鯖棒亭日乗(下)

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大名古屋「浪花ろばた八角」油淋鶏定食850円

いよいよ今年もお盆休みの始まりである

とは言っても浄土真宗の多い日本

仏教とはいえ浄土真宗にはお盆というものがない

なのでお盆休みというより夏休みと言う方が正しいのかもしれない

実際にお盆である13日から16日まで休むのでなく

カレンダー通りに休む会社が多いしな

あれは本当はだめだよな

お盆はお盆できっちり休むべきだと思う

せっかく故人が家に帰ってきてるのに

「おいおいお前ら俺をほっぽらかして仕事かよ!」となるからだ

当然お盆は宗教にも宗派にもよる

なのでお盆という観念がある宗派に関しては16日まで休ませるべきであると俺は思うのだ

そしてお盆は皆空っぽの墓へとお参りに行くのだ

 

昨日はお盆前の体のメンテ

最近暑くなってきたのでやたらと自転車で走りに行く

暑い時は自転車で走る

これが一番気持ち良い

やはり風を受けるとかなり涼しいのだ

それに暑さは俺にとってアドバンテージとなる

猛暑の時は若い奴らにもなんとかついていけるのだ

それでも前日はぶっちぎられた

平坦を時速35キロで走行中

すっと横に並ばれ爽やかにあいさつされて追い抜かれる

そのままあっという間にぶっちぎられた

おそらく5キロ以上スピードが違う

時速40キロか・・・

筋力が落ちたおっさんでは出せない巡行スピード域だ

俺はもうこれ以上回せない

 

そんなんで多少は無理をして体がガチガチでもある

専属マッサーの家までお出かけだ

エアコンが大嫌いな俺

真夏の外出は寒さ対策が重要となる

まずユニクロのエアリズムを着る

その上に速乾Tシャツ

さらにその上にユニクロUの500円開襟シャツを着込むのだ

最後の最後まで売れ残ってた開襟シャツ

値段も最終価格の500円

色はオレンジ

さすがにオレンジ色のシャツなんてオランダ人かバスク人しか着ない

俺は3枚重ねでバスに飛び乗った

バスの中はとにかく寒い

3枚着込んで着たが耐えきれないほど寒い

俺は激しく長袖にしなかったことを後悔した

そしてそっとエアコンの吹き出し口を明後日の方向へと向けたのだった

車内の寒さに震えながら今度は電車に飛び乗る

当然電車の中も寒い

やはり薄手のウインドブレーカーは必要だな

でも真夏に長袖を着ていると職務質問の対象になると元刑事の人が言っていた

正直普通の半袖を着るより高機能な長袖の方が涼しい

日焼けもしないし汗でベトベトになることもない

特に夏場は半袖で電車の窓枠に肌が触れたりするとちょっ不快だったりもするのだ

 

見知らぬおばさんが扇子で仰ぐ

強烈なまでの香水と体臭がミックスされた風が俺の鼻を襲う

窓を開けたい

でも窓は開かない

 

体メンテを終えて街へ繰り出す

みんな前日に移動したのか?

やたらと人が少ない

俺は名駅で降りてランチのため大名古屋へと向かった

いつにもまして2度見される

「おいおいあのおっさん500円の開襟シャツ着てるぜ」

「かわいそうに・・・」

「しかもオレンジだし・・・」

そんな哀れむような視線が突き刺さりながらも俺は3階を目指した

 

お盆休みの大名古屋は人が少ない

まぁいつだって人は少ないのだが

さすが大名古屋ビルヂングに入居する伊勢丹ハウスの価格帯は名古屋人には高すぎるのだろう

トヨタのビルに新装オープンした東京の2星レストランも名古屋店は大幅に価格を抑えたメニューになっていた

名古屋人は基本味噌をかけておけば満足するしな

適当に調理して最後に味噌をかける

これをやらないと3星だろうが叩かれることになるだろう

「味噌かかってねえし」

とにかく素材の味を味噌で殺すことが重要なので素材は安いので十分だ

その分価格も抑えられるのだろう

ひつまぶしなんかもあえて肉薄なペラペラうなぎを使用

甘く濃い目のタレでごまかし

さらに薬味で味を破壊し出汁でトドメを刺す

実によく考えられた調理法である

 

