鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

さよならゴールデンウィーク

ついこないだGW後半が始まり

「おいおい4連休だぞ」

あれやってこれやってと様々な妄想を頭の中で繰り広げていた俺である

まずリニューアルされた近所のショッピングモール散策

自宅から10分なんで開店15分前に家を出る

駐車場もガラガラ

数分並んで入場

目指すはユニクロのエアリズムまとめ買い

ついつい売れ残りのユニクロUとかいうTシャツにまで手を出してしまう

俺は最近のユニクロ事情には疎いのでよくわからないのだが

なんか他のユニクロとは違うUの名を冠する商品

前に行った時にも売れ残りを1枚買ったが

デザインはなかなかだな

非常にシンプルでシュッとしてる

耐久性は知らない

半額の1500円

定価ではいらない

これも誰かとコラボしてるのだろうか?

調べてみた

クリストフ・ルメール率いるデザインチームがパリからお届けするそうだ

なんかもうパリと聞くだけで日本人はおしゃれと思ってしまうのだろうな

俺のパソコンデスクの上にもダイソーで買ったパリの街並みが再現されている

正直デザイナーの名前は知らない

クリストフと聞くとどうしてもアレクサンダー・クリストフの方を思い浮かべてしまう

キッテルの移籍により玉突き状態でUAEに移籍したスプリンター

クラシックでも戦える選手だが近年伸び悩んでいる

現在世界最速スプリンターのキッテルに逃げられたクイックステップにはイタリアのヴィヴィアーニが加入。リオ五輪オムニアムの金メダリストだ

結果的にクイックステップは勝ちまくりのシーズンを送っている

俺はヴィヴィアーニを見るといつも芥川龍之介の「鼻」と夏目漱石の「吾輩は猫である」の鼻子を思い出すのだ

今年のジロはスプリンターが少ない

クイックステップは完全にヴィヴィアーニのためのチームを組んできた

クリストフが伸び悩みカブさん、グライペルが衰えてきた今、キッテルに対抗できるのはヴィヴィアーニが1番手だろうか

でもうかうかしてると名前が書きにくいロットNLユンボのあいつとか、トラックレースでもライバル関係のガヴィリアあたりに足元をすくわれる

調子のいい時のデマールもなかなかなものだし位置取りがうまく行った時のサガンも手強い

しかしジロではライバルは不在

勝たなければならないだけに本人はプレッシャーを感じているという

昨日のステージでは順調にまず1勝目

「僕の努力と犠牲を誰よりも分かってくれているガールフレンドにプレゼントしたいと思う」とレース後にコメント

さすがイタリア人だ

日本人なら「僕を産んで育ててくれた両親にプレゼントしたい」となるだろう

昨日は最後クイックステップのトレインが崩壊して後方に埋もれたが瞬間的な判断でサム・ベネットの番手に飛び乗り

この時点で勝ったも同然

誰も彼の鼻の大きさではなく彼の加速にはついていけなかった

表彰台で両頬に祝福のキスマークをつけたヴィヴィアーニ

やはり決め手は「鼻」だな

 

マリアローザは中間スプリントで仕掛けたローハン・デニス

昨日の時点でデュムランから2秒遅れ

そのために昨日の中間スプリントでボーナスタイムを取ればマリアローザ

グランツール序盤恒例の脇役たちのジャージ獲得合戦

山岳ジャージも地元イスラエルの選手とイタリアのプロコンチネンタル、バルディアーニの選手が熾烈な争いを繰り広げた

どちらもチームとして喉から手が出るほど欲しい特別賞ジャージの獲得

軍配はバルディアーニのエンリコ・バルビンに上がった

おそらくこれが彼の人生の中で頂点かもしれないジロの表彰台、かなり緊張してた

そして忘れてならないのがもう一つの戦い

逃げに乗りたいカンペナールツ

彼もデュムランから2秒差

この日の中間スプリントのボーナスタイムの獲得でマリアローザが着れる

そのためにチーム一丸となって彼を逃がす作戦に出るもBMCが鬼の形相で阻止する

それもそのはずBMCには同じ2秒遅れのローハン・デニスがいるからだ

そしてBMCは現在お金持ちのオーナーの死去によりチームの存続が危ない

ただいまチームの新スポンサー獲得に向けて全世界にアピールするいわば「プレゼンアタック」をしなければならない

少しでも活躍したい、そして目立ちたい

正直ジロのメンバーでの総合は厳しい

ステージ優勝狙いと「取れるジャージはとっておけ」作戦だ

ジロでピンク色のマリアローザを着て走るのは全世界へのアピールとなるからだ

結果的にBMCは逃げを吸収

チームの全力でのアシストにより中間スプリントもゲットしてめでたくマリアローザとなった

 

