鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2018年ツール・ド・フランス 第16ステージ

2018年ツール第16ステージ

休息日明けでいよいよピレネー

前半は4級が二つと穏やかなコース

後半から2級1級1級と登り最後はテクニカルな下りを下ってゴールとなる

放送がはじまるとVTRが流れる

今日のヤフーのニュースにもなっていたがどうやら農家のデモがあったみたいだ

スタートから30キロ地点

ツールは世界中で中継され世間の注目も高い

そのためにツールを利用してのデモ活動は毎年のように行われている

ただ横断幕を掲げて空撮してもらうのが多いが今回のように道をふさいでしまう行動もある

今回は枯れ草のロールで道をふさいでしまった

さらに羊を放とうとしたので国家憲兵隊が鎮圧することとなった

その時に使用されたのがコショウを成分とした催涙スプレー

このスプレーが風で流され選手たちの目や鼻や口に入り込んでしまったのだ

そのためレースは15分ほど中断

選手たちは皆水で目を洗い目薬をさした

レース開始直後から行われた激しいアタック合戦も一時中断

再び仕切り直しとなりレースは再開した

山岳賞狙いのアラフィリップ、バルギルもともに逃げる

飛び出したり吸収されたり

そんな中でデマールが遅れた

このステージ彼はタイムアウトとの戦いである

100キロ地点を過ぎたあたりでようやくスカイが関所の門を閉めた

これ以降しばらくは通行手形は発行されない

とにかく逃げのメンバーが多すぎる

実況解説もメンバー確認をするのが面倒くさそうだ

その数47人

アラフィリップ、バルギル、ラトゥール、イザギレ兄弟、モレマ、ヴァンアーベルマート、アダム・イェーツ他多数

詳しい逃げメンバーはわからない

どのチームが何人送り込んだのか?

逃げに送り込んでいないチームはスカイ以外にあるのか?

こうなる集団を引くチームはスカイしかいない

逃げの大集団とのタイム差はどんどん広がっていった

そしてサガンは暫定的にマイヨヴェールを確定させたために今回は逃げには乗らなかったみたいだ。あとは無事シャンゼリゼまで走るだけである

2級山岳の登りで逃げ集団からジルベールが飛び出す

相変わらず元気だな

そして下りに入る

この峠の下りは1995年にファビオ・カザルテッリが事故死したポルテダスペ峠の下りでもある

「何事も起きなければいいが・・・」

そんなことは御構い無しにガンガン攻めるジルベール

「あっ!」

突然ジルベールの後輪がロックした

ジルベールの自転車は激しく縁石に叩きつけられジルベールは縁石を乗り越えて峠の下に落ちていった

これ以降しばらくカメラは事故現場を移さない

こういった時はヤバイ場合が多いのだが

再びカメラが事故現場を写した時はジルベールは路上に復帰しておりカメラに向かって「大丈夫だ」とサムズアップした

肘や足から流血しながらも再びバイクにまたがり走り出すジルベールだった

そして彼はこの日敢闘賞を獲得した

1級山岳に入るとヘーシンク、カルーゾ、バルギルがアタック

後からモレマ、アダム・イェーツ、イザギレ他が追いついて先頭集団を形成した

スカイがコントロールするメイン集団との差は11分

完全に逃げの中からステージ優勝が決まる展開だ

そのためにみんな何かをしなければならない

仲良しこよしで最後の下りには入りたくない

レースはスペインへと突入

何気にスペイン人が頑張ってる気がする

逃げ集団は17人に

マティアスフランク、ラトゥール、バルギル、ヘーシンク、カルーゾ、ゴルカ・イザギレ、ポッツォヴィーヴォ、アダム・イェーツ、アマドール、ソレル、アラフィリップ、ミュールベルガー、ヴァルグレン、モラール、ヴァネンデル、モレマ、マルタン

その頃メイン集団では突然モビスタが先頭に出てガンガン引き出す

誰かが飛び出すための布石なのだろうが

結果的に不発に終わる

レースは最後の1級山岳に突入

ヴァルグレン、モラールがアタック

繰り返されるアタック

先頭はヘーシンクとポッツォヴィーヴォに

少しうとうとしていた俺は最初ポッツオヴィーヴォを見落としていた

それは彼の体が小さくヘーシンクの体に完全に隠れていたからだ

やがて先頭にイザギレ、モレマ、ソレル、アダム・イェーツが追いつく

出入りが激しい展開である

頂上まで残り3キロ

ここでアダム・イェーツがアタック

この山頂を制したものがこの日のステージ勝利にぐっと近く

ゴールまで残り13キロ

単独でアダムがテクニカルな下りに突入する

追走2番手はアラフィリップ

下りが得意なアラフィリップから追いかけれるのは精神的によくない

お互いにギリギリを攻める

そしてアダムが滑った

転んだ

激しく左肩を路面に打ち付ける

再びバイクにまたがり走り出そうとした時に横をアラフィリップが通過していく

アダムにはこの下りでの差を広げる必要がある

最後の平坦でのスプリント勝負になればアラフィリップには勝てない

先頭に躍り出たアラフィリップ

安全マージンを取りながらも順調に下っていく

アダムはやはりリズムが狂った

下れない

ここで勝負は決まった

 

独走でゴール前に現れたアラフィリップ

仕切りに観客を煽っている

フランス人のステージ勝利に沸くゴール前の直線

ゆっくりと勝利の瞬間を楽しむかのようにアラフィリップはゴールした

2位はゴルカ・イザギレ3位にアダム・イエーツとなった

メイン集団はそのままゴール

ゴール後にジルベールはリタイアとなったが

とにかくジルベールが無事でよかった

 

 

そして今日はとんでもないステージ

ツール初の試み超ショートステージ

その距離65キロ

スタートも総合成績順にスタートするそうだ

まるで弱虫ペダル

まずは第一グループ21人が最前列からスタートするという

アシストを待つのか?

最初から全開なのか?

一番気になるのはGトーマスとフルーム

お互いに助け合うのか?タイマンを貼るのか?

鈴蘭のてっぺんならぬスカイのてっぺんだな

 

正直予想は難しい

ニバリがいればニバリかなと思っていたが

アルデンヌのクラシックライダーが強いような気がするが

全盛期のバルベルデで見たかったな

コンタドールも俺がいた時にこのコース作れよって言ってたな

単独でも強いデュムラン、一泡吹かせたいバルデ、不気味なログリッチェ、逃げて逃げて逃げまくるぜヘーシンク、そしてスカイ軍団

考えただけでワクワクする

中山美穂ですら「ワクワクさてよ」なんて歌わなくてもいいぐらいにな

で、17ステージ予想はログリッチェで

スカイVSロットNLユンボだな

 

そして今日はGトーマスがバッドディと予想

 

 

レースまで時間もあるし少し寝るかな