鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

宮きしめん駿でランチ

今日は少し寒い

午前中にとある用事を済ませた俺はいつものようにJR中央線に飛び乗った

電車は千種駅に停車

ホームにはきしめん屋がある

ビールとも書いてある

いつも気になる

名古屋駅きしめんはたまに食べるのだが千種駅で食べた事は無い

そしていつも迷ってるうちに電車は走り出してしまう

俺は名古屋飯の中ではきしめんと鉄板ナポリタンと土手の味噌だけ白飯にかけたものが好きである

とは言ってもきしめん名古屋駅の在来線のホームにある店か熱田神宮の中にある宮きしめんでしか食べない

これは雰囲気でなんとなくおいしく感じてしまうからであるが

ちゃんとした店舗できしめんを食べると何か違うぞ感が出てしまうのだ

そんな俺は寒さの影響もアリ

なんとなくきしめんが食べたい気分になっていた

思えば何年前に食べたきりだろうか?

おそらく5年以上は食べてない

最後に食べたのは名駅のホーム

確かあの時は和久傳のむしやしないを食べた後で〆にきしめんを食べた

そして俺はキッテ名古屋の地下に宮きしめん駿という店があることを思い出した

きしめんはお土産売り場では随分と幅を聞かせている店である

そして様々な形態の店が何店かあり普通の料理も出している

俺が今日向かったのは宮きしめん駿

どうやら居酒屋系の宮きしめんみたいだ

夜になれば一品料理もある酒も少しだけ豊富だ

例の虫が入っていた日本酒も安い奴が置いてある

しかも100ミリから飲める

昼は昼でいろんなランチメニューが

きしめんとミニ丼のセットや

ミソカツ定食

スキヤキ豆腐定食

天ぷらと刺身定食

これらには全てミニきしめんと小鉢が付く

そんな中で俺が選択したのは「カレイみぞれあんかけ定食」である

1274円

なかなかお徳なセットである

日本酒やビールと3種類の肴が付いて980円ぐらいのメニューもある

日本酒の利き酒セットを飲みたい気持をぐっと押さえては生ビールを注文した

この店の良い所は一人客の俺が気を効かせてカウンターに座ろうとした所

「テーブル席でもよろしいですよ」と言ってくれた事だ

最近は昼時だとカウンターへと案内されることが多い

しかも某大なんとかビルヂングの某串揚げ店なんかカウンターの他の場所が空いているにも関わらず一番端っこに着席させられる

一人だけぽつんと端っこで食べるのはまさに孤独のグルメなのである

まぁ串揚げは美味しいのは美味しいのだが

で今回の俺は店員さんのご好意に甘えて二人席に腰を下ろした

店員さんは丁寧にメニューの説明をしてくれる

この辺りの接客は流石熱田神宮に店を構えてるだけのことはある

屋外のフードコートみたいな店ではあるが

あの場所で食べるのが俺は好きだ

なにより神の森である

そして今回初めての店舗での宮きしめんとなった

俺はミニかき揚げのセットと少しだけ迷ったが予定通り

「カレイのみぞれあんかけ定食と生ビール」を注文した

さっそく生ビールが到着

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エビスである

新年早々めでたい気分になる

そして相変わらず生ビールは俺を裏切らない

サラリーマンの視線を浴びながら俺は飲んだ

ご利益がありそうな味である

俺は小学生の時の修学旅行で小遣いのほとんどを費やして

大黒様と恵比寿様の置物を買った

小さいがずっしりと重くかなり本格的な奴だ

なんか見た瞬間に「これ欲しい!」と思ってしまったのだ

今から思えばあの頃から俺の仏像好きは始まっていたのかもしれない

そして先日の京都の旅でも土産物屋で仏像を物色してたのだが、よく子供の小遣いで買えたなぁと思うほど現在売られている仏像達は高かった

そんな大黒様と恵比寿様は親父が神棚に奉り毎日のように拝んでいた

ある日うちによからぬことが相次いだので、神主さんに家のお祓いをしてもらったのだ

その時に突然神主さんが驚いたように後ろに下がり始めてひたすら神棚に向かって頭を下げている

後から聞いたところ、どうやら俺が買って来た大黒様と恵比寿様に神が宿っていて怒られたそうだ

「もっと後ろに下がりなさいと」

そんな大黒様と恵比寿様、今は俺が毎日拝んでいる

そんなエビスビールを飲みながら

平日の昼に生ビールという優越感に浸る俺

そしてようやく定食が運ばれて来た

 

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カレイのみぞれあんかけ定食である

正直ミニきしめんは後で出して欲しい所だが厨房をスムーズに動かすには仕方が無い事かもしれない

ごはんは大盛りも無料だがカロリーを気にする俺は普通盛り

そして普通盛りはかなり量が少ないので一般の方は注意された方が良い

まずはきしめんをひとすすり

つるつるしこしこで美味い!

