鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

モネと「大名古屋」浪花ろばた八角焼き鳥丼780円

今年も早いものでGW後半の二日目である
朝早くから電車も満員

一体みんなどこへ行くのか?

そんな俺の今年のGWは名古屋市美術館

そのために前日に原田マハさんの「モダン」も読破しておいた

モダンは「MoMAニューヨーク近代美術館を舞台とした短編集

近代美術好きにはなかなか面白い本

そして今日俺が訪れた名古屋市美術館ではモネ展が開催されている

今名古屋はモネ祭り開催中と言っても過言でないほどモネが名古屋に集まっている

もう直ぐ閉館のボストン美術館とこの名古屋市美術館

モネ三昧、睡蓮三昧なのだ

俺はすでにボストンの方は鑑賞済み

名古屋ボストン美術館は人気がないのでゴッホやモネを独り占めして鑑賞してきたのだ

そして今回の名古屋市美術館

 

ロスコ、リキテンスタイン、ウォーホル・・・「すべてはモネからはじまった」

名古屋市美術館開館30周年記念

モネそれからの100年展

 

7月1日まで開催されてるのでまだまだ大丈夫だ

しかし俺には時間がない

正直今日しか観に行く暇がなかったのである

俺としても何もGWなんかに見に行きたくはない

平日休める日にのんびりと鑑賞したい

しかし今日の夜からジロが始まるのだ

おそらく明日からはジロ鑑賞で3週間いっぱいいっぱい

なので今日しか暇がなかったのである

朝いつものように4時半に起きる

30分ほど寝ぼけ頭で植物を眺める

5時になったら活動開始だ

ベランダに出て植物共に水を与える

そのあと室内の植物の土の乾き具合をチェック

水を欲してるやつに水をたっぷりと飲ませてやる

そして最後に霧吹きで葉水シュコシュコするのだ

植物の世話が終わると今度は神棚と仏壇へお参り

仏壇の前では俺が独自にセレクトした真言を唱える

もちろん般若心経と光明真言は必須だ

それからのんびりと朝食をとる

今日は茶色く変色したバナナとフルーツグラノーラ低脂肪乳のぶっかけ

バナナは外見こそ茶色だが中身はまさに食べごろ

完璧な熟し具合

芸能人でいえば吉田羊と言ったところだろうか

俺は朝飯を済ませて信三郎帆布に必要なものを詰め込む

筆記用具系をまとめてあるケースをぶち込み

アイパッドとアッポーペンシルをぶち込み

文庫本をぶち込む

ちなみに今日のセレクトは「不思議な羅針盤梨木香歩

そして美術館でのチラシを入れるためのクリアファイルだがダイソーのやつは正直ペラペラすぎてあまり使い物にならない

今日だけ我慢我慢

こいつらを全てカバンにぶち込んで俺は一人家を飛び出した

電車に揺られ揺られ名駅に到着

ドニチエコきっぷを買わせようと駅員が必死だ

あいにく俺は伏見までの一駅の往復だけだ

ドニチエコきっぷは俺にはオーバースペックなのである

そして地下鉄でいろんな場所へ行くなんて気もさらさらない

なんせ今日からジロが始まる

モネを見て昼飯を食べて帰宅

ブログを書いて晩飯、風呂そしてジロ

全てはジロの前にやっておかないとダメなのである

俺は東山線に飛び乗り伏見駅で降りた

相変わらず伏見駅は人を歩かせる

案内はあるがあれでは観光客は迷うんじゃないかな

なかなか不親切な伏見駅である

目指す出口は白川公園方面

俺はなんとか地上への階段までたどり着いた

しかしここでひとまずトイレだ

美術館の行列に並ぶ前に用を足しといた方が無難である

俺はビルの中へ侵入しトイレを済ませた

トイレから出た俺は階段を駆け上がりようやく地上へと出た

目の前には新しくなった御園座が見える

どうやら今はワンピース歌舞伎が上演されてるみたいだ

歌舞伎には興味はあるがワンピースには興味がない俺であった

俺はひたすら白川公園を目指した

公園内に入ると早速巨大看板が俺を出迎える

美術館の人がモネのチラシを配る

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俺は補給ポイントかのように係りの人からモネ展のチラシを受け取った

チラシ一面には睡蓮

はやる気持ちを抑えきれない

我慢汁が出そうだ

俺は美術館方面へ急いだ

まるで競歩の人かのような早足で

すると俺の目に大行列が飛び込んできた

「まさか!」

俺は恐る恐る最後尾と書かれたプラカードを見た

プラネタリウム

俺は安堵した

まだこんなに大行列なんだな

こんなに人来るならもっとでかい玉を作っておけば良かったのに

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そんな俺の前に銅像が現れた

俺は思わずポケットの中から4年ローンで購入したアイフォンX を取り出した

そして一瞬で俺の顔を認識してロックを解除するアイフォンX

俺はカメラで銅像を撮影した

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うさぎだろうか?

