鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

大名古屋「浪花ろばた八角」限定まぐろカツ、サルサソース定食900円

決戦は日曜日

とは言っても正確には月曜日か

今日はロシアW杯日本代表がセネガルと戦う日である

セネガルといえば早い、強い、高い

もう遺伝子レベルで日本人は叶わないのである

その圧倒的でもあるフィジカルの差をどこで埋めるのか?

緻密な戦略とチームワークと精神力

あとは気合いと根性だな

必ず集中が切れる時間帯があるはず

それまで我慢我慢

カウパーは出るかもしれないが我慢我慢である

マネは大迫以上に半端ない

彼が前を向きそこにスペースがあればもう誰も止められない

まずパスの出所を抑える

マネに前を向かせない

マネの前にスペースを与えない

常にトライアングルで行動

3人一組だ

二人で挟み込み残りの一人がフォローする

そうすれば「いいね」ラッシュになること間違いなし

しかし3人係ということは他の選手がフリーになる

そこをどうケアするのか?

常に集中を切らさずにお互いの動きを把握してマークにつきスペースを埋める

相当厳しい試合になるだろう

そんな事を考えながら電車に揺られていた俺である

車内はエアコンが効いていて相当寒い状況

窓を開けたくても窓は開かない

やはり超ペラペラウインドブレーカーは必須アイテムだな

温度設定も28度で十分

それ以下は寒すぎて俺には辛い

夏が暑いのは当たり前のこと

水分塩分しっかり取らずに熱中症熱中症と騒ぎ出す

その前に的確に水分と塩分とれやといつも思う

うるさい奴に限って水分不足である

そして汗をかけ

エアコンを捨てよ町へ出よう

これからの時期は飲食店選びも非常に難しい

「今日は暑いから冷やし中華が食べたいな」と思い店に入る

エアコンガンガン

食べる気なくなり結局は熱々のラーメンを注文するという流れになってしまう

俺は冷やし中華が食べたいのだがエアコンのおかげでいつも食べられないでいるのだ

昔みたいに窓開けて扇風機で十分なのにな

日陰にテーブル置いて外で食べるのが一番いいかな

多少風があれば最高だ

少々話が長くなったが俺は寒さに震えながらもなんとか目的地に辿り着き用事を済ませた

今日は体のメンテナンス日である

午前11時

外に出るとちょうどいいい具合に気温が上がっている

暑くもなく寒くもなく

素晴らしい

スバッ!スバッ!スバッ! 素晴らしいサンデーである

しかし相変わらず名鉄は俺を困らせる

俺は再び寒さにふるえながら名駅へと向かった

名駅で降りた俺

当然のことながら腹ペコである

さてもう行列ができてる時間帯だ

こんな時は大名古屋しかないな

俺はいつものように華麗に地下街をくぐり抜けた

大名古屋に入る

新しい寿司屋が気になる

店を覗く

満員だ

ランチは寿司7貫1300円と10貫1800円だったかな

予算的には7貫だが

食べたい量は10貫だ

多分これでも足らない

寿司はよく噛んで食べるにも限界があるからだ

ゆっくりと噛んで食べればそこそこ満腹感は得られるだろう

しかし寿司では到底無理なのだ

そして酒を飲む暇もなく速攻で食べ終わる

やはりダメだな

俺は寿司を諦めていつものように3階へと向かった

3階はそこそこ人が集まりだしている

これは早く決めないとな

俺は鉄板焼きの店へ向かうも1000円を超えるメニュー構成に思わずひるんでしまう

明日入金予定の150万が月末に伸びたからだ

俺は自転車操業である

しかもケイデンス90ぐらいで回し続けている

今は100円でもケチりたい時なのだ

100円あれば菓子パン一個買える

カロリーは約400キロカロリー

これ一個で明日の昼飯は賄えることだろう

足りないカロリーは買い置きのバナナとしるこサンド一掴みで対処すればいい

しかし今日は街に繰り出している俺である

ビール込みで1500円だな

俺の予算は採決された

そうと決まれば話は早い

1000円以下のメニューが充実している店は少ない

そして生ビールが500円の店もまた少ないのだ

俺は浪花ろばた八角に足を踏み入れた

お目当は「カサゴの煮魚定食」である

俺はカウンターに案内された

店内のテーブル席はすでに満席である

さすが日曜日

昼間から宴会が始まっている

俺は一応メニューを見て迷うふりをする

それは店員から「このおっさん何意気込んで入ってきてるんだよ」と思われないようにするためだ

俺はあくまで迷ったふりを演出するつもりだった

そんな俺にある一つのメニューが飛び込んできた

「限定まぐろカツ、サルサソース」

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いつものパターンである

俺は「限定」という言葉に非常に弱い

「今しか食べれないかも」

俺は急遽予定を変更した

プランBの発動だ

