが久兵衛から独立した職人の店なのである

元弟子は一等地で親方久兵衛は片隅

これには「考え難い仕打ち」として1000万の損害賠償を求めたのである

どうなんだろうな?

ショッピングモールなどは場所が命みたいなところはあるが

ホテルの飲食店だと最初からアレが食べたいからと店を目指すことが多いだろうし

久兵衛ほどのビックネームなら客足には影響なさそうだが

弟子に場所をとられたプライドなんだろうな

詳しい事情はわからんが

味で勝負すればいい

究極の寿司と至高の寿司で

もともと北大路魯山人に愛されたらしいしな

まぁ俺ら庶民はこのレベルの寿司屋には縁が無い

俺なんかはせいぜい旅先の港町で「地魚の特上握り3500円」ぐらいだな

それでもすげえうまい

気になって久兵衛の相場を調べてみた

一人当たり10000円から20000円ぐらいの価格帯が一番多いみたいだな

俺のイメージでは3万プラス酒代だったが

以外と安いみたいだ

それでも2万か

酒飲んで25000円

寿司だよなぁ

直ぐに食べ終わっちゃうよなぁ

やっぱり出せないな

いくら高級で極上のネタを手間暇惜しまず仕込んで握られた寿司だとしても

出せないな

本来江戸前の寿司なんて屋台で売られてたファーストフードだしな

ここまで高級にする意味があったのかどうか?

ラーメン同様庶民の食べ物であってほしい

そう考えると回転寿司の意味も出てくるんだよな

むしろ回転寿司の方が正しく思えてくる

5000円までは出せるんだよな

流石に寿司で1万超えてくると考えてしまう

正直懐石に行っちゃうだろうな

そんな俺だが尾道の居酒屋で一人で10000円使ってしまう

基本日本酒は一合1000円以下のしか飲まないのにな

久兵衛で酒飲むといくらするんだろう?

そもそも俺は自分の金で寿司を食べたことがほとんど無い

まぁ京都の寿司以外でだが

京都の寿司は名店で食べても3000円あれば十分だ

江戸前の握りとなると親に連れてってもらうか仕事関係ばかりだな

あとは若い頃に友達が働いてたBARのマスターに毎週のように寿司屋に連れてってもらった

BARでは酒もただで飲ませてもらって帰りに寿司だ

あの頃は俺もまだ若くイケメンだったので俺が店にいることで女性客が増えるからというのが高待遇の理由だった

時代はまだバブルを引きずっていた時代である

それ以降握り寿司ってほとんど食べてないんだよなぁ

もともと回転寿司には行かないし

デパ地下の持ち帰り寿司か半額のスーパーの寿司ぐらいだな

店だと今ほど北海道物産展が人気でなかった頃にイートインで食べたぐらいか

あとはデートで一回

旅先で一回

思い出した知多のお遍路の時にランチで食べたがこれがまたトラウマになるぐらい不味い寿司だった

あれだな

あれだよ

あれのせいだよ

手でつかんでもご飯はボロボロと崩れて口の中に入る前に完全崩壊する

目の前は海なのにスーパーで買ってきたかのようなネタ

俺は泣きそうになりながら皿の上で完全崩壊した寿司のご飯粒を拾い集めて食べたのだ

一体あの店はなんだったんだろうか?

地元の常連客みたいな人はみんな親子丼とかカツ丼とか食べてたし

休日の昼なのにガラガラだったし

まさか知多半島で目の前が海であんな不味い寿司を食べることになるとは思わなかった

やはり場所じゃ無いな

だから久兵衛さんも気にしなくていいのに

1000万もらったところでどうなるわけでも無いだろうし

1000万ぐらい簡単に稼げるでしょ

でも1万越えの寿司ってどうなんだろう?

そんなうまいものなのだろうか?

気にはなるが

誰か食べさせてくれないかな

東京までの交通費とホテル代込みで

ママ活できるような年齢でも無いしな

 

 

 

今日は溜まりに溜まってた請求書を一気に書き上げてやったぜ

ちなみに俺はPCなどという野暮なもので請求書は書かない

やはり請求書は複写式に限る

伝家の宝刀

パーカーのデュオフォールドのボールペンで書くのだ

まぁこの高級ボールペンが使いたいというのが一番の理由だがな

俺のパーカーは昔のやつなんでMADE IN UK

高級ボールペンにしては比較的書きやすいが

正直書きやすさではクロスかな

それでも俺はデュオで請求書を書き続けるのだ