鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

2017年ブエルタ第14ステージ

2017年ブエルタ・ア・エスパーニャ

第14ステージ

いよいよ本格的にブエルタが始まる

今大会初の超級山岳登りゴールだ

前半に3級をこなして最後に2級登ってすぐに超級がやってくる

果たして戦いは2級から始まるのか?

逃げのメンバーは10人

マテマルドネス、ルイコスタ、マイカ、ヴィレッラ、デクレルクなど

山岳ジャージ争いのキャノンデールのヴィレッラもしっかり逃げに乗ってきた

チーム存続のためになんとしてでも山岳賞が欲しい

前半の体調不良ですっかり総合争いから脱落したマイカはステージ狙いだ

同じくクイックステップのデラクルスもステージと総合トップ10に返り咲きを狙う

メンバー的にはなかなかいいメンバー

しかし総合争いが勃発したら簡単に飲み込まれてしまうだろう

レースはオリーブ畑の中を進んでいく

とにかくオリーブしかない

平地にも山にも

俺のベランダに4鉢オリーブが並べてあるのもこのスペインの大地をイメージしてのことだ

最初の3級は予定通りヴィレッラがトップ通過

メイン集団は常に射程圏内で逃げ集団を逃す

ようやくスカイ以外のチームも集団を牽引しだす

バーレーンメリダ、トレック、アスタナ

それぞれニバリ、コンタドール、アルのチームだ

さらにカチューシャが積極的にスカイの前に出てくる

うちのザッカリンも忘れないでくださいねアピール

総合系のチームの利害が一致

協力体制で逃げを追走する

いよいよ2級山岳に突入

逃げグループから脱落者が出始める

先頭はマイカ、コンラッド、ヴィレッラ、コスタ、デクレルクの5人へ

山頂付近でヴィレッラが山岳ポイントアタック

この2級山岳もヴィレッラがトップ通過で山岳ポイントを獲得した

メイン集団もペースアップして追走する

どんどん人数を減らして40名ほどの集団に姿を変える

2級山岳山頂を2分差で超える

完全に射程圏内である

2級山岳を超えると街を通過する

カテゴリーなどついていないのに激坂だ

推定最大勾配23パーセント

もはや笑うしかない勾配だ

この激坂でヴィレッラは脱落

先頭はマイカとマイカのアシストのコンラッド、ルイコスタ、デラクルスに

マイカのために必死に前を引くコンラッド

残り10キロでマイカがアタック

ルイコスタとデラクルスが遅れ先頭はマイカ単独になる

タイム差は2分から徐々に縮まり始める

超級山岳に入るとマイカはタイム差を広げる

1分45秒

やはり調子が良ければかなり登れる男だ

メイン集団ではアスタナが積極的に前を引く

アルが後方で踏ん張ってるのに構わず引く

どうやらアスタナはミゲルアンヘル・ロペスで行くつもりかもしれない

残り5キロ

逃げとの差は1分20秒

メイン集団からはバルデがアタック

スカイの反応はない

続いてチャベスが動く

依然としてスカイは動かない

残り4キロ

さらにコンタドールとニバリもアタックを仕掛ける

この日も攻撃的な二人が動いた

ウインクがあったかどうかは知らない

相変わらずスカイはペースで登る

フルームもまだアシストに守れている

アル、マイケル・ウッズに逃げから落ちてきたデラクルスが遅れる

ペースを作るのはニバリとコンタドール

シッティングで登り続けるニバリに対してコンタドールはダンシング

少しづつフルームが追いついてくる

そして再び合流

振り出しに戻る

ケルデルマン、ザッカリン、ミゲルアンヘル・ロペスも合流

やや牽制しながらも登り続ける

牽制の中からケルデルマンとザッカリンがアタック

この動きにより先頭のマイカとの差が急激に縮まる

その差45秒

そして残り2キロだ

そして実質の登りは残り1キロ

あと1キロの戦いである

残り2キロこの日もロペスがアタック

かなりキレのいいアタックでフルームたちを引き離しマイカにも追いつくんじゃないかという勢いで最後の力を振り絞る

しかしマイカのペースも落ちない

淡々と登りつづけ激坂区間をクリア

残り1キロは下りと平坦だ

ここまでくればマイカの逃げ切りは確定

嬉しいブエルタのステージ優勝となった

マイカから遅れること27秒

アスタナのミゲルアンヘル・ロペスが2位でゴール

チーム内でのエースの交代かもしれない

ニバリ、フルーム、ケルデルマン、ザッカリンは同タイムゴールで31秒遅れ

残り1キロで早めに仕掛けすぎたコンタドールはゴール前で失速

フルームから6秒遅れることとなった

 

これによりケルデルマンが総合3位に浮上

ザッカリンは総合4位

コンタドールが総合8位である

 

北朝鮮による核実験で一気に緊迫する世界情勢

しかしブエルタは続く

そして俺の仕事も明日から終盤戦に突入である