鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

墓じまいトラブル700万請求された人もいるそうだ

お墓

死んだ人の骨が埋葬されてる場所である

目印として木や石などで作られた墓標が建てられている

そんなお墓も近年の少子高齢化核家族化で墓を守る人がいなくなり荒れ放題

墓参りするのはせいぜい自分の親の墓までだしな

そうなる前にと新たな仏教ビジネスが誕生してどんどん増えている

それが永代供養

まぁお坊さんへの先払いシステムだな

お金を払っておけばお寺側が管理してある程度の年数は面倒を見てくれるというシステムである

遺骨は一箇所に個別に収納されている

うちが世話になってるお寺さんでも数年前から始めた

その永代供養に切り替えたい檀家さんの間でトラブルが起きているという

同じ寺なら大丈夫なんだろうが息子世代が地元を離れて暮らしてる場合はどうしても自分たちが住んでる近くで納骨したい

そうなるとそれまで檀家だったお寺を離れなければならない

いわゆる離檀

その離檀するときに手切れ金をお寺から要求されるという

離檀料

お寺によって金額は様々だろうがひどいケースでは700万円請求された人もいるそうだ

普通の人では700万は到底払えない

そしてどこからその金額が導き出されたのかも不透明だ

遺骨を移す場合には改葬許可証がいるそうでそれまで檀家だったお寺のハンコが無いとその許可証がもらえないシステム

このために「ハンコ欲しけりゃ金払えや」となるんだろうな

仏教ブームで観光寺も大人気な仏教界

仏教を知れば知るほど

「おかしいんやないのか?」などと現代の日本仏教への疑問も出てくる

無駄に高級車を乗り回し高級時計をはめて豪遊する坊さんもいる

そして加速するお寺への不信感

お寺離れなのである

個人的には墓はどうでもいいと思っている

うちは親父が自分で墓の土地を購入したが結局は墓には埋葬していない

今の状況だと俺の代で途絶えてしまうからだ

そのために永代供養を検討しているが

なかなか数十万というお金が用意できないのもある

そのために骨は自宅に保管してあるのだ

その方が何かと便利な部分も多いし

当分はこのままのつもりでもある

所詮お墓なんてものは遺骨を保管しておく場所でしか無いのである

故人の為と言うより残された人の心の拠り所なんじゃ無いのかな

「お墓に行けばあの人に会える」

そんな意味合いのような気がする

 

そんなんでうちの墓予定地は空き地である

毎年お盆前に草取りに行く

そして数年前から権利を売りたいと申し出てるが全く買い手がつかない

しかも二区画買ってあるし

許されるならそこに物置を置きたいぐらいである

それにしても離檀料なんか気持ち程度でいいと思うんだけどな

お寺離れでお寺側も将来が不安なんだろうな

檀家は絶対に逃がさないって感じなのかもしれない

うちでも全く付き合いの無い本家が檀家になってる寺から「大金よこせや」って催促が来たこともあった

完全に無視したが

しつこく電話とハガキが来たもんだ

そもそも檀家とは江戸幕府が作り出した制度

すでに江戸幕府は崩壊している

今更檀家など関係無いと思うのだ

お寺にお世話になったので檀家として残りたいという家だけ残ればいい

しかしそれだと日本の仏教は消滅の危機になるだろう

日本人はほとんど信仰心が無い

自分の家の宗派すら知らないし

その宗派の教えも知らない

仏教と神道の区別もついていないし

なぜか皆死んだら天国へ行くと思っている

キリスト教イスラム教でも無いのに

 

