鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

京都の観光客を取り込み「雄琴温泉」再興へ

滋賀県大津市にある雄琴温泉

琵琶湖の西

比叡山の麓に佇む小さな温泉街である

その歴史は非常に古く

なんとあの日本仏教界の基礎を築いた伝教大師最澄」が開いた温泉なのである

だいたい1200年ぐらいか

温泉街自体は大正時代に開発されたそうだ

泉質はph値9.0と、高いアルカリ性単純温泉

神経痛・筋肉痛・冷え性や疲労回復に効き

入浴後の肌質がなめらかにな流そうだ

おごと温泉の旅館やホテルは全て、水道水を混ぜる事なく、源泉を使用したお湯を引いているのも嬉しい

そんな雄琴温泉だが実は別の顔を持っている

むしろそっち方面の方が全国的には有名かもしれない

そのために京都で一番近い温泉地でありながら今ひとつ知名度に欠けるのだ

京都からはむちゃくちゃ近い

山科駅まで行けば京都駅までわずか5分である

最寄駅のおごと温泉から山科駅までもたったの15分である

俺も一度だけ雄琴温泉を利用したことがある

それは急に思い立って大津、京都旅行を計画した時だ

そのために京都の宿が取れずに雄琴温泉で宿泊したのである

このように京都旅行にはとても便利な隠れた宿泊地でもあるのだ

ただ先ほども述べたように雄琴温泉には別の顔がある

男性限定の夜の顔

関西屈指のソープ街なのである

特殊浴場ソープランド

詳しい説明は割愛させてもらうが

そのために雄琴温泉は男性のみの会社の社員旅行などでもおなじみの温泉地なのである

温泉街とは500メートルほど離れているとはいえイメージ的には完全に「雄琴ソープランド」これが雄琴温泉の人気低迷の最大の原因でもある

そんな雄琴温泉

生き残りをかけて旅館組合8名が立ち上がった

雄琴青経塾」

今までの風俗街としてのイメージを払拭しようと1990年代から徐々に改装を始めて家族連れや女性客を呼び込もうと頑張っているのである

俺はそんなことはつゆ知らず宿が空いていたので予約して宿泊したのだが

その時にHPを見ていると露天風呂付きの客室なんかも整備されていて驚いた記憶がある

ちなみに俺は格安プランの一人部屋のため露天風呂は付いていない

確か9800円だったと思う

直前割引か何か

料理など後々写真を添えるが

場所柄京都が近い

料理人は京都、大阪で修行してきた人が多いと思われる

食材も近江牛をはじめ琵琶湖の恵みたち

決して京都にも引けを取らない料理が堪能できるのだ

近年外人観光客の増加により京都の宿は値上がりする一方

桜、紅葉など予約すら困難だ

そんな時に「あっ雄琴温泉があった」なんて思い出すと旅館組合の人たちは大喜びであろう

過去には年間の利用客が40万人だった雄琴温泉

バブルの崩壊とともに客は減少

24件あった宿も半減したそうだ

「認知度はまだまだ全国レベルにない。旅の目的地として選ばれるには周辺エリア全体の魅力を高めないと」と、温泉観光協会の理事長は語る

そして5年前から打ち出したのが「ハブ温泉」戦略

ハブと言ってもハブ対マングースのハブではない

ハブ空港などのハブ

雄琴温泉を宿泊地として中心に添えて周辺の観光を楽しんでもらおうということだろうな

偶然だったが俺も5年ほど前に雄琴温泉に宿泊して周辺の観光を楽しんだのだ

京都だけでなく大津市内も

そもそも大津には琵琶湖と比叡山がある

琵琶湖はもう説明の必要もないほど有名である

滋賀県イコール琵琶湖と言っても過言ではないだろう

そして比叡山

これは最初にも書いたが仏教において大変重要な場所である

そして天台宗の拠点でもある

俺のような仏教好きにはたまらないスポットなのだ

俺が回ったスポットは後ほど書くとして

ハブとしての雄琴温泉

観光や修学旅行以外にもビジネスやスポーツなど幅広い利用を想定して

さまざまな目的の人々が集う宿泊拠点を目指すそうだ

そして滋賀だけでなく京都の需要を取り込んでしまおう作戦

各旅館の特徴やサービスを生かすため、組合としてはターゲット層をあえて選ばないそうだ

老若男女、日本人、外人、宇宙人なんでも来いだな

エリアの魅力、おごと温泉を知るきっかけとなるような多彩なイベント

周辺の史跡や湖畔の近江八景などを巡るウオーキング大会

そしてスポーツや文化を通じた観光振興を評価する国の「スポーツ文化ツーリズムアワード2017」で大賞に次ぐ賞をこのほど受けたと言う

努力の甲斐あって利用客は右肩上がりで17年に過去最多の60万人を記録したそうだ

最近では比叡山トレイルの整備にも取り掛かっているみたいだな

とは言っても雄琴温泉、まだまだソープ街のイメージが強いだろう

実際に俺のような男一人旅で「雄琴温泉に行ってきた」と話せば100パーセント、ソープに行ったと思われてしまう

俺の場合は一泊二日で総予算2万円という貧乏旅だったので行くことは出来なかったのだが、いくら「ソープなんか行っていない」と言おうが誰も信じないほど世間のイメージはソープ街のイメージなのである

