鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

フランスで世界最古1774年の黄ワイン3本競売へ

俺はワインは飲まない

ワインはいろいろ面倒くさいからだ

昔昼のイタリアンレストランにて愛人らしき若い女性を連れてワイングラスをグルングルン回してた金持ちそうなおっさんを目撃したことがある

その時に俺はこう思ったのだ「あんな風にはなりたくないな」

自分でも理由はよくわからない

ワインが嫌いなのか?

グラスをグルングルン回してたおっさんが嫌いなのか?

ただ単に羨ましくて嫉妬したのか?

とにかく俺はあの時からグラスをグルングルン回すのは辞めようと思ったのだった

そもそも俺は幼少の頃にファンタのグレープをコップに半分ほど入れてグルングルン回してはレースのカーテンを少し開けて外を見るという石原裕次郎ごっこを行っていた

できることならブランデーとブランデーグラス、カーテンでなくブラインドで行いたいところだったがあいにく家にはカーテンしかなかったのである

今から思えば俺の中でグラスを回していいのは石原裕次郎だけだったのかもしれない

「なんであんなおっさんがグルングルン回してんだよ!」

「しかもそこそこ綺麗なお姉ちゃん連れてるし」

あの時に目撃したおっさんが未だに許せない俺である

そんなワインの話を少々

フランスでのことである

5月26日に世界最古となる1774年産の黄ワイン3本が競売へかけられるという

5月26にといえばユニクロ感謝祭の2日目

早朝から客がごった返し人気商品のMサイズがあっという間に売れてしまう日でもある

俺は先ほどオンラインストアで購入して暇な時に店へ取りいける制度を初めて知った

今回これを利用してステテコを買おうかと思っている

ステテコはいい

特にエアコンが壊れてる俺の部屋では波平の1本だけ残された頭頂部の毛のように絶対になくてはならないもの

俺は仕事中に注文してやろうと思っている

あとはユニクロでオリジナルなTシャツやトートバックが作れるそうで

Tシャツはすぐにだるだるになるのでトートバックだな

何か自分の写真からチョイスして作りたい

この辺りの話はまた後日書くとして

話をワインに戻さねばならない

とにかく26日に世界最古の黄ワイン3本が競売にかけられるのだ

これは特産地の東部ジュラ県にて代々保管されてきた

ジュラとはジュラ紀のジュラ

確か去年のツールで走ったような気がする

競売会社曰く「購入できるワインとしては世界最古」だそうだ

ん?購入できる?

つまり非売品ならもっと古いワインがあるということか

1774年

日本だと江戸時代

杉田玄白が解体新書を出版した年である

世界ではゲーテが「若きウェルテルの悩み」を刊行とある

ヴィンテージにもほどがあるぞって感じだな

この3本のワインはワイン醸造業者のアナトワール・ヴェルセルが生産したもの

1瓶の容量は870ミリリットル
ジュラ県アルボワのアーチ形天井のワインセラーでヴェルセル氏の子孫が8代にわたって保管してきたという

家宝みたいなものだったのかな?

どこかの代で誰かが「飲んでしまえ!」とならなかったことがスゴイ

うちの先祖なんか最初は大金持ちだったのに途中で飲む打つ買うの遊び人が現れて全財産を失ったと伝えられてるからな

そんな人物でも我々は供養してあげなければならないのだ

 死んでしまえば生前の行いは全てチャラとなる

ただしそれは現世でのこと

あちらの世界では長い間罪を償うこととなる

実は1774年産のワインが競売にかけられるのは今回が初めてではないそうで

2001年に1本が5万7000ユーロ(約740万円)

2012年に1本が4万6000スイスフラン(約510万円)で落札されたそうだ

たった1本のワインが500万から700万

一体どんな道楽者が購入したのか?

家族は止めなかったのだろうか?

「お父さんお願いだからやめてください・・・」なんて言われなかったのだろうか?

そして今回は3本同時

それもかなりコンディションが良いらしい

わかりやすく言えば今年のジロのサイモン・イェーツ

とんでもないぐらいのコンディションなんだろうな

気になるお味はと言うと

過去に落札された1774年ワインを飲んだワイン専門家によると

「クルミやスパイス、カレー、シナモン、バニラ、ドライフルーツ」の風味がするらしい

なんかもう全部のせって感じだな

スパイスがどんなスパイスなのか、ドライフルーツはどんなドライフルーツなのか説明してほしいぐらいだが説明できないほど適当にコメントしてるんだろうな

専門家なんてそんなもんだ実際にクルミ、スパイス、カレー、シナモン、バニラ、ドライフルーツを入れたぶどうジュースを飲ませてやりたい

「さて何が入ってるでしょう?」って

まぁ飲めたもんじゃないな

匂いを嗅ぐだけで気持ち悪くなるだろう

1774年の黄ワインの評価は10点満点中9・4点

本当の評価なのかな?

思い込み点が加算されてるんじゃないのかな

「こんなに高いんだし悪い点はつけられない」みたいな

日本人がクソ高いだけの大トロやA5ランクの松坂牛食べた時みたいに本当は油まみれで美味くないんだけど不味いと言い出せない雰囲気と値段なんじゃないかな

どっちみちこのワインを俺が飲むことはない

そして黄ワインってどんなワインなんだろう?

俺が黄色から想像するのは黄レンジャーのカレーが全てである

「わしの体はカレーでできてるたい」

あの頃黄色といえばカレー好きな太った人だった

 

 

 

昨日のジロ個人TT

ステージはローハン・デニス

マルティン2位、デュムラン3位

黄になるサイモン・イェーツとトム・デュムランの差は56秒

残す山岳でデュムランのケツにくっついてればマリアローザ

本人もこれからは守りの走りをすると言っている

これがどう出るか?

 

 

そして残念なニュースが

ツアー・オブ・ジャパンに出場中の新城幸也が骨折

いなべステージで落車、流血しながらもレースは続けたそうだがドクターとの話し合いでTOJをリタイアとなった

レース後の診断結果は左目上下の裂傷、上唇の裂傷、左肩肩峰骨折

新城のレース後のコメントでは進路変更をした選手への警鐘とチャンスを失ったことに対する無念が綴られていた

どうやら集団の中であってはならない進路変更の動きがあったみたいだ

それもスタート直後

日本に帰ってこなくても良かったのに

周りとの実力差の大きいレースは危険だ

スポンサーでもあるメリダのアジアでの広告塔の役割もあるんだろうな

先日のジロの解説の時に「走れるレースが減った」「自分はレースでコンディションをあげるタイプ」と言ってただけに今後が心配だな