俺は3階へとたどり着いた

昼時だというのにどの店も暇だ

そして館内もエアコンで寒い

「タイムリミットは一時間だな」

おそらく一時間後には凍死してしまうだろう

そのぐらい俺は寒さを感じている

一分一秒を争う状況

迷った時の八角

俺はいつもの店を目指した

店内には客が1人いるだけでガラガラだ

俺はカウンターへと腰掛けて目の前の限定メニューを見る

どうやら今月は油淋鶏

「決まりだな」

暑ければ暑いほど食欲は増す

カロリーとか気にしてたら生きていけないのが真夏でもある

とにかく食べなければ

ガッツリと

俺は油淋鶏定食を注文した

 

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油淋鶏定食 850円

いつものようボリューム満点

野菜もたっぷり

正直小鉢と味噌汁と漬物だけでも十分である

輪切りのレモンが乗っている

爽やかレモン汁が隠れていない隠し味

やはり夏にはレモンが似合う

そして思い出すしまなみ海道

揚げたての油淋鶏はうまい

とてつもなくビールが飲みたくなるが我慢我慢

油淋鶏2個で白飯は無くなった

ネギダレも反則だな

こんなもん白飯に乗せたらワシワシ食べてしまうではないか

ポテサラも油淋鶏もまだ残っている

早く食べ終わらないと俺の活動限界も近い

なんせ店内はエアコンで寒い

どうせなら炎天下で飯を食わせてほしいぐらいだな

その方が絶対にうまい

夏は暑い

ジリジリと照りつける太陽の下

季節を感じながら食べた方がうまいのだ

俺はできるだけ早く残りの油淋鶏を平らげた

そして850円を支払い奈良の店へと向かった

 

奈良の店でも足早に商品を見て回る

陶器の目玉焼き機がほしいが我慢我慢

そんな俺の目にさくらんぼのシャーベットが飛び込んできた

冷凍にしてから食べるらしい

「仏壇のお供えに良いな」

俺はシャーベットを購入した

そろそろ活動限界が近い

早く外にでなければ

早く紫外線を浴びなければ

俺は1階から外へと飛び出した

太陽から注がれる光を全身で感じる

水だ、水をくれ

「あぁ、俺の体の中で二酸化炭素がデンプンへと変わっていく・・・」

俺はたまらず酸素を吐き出した

 

太陽からエネルギーをチャージした俺は再び地下へ潜る

いわゆるデパ地下という場所だ

ここでもまた仏壇のお供えを買う予定

毎年買うフルーツゼリー

あとは適当に水羊羹

葛餅はすでに抑えてある

そうだなあとは適当に考えるか

俺は一通り菓子コーナーを回る

洋菓子の店でフルーツゼリーをGET

滋賀の和菓子屋で水羊羹とフルーツ寒天

さらに福岡の和菓子屋できんつばを購入

これは明日の補給食にする

とりあえずこんなところだろう

俺は地上に戻り

帰宅した

 

 

 

これからお盆の準備だな

忘れてた酒を買ってこないと

やはり純米だな

あとはクラシックラガー

やはり昭和の人間には昭和のビールを熱処理を

 

昨日買った博多の鈴懸のきんつばはかなりうまい

2日日持ちするのでその日に無理して食べなくても良い安心感もある

ものすごく上品で優しいあんこ

これうまいな

商品的には不人気かもしれないが

うまい

www.suzukake.co.jp

 

こんな美味いきんつばを補給食として峠で食べる贅沢

これもまたお盆である

 

 

そして今度はどら焼きだな

このあんこなら間違いはないはずだ

和菓子はスーパーで売られてる大量生産品に100円プラスするだけで相当レベルが上がるからな

炭水化物に糖分

自転車の補給食としてもかなり優秀だしな

買い置きのとらやの羊羹もあるし

明日は羊羹

羊羹はよう噛んで食べないとな