鯖棒亭日乗(下)

日常の記録写真と駄文  sababoutei@gmail.com

総合キンタナ、ステージラトゥール

ブエルタ・ア・エスパーニャ第20ステージ

今年のグランツール最後の決戦

4つの2山岳をこなして最後は超級を登ってゴール

どうやら普段は立ち入り禁止の軍事施設へのゴール。おそらく最後の部分の試走は出来てない。ここで練習してた土井選手も「勾配がきつそう」とだけ言っていた

プロフィールだけみてるとそれほどキツそうでは無いダラダラ登りだが

レースは序盤から激しいアタック合戦

山岳狙いのオマール・フライレが飛び出すとエリッソンドがマークする

そんな中で何回もアタックが繰り広げられて20名ほどの逃げが決まる

この中には山岳を3ポイント差で追うフライレと現在山岳トップのエリッソンドも乗った。最初の2級山岳でかなり早い位置からエリッソンドが仕掛けて一人抜け出す

全開で逃げるエリッソンドだったがやはり最後までは持たずに失速して山頂付近でフライレ達に捕まってしまう

結局フライレが2級山岳トップ通過で山岳ポイントを逆転した

どんどん失速するエリッソンドは一旦メイン集団まで落ちて行った

メイン集団ではスカイが下りで仕掛けてフルーム、キンタナ、チャベスが抜け出すとティンコフが引き戻す。結果的に逃げとの差が縮まる

メイン集団からは再びアタックがかかりLLサンチェス、ヘーシンク、アタプマ達が抜け出して追走集団に追いく

次はメイン集団からケーニッヒが飛び出してここにエリッソンドが飛びつきフライレも動くがフライレがおかしい。仕切りに足下を気にしながら失速。どうやらメカトラみたいだ。その後エリッソンドはなんとか逃げ集団においつくもここまででポイントは取れない

