2018年ツール第15ステージ
休息日前のステージ
とにかく逃げるぜ的な選手が多く大集団の逃げができた
コースは3級2級1級から長い下りと平坦でゴール
1級の登りで抜け出せるかが勝負どころか
しかしこの1級山岳はツール初登場
未知の峠でもある
一日中横風が吹く中
激しいアタック合戦が勃発
レース開始から40キロ過ぎてようやく逃げ集団が作られた
無事スカイ関所を超えられたのは28名
様々なタイプの選手が入り混じる大集団
スプリンター、パンチャー、クライマー、総合、クラシック
サガン、ヴァンアーベルマート、モレマ、カルメジャーヌ、マイカ、ヨン・イザギレ
コルト・ニールセン、ポッツォヴィーヴォ他
ハイペースな展開でデマールがメイン集団からかなり遅れるが逃げが決まるとメイン集団はスローダウン
デマールも無事メイン集団に復帰した
2級山岳で逃げの中から突然カルメジャーヌがアタックする
ゴールまでの距離はまだ100キロ以上ある無謀なアタック
よく見てみると耳から無線のイヤホンが外れている
これは「監督うぜえ」と言うこと
チームの命令を無視してのアタックだ
チームカーは何度も横付けしてはカルメジャーヌの説得に取り掛かる
失望の顔を見せては首を振るカルメジャーヌ
結局は逃げ集団へ戻ることとなった
本人がいけると判断したのだろうがかなり無謀なアタック
これが吉と出るか凶と出るのか
メイン集団とのタイム差は10分を超える
この日もスカイ公認「どうぞお好きに逃げてくださいステージ」
勝負は逃げの中から決まる
そうなると話は別だ
スプリント力の無いクライマー系などは早めに仕掛けて小集団にしたい
そこで逃げ集団の中からファビアン・グルリエ(ディレクトエネルジー)
ジュリアン・ベルナール(トレック・セガフレード)のフランス人2人が逃げた
最後の山岳1級山岳
先頭の二人は追走集団から1分30秒つけて突入
急勾配区間で追走集団からマイカが飛び出し先頭に追いつき追い越す
マイカ単独先頭
非常に路面が悪い1級山岳
そんな中でダウンヒルが始まる
追走はモレマ、コルトニールセン、カルメジャーヌ、ポッツォヴィーヴォ、ヨン・イザギレなどなど
一方メイン集団からはDマーティンが単独で飛び出す
少しでもタイムを縮めたいのだろう
とてつもなく長い下り
マイカは追走にどんどん差を詰められていく
結局は残り14キロ地点でマイカ吸収
先頭集団は8人になる
トレック、アスタナ、バーレーンはそれぞれ2名づつ
カルメジャーヌとマイカが単独である
残り10キロ
クライマーのポッツオヴィーヴォがアタック
彼はここで動くしか勝機が無い
しかもチームメイトのヨン・イザギレもクライマーだ
バーレーンにとっても厳しい展開
なんとか打破しなければ
しかしことごとくコルトニールセンが潰しに来る
集団スプリントでも勝てる力を持つコルトニールセン
チームメイトを使わずに自ら動くとはかなり調子がいいのだろう
残り6キロでコルトニールセン、モレマ、イザギレが抜け出す
不意をつかれた残されたメンバー
カルメジャーヌが必死で捉えにかかるが何故か寸前でやめてしまう
自分だけ脚を使うのがバカらしくなったのだろうが
カルメジャーヌとマイカ以外でこの集団を引く選手はいない
トレックもアスタナもバーレーンも先頭に選手を送り込んでいるからだ
こうなるとどうやっても追いつくことはできない
最初はわずかな差でも気がつけば取り返しのつかない差になる
レースは先頭の3人に絞られた
総合系モレマ、クライマーのポッツォヴィーボ、スプリンター寄りのパンチャー、コルトニールセン
このままいけば明らかにコルトニールセンが勝つ
なんとかしなければ
3人の駆け引きが始まる
お互いがお互いをけん制する
しかし動けない
ギリギリまで動けない
誰が動く?
俺が俺が
否俺が
どうぞどうぞ
え?
残り250
ヨン・イザギレがアタック
すかさずコルトニールセンが反応してそのまま3人のスプリント勝負
先頭に出るコルトニールセン
番手にヨン・イザギレ
しかし番手につけながらもぶっちぎられるほどの実力差
コルトニールセンが逃げ切り勝利となった
メイン集団は何事もなくそのままゴールした
一日休んで勝負はピレネーに持ち越しだ
第16ステージ予想
いよいよピレネー
前半こそ4級4級と穏やかだが後半に入ると立て続けに2級1級1級下ってゴール
フルームの調子がよければ最後の1級頂上手前で仕掛けてのSDH
5勝クラブ目指すフルームの最大のライバルはチームメイトのGトーマス
あとはデュムランの絡み方次第か
Gトーマスがアシストするのか自ら仕掛けるのか
今度こそフルームだな
最後のTTで勝負つければいい
なので予想はフルームで