鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

大名古屋「浪花ろばた八角」牡蠣の卵とじ丼750円

今日は体のメンテナンス

俺の体はカチコチ状態なためにマッサージで全身をほぐしてもらってきた

やたらと腰が痛かったがおかげで動けるようになった

さて昼飯だ

今日は日曜日

さすがにゲートタワーやタワーズのレスチラン街は危険だ

かといって駅周辺しか行く気はない

俺はすでに腹ペコなのだ

朝飯は250キロカロリーしか摂取していない

今日の朝飯は48円で購入したジャムパン

長期保存タイプのパネトーネ種の奴

小さな会社のパンだけに激安販売されてたが味はそこそこ美味い

大手メーカーの山なんとかパンよりジャムがぎっしり詰まっていた

カロリー的にも程よい

これにバナナを足せば栄養価も高くなる

しかし今日の俺はバナナを切らせていた

バナナは1本約90キロカロリー

摂取カロリーの微調整にはもってこいなのだ

そしてすぐにエネルギーに変換される補給食

美容、スポーツにももってこいだが

なんと酒飲みにも最適な果物

アルコールを分解するナイアシンが含まれてるそうだ

そんなバナナを食べ逃した俺

カロリー不足に陥っていたのだ

こんな時はしっかり行き先を決めなければならない

優柔不断な俺はいつも迷いレストラン街で一人クリテを開催してしまう

そんなことしたらハンガーノックになってしまう

そしてリッチーは俺におやつを届けてくれないのだ

何を食べるかは前日から考えていた

いつでも食べれるからと今まで食べ逃してきたメニュー

鯖の塩焼き

俺の好物の一つである

そうなると店は自然と決まってくる

安くて空いてて美味い

大名古屋ビルヂングの3階にある

浪花ろばた八角である

目の前で焼かれる食材たち

炉端焼きの醍醐味だ

この店は名古屋にしては安くて美味いのに空いてるのでお気に入りの店だ

そしてカウンター席も広くゆったりと食事できるのもいい

俺は鯖を食べるつもりで店に入った

この時11時半

店はガラガラだ

地下のフロアでは行列もできているが3階は暇な大名古屋ビルヂングである

そしてここまではあまり観光客も押し寄せないのがいい

ひつまぶしの店も台湾ラーメンの味仙も入ってるがガラガラである

俺はカウンターの一番端っこへと案内された

カバンをカゴの中に入れてコロンビアのペラペラジャケットを脱ぐ

じっとしてると寒いが歩くと途端に暑くなるジャケットだ

今日の朝は寒かったが日中は暖かい

いや暑い

すでに俺は汗だく状態で歩いていた

さすがに今日から春である

気温5度もあれば暑くてたまらない

最近のアウトドアの服はとても優秀だ

店員がメニューを差し出す

「メニューなど見なくとも俺の心はすでに決まっ・・・」

「ん?」

「おすすめメニュー?牡蠣?」

どうやらカキフライと牡蠣の卵とじ丼が期間限定のおすすめメニューらしい

俺がこの店で鯖を食べそびれてる理由もここにある

期間限定メニュー

「今しか食べられない」

「食べられるうちに食べておけやハゲ」

なのでレギュラーメニューは食べそびれてしまうのだ

この日も例外ではなく俺はすっかり牡蠣に心を奪われていた

確かゲートタワーにもカキフライランチが1000円であった

その店のカキフライは2個しかついてなかった気がしたが

ここのは5個もついている

値段も950円だったかな

しかし俺が選択したのはカキフライが3個の「牡蠣卵とじ丼」である

単品で750円

ここに50円プラスして味噌汁もつけてやったのだ

今日の俺は太っ腹だ

いや腹自体は毎日太い

しかし節分が終わり今日から春だ

味噌汁飲んで頑張らねば

俺は50円奮発した

さらに忘れてならないのが生ビール

キリン一番搾り

金山駅にはでかい看板で一番搾りが新しくなったと書いてあった

ならば飲まねばならない

そしてこのために俺は汗だくになり歩いてきたのだ

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生ビールはすぐに運ばれてきた

俺は写真を撮るのもそこそこに一口飲んだ

「くぅううううううううううううう」

俺の口から食道を通過して胃の中に流れこむ

たまらんな

しかし味がどう変わったのかは正直わからなかった

まぁいいさ

美味いのに変わりはない

俺はしばしガンマGTPのことは忘れることにした

厨房では卵がシャカシャカと攪拌する音が聞こえてくる

俺の卵だな

俺は期待に胸を膨らませてアイフォンXを起動させた

