鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

コンクリ名古屋城が今日から入場禁止

かつて国宝だった名古屋城

第2時世界大戦の空襲で焼けて1959年に市民の寄付により大変頑丈な鉄筋コンクリート製にて見事に再建された

おそらく当時の最先端の技術が投入されていただろう

そう考えると鉄筋コンクリートこそ現代の城にはふさわしいのかもしれない

ただ鉄筋コンクリートには問題がある

コンクリートは固まると強アルカリ性となる

これはセメントの水和反応で生じる水酸化カルシウムの影響だ

しかし長い年月の間に強アルカリだったコンクリートは空気中の二酸化炭素水酸化カルシウムが反応して起こる炭酸化など様々な要因により中性となる

ph10以下になると鉄筋コンクリートの骨である鉄筋が腐り始めやがて朽ち果てる

そのため名古屋城も今のままでは震度6に耐えきれない

近い将来東海大震災は確実に起こるであろう

そして今のままでは再び名古屋城は倒壊するのだ

あの戦後日本復興のシンボル的な名古屋城

再びアメリカ軍の焼夷弾を食らっても簡単には焼けない名古屋城

シロアリも食べるところがない名古屋城

名古屋観光の最大の目玉と言っても過言ではない名古屋城

木造での完全復元に向けて2018年5月7日入場禁止となった

俺も天守閣には2回登ったことがある

内部はいたって普通

子供騙しの江戸時代の街並みが再現してあったり

特別見所もないような物が展示してあったり

一番の見所はふんどし姿で石垣を運ぶおっさん人形だろうか

最上階から眺めたところでそれほど素晴らしい景色でもない

ただ単に「高いな」と思うだけである

それなら名駅前のトヨタのビルに登った方がまだマシだ

そんな名古屋城でもなくなるとなると少しばかり寂しい気持ちになる

そんな思いもあってかGWは最後のコンクリ名古屋城に登りたいと大勢の観光客が詰めかけた

大型連休前半の4月28~30日だけで約5万人以上と過去5年間で最多

そのままの勢いで後半にも突入したことだろう

なんと信じられないことに天守閣に登るのに一時間半待ちだとか

彦根城並みだな

昔GWに自転車で彦根城に行ったが確かそのぐらいだった

一体何を考えて一時間半も並びあんな天守閣に登るのか?

ただ単にこれで最後という意味しかない

それだけ世界中の人があのコンクリート製の名古屋城を惜しんだのだった

正式な入場者数は知らない

そのうち中日新聞が書いてくれるだろう

内部の展示物は専用の施設で展示されるそうだが旧本丸御殿の狩野派の絵師が書いた障壁画や天井板画は今より多く展示してくれるのかな?

本丸御殿も完成間近だしこれから色々と楽しみな名古屋城である

ただ問題も山積み

エレベーターをつけろと言われ続けている

正直エレベーターをつけるのなら再建などしない方がマシである

天守閣なんか誰も登れなくすれば不公平もなくなる

ただ最終的にはエレベーターを設置しちゃうんだろうな

もしそうなったら江戸時代にもエレベーターは存在してたみたいな資料をでっち上げちゃうのも一つの手だな

嘘をつくことで完全復元と言い張って仕舞えばいい

いづれその嘘が話題となり観光客もエレベーター見たさにやってくることだろう

 

 

昨日のジロ

第3ステージ

イスラエル最後のステージだ

マジで砂漠の中の一本道を進むレース

予想通り逃げも少ない

みんなやる気がない

スタート直後のファーストアタックで決まる

地元のイスラエルチームをはじめプロコンチ軍団から3人

前日も逃げたメンバーが二人入った

レースはのんびりと進む

景色は延々と砂漠だけ

途中で観客のお姉さんがTシャツをまくりあげておっぱいを露出

そのぐらいだな見所は

途中で喧嘩しながらも逃げる3人

完全にプロトンに泳がされている状態だ

いつでも本気を出せば捕まえられるタイム差でレースは進む

時折横風になり集団も分断するがそれほど危機的状況にはならない

ゴールが近づくと風向きは追い風になりやたらとハイペースで進む

ヘロヘロになってるはずの逃げ軍団も時速60キロ以上で砂漠を駆け抜ける

追い風になると逃げも若干有利となる

小集団でも空気抵抗が関係なくなるからだ

特に残り6キロからはテクニカルなコース

そこまで持ちこたえれば逃げ勝ちのチャンスも出てくるだろう

追い風に乗りぐんぐん走る逃げとプロトン

残り20キロの平均時速は時速65キロ

逃げ切りもあるか?と思われたが残り6キロで予定通りプロトンは逃げを吸収

そこからロータリーが連続しての180度ターン

しかし広大なイスラエル

道幅も広く想像してたほどテクニカルでもない

各チームトレインを組んで最後直角コーナー

クイックステップは完璧なトレインを作るも肝心なヴィヴィアーニ車掌が乗り遅れている

「鼻男はどこだ?」「鼻が見えないぞ」

ヴィヴィアーニはこの日もサム・ベネットのケツを拝んでる

まるで盛りのついた雄犬のように

残り300メートル直角コーナーを抜けてサム・ベネットがスプリントを開始

それにくっついてヴィヴィアーニとサッシャ・モドロもスプリント開始

やはりこの日も抜群の加速力を見せるヴィヴィアーニ、一気にサム・ベネットに並ぶ

そこで斜行してヴィヴィアーニをフェンス際に追いやるサム・ベネット

多少は接触もあっただろうか

しかしそこはトラック競技の金メダリスト

抜群のバイクコントロールで危険を回避

スピードを落とすことなくそのままゴールまで踏み抜いた

 

やはりこの日も決め手は「鼻」

やばい奴の臭いを嗅ぎ分けて後ろにつく

そして最後はあの鼻で空気の壁を切り裂くのだ

まるで新幹線のように

ワイン色のジャージを着た男ヴィヴィアーニ

早くもステージ2勝目である

そして舞台はいよいよイタリアへと移る