相変わらず麺はうまいなぁ

俺はとりあえずきしめんに一味をふりかけておいて

カレイに取りかかった

ドキドキした

カレイは骨が多い魚である

カレイの煮付けとか美味いのだが小骨を口の中から取り出すのが大変なのだ

そしてカレイは骨が多い部分がまた美味いのだ

俺は箸でカレイを解体し始めた

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どうやら俺の心配は取り越し苦労だったみたいだ

骨はちゃんと取り除いてある

これはとても嬉しいサービスである

そして見た所ヒレの部分もパリパリに揚げられていて食べられそうな雰囲気を醸し出している

俺は思い切ってヒレを食べてみた

パリパリとした骨せんべいみたいで美味いぞ

みぞれ甘酢あんかけも思ったよりは味付けが濃く無く

京都帰りの俺でもなんとか受け入れることができた

そして次は小鉢

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煮物である

京都なら「たいたん」

見た目は上品だが味付けは濃い

下には味噌を出汁で溶いたようなものがある

これはいかにも名古屋風の味付けで京都帰りの俺の口には合わなかった

残念

まぁいい

酒の肴には使える

俺はカレイと小鉢でビールを飲んだ

カレイは全て食べた

パリパリ尾ヒレも食べた

正直尾ヒレの一部は固かったが無理矢理食べた

そして皿にはあんかけだけが残った

お膳の上には大きめのスプーンが添えてある

これはたぶん「このスプーンであんかけをすくいやがれこの野郎!」

と言う意味だと俺は勝手に解釈した

俺はおもむろにスプーンであんかけをすくい白飯の上にぶちまけたのだ!

孤独のグルメならクライマックスシーン

そして俺はあんかけご飯を無我夢中で口の中にかきこんでやった

周りの視線も気にすることなく

ふう〜

俺は漬物に手を出した

そして思い出したのだミニきしめんの存在を

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すまんすまん

きしめんに着ておまえの存在を忘れるとは

俺はすっかりぬるくなったミニきしめんを食べた

麺はうまいんだよなぁ

でも京都帰りの俺には汁が濃すぎる

とてもカライ

「こんなに辛かったけなぁ?」と思いながら食べた

ただし汁だけは残した

一口すら俺には飲めなかった

「このきしめん関西風の出汁ならかなり美味しくなるのになぁ」

と京都帰りの俺は思いつつお勘定を済ませてバーゲン会場へと向かった

 

ファッションワンのコロンビア

冬用のズボンが30%オフ

Sサイズも全色残っている

俺は迷う事無く購入した

そして購入した後で

「これ家で洗えるのか?」

と疑問を持った

裏地がハイテク系アルミ素材みたいだ

俺の着てるジャンパーはネットに入れて優しく洗うモードにしないと洗えない

まぁ買ってしまったものは仕方が無い

温かいのは温かそうだ

 

そして名鉄で九州物産展をひやかしてきた

試食試飲

鳥天、さつまあげ、くじらの竜田揚げ、羊羹、などなど

全て美味しい

俺は鯨のカツレツを購入した

ひさしぶりの鯨だ

鳥天も欲しいが半分でいいんだよなぁ半分で

鯨の竜田揚げは給食で良く出たメニュー

正直俺には思い出というスパイスがかかった給食の鯨の竜田揚げのほうが美味しく感じたのだ

大人になった今

あの鯨で酒が飲みたいなぁと久しぶりに鯨を目にした俺は思ったのであった

 

その後で俺はデパ地下で玉子皮の春巻きを購入

果たして京都中華の再現なるのであろうか?

楽しみである

 

あとは本を一冊

宗教学者の島田祐巳さんの最新作

空海最澄 どっちが偉いのか?」

この人の本は面白いので何冊ももっている

今回は仏教の7つの謎について書いてあるそうだ

楽しみである

 

 なにやら日本仏教1500年の歴史を覆すそうだ

感想は読書後にでも

それでは