農業王国愛知県
紫蘇は全国１位
キャベツが全国２位
トマトで全国３位の生産量を誇る愛知県
しかし実際に愛知県で消費される野菜の量は全国最下位クラスだと言う
ご存知の通り愛知県の県庁所在地は名古屋市
愛知県と言うより名古屋市の方が有名なぐらいである
名古屋市でも中心地から離れればそこそこ田舎町となる
そしてさらに隣接する市では農業が盛んとなる
海にも面してるので半島などでは漁業も
そして工業地帯もある産業都市
全てを含んでいるのが愛知県である
山もあれば川もあり海もある
そして濃尾平野
日本の中心地
そんな愛知県で何故野菜が食べられないのか？
詳しい調査方法は書かれてないのでよくわからない
スーパーや産直市場などで販売された量から推測されているのか？
どっちにしろかなり適当な調査だろうな
おれなんか庭に生えてるユキノシタなど食べちゃうし
田舎に行けば野菜の無人販売などいくらでもあるのだ
まず無人販売で探しそこになければスーパーで買うと言う選択
スーパーは高いので野菜はあまり買わないのが現実だ
あとは家庭菜園をしてる人や市場に出せないB級品をくれる農家など
野菜は正規のルート以外でも十分入手可能なのだ
まぁ今回の野菜を食べないと言う記事は
消費拡大を目指して８月２４日にプロジェクトが発足したのだが
どうやらその宣伝みたいである
「あいち みんなのサラダ」プロジェクト
もうこの名前からして間違ってる
野菜を食べない人たちに何故サラダを薦める？
火を通して調理した野菜の方がよりたくさんの量を食べられるはずである
素材がよければ野菜はうまい
生もいいが
焼いただけ、蒸しただけ
これが一番うまい
先日京都の辻和金網さんの焼き網を購入したおれは野菜を焼いては食べ
酒を飲んでいる
もう自然の恵みだな
何よりもうまいと思う
しかし今回のプロジェクトはサラダで食べさせようと言う計画
県内の食や農業に関わる有志が集合
「愛知らしい食べ方でおいしく、楽しみながら野菜をたくさんとり、地元野菜への理解を深めてほしい」とプロジェクトを発足したそうだ
楽しむなら余計に焼くか蒸すかだな
自然豊かな場所で炭火を起こして網で焼くのはちょっとしたイベントとなる
焼き野菜は醤油だが
蒸した野菜には工夫を凝らしたソースで食べる
昔そんな店があったのだがあっという間に潰れた
確か有名な料理研究家の人がプロデュース
かなりうまかったのに
野菜ってこんなに美味くなるんだと実感できるいい店だった
今でも名駅にあるゲートタワーの野菜料理の店は女性で大行列である
そうなると食べないのは男か
まぁ普通に考えて肉だな
男に食べさせるには肉と絡めるしかない
プロジェクトの実行委員に名を連ねるのは「名古屋めし評論家」
ここでも間違っている
名古屋人は名古屋めしはそれほど食べない
あれは観光客向けである
しかも今回は愛知県と言うより広い範囲でのこと
名古屋だけで考えてはダメだ
そのほか農業女子や心身科学部教授にキューピー執行役員の人たちが参加している
キューピーはマヨにドレッシングか
ナカモあたりからも呼んだ方が良いんじゃないのか？
キューピーは来年で創業１００年
日本にサラダ文化を根付かせたと自負しているそうだ
しかし野菜を食べない愛知県人にやきもきしての参戦みたいだな
ここも間違ってる
やはり野菜嫌いにはサラダよりまず火を通し調理したもので勝負しないと
細かく切ってハンバーグやコロッケに入れるとか
子供に食べさすやり方だろうな
いきなりサラダを出されても食べない人は食べない
結局はキューピーありきのイベントなんじゃないかと勘ぐってしまうな
でもマヨは好きです
３分クッキングもタイミングが合えば見ます
行政とも連携したいと言うことで愛知県知事の大村さんも参加
「あいちサラダめし」の試食をお願いしたそうだ
「あいちサラダめし」のコンセプトは
「旨味」「食べ応え」「意外性」
ここでも間違ってる意外性はいらない
確かに他の地方の人から見れば味噌カツや味噌煮込みなど意外性なのかもしれないが
愛知県人からしたらトンカツにソースをかける方が意外であり
何も意外性は求めていないのだ
福井に行けばカツ丼はソースカツ丼になるしな
全国的に見れば福井県も意外性を好むことになる可能性がある
なので意外性は除外するべきだ
で、これらの間違ったコンセプトで開発されたサラダが今回のサラダ
気になる中身は
まず肉味噌
器はワンボウルで提供されるがこのワンボウルスタイルが意外性だと言う
サラダなら普通ワンボウルじゃないのか？
確かに肉味噌は好む
今の時期ならそうめんに肉味噌も最高だ
野菜に味噌をかける文化も少しはあるだろう
CMでやってるしな
ボウルに県野菜をたっぷり入れて肉味噌をかける
できれば名古屋コーチンのひき肉なら最高だが
そこまでは明記されていない
そこに県内生産の卵を投入
これも明記されていないと言うことは地鶏系ではなく普通の卵なんだろうな
最後にキューピーの出番だ
マヨとドレッシングで味を整えると言うかぐちゃぐちゃにすると言うか
基本はこの４つのルールだそうだ
肉味噌
県野菜をたっぷりと
県内の卵
キューピーのマヨとドレッシング
これが他のメーカーだと大人の事情が発生するんだろうな
キューピーは絶対条件だ
完成した「あいちサラダめし」
とてもボリューミーで低カロリー
知事が試食
どうやら肉味噌は台湾ラーメン系の辛いやつ
これで野菜の味を消しに来てるんだな
舌が麻痺して本来の繊細な野菜の味を消す作戦
これは野菜嫌いには非常に有効だが農家の人が一生懸命栽培した野菜の美味しさのアピールにはならない
さらにコチュジャンとマヨを合わせた特性マヨが追い討ちをかける
もはや野菜の味など無いのを通り越してしまっている
これに卵もあるんだし
大村知事は「野菜が美味しい」とコメントしたそうだが
嘘じゃ無いかな？
多分野菜の味は分からないはず
しかも「マヨがもっと欲しいと」キューピーへ対するアピールも忘れないところが素晴らしい
コレステロール問題は「あいちサラダめし」の前では些細なことなんだろうな
最後に大村知事から「これはヒットしそう」と太鼓判までもらったそうだ
もう大成功だな
これで野菜嫌いな老若男女がこぞって野菜を食べることだろう
素晴らしいイベントだ
農家の人の正直な感想が聞いてみたいが野菜を食べ無い人に食べさせるには基本野菜の味を消すことだからな
これが正しいのかもしれない