なんかとても興味深い

しかし今の俺にはこいつに構ってる暇はない

また今度な

ビュールレの時にも来るからさ

俺は美術館の入り口へと向かった

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時間は開館5分前

少し行列ができている

俺は当日券の行列に並びチケットを購入し入場した

今回のモネ展のテーマは「モネから始まった」

つまり、モネは印象派ではなくあらゆる現代美術の生みの親ではないのか?と提案しているのだ

そのためにモネづくしではなく

モネとそのあとの世代の作品が展示されている

その中での目玉がロスコ、リキテンスタイン、ウォーホルということだ

モネが後世に与えた影響は大きい

それを再確認できる素晴らしい展示なのだ

しかし今日はGW

いつもより人出も多い

そしてたいして絵画に興味のない人も多いだろう

なんとなく

モネって聞いたことあるし

モネの睡蓮だけは好きだ

そんな人が半分以上占めていると思われる

その予測通りほとんどの人はモネ以外の作品にはあまり興味を示さない

さすがボストン美術館を潰す名古屋だけのことはある

せっかくの30周年記念として気合い入れまくった企画が台無しである

俺の後ろにいるおばさんたちは絵も見ずにひたすら大きな声で雑談をしている

どうやらパート先の同僚の悪口を言ってるみたいだ

そんなことは地元の喫茶店でモーニングを食べながらすればいい

わざわざモネを見に来てする話ではない

構成はモネ、現代アーティスト、モネ、現代アーティストと交互に並べられている

そしてモネの展示部分だけが大渋滞となる

確かに後世の作家の作品は見たところで何が書いてあるのかさえ分からないものが多い

俺自身もさっぱり分からない

しかし俺は前日に「モダン」を読破しておいたおかげで現代アートに対する知識と免疫ができていたのだ

そのおかげで俺は分からないなりにも作品を楽しめたのである

アートの見方にルールはない

人それぞれ

自分が感じた素直な感想でいいのだ

これ絵の具がゴテゴテだなとかなんでもOK

特別意味なんか見つけようとしなくてもいい

ウォーホルなんか「毎日食べてたから」という理由でキャンベルスープを製作した

そこから評論家の人たちがあれこれ意味を勝手に探し出してくれるのである

モネ渋滞、独り占め、モネ渋滞、独り占めを交互に繰り返し展示は2階へと続く

緩やかな階段を登るといきなりリキテンスタインが現れる

漫画などを題材としたウォーホルと並ぶポップアート界の2TOP

しかしこの辺りまで来るとさすがに印象派好きな人は興味を示さない

ポップアート好きな俺はワクワクして眺める

やはりこいつらは同作品いろんなバリエーションを並べて一つの作品となる

これはまさにモネの「睡蓮」なのである

マーク・ロスコになると大きなキャンバスに赤と黒が塗られてるだけとかあまりにも抽象的すぎてほとんどの人は横目でちらっと見て通り過ぎていく

その先にある「睡蓮」へ向かって

しかしモネがいたからこそロスコをはじめとする抽象表現主義ができたのだろう

そのことを今回の展示で名古屋市美術館は伝えたかった

しかしその気持ちに答えらえないほど現代美術は分からない

そしてついに俺の眼の前にあれが現れた

俺は思わずつぶやいた

「久しぶりだな」

アンディ・ウォーホルの「フラワー」

しかも10枚展示してある

どうやら富士ゼロックス所有のやつ

以前見た記憶があるのだ

俺はかなり多くのウォーホルを見てきている

30年前ぐらいまではギャラリーの展示即売会にも足を運んでいたからだ

今はほとんど流通しなくなった

そして30年前ならまだ比較的安かったのだ

20歳そこそこのクソガキの俺でさえ買えるぐらいに

やはりウォーホルは枚数飾らないと

俺の部屋にも1枚ウォーホルがあるが一枚飾ったところでなんともならないのだ

俺はウォーホルを楽しんだ

ひたすら花を眺めた

いろんな色のバリエーション

なぜこの順番で展示したのか?

