京都で勃発した八ッ橋騒動
どうやら原因は創業年を巡ってのことらしい
今回訴えたのが老舗の井筒八ッ橋本舗
訴えられたのが聖護院八ッ橋総本店
実は八ッ橋総本店は創業元禄２年（１６８９年）として宣伝しているそうで
そのことに「異議あり！」となったのが井筒八ッ橋本舗なのである
井筒さんが言うには聖護院さんが一番最初に八ッ橋を作ったかのような宣伝をして客をゲットしているのが気に入らないそうで９４歳の井筒八ッ橋本舗の津田オーナーが提訴したのだ
この歳で裁判とはよほど腹に据えかねたのだろう
八ッ橋が元禄２年に存在していたという証拠になる文献は存在していないと言う
それなのに元禄２年から創業しているかのような宣伝を外人観光客用に行い
「ワタシイチバンフルイヤツハシカイタイデス」
「イチバンフルイノオミヤゲデタイヘンヨロコバレマス」となったのだ
聖護院八ッ橋に殺到する外人観光客
それを指をくわえて眺める井筒八ッ橋本舗だったのかもしれない
俺もどうせ買うならより老舗のほうが気になる
あぶり餅なんかもいつもどっちで買うか迷いに迷うのだ
井筒八ッ橋本舗さんは記者会見で「京都や八ッ橋業界全体の信用を守りたいという思いで提訴しました。聖護院八ッ橋にはうそをつかないでと言いたい」と話したそうだ
それに対して聖護院八ッ橋総本店は「現段階ではただ驚くばかりでお答えのしようがない」としている
八ッ橋といえば京都を代表するお土産
俺が修学旅行で訪れた時にも八ッ橋を買わなかった奴はいないほど大人気だった
お土産屋では試食品も大量に置かれていて俺は全ての試食を食べた
しかしあのニッキの味は小学生には早すぎて「ま、不味い・・・」となるのだ
食べても食べても不味いのだ
「なぜ大人はこんなものを欲しがるのか？」とりあえずはお土産に買ってこいと言われているので仕方がなく購入するが納得いかない俺であった
そして残りのお小遣いを全てはたいて大黒さんと恵比寿さんを購入して今彼らはうちの神棚に鎮座しておられるのだ
八ッ橋の起源はテレビで何回か見たことがある
その時に紹介されてたのが聖護院八ッ橋総本店だったと記憶している
その時に八橋検校の琴に似せたお菓子を作ったのが八ッ橋の始まりだと言ってたと思う
生でなく焼きの方が元祖だと
場所は黒谷さん
黒谷の金戒光明寺である
「オオタニサン」が大人気だけに「クロダニサン」も人気なんだろうな
その黒谷さんの参道で森の茶店を開きそこで八ッ橋を販売したのが元禄２年ということだな
ただそれを記録する文献が無いために今回の騒動となっているのだ
まぁこれらは聖護院八ッ橋の社長令嬢が美人さんなのでなんとなく覚えていた俺である
しかも京大卒
天は２物も３物も与えたのである
そして彼女は新しい試みとして新ブランド「nikiniki（ニキニキ）」を立ち上げている
様々なメディアで取り上げられてるので知ってる人も多いはず
店頭に並ぶカラフルな生八ッ橋の餅
そこにお好みの餡をセレクトするのだ
言ってみればオーダーメイドの生八ッ橋
そしてインスタ映えするカラフルで可愛いお菓子たち
完全に女子向けである
俺の中で「美人は正義」という言葉がある
とにかく俺は美人さんに弱いのだ
そのために今回の俺は聖護院派とさせていただくのである
まぁ文献なんてどうでもいいのだ
昔から言い伝えられてることなんだしな
何より娘さんが美人だし
八ッ橋は京都を代表するお菓子ではあるが
実は京都人はあまり八ッ橋を食べないそうだ
需要の大半は観光客なのだ
そんな状況を打破しようと聖護院は新ブランドの立ち上げである
賞味期限が当日なのも地元民をターゲットとした所以である
そして商品を見ればわかるが手間がかかっている
採算度外視
とにかく京都人に食べて欲しいらしい
今では結婚式の引き出物としての注文も増えてるそうだ
まぁこんな八ッ橋を手土産で渡せば女子のハートを鷲掴み間違いなし
ハート以外も鷲掴みだな
正直なことを言うと俺は修学旅行で試食した八ッ橋の印象が強すぎて小学生以降ほとんど八ッ橋を食べていない
去年だかに近所のスーパーで売られていたどこの馬の骨かも分からないような生八ッ橋を半額で購入して仏壇に備えてから食べてみた
「ん？以外とイケるじゃ無いか」と俺はその時に思ったのであった
俺はたまに京都へ行く
それでも八ッ橋は買わない
お土産としてもやはり好みが分かれるからだ
でも今回の騒動で八ッ橋が食べてみたくなったな
聖護院さんも井筒さんも
そして他の八ッ橋も
果たしてどんな決着になるのか？
そして今回の俺は聖護院nikiniki派なのである
