２０１８年ツール第１３ステージ
前日の落車でニバリは骨折リタイアとなった
調子が良かったニバリだけに非常に残念である
さぞかしバーレーンの王子様もご立腹のことだろう
あの王子さまは怖いからな
原因は発煙筒で視界が悪くなった状態での興奮する観客と警察のバイク
これらが絡み合い起きた事故みたいだがニバリ自身も良くわからないみたいだ
気がついたら転んでたみたいな感じだろうか
そしてニバリのすぐ後ろを走っていたGトーマスもニバリのバイクの後輪に乗り上げ落車寸前だったみたいだ
そしてその前にフルームに向かっていった観客はどうやらフルームを殴ろうとしていたらしい
ゴール前でのスカイに対してブーイングも凄いしな
まるで選手に対するリスペクトが足らない
１３ステージはスプリントステージ
大人数の逃げが予想されたが
放送が始まる逃げは４名
デヘント（ロットソウダル）
ミヒャエル・シェアー（BMC）
トーマス・スクーリー（EFエデュケーションファースト・ドラパック）
ディミトリ・クレイス（コフィディス）
ようやくデヘントが逃げに入ってきた
グライペルがいなくなったのもあるんだろうな
現役世界最強逃げ屋の怒りの復讐撃の始まりだ
去年彼はツールで１０００キロ逃げた
それでも総合敢闘賞には選ばれることはなかった
理由はただ一つ
彼がフランス人ではないからだ
しかしメイン集団も簡単には逃がさない
有力スプリンターたちがリタイアしたために
俺でも勝てるかも？状態になってるからだ
チームとしてせめて一勝を手にしたい
集団はスカイではなくFDJ、ボーラ、UAEがコントロールした
デヘントも仕切りに逃げメンバーに逃げの極意を伝授する
「いいか今はゆっくり走るんだ。ゴールまでの距離はまだ長い。集団はまだ俺たちを本気では捕まえない。とにかく今は脚を溜めながら走ることだ」
逃げもメイン集団もそれほど追い込まないでタイム差は２分ほどで推移する
山岳に入るとタイム差は縮まり始める
残り６０キロ地点でタイム差１分を切る
「今日はダメだな」
デヘントは一人逃げから遅れていく
今日は足慣らし
明日に備えるのかもしれないな
逃げ集団もなんとかタイム差を広げようと途中からはそれなりに踏んでいたがメイン集団が如何にもこうにも逃がしてくれない
残された道は敢闘賞狙い
誰よりも長く逃げて表彰台に登りたい
残り２２キロからシェアが単独になる
しかし残り６キロで吸収
全ては集団の予定通り
ここからが本当のレースの始まりだ
各チームトレインを形成
スプリンターチームだけでなく危険回避の総合系も
残り３キロ
救済措置が取られる区間に入ると総合系チームはお役御免
ここからはスプリンターの土俵だ
FDJのトレインが素晴らしい
デマールのステージ勝利に向けて完璧なトレインを形成
残り９００メートル
「ん？クイックステップ？」
ジルベールがアタック
やや上り基調のスプリントコース
ジルベールの必勝パターンのロングスパートだ
あとは垂れるか垂れないか
ジルベールのアタックに中辛は無い
辛口か甘口しか無いのだ
「ヤバイよヤバイよ」
焦ったのはFDJ
ここで脚が終わったとしてもジルベールを捕まえなくては
残り３００
ジルベール吸収
結局ジルベールを捉えるためにFDJトレインは無駄足を使いリズムが狂わされた
ジルベール吸収とともに各スプリンターが動き出す
残り２５０
焦ったデマールが微妙に早いタイミングで仕掛ける
それに反応してクリストフとサガンもスプリント開始
３人横一線に並びハンドルを投げた
ゴール後、左の手のひらを前にかざしたのは世界チャンピオンのサガン
サガンがこの日のステージ勝利を手にした
１４ステージ予想
４級２級３級２級ゴール
中央山塊の中級山岳ステージ
最後はなかなか曲者だな
全長３キロ、平均勾配１０パー
登れるスプリンターでは厳しい
パンチャーかパンチャー寄りの総合系
サガン、アラフィリップ、ジルベール、Dマーティン、バルベルデ
逃げが決まる可能性もある
みんな休みたいしな
逃げならデヘントだが
Dマーティンあたり本気で狙いに来るかな？
でもバルベルデが勝つところも見てみたい
最後はちょっと平坦になるのかな
飛行場って前にも出てきたところだな
そうなるとサガンかなぁ
アラフィリップは山岳ポイント狙いで逃げてくる可能性もあるよな
わからん
それだけに面白いステージになりそうだ
どうせ当たらないんだから攻めの予想で行くか
逃げ切りシャバネル
最後のツールだ頑張れ