そんなんだから日本の仏教は将来的に観光でしか生き残れなくなる可能性もある

いろいろと難しい問題だな

根本にあるのは明治政府が許可した坊さんの妻帯

これにより坊さんにも家族ができて自分の息子に寺を継がせる世襲が広まった

一度SEXの快楽を覚えた坊さんは他でも遊びたくなることもあるだろう

世の中どんどん豊かになり食べ物も美味しい

肉汁たっぷりの牛肉も食べたい

酒も飲みたい

そうやって堕落していくのだ

昔のように坊さんになりたいと自ら志願するのではなく家がお寺だからと言う理由で出家する人が増えれば増えるほど堕落していくのかもしれないな

とは言っても妻帯禁止にすれば坊さんになる人も減少

人手不足で移民をなんて言い出し兼ねない自民党安倍政権

昔のように女人禁制にすれば男女雇用機会均等法がああだこうだと言い出す人たちもいるだろう

結局は現代で宗教を維持していくのは非常に難しい

お坊さんにだって生活はある

その生活をするための寄付が集まらないからな

本当に信頼され尊敬される仏教人にならないと

うちの親父も通っていたお寺から「出家しないか?」と誘われたそうだが生活できないという理由で断った

そのお寺は檀家は持たずに葬式もやらないで祈祷などのお布施だけで生活していたお寺だったからだ

ご住職は精進料理を食べて、酒も飲まない

お布施も強制はしない

10円でも100円でも気持ちだけでよかった

お金でなく自分の家で取れたお米や野菜を収める人も多かったな

今は後継者がいなくて廃寺となったが

 

戒名のグレードによりお金が高くなるというのもおかしな制度

そもそも戒名とは個人を仏門に入れるために名前を与えることである

本来の葬式とは修行中の坊さんのみに行われていたからだ

なので人は死んだ時に戒名を与えられて形だけ出家したことになるのだ

ちなみに死んだら即極楽浄土の浄土真宗は戒名ではなく法名

あそこは戒律は人間では守れない

戒律は阿弥陀様の絶大なる力がなければ無理なのだと言う考えだからな

そして葬式というよりお別れ会の意味合いが強い

そもそも葬式の時には既に故人は西方浄土に到着しているのである

成仏してしまっているのだ

参列者全員にお経を読ませるのも親鸞の教えを広めるためなんじゃないのかな

まぁ集金システムであることには違いない

その戒名にはランクがある

信士、居士、大居士など

ちなみに信士が一番低いランクとなる

うちの寺は信士なら無料だった

なのでうちの親父は当然信士である

本人が生きていたとしても信士を選んだはずである

お金で地位を買うなんて間違っているからだ

そういうところは頑固だったしな

本来ランクの高い戒名は生前にお寺や周りの人々に尽くした人がお寺側から無料でつけてもらえたものなんじゃないのかな?

それがいつしか金持ちが金にものを言わせてランクの高い戒名を欲しがった

そして「これはビジネスになるぞ」とお寺が気付き広まったような気もするが

これはあくまで俺の憶測である

 

 

今ではお坊さん便なんてのも出来たし

仏教にもデフレの波が押し寄せてきている

床屋業界は1000円カットが値上げするという

当然だろうな従業員は奴隷ではない

正直2000円程度までは値上げするべきだと思う

 

昨日BSで京都の五山の送り火中継を見ていた

いきなり冒頭で樹木希林さんがこれなくなったとのこと

もしかして体調が悪いのか?

電話での出演だ

心なしか声に力がない

でも冗談だけは健在だ

どうやら前日に手術をしたばかり

大腿骨の骨折だと言う

最近体重も10キロ減少したと言うし

心配である

送り火中継では真面目な佐藤二朗が見れた

勇者ヨシヒコでは無茶苦茶な「仏」を演じていた彼である

そんな彼が送り火中継

ムラサキは結婚した

それもイケメンゲット

しかしあれほどのパン好きで体型を維持するのってかなり大変な気がするが

パンもカロリー知っちゃうと食べれないからな

ふわふわなんで3個ぐらい簡単に食べちゃうけどな

おそらく1000キロカロリーいっちゃうだろうな

 

 

さて今日は昼から仕事の打ち合わせ

お盆過ぎは台風ラッシュ

予定が立たんな

また忙しくなるぞ

今のうちに休んでおかないと