鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

今年の夏はウナギが安いらしい

すっかり高級魚となったウナギ

大好物だが

久しく食べてはいない

さすがにうな重4000円は手が出ない

4000円出すなら他の食べ物が選択肢に入ってくる

料亭や割烹のランチ弁当食べながらのんびりと純米酒が飲める値段だ

そんなウナギが今年の夏は少し安く買えるかもしれないと言うのだ

どうやら稚魚が多く獲れたらしい

現在のウナギの取引価格は1番高かった5年前に比べてなんと6割まで下落している

そこに稚魚の豊漁だ

ウナギの稚魚の漁獲高は3年ぶりに回復したそうで

日本鰻輸入組合曰く「稚魚が成長して市場に出る7月ごろには、取引価格が下がっていく」と

7月といえば土用の丑

一説によるとウナギが1番まずいとされていた夏にウナギが売れるように平賀源内が考案したとも言われる土用の丑にウナギを食べようイベント

当然のことながらその話を知って以来、俺は土用の丑にウナギを食べるのをやめた

どうせ食べるなら1番うまい時期に食べたいからである

とは言ってもそれは天然のウナギの話

ほとんど養殖な現代では旬なんか関係ないのかもしれないな

そういえば小栗旬って小さい栗の旬って書く

まぁどうでもいいが

そもそも昔に比べてウナギはまずくなったような気がする

スーパーで売られている2000円台の国産ウナギの蒲焼きなんか全然美味しくない

昔はもっと美味かったような気がするのだが

それだけ俺が美味いものを食べ過ぎてしまったのだろうか?

なんか激安スーパーで国産として売られてるウナギでもやたらと臭い時がある

本当に国産?と疑わしく思うときもある

焼き方にも原因はあると思う

特に大量に焼かれる土用の丑の日なら焼き方も雑になってしまうかもしれない

関西のウナギは焼きながら蒸すと言われる

こまめに裏表ひっくり返しながらふんわりと香ばしく焼くには熟練の技が必要だ

やっぱり焼きだろうな

それに加えて裂きと串打ち

さらに作り置き

この辺りでスーパーのウナギは味が落ちるんだろうな

うちの親戚が魚屋をやってた頃に土用の丑の日、真夏の店頭にて一日中ウナギを焼くのが嫌で嫌で仕方がなかったと言っていた

まぁそんな苦労を知らずに俺はただでウナギを2匹3匹と食べていたわけだが

スーパーで販売されるウナギ

去年だと1匹2000円ぐらいだったろうか

それが今年は1700円ぐらいで販売されると予測されている

大体去年より1割から2割安くできるんじゃないかと言われている

2000円切ると途端にお得感が出てくる気がするな

でも俺は買わないが

どうせ食べるなら三切れだけ乗ってるうな丼でもいいのでちゃんとした店で食べたい

しかし店舗ではウナギは今年も安くならないという

毎年のように安定して稚魚が豊漁なら安くできるが今年限定の豊漁の場合は来年に再び値上げとなる

値下げは簡単だが値上げは非常に難しい

それだけに店側としては今年も同じように高価なうな重となる可能性が高いそうだ

そしてさらに秋以降ウナギの値段が下がるという

これは台湾や中国でウナギの稚魚が豊漁だった影響

1匹1500円ぐらいだろうか?

まだまだ手が出ない

やはり980円

無理だろうな

まぁ料亭の止め椀で出てくるような

一切れだけのうなぎご飯でもいいんだけどな

味噌汁と漬物付きで

そういえばこれに近いものを、うなぎ弁当として出してる店が京都にあったな

2時間ドラマの帝王にして京都を知り尽くす男

船越英一郎の番組でやっていた

若い夫婦が経営する店

ウナギは小さいのが一切れだか乗ってるだけだが

タレがふんだんにかけられたうなぎご飯

そこにたっぷりのおばんざい

あれでいいんだよな

あれで

食べたいなぁ

あれ