鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

群馬県で昼間に除夜の鐘をつくお寺が増えてるらしい

大晦日の風物詩

除夜の鐘

俺も子供の頃は近所のお寺へ突きに行ったし今でも鐘の音は聞こえてくる

そんな除夜の鐘について調べてみた

除夜とは除日の夜ということ

「除」という言葉には古いものを捨て新しいものを迎えると言う意味があるそうだ

つまり今年が終わり新年を迎えるために突く鐘である

突く回数は108回

これは人間の煩悩の数だと言われているが俺の煩悩はとても108個では収まりきらない

煩悩の数だけ鐘をつき煩悩を追い払うという意味らしい

この煩悩の数については諸説あるみたいなのだが

まぁとにかく大晦日には108回の鐘をつく風習が仏教国の日本にはあるのだ

除夜の鐘といえば真っ先に思い浮かぶのが、ゆく年くる年

しかし俺はもう長い間ゆく年くる年を見ていない

そんな時間はとっくに寝ているからである

去年だっただろうか?

確かブログに除夜の鐘がうるさいという苦情が来るとか書いた記憶がある

そんな中、群馬県では半日前倒しで昼間から除夜の鐘を突くお寺が増えているという

もうなんでもありだな

もはや除夜の鐘の意味が無いような気がするが

これも時代の流れなんだろう

お坊さんへの不信感に今年からは神主に対しても疑心の目で見るようになってしまった

もともと神道も仏教もよく知らないのに神仏をありがたがる現代人

都合のいい時だけ適当に参拝する

そんな世の中だからこそ昼間に除夜の鐘を突いてしまうのだろう

理由としては

深夜の外出が難しい子どもやお年寄りにも伝統行事の鐘を体験して楽しんでもらうのが狙いだというが

最近の子供は深夜でも平気である

そもそも俺たちの時代でも大晦日だけは夜更かしが許されて友達同士で除夜の鐘をつき神社で初詣すると言う神仏習合なんでもありを行ってきたのだ

老人は寝ちゃう人も多いだろうが小さな神社の氏子なんかも高齢化してるので結構大変だろうな

深夜に火を焚いて番をしてないといけないのだ

うちの町内は高齢化で解散してしまった

若い者が何もやらないのでお年寄りがブチギレたのだ

70代と30代

怒鳴りあい罵り合う

そんな時代である

そんな高齢化の波は住職にもやってきている

もはや高齢で深夜に長時間の鐘突きの対応をするのは体力的に厳しいという

そんなことから昼に除夜の鐘となったみたいである

時間帯は午後1時から2時半まで

住職さんは「昼間にすることで小さな子どもも参加しやすくなる」と長所を強調す流そうだが、そこに仏教的な意味はあるのか?

最近では葬式の直後に初七日もやっちゃうしな

どうでもいいんだろうな

死んだ人の身になったら「おいおい俺、死んだ直後でまだ裁判が始まってないのにもう初七日かよ!!」って感じだろうな

「どうすんだよ・・・早すぎるよ」「まだ三途の川も渡ってないし」「奪衣婆どこにいるんだよ」「六文銭無いぞ」「ここ深え」「うわぁ流された」「助けてくれぇ」

こんなことになるのかもしれない

また昼と夜の2部制のお寺まであるという

108回の鐘を分けて、第一部が午後1時から54回、第2部が午後11時から54回鳴らすというのだ

まだこっちの方がマシかもな

一応年はまたぐはずだがタイミング次第では今年中に鳴らし終えてしまう可能性もあるな通常の半分だし

正式には107回を今年中に付き最後の1回を新年明けてから突くのが除夜の鐘みたいだが、うちの近所は多分108回以上突いてるな

数えてるところ見たこと無いし

まぁ煩悩いっぱいだしな

「昼間の除夜の鐘」は、2015年に群馬県の宝徳寺が始めたそうである

それが今では全国的にも広がりを見せはじめ静岡、三重、京都でも行われているという

元祖昼間の除夜の鐘の宝徳寺では都内からの団体客が訪れるなど人気が高騰

なんと今年は開始を午前10時に繰り上げる予定だという

煩悩とか関係なく単なんるイベント化しちゃったな

結局、人間の煩悩は罪深過ぎて除夜の鐘だけでは取り除けなかったんだな

多分地方の小さな寺院には広がりそうだな

若いお坊さんも昼間に仕事終わらせて夜は酒飲みたいだろうしな

そのうちスピーカーで鐘の音だけ鳴らすとか

スマホのアプリで除夜の鐘とか

そんな時代になるのかもしれない

と思ったらすでに除夜の鐘アプリあるみたいだ

昨日購入したアイフォンXに入れてみた

俺は今、除夜の鐘を鳴らしている

俺の煩悩が一つまた一つと消えていくようだ

でも残りは明日だな

そんな俺もやっぱり夜は眠たいので昼間にスマホで除夜の鐘を突くのだろうな