いろいろ考えて楽しんだ

そして俺はウォーホルをみると帰るタイミングが掴めなくなる

いつまでも眺めていたいからだ

幸いにもウォーホルに興味を示す人は少ない

さすがビックネームだけあって名前を作品を知っている人はいる

しかしみんな横目で見て「ウォーホル」と認識をして

いくらでも量産できる作品とバカにして通り過ぎていく

確かにそうだ

彼はお金も大好きだしな

シルクスクリーンは油絵のような存在感もなくポスターみたいに見えるかもしれない

それでも本物のウォーホルの作品には確かなオーラが感じられる

ポスターと本物両方所有してる俺が言うのだから確かである

俺は自宅で毎日ウォーホルを眺めているのだ

ただ単純に「かっこいい」

それでいいと思うのだ

部屋の中、全てウォーホルで埋め尽くされた時の存在感はオランジェリーの睡蓮の部屋にも匹敵することだろう

ウォーホルは「自分がやってることは全てピカソやダリなど先人がすでにやってきたことだ」と語っていたが結局はその中にモネも確かに入ってるのだと俺は今回の展示で思ったのであった

ボストン美術館では一枚しか展示がなかったが名古屋市美術館はかなりウォーホル好きなんで今回10枚も借りてきて展示してくれた

しかし残念なことにウォーホルの前で足を止める人はほとんどいなかった

それは対面に「睡蓮」があったからだ

俺なんかウォーホルに圧倒されて睡蓮を見ずに出口まで行ってしまったからな

たまたま俺と同じような夫妻がいて

「あれ?睡蓮見たっけ?」なんて会話が聞こえてきて

「そういえば俺も見てないわ」と思い睡蓮を見に戻ったぐらいである

そしてそこにあった睡蓮

昨日は1枚欲しいなと書いたが

今日改めて思った

部屋中を睡蓮で埋め尽くしたいと

やはり1枚じゃ物足りないな

ウォーホルも睡蓮も

 

名古屋市美術館は常設展も面白い

企画展のチケットで常設展も見られるので是非地下まで降りてみて欲しい

一番の目玉であり俺のお気に入りがモディリアーニの「おさげ髪の少女」

藤田の自画像もあるしエコール・ド・パリの作品も揃っている

何回見ても飽きないコレクションだ

そのあとで俺はミュージアムショップへ

今日は何も買わないつもりだったが

衝動買い

しかも4000円分も

まずは美術手帖のウォーホル特集

ウォーホルのステッカー

モネのブックマーカー

モディリアーニの「おさげ髪の少女のツボ押し」

モディリアーニのアドレス帳(投げ売り状態で安売りされてた

このために俺は昼飯をケチらざるおえなくなった

それでも足らないぐらいに予算を使い切ってしまった

まぁいい

今日はいいものを見させてもらったからな

ウォーホル関連を買うことで名古屋市美術館に「ここにウォーホル好きなおっさんがいますよ」「またウォーホル展開催してください」とアピールできたことであろう

そしてモディリアーニも好きだが先日オークションで最高額で落札とか言われてたなモディリアーニ

そういえば藤田も名古屋市美術館だったな

今度はビュールレ

すでにぶらぶら美術・博物館で予習済み

楽しみだな

ビュールレさん所有の睡蓮は大好きな睡蓮だ

そしてジヴェルニーのモネの庭

あれもたまらんな

マネとの対比も面白い

ゴッホピカソ他全てメジャー級だ

 

アートを堪能した俺は腹ペコであった

時は12時半

さてどうする?

伏見で食べるか?