まぐろカツと生ビール合計1418円を俺は注文した

俺はカバンの中から自慢げに新iPadを取り出してkindleのアプリを優しくタップした

最初は優しく相手の反応を見ながら徐々に激しくするのが俺流だ

俺は先日購入した植物雑誌を開いた

そうこうしているうちに生ビールが登場だ

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悪くないぞ悪くないぞ

決してこいつは悪くない

キリンにはいろいろ物申したいが出てきたものがキリンなら仕方がない

味自体はキリンが好きだ

ただ最近のキリンの企業態度に我慢ならないのだ

俺は複雑な思いでビールを飲んだ

だめだ

う、うまい・・・

俺は再び植物雑誌に目を通した

店はかなり混んでいる

カウンター越しに見える厨房もいっぱいいっぱいだ

いつも見る店員さんの姿が見えない

まぁいいか

俺は気長に待つことにした

ビールもできる限りのんびりとのむ

一口一口味わいながら

そして植物どもを見つめる

世界には奇怪な植物どもがいっぱいだ

どのくらい待たされただろうか?

ビールも残り少なくなってきた時に奴は俺の眼の前に現れやがった

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数量限定まぐろカツ、サルサソース定食 900円

思ったよりカツは小さいな

小鉢はなんだろう?

ごぼうとかパサパサしたものがミックスされている

俺はとりあえずサラダから食べた

濃厚なマヨベースのソースがかけられたサラダはそれだけでおかずになる

ポテサラはいつものことながら文句なしだ

うまい

アイスクリームのようにコーンに乗せて食べたいぐらいだ

まずは野菜からというマイルールを済ませた俺は本命のまぐろカツを一切れつかんだ

真ん中から行くべきか?端から行くべきか?少々迷ったが端から食べることにした

一番小さく切られてるカツだ

サルサソースを乗せて」と

俺は一思いにカツを口の中に放り込んだ

上の歯と下の歯を数回噛み合わせる

「ん?待たされた割には冷めてるな」

俺は熱々のまぐろカツを想像したのだが実際のまぐろカツはほぼ冷めきっていた

まるで結婚3年目の浮気がばれた後の夫婦みたいに冷めていた

「何かがおかしい」

上に乗っているサルサソースはとても冷たい

冷蔵庫から出した直後並みに冷たい

俺はサルサソースなるものをあまりよく知らない

それは俺がトマト嫌いだったからだ

今はおっさんになりトマトも食べれるようになった

本来のサルサソースが冷たいものなのか?無知な俺にはわからない

しかし確実にこのサルサソースの影響も受けてまぐろカツは冷めているのだ

俺のサルサソースのイメージはメキシコ

そのために俺は先ほどからサボテンの写真を見て気分を高揚させていたのだ

そしてチチャリート

類い稀な得点感覚を持ったメキシコ代表の小さなストライカーである

俺の頭の中ではソンブレロと言うつばの広い帽子をかぶりマラカスがシャカシャカしていたのだが

そんな暑いイメージだった俺は冷めたまぐろカツに動揺した

まるで作り置きのような冷たさである

そして揚げ方はしっかり揚げてありまぐろの水分は完全に飛ばされてパサパサなのだ

まるで安い鶏肉を下手な料理人が調理したみたいなチキンカツ・・・

かろうじてサルサソースでごまかされてはいるが

これは明らかに失敗作なのでは?

俺は初めてこの店で失敗した

とは言っても人の好みは人それぞれ

パサパサカツが好きな人の方が多いかもしれないしな

でも俺はレアの方が好きかな

名古屋だと鮪小屋本店のまぐろ唐揚げは絶品である

俺はあんなのをイメージしていたのだが

まぁポテサラはうまいし以外と小鉢もいける

無料の漬物もあるし味噌汁も完備だ

俺は残りのビールを飲み干し

ご飯の上に残りのまぐろカツとサルサソースを乗せてワシワシ食べた

今回はイメージと違ってたな

カサゴの方がよかったな

でもまぐろカツの注文はどんどん入ってくる

果たしてみんなどう思うのか?

それとも俺のだけパサパサだったのだろうか?

そしてなんであんなに冷めてたんだろう?

もしかして厨房の中で放置されてたとか?

俺の後から入ってきた人はすぐに料理が運ばれてたしな

何頼んでもいつも早いのに今日だけかなり待たされたしな

謎だな

 

 

そんな俺は気を取り直して本屋へ行った

 

最低で最高の本屋 (集英社文庫)

最低で最高の本屋 (集英社文庫)

 

 松浦弥太郎さんのエッセイを購入

 

そのあとで暇つぶしに奈良の雑貨屋へ

アルミの洗濯バサミを発見

購入した

やはりある意味アルミだな

 

 

さて今日はどうするか?

日本戦まで少し寝てしまおうか?

明日は4時半起きだしな

さすがに0時から酒を飲むわけにはいかない

さっさと酒飲んで寝ちゃうか

そうしよう

 

それではおやすみなさい