いつの日か堂々と「雄琴温泉に行ってきた」と言えるようになってほしいな

 

駅から温泉街までは少し離れている

徒歩でも行けないことはないが宿の送迎を頼んだ方がいいぐらいに離れている

そして駅周辺には何もない

びっくりするほど何もない

雄琴温泉駅までくれば周辺の観光地は回りやすいがホテル周辺は正直何もない

そのために一般的な温泉地としてイメージしていくと少々使い勝手が変わってくる

あくまで「ハブ温泉」としての有効活用だろうな

俺が5年ほど前に旅したプランは一泊二日大津と京都の旅

総予算2万円

しかし結構贅沢な旅である

一日目は「石山寺」と「立木観音」

二日目に京都観光を楽しんだ

それではその一部をご覧ください

 

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まずは「石山寺

紅葉で有名な東寺真言宗のお寺

紫式部源氏物語の着想を得たの場所だと言われている

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これは確か紫式部の部屋が再現されてる場所

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俺が訪れたのは六月だが紅葉はさぞかし綺麗だろうな

まぁ超人気スポットではあるが

 

次に立木観音へ

瀬田川沿いにある弘法大師伝説の厄除け観音

800段ほどの石段を登った先にあるお寺

周りには何もない

あるのは山と川のみ

なので事前に食料や水分の調達はしておいた方がいい

山頂では無料のお茶のお接待はあるが

先ほどの石山寺の最寄駅の石山駅からバスで向かう

立木観音前で降りるとお寺はすぐそこだ

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ただしそこに待ち受けるのは約800段の石段

相当な覚悟がないとお寺には辿り着けないだろう

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下界はこんな景色

マジで何もないです

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弘法大師に見守られながらお寺を目指す

南無大師遍照金剛

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途中には町石がある

先はまだまだ長い

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とにかく登っても登っても階段しかない

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ようやく終わりが見えてきた雰囲気だ

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もう少し、あともう少し

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ようやく到着

この時は弘法大師像の特別公開

本堂でお参りしてもう少しだけ登ることに

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途中で鐘をつきます

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奥の院に到着

お参りを済ませ再び本堂へ

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なんか非常に落ち着くお寺だ

なんかずっとここに留まりたくなる

特別に何かがあるわけではないのだが

帰りたくないのだ

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休憩所でお茶を飲みながらのんびりと過ごします

1時間ほど休憩して下山

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ようやく下山

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荷物はこれで運ぶんだろうな

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さて温泉へ行くか

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バスと電車を乗り継ぎおごと温泉駅へ到着

何もない

宿に電話しようと思ったがせっかくなので歩くことにする

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琵琶湖が見える

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宿に到着

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雄山荘

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部屋からの眺め

激安プランなんで正直部屋は古くて露天風呂もない

もう少し予算があれば露天風呂付きの部屋になる

さてとりあえず風呂だ

思いっきり汗かいてるしな

大浴場までは迷路みたいであった

おそらく増築増築を繰り返したんだろうな

露天風呂からは琵琶湖が見えないのが残念だ

さて次は飯だな

総料理長は「全技連、調理マイスター〔日本料理〕、「おうみの名工」だそうだ

楽しみである

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お品書き

高級食材ではないがワクワクする

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地ビールがうまい

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地酒も充実

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茶そばだな

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これはアワビのステーキ

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近江牛登場

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鍋に投入

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完成

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食べる

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飲む、2杯目の地酒

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これを飲んだ、うまかったぁ

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これが1番最初に飲んだ地ビール

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ようやく留椀

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さらにデザートまで

至れり尽くせりで非常に満足

 

次に翌日の朝食

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これで1泊2食付きで確か9800円だった

かなり満足

お土産もうまそうなものばかりで買いまくってしまった

特に女性をターゲットにしたようなものが多かった気がする

さて京都観光だ

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京都にはすぐに到着

山科で降りて東山で降りる

東山散策

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梅雨の中日で快晴だが八坂神社前はほとんど人がいない

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マジで人がいない

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建仁寺へ到着

しかしこの日の俺は建仁寺の塔頭「両足院」へ向かう

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庭へ入ると

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半夏生が見頃であった

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猪年生まれには外せないお寺

建仁寺塔頭「禅居庵」摩利支天堂

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大好きな鴨川

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お気に入りの撮影スポット

さて京極スタンドで飲んで帰るかな

なんせ総額2万円の旅

もう予算が残り少ないのであった

でも我ながらいい旅だったな

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