御園座周辺は多分満席だろう

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そんな俺の前にまた例の大玉が

やはりこの場所からが面白い

俺は伏見でのランチを諦めて足早に名駅へと向かった

名駅に着く

改札を出る

目の前が大名古屋ビルヂング

また今回も大名古屋にするか

さすがにこの時間帯で並ばずに入るには大名古屋の3階しかないだろう

俺は3階へと登った

そして俺の財布の中は3千円を残すのみ

帰りにデパ地下で田楽買いたいし柏餅も買いたい

そうなると予算はかつかつだ

俺は足りない頭をフル回転させた

そして一つの答えにたどり着いた

「焼き鳥丼」

あれなら確か800円以下だ

そして多分店も空いている

俺は浪花ろばた八角へと向かった

店はさすがにいつもより混んでいた

しかしカウンター1席空いている

俺は迷うことなく入店した

カウンターに腰掛けた俺はすぐに注文

「焼き鳥丼と生ビール」

今回が名駅焼き鳥丼巡り3店目である

同じ大名古屋の3階に構えるレアルの焼き鳥丼はかなりうまい

しかしあれは焼き鳥ではなく「もも焼き」なのだ

今度こそ

俺は今までハズレのない八角に期待した

この店は安定感抜群だ

特別うまいかと言われればそうでもない

ただ安心できる味

毎日食べたくなる味

そして安くてカウンターの席が広めにしてあるのでのんびりと食べられるのだ

そんなところが気に入って俺は通い続けている

そして今回以前から気になっていた焼き鳥丼へ挑戦である

まず俺の前にビールが置かれた

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歩き回ってヘトヘトな俺

GWの昼間の生ビールが最高にうまい

思わずぐびぐび行きそうになるところを慌てて止めた

これでは元「山口メンバー」、現「山口さん」じゃないか・・・

俺も肝臓の数値が高い

しかし俺はまだ自制する心を持っているのだ

このペースで飲むと2杯目を注文しかねない

3000円しか持っていないのに

このGW2日目に

俺はペースを落とし不思議な羅針盤を読んだ

さすがGW

おそらく両隣観光客カップル

一体彼らはどこを観光したのか気になるところではあるが

さっきから男の方がしきりに自慢話を繰り返している

「どんだけ酒を飲んだとか」

「喧嘩が強いとか」

それに合わせて女の方は「わぁすご〜い」と相槌を打つ

しかし若造よ

酒を語るにはお前はまだ若すぎる

せめて肝硬変になってから語りなさい

俺は心の中でそっと忠告した

「私も出します」

支払いは割り勘だ

その感じからどうやら付き合い始めの初々しさが垣間見れる

俺のようなおっさん世代は未だに女性と割り勘することに抵抗がある

でも今はそんなことないと聞いたが

いい時代なんだな

昔はフレンチだのイタ飯だのとにかく大変だった

慣れないテーブルマナー

豪華なディナーが苦痛でしかなかった

さっさと食べてしけこみたいばかりだったな

なんて昔のことを思い出してる時に焼き鳥丼は俺の前に置かれたのだった

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「おお、予想以上のボニュームだぞ」

今回はちゃんと焼き鳥だ

トッピングはネギと刻み海苔とキャベツに大根おろし

俺はまず冷静に小皿に取り放題のきゅうりの漬物をとりわけた

そしておもむろに焼き鳥を一口食べて生ビールで流し込んだ

「悪くないな」

「焼き鳥の味自体はいたって普通だ」

でも悪くはない

むしろ好きだ

このぐらいの方が毎日食べたくなる

さて問題はキャベツと大根おろしの扱いだ

こいつらはどうやって?どのタイミングで食べればいいのか?

キャベツだけ先行させるのか?混ぜ込むのか?

大根おろしも同様だ

俺は悩んだ

まぁいい

とりあえず焼き鳥のみでご飯を食べた

タレも程よく飯に絡んでいやがる

なんかもう焼き鳥すらいらない

タレごはんで十分だ

「ん?タレごはん?」

俺はここで一つの答えを導き出した

先ほどのキャベツと大根おろしの処遇だ

キャベツはそのまま先行して平らげる

そして大根おろしはタレごはんとともに平らげる

この時に焼き鳥は不要だ

あくまでタレごはんと大根おろし

そして普通に焼き鳥とご飯

これのローテーションだな

そうと決まれば話は早い

俺は早速キャベツを平らげた

やはり最初に野菜を食べると安心感がある

満腹中枢の刺激

脂肪と糖の吸収を抑える役割

やはり女性ファーストならぬ野菜ファースト

俺はキャベツを平らげで残りのビールを飲み干した

ここで一旦漬物でインターバルだ

そして焼き鳥とご飯を楽しむ

これぞまさに焼き鳥丼

無難にうまい

そしてタレご飯と大根おろし

甘めのタレが大根おろしによって中和されさらなる味の深みを引き出す

普通の焼き鳥丼ではたどり着けなかったあの場所に大根おろしが導いてくれるのだ

これだけで「何杯でもいけるな」となるのだった

あとは大量に残された焼き鳥たち

ビールのつまみにするもよし

正統派焼き鳥丼として食べるのも当然素晴らしいことだと俺は思う

780円

予想以上の一品だったな

やはりこの店は安定感抜群だ

次は海鮮丼行ってみるかな?

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合計 1298円

 

なんとか予算内に収まった

俺は高島屋の地下へと潜った

目指すは京都の美濃吉だ

ここで南禅寺御用達の豆腐「京豆腐 服部」の豆腐を使用した田楽を購入するためだ

3本で税込745円

田楽豆腐にしてはかなり高価である

しかし確かにうまい

久しぶりだ

これは本日の酒のあてである

次に俺が向かったのは和菓子売り場

滋賀県近江八幡たねや

ここで柏餅を購入

一個194円

あんこはこしあん

つぶあん派の俺だが何故か柏餅は「こしあん」が好きなのだ

今仏壇に備えてある

桜餅に柏餅

和菓子は季節を感じるところが素晴らしい

そして今日も美濃忠の「初かつを」が買えなかった

名古屋市美術館で散財しすぎた影響だ

また今度だな

でも初かつおだけに5月下旬までか

早くしないとな

 

taneya.jp

 

初かつを

季節羊羹 |美濃忠