今日の第3ステージは砂漠の中のステージ

距離が結構長いステージで229キロ

4級山岳が一つあるだけのだいたい平坦ステージ

敵は暑さだろうか

そして見る側にしてみれば睡魔との戦い

残り6キロまでは一直線の道らしい

ここから9つのロータリーを通過

残り1・6キロで180度ターン

俺の予想ではここでフルームが落車する

ここをうまく抜けたとしても残り350メートルで90度右ターン

トレインも崩壊してるだろうな

抜けられるとしたら全盛期のレンショーとカブさんのゴールデンコンビぐらい

まぁ今日もヴィヴィアーニだな

 

そしてそのあとは大急ぎでイタリアへと移動

明日は休息日となる

 

 

今日の実況解説は誰かな

外人さんは聞き取りづらいのが難点だな

でも今日は寝ちゃうだろうな

風向きはどうなんだろう?

横風なら面白いことになりそうだが

なんせレースはイスラエル

誰も知らない

 

 

と俺はユニクロの話を書いてたはずなのにいつの間にかジロのことを書いているではないか

俺の近所のショッピングモールにはいくつか面白そうな店ができた

ただし金がないのでただ眺めているだけだが

その中に愛知県で人気の某パン屋ができた

最初は小さな小さな店だったが今はそこらじゅうに店を出してるため昔と比べるとありがたみは薄れている

そしてそこの名代でもある「チョコリング」はカロリーが高そうなので手が出ない

大手菓子パンも真似たものを恐ろしいカロリーで出してるしな

ショッピングモールでも早速行列ができていた

ただ商品が仕切られた店内ではなく廊下に並べられていた

スペースの関係なのだろうか?

大勢の人が行き交うオープンスペースにむき出しでパンが置かれているのだ

当然冷やかしの客も多い

そしてGWは老人のかたも多い

みんな商品に向かって大きな声で話しながら見ていく

季節柄くしゃみをする人もいる

当然つばも・・・

俺は見てしまった

俺は買うことができなかった

 

激安系スーパーなんか半分食べられたコロッケが置かれていたこともあったしな

おそらく子供が食べてしまったのだろうが

バイキング形式のは怖くて手が出ないのである

菓子売り場などにに置かれた肉や刺身もよく見かける

あの商品は再び元の売り場に戻されるのだろうか?

それを考えると普通に置かれてる要冷蔵商品にも手が出せなくなる

世の中知らない方がいいこともたくさんあるってことだろうな

 

 

今日はGW最終日

いつものように朝から植物の世話に時間を割かれ

ようやく昼にジロを見終わった

幸いにも月曜日は休息日

録画してある番組は明日まとめ見だな

そのためにも今日はなんとしでも残り80キロまではジロを見ないとな

平坦なんで平均スピード40キロ以上にはなるはずだ

怖いのは暑さからくるだらだらな展開

暑いと当然逃げたい選手も少ない

地元のイスラエルの選手の一人逃げの可能性もある

そうなると逃げもプロトンものんびりサイクリング

レース時間はどんどん伸びてネタのない実況解説は放送事故かのような無言状態になるだろう

でも今日はやたらと鼻がムズムズする

くしゃみも朝に連発した

まだまだ花粉との戦いは続く

そして明日から再び仕事だ

連休明けまで待たせておいた細かな仕事にも着手しなければならない

さて、どうやって切り抜けるか?

正直俺は家でジロが見ていたいのだ

コピーロボットっていつになったら開発されるのだろうか?

 

 

今日は6時20分スタートか

そしてもう4時

確実に終わったな

俺のGW

結局本も3冊しか読めなかった

さよならGW

 

そんな俺に自分で自分に捧げる

矢沢永吉で時間よ止まれ

 


時間よ止まれ