逃げの先頭はLLサンチェスとルディ・モラール

メイン集団はモビスタが引きレースは落ち着き始めるがこの日は動きが止まらない

再びアタックがかかりランプレのコンティが抜け出すとバルベルデもそれに乗る

再びアタック合戦が始まりヘーシンク、マティアスフランク、マミキンなど25人の追走集団が出来る

再びメイン集団のペースが落ちるとまたまたエリッソンドがアタックして2分先を行く追走グループを追い始める3つめ2級山岳は無理だったがその後の下りで追走に合流した

そしてこの下りでロハスが落車

滑りながらガードレールの下を抜けていく

動けないロハス

周りにいる人がパニクっている

心配されたが命には別状が無く一安心

しかし脛骨と腓骨の開放骨折という重傷を追って最終日を前にしてリタイアとなった

4つ目の2級山岳

先頭はLLサンチェスとモラール

タイム差は16分ほど。するとオリカが出て来てメイン集団をガンガン引き始めてタイム差を10分まで縮める

2級山岳頂上で追走のシェビリエと観客が衝突

直ぐに復帰はしたがこの日も何回か観客と衝突しかけている場面を見た

選手でなくTVカメラを見ている観客が多すぎるのだ

この山岳では追走集団がしっかりと空気を呼んでエリッソンドにポイントを取らせる

このあたりもルールには無い暗黙の了解だ

これでエリッソンドはフライレまで1ポイント差。あとは逃げに追いつき最後の山岳でポイントを取るのみ

一方メイン集団でもこの最後の2級山岳で動きが出る

がんがん引いていたオリカからチャベスが発射。前待ちのホーゾンと合流。アシストのいないコンタドールはこれについていけない。表彰台を目指してチャベスの戦いが始まった

チャベスに置いて行かれたコンタドールも必死にメイン集団の先頭に出て引き始めるが差はどんどん開いて行く

ティンコフは追走にいたトロフィモフをメイン集団まで戻してコンタドールの為に引かせるがチャベス達との差はつまらない

たまにサイモンクラークがメイン集団をかきまわしているからだ

最後の超級山岳では逃げの中からLLサンチェスが抜け出す

追走ではアタプマ、ラトゥール、フランク達に絞られてLLサンチェスを捕まえる

この時にはもうエリッソンドの姿は無かった

「小さい方が勝つ!」と言う法則は今年のブエルタの山岳賞争いでは当てはまらなかったみたいだ

やがてマティアスフランクが脱落

勝負はアタプマとラトゥールに絞り込まれた

お互いにやり合う二人に後ろからじわじわとフェリーネが追ってくる

しかし最後はラトゥールが全てを出し切る走りの前にアタプマが諦めて見事に23歳のラトゥールがグランツール初ステージ勝利となった

そして3位にはフェリーネが入りポイント賞をゲットした

気になるチャベスは勢いが止まることなく走り続けてコンタドールを逆転

見事に総合3位で表彰台を獲得

その差はわずか13秒であった

たった13秒だがとてもつもなく大きい13秒となった

まさにオリカの作戦勝ち。チーム全員で掴んだ表彰台である

一方フルームとキンタナ

フルームが何回も何回もアタックを仕掛けるがへばりついて離れないキンタナ

それでもあきらめずに仕掛けるフルームであったが最後はキンタナが抜け出してのフィニッシュで総合優勝。マイヨロホを確定させた

あとはマドリードまでトラブル無く走りきるだけである

 

 

そして今日の最終21ステージはパレードランからの最終スプリント

ポイント賞争いだけはまだ確定はしていない

バルベルデが仕掛けて取り戻すのか?フェリーネが死守するのか?

最後の予想ではあるがやはり日本人として新城で

別府はさすがにフェリーネのアシストをしなければならないだろう

今日は放送が遅い

たぶん録画して明日見ることになる

それまで情報は遮断しなけらば

 

情報遮断と言えば昨日のマンチェスターダービーはまだ見ていない

うっかりスマホで結果を知ってしまわないように情報遮断中である

今日の夜に酒を飲みながら見る予定であったが

なんと今日は俺にトラブルが発生した

午前中に気持よくいつものコースを幸之助号で走っていると突然雨がパラパラと

空を見ると黒い雲が

俺は速攻で家に帰る判断を下してUターン

雲に追いつかれないように前傾を深くして爆走し始める

と言っても時速35キロほどしか出ていないのだが

パラパラと雨に打たれながら走る俺に突然激痛が走る!

「痛ってえぇ・・・」

後頭部をやられた

俺のヘルメットの中で突然ブンブン音がしたかと思うと次の瞬間に激痛が

蜂である

俺は直ぐにヘルメット脱いだ

落ちるサングラスをキャッチしてまだ俺の頭にへばりついてる蜂をサングラスで払いのけた。かなりの激痛の中で地面を見ると小さな小さなミツバチであった

俺なんにもしてないだろ・・・

なにも命かけてまで俺に攻撃しなくても・・・

その小さな小さなミツバチはやがてアスファルトの上で静かに息を引き取った

民家すら無い山の中で俺は常に持ち歩いてる「アレロック」を取り出して飲んだ

花粉症の薬でおなじみのアレルギーの薬である

俺はよく蜂に刺されるのだ。だから持ち歩いていた

しかし激痛は納まらない

蜂に刺されたあとしてはいけないことに運動、風呂、酒がある

この場所は自宅から20キロほど離れている自走して帰らなければならない

俺は痛みを我慢しながらゆっくりゆっくりと家まで帰って来た

自宅に帰り虫さされの塗り薬をヌリヌリ

やがて痛みも納まった。素早い処置が幸いしたのか頭の腫れも納まった

しかし油断は禁物

なので今日は禁酒となってしまったのだ

しかし何回刺されても痛い

できれば2度と刺されたくはないものだが

こればっかりは気を付けることもできない

気がついた時にはヘルメットの中でブンブンしていたのだから

あいつには悪い事をしたな

でも俺を恨まないでくれ

頼む

俺も痛かったんだから