青空文庫のアプリを開きダウンロード済みの和辻哲郎の古寺巡礼を開く

今年の奈良旅は亀井勝一郎とともに旅をした

旅の余韻は和辻哲郎と楽しみたい

そんな俺は古寺巡礼をアイフォンXで読みふけりながら一番搾りを飲んだ

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そしてついに俺の前に牡蠣の卵とじ丼が姿を表したのだ

量もそこそこある

牡蠣は3個

これだけあれば十分だ

なんせたまご丼としても食べられるしな

牡蠣とたまご

親子ではなく他人同士

でも二人は出会ってしまったのだ

ここ名古屋で

名古屋でよくありがちなのはフライ系に味噌をかけて味噌丼にしてしまうこと

「お前ら味噌好きなんだろ?味噌食いてえんだろ?」と言われてるような味噌丼

あれは正直くどすぎて食べられない

そしてとんかつもチキンカツもカキフライも素材の味が味噌で台無しになってしまうのだ。つい去年も俺はこの過ちを犯したのだ

ここ大名古屋で

しかし今回は卵とじ

俺は早速一口食べた

と言っても貧乏性な俺は3個しかないカキフライを最初に食べることができない

俺は卵とじの部分に手をつけた

最近は「ふわとろ」だのと女子供に媚びるクソみたいな親子丼などの卵とじ系の店が多いが、この店の卵はしっかりとじられている

「やはりこれだな」

俺の好きなタイプだ

個人経営の食堂に多いタイプ

今ではほぼ絶滅危惧種だが

味付けも関西の店にしてはしっかり系の味付け

空腹には最高のご馳走だ

これはもう箸が止まらない

俺はビールを飲み干し、一旦冷静になったところで覚悟を決めた

「行くぞ」

俺は牡蠣に食らいついた

「サクッ」

外はサクサクだ

そして噛み砕かれた衣の中からミルクが濃厚な海のミルクが俺の口の中の大海原へと溢れ出していく

ミルクと表現するとなんとなくいやらしい気分になる俺だが

まさに牡蠣は海のミルクだな

グリコーゲン、たんぱく質、カルシウム、亜鉛

やはり男に亜鉛は必需品だ

ハゲを防ぎ

下半身も元気になる亜鉛

しかし俺はすでに手遅れではあるのだが

カキフライ3個食べて元気モリモリだ

「ああ美味い」

とても懐かしい味がする

通常メニューに親子丼あったかな?

今度食べてみたいなと俺は思った

オムライスもそうだがいい加減ふわとろ信仰は辞めるべきである

原点回避

これが日本の丼なのだ

 

俺はとても満足した

漬物は食べ放題だ

たっぷりと食べさせてもらったが、やや塩辛い

これは食べ放題の漬物の宿命か

でもまた鯖を食べそびれてしまった

今度こそ今度こそ鯖を食べよう

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俺は合計1318円を支払って店を後にした

相変わらず大名古屋ビルヂングは暇である

 

 

その後、俺は3階の雑貨屋を冷やかして回った

酒臭い親父が若い女性がたむろする店へ突入する

俺が探すのは器だ

豆皿と酒を飲むための器

しかし欲しいと思うのは高価で手が出ない

俺は木目がプリントされたペン立てに使えそうな筒状の容器を1000円で購入

ニトリで売られてるものよりはデザイン性がある

ちょうど今俺の部屋は模様替え中

来月あたりには完成させたいところだ

そのあとも俺はお気に入りの奈良の店などを回った

欲しいものばかりである

特に気になったのは耳かき

茶道の茶杓を作る人が製作した竹製の耳かきだ

柔らかく暖かな太ももに横たえてこの耳かきで耳くそをほじくられたらさぞかし気持ち良いのだろうなと、俺は想像を膨らませたがあいにく俺に太ももを提供してくれる女性がいないことに気づき断腸の思いで断念した

俺は本屋を経由してゲートタワーへと向かった

無意識に三省堂

今日は本を買うつもりは無かったがせっかくなので物色

結局一冊だけ買ってしまった

「あるフィルムの背景」ミステリ短編集だ

 

 今では時代遅れとなった昭和のミステリ

とても面白そうだ

その後で先日100円のクワズイモを購入した雑貨屋でワイヤーの入れ物を2つ購入

これも部屋の模様替えのためのアイテムだ

ただいま使い場所を模索している

 

明日は雪かな

俺の部屋も随分と広くなった

やはり半分以上はゴミだったな

隠す収納は隠してしまうと2度と出さなくなる

やはりこれからは丸見えの収納

見えすぎちゃって困る収納だな

隠したいものは秘密の隠し場所に収納しておいたし

あとは見られても大丈夫

むしろ見られることにより興奮するかもしれない

そんな俺の部屋の模様替えである

乞うご期待